地震への備えと寒さ・暑さへの対策のため、築40年超の実家の建て替えを決意したOさん。「性能とコストパフォーマンスにすぐれた家を建てたい」とスーモカウンターを訪問。紹介されたハウスメーカー各社から情報収集しつつ、理想の住まいをつくり上げるまでのプロセスを語ってもらった。
子どもの成長に備え、築40年の実家の建て替えを検討
妻の実家の離れの3DKに住んでいたOさんファミリー。子どもの成長にしたがって、徐々に住まいを手狭に感じるようになっていたという。
「家屋はすでに築40年が経過していて古くなっていましたし、子どもも自分の部屋が欲しくなる年頃になり部屋数も足りないと感じるようになって。家族で相談のうえ、母に離れに移ってもらい、私たちが母屋を建て替えて住むことにしました。
母屋は広い平屋建てでしたが、冬は寒くて夏はすごく暑いのが難点でした。また、大きな地震が来る可能性に備えて、耐震面でも不安があったので、性能にはこだわって建てたいと考えていました」。
ハウスメーカー選びの助言を求めてスーモカウンターへ
住宅展示場に行けば一度にたくさんのモデルハウスを見学できても営業攻勢にあう。テレビCMではいくつもの建築会社がPRを繰り広げている。情報を得るのは簡単でも、各社の特徴を明確につかむのは難しく、何から手をつけたらいいかわからなかったというOさん。インターネットの広告でスーモカウンターの存在を知り「第三者の立場から相談にのってもらえそう」と、足を運んでみたそうだ。
「断熱や耐震といった住宅性能の信頼性を備えつつ、コストパフォーマンスのよい家を建てられるメーカーを知りたい」という要望を伝え、スーモカウンターから紹介されたのは5社。
「各社から話を聞き、最終的に1社に絞りました。決め手になったのは、『宣伝費をかけないことで建築コストを抑えている』と聞いたことです。他の4社に比べて会社の規模はこぢんまりとしているものの、丁寧な説明と納得のいく提案をしてもらえたことから選びました。
ちなみに、他の4社への断りはスーモカウンター経由で対応してもらいました。各社からしつこく営業電話がかかってくるようなこともありませんでしたし、そういう面でもカウンター経由で紹介してもらってよかったなと思いました」。
居住空間を最大限に確保するため廊下をなくした4LDKの平屋
近所の人や知人から「子どもが巣立った後は2階を使わなくなる」と聞いていたことや掃除の手間なども考え、4LDKの平屋を建てることにしたOさん。建築会社のモデルハウスを見学したり、説明を受けたりするだけでなく、建築家の配信動画などを見て独自に家づくりの情報収集を重ねていたそうだ。特に関心を寄せたのは間取りに関する情報。子どもがリビングを通って自室に入るレイアウトや、できるだけ居住空間を広く確保するために廊下をなくすアイデアは取り入れたいと思っていたと語る。
「最初に建築会社から提示された間取りには廊下がありましたが、もったいないなと思ったんです。リビングを家の中心に置いて、廊下をつくらず個室を隣接させて配置すれば、部屋として使えるスペースが増えますから。
娘の部屋はリビングに隣接させていますが、息子の部屋は友達と集まって少々騒いでも大丈夫なように玄関のそばに設けました。
また、妻の家事動線が短くなるように、キッチンと洗面脱衣所、浴室は横一列に並べて配置しています」と、一人ひとりの家での過ごし方をイメージしながら間取りをつくったOさんの言葉に、家族への愛情を感じた。
一方で、自身が過ごすための空間のプランニングにも抜かりはない。
「主寝室のウォークインクローゼットは、部屋の壁側ではなく、リビングに面した入口側につくりました。これはモデルハウスで見たものをお手本にしています。部屋の奥まで行かずに着替えを取ることができますし、クローゼット内にカウンターも造作してもらい、テレワーク用のワークスペースとしても使えるようにしています。これまでは、子どもがいる夏休みなどは周囲が騒がしい中で仕事をせねばなりませんでしたが、今は周りの音をシャットアウトして集中して仕事に臨めるようになりました」。
開放感があって暖かい。気密・断熱性能の高さを実感
リビングやキッチンの位置は前の間取りからほとんど変えていないそうだが、新しい家の快適さは格段に上がったとのこと。
「部屋を仕切っていた壁や廊下がなくなったせいか、家全体が明るくなりました。しかも、気密性・断熱性が上がったことで、真冬で暖房を入れていない時間でも底冷えしなくなりました。朝起きた瞬間から床が冷たいというようなこともなくなりましたし、同じ場所にある建物なのに、暖かくて開放感が感じられるのはうれしいですね」。
玄関も広いだけでなく、シューズクロークを設けたことで使い勝手が向上。家族用と来客用の上がり口を分けて、収納部分が見えないように扉もつけたことで、すっきりと整った状態を保てるようになった。
「コートハンガーもつけたので、花粉やほこりがついた上着はここで脱いで室内に入るようにしています。アウトドアグッズや遊び道具、掃除機などもたっぷり収納できるので便利です」。
全方位の情報収集で「いいとこ取り」の家づくり
完成した住まいでは、気密・断熱性能や耐震性能が高くて安心・安全に暮らせるのはもちろんのこと、家族一人ひとりに居場所ができたと感じているOさん。
「特に子どもたちが自分の部屋を持てたことで喜んでいます。ロフトもあるので、これから友達も連れてきてわが家で楽しく過ごしてほしいですね。
今後は庭のウッドデッキの近くに家庭菜園もつくりたいと思っていますし、この家で暮らすようになって、どんどん家族の時間が充実していく気がします」と笑顔を見せる。
最後に、これから家づくりをする人へのアドバイスとして、納得いく家づくりの秘訣を尋ねてみた。「建てたい家をイメージしないまま、どんどん住宅展示場やモデルハウスを見学すると、プランもスケジュールも提案されるがまま受け入れてしまうかもしれません。まずは自分で情報収集をして、どんな家がいいかイメージを描いておくといいのではないでしょうか。
そのうえで、私はスーモカウンターに行って建築会社を紹介してもらい、自分の基準で厳選していけたのでよかったです。実は商談を進めるうちに、スーモカウンターで紹介された5社以外にも気になる会社が見つかって、自分で話を聞きにいったところもありました。実際に話を聞いてみないと良し悪しはわからないし、打ち合わせで得られる情報もあるので、それらを含めて家づくりに反映できたことで納得のいくものをつくることができたと思っています」。
与えられるのを待つだけでなく、自ら情報を取りにいく姿勢の重要性。そして、家族の過ごし方から理想の住まいをイメージして、自分なりの選択基準を確立すること。それが、満足のいく家づくりの極意だといえそうだ。
取材・文/阿部 省子 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 451.16㎡ 延床面積 97.30㎡ 建築費 2000万~2500万円以内 間取り 4LDK 世帯構成 Oさんご夫妻、長女、長男
- スーモカウンターで受けたサービス
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