「いつか那須の高原リゾートに移住し、薪ストーブがある別荘のような家で暮らしたい」と考えていたMさん夫妻。岩手県に転勤になり、当座の住まいとして県内での住宅購入を相談するために、スーモカウンターを訪れた。すると、ふたりが思い描く“夢の家”が新築で建てられると判明。遠かった老後の夢を一気に叶えることができた。
理想のマイホームは旅先で見て気に入った「那須高原の別荘」
森の緑を背に建つ、煙突とカバードポーチがあるカントリー調の家がMさんのお住まい。ふたりとも自然が好きで、那須に旅行したときに泊まったコテージが気に入り「将来は那須に移住し、高原リゾートの別荘のような家を建ててゆっくり暮らそう」と意見が一致。とはいえ、それは遠い将来の話。50歳くらいまでは中古で住宅を購入してそこに住み、“夢の家”はゆっくり構えることを考えていたが、2024年に30代でふたりのイメージに近い住まいを叶えた。
外観のイメージどおり、室内も窓が多く明るくナチュラルな雰囲気。無垢材の床に塗り壁、レンガなど自然素材を多用、天井の梁組のあらわしが印象的だ。
なかでも夫がぜひ欲しかったのが薪ストーブだ。
「薪ストーブは思ったより手がかかるし、やけどもしたりしましたが、それはそれで楽しいです」と夫。寒さが苦手で、断熱性の高い家を建てたが、真冬もエアコン1台稼働するだけで、夜寒いときだけ短時間薪ストーブを焚くそう。
「薪ストーブを使うと驚くほど暖かくて、むしろ暑いぐらいです。木の床は柔らかで暖かくて、冬もひんやりした感じがありません。また、夏もエアコンをあまり使わずに過ごせました」と妻が言うように、夏も冬も過ごしやすいそうだ。
LDや小上がりの和室、階段も。家族の姿が見えるキッチン
Mさんのお住まいは、リビング・ダイニングが21畳以上、キッチンが8畳以上とゆとりある広さ。キッチンは対面式で、ショールームで実物を見て、引き出し式の収納、木の面板のシステムキッチンを選び、背面にはカップボードの代わりに、収納力のあるパントリーを設けた。広く使いやすいキッチンは妻のお気に入りの場所で、毎日の家事が楽しいそう。
リビングに隣接した小上がりの和室は、モデルハウスを見て、腰掛けられる高さの畳空間が気に入って採り入れたもの。ダイニングやキッチンから見える位置にあり、将来子どもが生まれたときのオムツ替えやお昼寝スペースにもちょうどよい。
和室には内縁のような板張り間を設け、机や棚としても使えるカウンターを造作。和室と庭の間にワンクッション置くことで、畳を直射日光から守ることもできる。
キッチンに立つと、リビング・ダイニング、和室が見渡せて、正面の窓からは広い庭の緑が見える。キッチンの脇にリビング階段があり家族がコミュニケーションを取りやすい設計にした。さらに、キッチンと洗面脱衣室の動線を一直線にし、動線上に収納をまとめた、妻の家事がしやすい間取りがこだわったポイントだ。
自然や植物、手づくりが好きな夫婦それぞれの趣味や寛ぎの場を確保
1階は広々とした共有空間で、2階はプライベート空間。ワンルームツードアの洋室は将来壁で仕切ると約10畳の洋室を2室つくれる。約6.6畳のホールには着脱式の室内物干しを設置。主寝室は2つのWIC(ウォークインクローゼット)と書斎とつながる。
これは、「それぞれ好きなことに没頭できる空間が欲しい」というふたりの希望を活かして、書斎は妻がネイルチップなどハンドメイド小物をつくるアトリエとして使い、ウォークインクローゼット2は机カウンターを設け夫の個室として利用している。
「私は山登りが好きで、大好きな岩手山を眺めながらゆっくりできる空間が欲しかったんです」と夫。岩手山を望める空間を夫の部屋として活用している。
白い格子窓は外観からも室内から見てもナチュラルな可愛さを演出。玄関ホールにも格子窓を設けたことで明るくなり、外の緑を眺める余裕も生まれる。ホールには妻が好きな植物が飾られている。
妻は新居に住んでから植物の手入れに精を出している。家庭菜園でトマトやカボチャなどを育てていて、特に葉物は豊富に獲れるので、新鮮な野菜が毎日食卓に上がるのもうれしい。
将来は「那須の家」に住むことを目標に中古住宅購入を検討
Mさん夫妻が家を買うことを考え始めたのは、2022年に転勤で夫の地元の岩手県に引越したときだ。住まいに不満はなかったが、家族が増えたときは手狭になり、賃貸の住まいで子育てをすることに不安があった。
「住宅ローンを借りるなら少しでも早い方がいいし、35歳になると会社の家賃補助がなくなるので、家を買うことを考え始めました。ただ最終的には那須に家を持とうと考えていたので、20年くらい住む中古住宅を買おうと考えていました」と夫。
通勤に便利で静かな環境にある、3~4LDKの木造の中古住宅をアプリで探し始めたが、条件に合う家は少なく、いいと思う家は予算より高かった。気に入った物件を見つけたが、建物が傾いていて基礎工事、リフォーム費用込みで2000万円近くかかることが分かった。
「本当にこの中古物件を買って大丈夫なのか、修繕・リフォーム費用が高くないか。身近に相談できる人もいないし、住宅に詳しい第三者の意見を聞きたくて。テレビCMで見ていたスーモカウンターに一度行ってみることにしました」
明るい2階リビング。暮らしの変化に対応できる間取り
ネットで検索すると、スーモカウンターは近くのショッピングセンターの中にあると分かり、早速訪問。話をすると、気に入った中古住宅に修繕費とリフォーム費用を足したくらいの額で、新築住宅が建てられることが分かった。いったん家に帰って話し合い、再びスーモカウンターを訪問。そこで住宅ローンで借りられる金額を予算の目安にして、建てたい場所と家のイメージを伝えて、条件に合う建築会社を4社紹介してもらった。
「自分たちの休みを合わせて、週に2回くらい面談に行きましたが『次の打ち合わせはいつにしましょう』と、どんどん話が進んで、3、4回面談をしました。何社かを検討して決めたいとは思いましたが、A社に頼みたい気持ちが固まってきたし、疲れてしまったこともあって、すべての会社とは会わずに3社と会った段階で決めました。間取りをつくってもらった会社もありましたが、さすがに断りづらくてスーモカウンターに断ってもらいました」
Mさん夫妻が依頼を決めたのは、無垢材をふんだんに使った家づくりを行うA社。希望に合っていたことと、自分たちのペースで契約を急かすこともなく安心できたのが決め手となった。自社で家を建てたという担当者が親身に話を聞いてくれて、趣味も合い、打ち合わせが楽しみだったそう。
「A社の担当者は、木が年月とともに劣化していくことを、風合いとして楽しめない方にはうちの家はおすすめできないとはっきりおっしゃったんです。ただ、自分たちは木が古くなって味が出るのもいいなと思ったんです。
建築会社を回って、どうしようと悩んでいたタイミングでスーモカウンターの担当者からお電話をいただいて、背中を押してもらいました。また、建築会社を4社紹介していただきましたが『Mさん夫妻はA社だけでもいいかもしれないですね』と気持ちを見抜いて寄り添ってくれました」(妻)
「神経を使う仕事ですが、賃貸住まいのころは、休日は外出して、結局疲れて帰って身体は休まりませんでした。この家に住んでからは、いい意味で引きこもりになって休日も出かけたくないんです(笑)」と夫。薪ストーブの炎を見ながらテレビを見たり、お酒を飲んだりして家でゆっくり過ごすのが、かけがえのない時間だそう。
「岩手県に引越して3年目。最初の年は大雪が大変で泣いちゃいましたが、今は雪が降るのも少し楽しみになっています」と妻の心境の変化があった。これからは、フェンスをつくりバーベキューなどもしたいそう。
50歳くらいまでは仮住まいで、その後那須に移住して“夢の家”を建てようと考えていたMさん夫妻だが、地元の岩手県で“夢の家”を叶えた。「30代で永住する新築住宅を手に入れたことで将来設計も立てやすくなり、早く家を買って正解でした」ときっぱりと語ってくれた。
取材・文/佐藤由紀子 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 296.00㎡ 延床面積 115.93㎡ 建築費 2980万円 間取り 4LDK+2WIC 世帯構成 夫(35歳)妻(31歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール盛岡南店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談