結婚を機にマイホームを持とうと決意した大分県のMさん夫妻。理想は明るく開放的な平屋で、希望する間取りのイメージが明確にあった。性能も妥協したくなかったが、「自分たちの予算でそういう家が建てられるのか」が分からなかったそう。家づくりの基礎知識や予算を、一から教えてくれるスーモカウンターを訪問したことで、進み方が分からなかったマイホーム計画は着々と進み、Mさん夫妻の希望を一つも諦めない家が実現した。
帰宅してすぐに手を洗ってリビングに入る「帰宅動線」
グリーンの外壁と勾配屋根が個性的な平屋のMさん宅。平屋を希望したのは、将来的に夫の母親と同居予定であることと、高齢になったら2階を使わなくなることを考えたからだ。土地探しの条件は、妻の実家と同じ市内、車移動が欠かせない地域のため車を5、6台停められる広さで、500㎡以上の広い土地を見つけた。
玄関ドアを開けて現れるL字型の広い土間は、依頼した建築会社のモデルハウスの玄関を参考にしたそう。靴を脱いでホールに上がると、左側に洗面台があり、帰宅後すぐにドアを挟まずに手を洗えるようになっている。訪問看護の仕事をしている妻の「帰宅動線」を考慮したものだという。
「帰宅したら、家の中のどこにも触らずにまず手を洗って、脱衣室で白衣を脱いで洗濯機に入れて、ファミリークローゼットを通ってリビング・ダイニングに入る。ウイルスや菌を生活空間に持ち込みたくなくて、玄関・脱衣室・リビングをぐるりと回れるようにしました」と妻。
一方、土間からドアを開けて靴を履いたまま正面に進むと、リビング、パントリーにつながり、買い物後に食材や荷物を直接パントリーにしまえる。
また、夫婦共通の趣味でもある釣りにも、この細い土間は便利だという。釣りから帰ったときに、釣竿を洗って干せるからだ。さらに、この土間のおかげでリビングを中心に回遊できて、時短にもなる。
ロフトを設けて天井の高い開放的なLDKを実現
Mさん邸の間取りは、家族や友人とコミュニケーションがとれるリビング・ダイニング・キッチンを中心に、その奥にプライベート空間である寝室などを設けた。将来子どもが生まれることを考えて、子ども部屋も2部屋つくった。
リビング・ダイニングは、ロフトを設けたことで勾配天井になり、開放的で変化のある空間が生まれた。夫妻の兄弟姉妹や親も遊びに来ることが多いが、大勢集まっても十分ゆとりがある。
階段で上がるロフトは収納スペースとしてはもちろん、リビング・ダイニングを見下ろせるので、ワークスペースや将来はキッズスペースとしても活躍できるだろう。
キッチンは対面式で、料理しながらでもリビングのテレビを見たり、夫婦で会話ができる。メインで使う夫の身長に合わせてカウンターの高さを選んだ。標準仕様では食器洗い乾燥機がついていたが、使う機会が少ないと判断して取り外し、その分収納スペースを増やした。浄水器水栓は手を近づけるだけで水が出るタッチレスタイプ、コンロ回りはIHクッキングヒーター、掃除がしやすいホーロー壁パネルなど、使い勝手にこだわった。
LDKに面した小上がりの畳コーナーは、将来同居する夫の母親が使う予定。キッチンのすぐ近くにあるので、子どものお昼寝スペースにもぴったりだ。
趣味空間と収納、余裕のプライベート空間も充実
前述した釣りのほか、爬虫類の飼育もMさん夫妻の共通の趣味。ヘビ、カエル、トカゲ、亀を合わせて10匹以上飼っているそうだ。賃貸住まいだった頃は、釣り具と飼育用のガラスケージを置くために1部屋使っていたそう。新居はリビングの一角にある階段ホールをペットスペースに。「1匹ずつガラスケージに入れて飼うためスペースは取りますが、餌やりと水の交換以外手はかかりません」と話す。
また、釣りの道具は高価なものが多いため、主寝室につながる書斎に収納場所を設けた。子どもが生まれた後も、これなら誤って壊す恐れが少なく安心だ。
夫妻の生活スタイルや大事にしているモノの置き場所を設計段階でしっかりと計算した、整理上手な家だ。
スーモカウンターを訪ね悩みが解消し家づくり計画が急発進
結婚前にMさん夫妻が同居していた2DKの賃貸アパートは2人暮らしには十分な広さで場所も良かったが、陽当たりが悪くジメジメと暗かった。近くに新築住宅ができるのを目にする機会が増えて「こういう家に住みたいね」と話すことが多くなり、2023年3月に結婚したことをきっかけに家を建てようと決意。早速、知り合いが建てた家の完成見学会と、チラシを見て興味を持ったモデルハウスに出掛けた。
「スタッフさんがいろいろ説明してくれましたが、私たちに家選びの知識が不足していることを感じてそのまま帰ってきました。どんな家が自分たちの生活に合うのか、月々支払う住宅ローンはいくらか、という基本的なことを相談したかったのですが、結局何も分からないまま帰る感じでした」
そこでプロに話を聞こうとCMで見たスーモカウンターへ。しつこく営業されるのではないかと警戒していたが、実際に訪ねてみると話を丁寧に聞いてくれて、一番の不安だったお金や家づくりの流れなど、知りたいことに寄り添いアドバイスをしてくれたそう。要望や予算が整理できたMさん夫妻は、アドバイザーから自分たちに合いそうな建築会社を4社提案され、その場で担当者との面談予約を依頼した。
「スーモカウンターが紹介してくれたのは、平均的な価格の3社とハイコストの1社。忖度(そんたく)なく客観的な視点で各社のことを説明してくれました。スーモカウンターに紹介された4社は、どこも信頼できる担当者で話がスムーズでした。紹介された4社と面談した後、スーモカウンターから電話でフォローがありました。会社との面談での疑問点を相談したり、最終的に依頼する会社以外を断るのもスーモカウンター経由でお断りすることを伝えられたので助かりました」
間取りについてはある程度イメージが固まっていたため、その間取りを前提に、耐震性、メンテナンスのしやすい素材かどうか、予算内でどれだけ自由なことができるかを相談。ふたりでその会社に頼むメリットとデメリットをリストアップして慎重に比較検討。いろいろな会社の話を聞きたくて、以前から気になっていた会社も訪問しましたが、価格が高く条件に合わなかった。かなり迷って、最終的に間取り、デザイン、価格、性能などのバランスの良い建築会社に依頼を決めた。
自分たちの暮らしに合う快適な新居で伸び伸びと子育てを
白い壁と天井の明るい空間に、木目とアクセントのグレーが映える。デザイン面は主に夫が要望をまとめたという。家族を身近に感じる、階段の上り下りがないバリアフリーの平屋。細かく仕切らない開放的なパブリックスペース。ライフスタイルに合わせた動線と、必要なものがおさまり、無駄のないシンプルな間取り。充実した収納スペースと余計なものを持たない生活習慣のおかげで、広くすっきりした室内が広がる。
「家族のぬくもりを感じられる家ができました。家を建てたいという思いがあっても、何から始めたらいいか分からずに戸惑っていましたが、スーモカウンターが上手にリードしてくれたおかげで、家づくりがどんどん進みました。計画段階でイメージできなかったことも、建築が進むほどに紙でやりとりしていたことが形になっていくのを見て、正解だったと答え合わせできてうれしかったです」と振り返るMさん夫妻。
万が一の地震に備えた耐震性、太陽光発電システムを導入し、省エネ性を高め、長期優良住宅の認定を取り、補助金が適用された、住んでからかかるランニングコストを抑えるためにメンテナンスしやすい建材や設備を採用した。
取材時は二人暮らしだったが、引越して間もなく妊娠が分かり、2025年春にはお子さんが生まれる予定。新居に引越して、落ち着いた状態で出産し、子育てをスタートできる。
「この明るい快適な家で、伸び伸びと子育てができるのが一番です」という夫妻の表情と声が弾んでいる。
取材・文/佐藤由紀子 写真/Mさんご本人
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土地面積 593.35㎡ 延床面積 117.75㎡ 建築費 2500~3000万円以内 間取り 4LDK+畳コーナー+パントリー+ファミリークローゼット 世帯構成 夫(31歳)妻(33歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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