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車好きの夢を実現!ガレージハウスを建てた、6つの事例を紹介!メリットデメリット、税金についても解説

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家の中で愛車を眺めたり、整備したりできるガレージハウスは、車好きの憧れの住まい。注文住宅を建てるなら、自宅をガレージハウスにしたいと考えている人も多いのではないだろうか。ただ、実際にインナーガレージのあるマイホームを建てるとなると、会社選びやプランなどが気になるもの。夢をかなえた、車愛好家自慢のガレージハウスの実例を参考にしてみよう。

目次

ガレージハウスとは?

車をとめるガレージが、リビングなどと同じように建物の中にある家のことを「ガレージハウス」という。あるいはガレージを家の中に“ビルトイン”するので「ビルトインガレージ」と呼ばれたり、家の中にあるガレージなので「インナーガレージ」と呼ばれることもある。

車を敷地内に駐める場合、車を野ざらしにして置く方法もあるが、たいていは「ガレージ」か「カーポート」を設けるだろう。どちらも車庫であることに変わりはないが、3方向を壁で覆う車庫をガレージと呼び、それ以外の、屋根と柱だけのような簡易な車庫をカーポートと呼ぶ。

ガレージハウスの場合、建物の中に車庫を組み込むので、車の出入口以外は壁や天井・床で覆われることになる。そのため必然的に「3方向を壁で覆う」ガレージとなる。

ちなみに3方向を壁で覆うガレージと、壁のないカーポートとでは、使い勝手の上で違いがある。ガレージは壁や天井、シャッターがあるので風雨で車が汚れずにすんだり、イタズラから車を守りやすい。一方で壁を設けなくていいカーポートはドアを大きく開けやすいが、ガレージはドアを開けても壁にぶつからないようにスペースを確保しなければならない。

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ガレージハウスのメリット

ではガレージを家の中に組み込むことで、どんなメリットがあるのか。車好きなら、例えば「リビングの隣にガレージを配置して、その仕切り壁に窓を備えれば家の中から車を眺められる」なんていうこともできるのが魅力だろうが、実はガレージハウスのメリットを享受できるのは、車好きだけに限らない。

まず、車を置くスペース(車庫)に敷地を割かなくてもいいのがメリットの1つだ。例えば30坪の土地にガレージやカーポートと建物を別々に建てることは難しいが、ガレージハウスなら車を置くスペースと建物を1つにまとめて建てることができる。だから「土地が狭いから諦めて別の場所に駐車場を借りる」という必要がないので、余計な出費を抑えられる。

しかもガレージ(自動車車庫)は、建物の中にあっても外に別棟として建てても「容積率の緩和」を受けられる。これは敷地内の建築物の延床面積の1/5を上限に、自動車車庫の床面積は容積率を算出する際の床面積から省かれる、というもの。

例えば「敷地面積100㎡/容積率150%」であれば、本来は建物の延床面積の上限は150㎡となる。しかし上記の「容積率の緩和」によって、30㎡のガレージを含む延床面積180㎡のガレージハウスを建てることが可能だ。なぜなら、180㎡の1/5にあたる36㎡までは容積率の計算に含まれなくなるからだ。

さらにガレージ内に廊下や居室との出入口を設けることで、雨の日も傘をささずに外出して、帰宅時も傘を使うことなく家に入ることができる。ガレージからキッチンやパントリーへの動線をしっかり計画すれば、雨の日の買い物も濡れずにすぐ荷物をキッチンやパントリーへ持ち込める。

そのほか、ガレージに自転車などを置いたり、趣味を楽しむためのスペースやワーキングスペースなど設けておけば、ガレージと別に自転車置き場や書斎等を用意する必要がない。だから省スペース化も可能というわけだ。

ガレージハウスのメリットをまとめると、以下の通りになる

  • 土地が狭くてもガレージを設けやすい
  • 容積率の緩和を受けられる
  • ガレージ内に廊下や居室への出入口を設ければ雨の日も濡れずに外出・帰宅できる
  • ガレージ兼自転車置き場や趣味部屋、書斎にすることでスペースを有効に使える

ガレージハウスのデメリット

一方で、ガレージハウスのデメリットについても確認しておこう。

別棟のガレージやカーポートと違い、まずガレージハウスは、1階スペースがガレージに削られてしまうことがデメリットになる。土地の広さや形状によっては、居室空間を2階以上に設けなくてはならない場合もある。

その場合は老後の暮らしを配慮して、階段の傾斜を緩やかにしたり、将来的にホームエレベーターを備える余地を残しておくなど、間取りを工夫したほうがよいだろう。

ただし、居室空間が2階以上になるということは、採光や通風に有利な2階にリビングを設ける間取りにできるということでもある。特に住宅密集地などであれば、2階リビングは魅力的に思える人もいるはずだ。この点については人によってメリットにもデメリットにもなる。

また“音”に対しては注意が必要だ。車のエンジン音はもちろんだが、出入口にシャッターを備える場合はシャッター音にも気をつけたい。シャッターは巻き上げる際に作動音が出るが、その音が2階の居室空間に響く可能性があるからだ。

しかし最近は静粛性の高いシャッターがあるほか、開閉音がほとんどしないオーバースライダーや引き戸など別の扉を設ける方法もあるので、建築家と相談して選ぶようにするといい。もちろん天井や壁には防音対策を施すはずだが、念のため、ガレージの上に寝室を配置するのは避けるといいだろう。

音だけでなく、エンジンの排気にも注意したい。排気ガスが家の中に入ってこないようにするためには、ガレージ内に換気扇を備えることをおすすめする。特に冬に暖気運転(エンジンをかけたままにすること)するエリアの場合は必ず備えるようにしよう。

また車を2台以上置くために、ガレージの間口を広く取る場合は、工事費用が上がりやすくなる。RC工法など間口を広く取れる工法を選んだり、木造軸組工法なら梁や柱を補強する必要があるからだ。

ガレージハウスのデメリットをまとめると、以下の通りになる

  • 1階に居住スペースを設けにくい
  • エンジン音やシャッター音に注意が必要
  • ガレージに換気扇を備える必要がある
  • 間口の広いガレージの場合、工事費用がかかりやすい

ガレージハウスにかかる税金は?

ガレージハウスのメリットとして、容積率の緩和を受けられることは前述の通り。容積率とは土地の面積に対する延床面積の割合のことで、都市計画区域および準都市計画区域内において、用途地域の種別や建築物の構造に応じて、容積率の限度が定められている。

ただしガレージやカーポートなど自動車車庫の面積が、その敷地に建てられた建築物の延べ面積(延床面積)の5分の1以内であれば、延べ面積には算入されないという緩和措置がある。

つまり、同じ敷地に建物を建てる場合、ビルトインガレージ(インナーガレージ)のある家の方が、延床面積の上限が広くなるというわけだ。

では、それが税金面で有利に働くかといえば、決してそうではない。ガレージは建築物とみなされ、固定資産税の対象となる(カーポートは対象外)。固定資産税評価の査定においては、登記簿謄本上に記載された延床面積が対象となるので、ガレージハウスだから固定資産税が安くなるということはないので注意しよう。

【実例1】ガレージでは洗車も可能。雨の日も傘なしで快適

茶色い壁できれいな箱型に仕上げた外観。実は屋上がある(写真/アラキシン)

茶色い壁できれいな箱型に仕上げた外観。実は屋上がある(写真/アラキシン)

第2子の妊娠を機に、住まいづくりを検討しはじめたYさん家族。車を大切にしている夫の希望は、ガレージがある家で、それに加え、自宅の屋上バルコニーで、家族や友人たちとバーベキューがしたいという夢もあったという。

手はじめに訪れた住宅展示場で出会った会社と一旦家づくりをスタートさせたものの、担当者とのやりとりがかみ合わず、その会社との家づくりは白紙にすることになったと話すYさん。ガレージや屋上バルコニーをつくりたいという希望に対し、ここにどうやって?と思うような土地を勧められたり、希望するテイストを理解してくれていないと感じることがあり、このまま進めていいのか自信をもてなくなったそうだ。そこで、家づくりを再スタートさせるため、スーモカウンターに相談。スーモカウンターではガレージや屋上が得意な会社を4件紹介してもらい、中でも土地探しにも親身に対応してくれた会社と契約した。打ち合わせでは、間取図や図面を見て、自分たちの“理想の家”が具体的になっていくことに、夫妻でワクワクしたという。

夫の希望していたガレージは、打ち合わせを重ね、インナーガレージにすることに決定。インナーガレージの内壁には外壁と同じ素材を使い、中で洗車をしても大丈夫な仕様にした。玄関とつながるインナーガレージは、雨の日も傘いらず。子どもを抱っこしていても、荷物が多くても、ストレスがないという。また、念願だった自宅の屋上バルコニーは一部に耐火パネルをはめ込み、人工芝のスペースも設けるなど、こだわりのつまった会心の出来栄え。仲間とバーベキューをするのが楽しみだそうだ。

この実例をもっと詳しく→
屋上バルコニーとガレージが得意な建築会社と出会えて大満足!

【実例2】妥協しない会社選びで、理想を詰め込んだ家が完成

ショールームのようなこだわりのガレージは、心ゆくまで愛車を眺めてくつろげる空間(写真/広川智基)

ショールームのようなこだわりのガレージは、心ゆくまで愛車を眺めてくつろげる空間(写真/広川智基)

憧れの自給自足の暮らしの第一歩として、自由に設計できる注文住宅をつくることを検討していたKさん夫妻。かなえたい希望はたくさんあるものの、予算は抑え気味だったことからなかなか会社選びが進まず、スーモカウンターを訪れた。スーモカウンターに相談した当時は、予算と理想の間で難航する会社選びに疲弊していた夫妻だったが、アドバイザーに言われた「諦めなくても大丈夫」の言葉に感動。そこから本格的な家づくりがスタートした。

時間をかけても、しっかり納得のいく会社を選びたいと、10社以上と打ち合わせをしたが、スケジュール調整や断りをアドバイザーに任せることができたので、コンシェルジュのようでとても便利だったと話す妻。たくさん会社を見たからこそ、自分たちにとってベストな会社を見極めることができたという。

室内から愛車を眺めたいと、縦横2m以上の特注ガラスをオーダーして設計したガレージのほかにも、薪ストーブがある土間や、リビングの一角に設けた小上がりの和室、森の中にいるような借景を存分に楽しめる広々としたバルコニーなど、完成したのはKさん夫妻の“自分たちらしさ”が存分につまった住まい。納得するまで会社選びができたことで、満足のいく家づくりを実現させることができたと感じているそうだ。

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予算内でこだわり全てを実現できる会社、見つけた!

【実例3】家より車だった夫妻が、40代後半で一念発起

広々としたガレージには、夫妻の趣味のスノーボードや自転車なども壁に吊り下げて収納している(写真/長澤力)

広々としたガレージには、夫妻の趣味のスノーボードや自転車なども壁につり下げて収納している(写真/長澤力)

結婚した20代のころから、家よりも車にお金をかけたいと賃貸暮らしを選んできたIさん。住んでいた賃貸アパートは車庫が広く、一生賃貸でいいとさえ思っていたが、冬場の家の寒さが気になりだし、引越しを検討することになった。しかし、車を3台置けるという条件にあった賃貸物件を探すのは難しく、一戸建てを建てることにしたのだそう。

40代後半での家づくりということで、不安は住宅ローンのこと。自分たちで予算を考え抜いた上でスーモカウンターを訪れ、条件に合いそうな会社を紹介してもらい会社選びをスタートした。しかし、検討を進めるうちに、やはり予算オーバーになってしまうのではという不安から、一旦はすべての会社に断りを入れたそうだ。そんな夫妻が家づくりを再開したきっかけは、検討の最終段階まで残っていた1社から、「コストダウンについて一緒に考えませんか」というメールを受け取ったことだった。

予算という問題をクリアするため、こだわる部分と、妥協できることでメリハリをつけたというIさん夫妻。ガレージのシャッターをオーバースライダータイプから普通の電動シャッターにしたり、希望していたアイランド型のキッチンをオープンタイプの対面式にしたりするなど、当初の計画から変更した点はあったものの、はじめから希望していた“広いガレージとキッチンがある家”になり、とても満足しているそうだ。

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40代後半で思い立った家づくり。広いガレージとキッチンを実現

【実例4】会社選びの決め手は玄関からガレージへ直通の間取り

玄関からガレージへの出入りがスムーズにできるため、買い物の後の荷物運びもラクラク(写真/本美安浩)

玄関からガレージへの出入りがスムーズにできるため、買い物の後の荷物運びもラクラク(写真/本美安浩)

キッチンカウンター前に設けられたショーケースに、ミニカーやレーシングキャップのコレクションが並ぶDさん夫妻のマイホーム。車好きの夫のこだわりが随所に見られる住まいは、念願のインナーガレージを備えた平屋の家だ。玄関を出ればすぐにガレージにアクセスできる間取りになっており、リビングからはガレージの愛車も眺められる。休日にガレージで洗車することで気分もリフレッシュできるそうだ。

ガレージハウスということ以外にも、平屋でも長方形ではない家がいいというこだわりがあった夫妻は、建物が連なって段々に見えるような間取りを採用。どの角度から見てもバランスのとれたおしゃれな家ができたと夫妻共に大満足の出来栄えだ。理想のマイホームは生活のモチベーションにつながると話す夫は、勤務先からは遠くなったものの、長距離運転になる通勤も苦にならないという。

そんなDさん夫妻の家づくりは、結婚を機にスタート。夫の実家の敷地内に平屋の家を建てたいという希望はあったものの、家づくりについてはわからないことだらけということで、スーモカウンターに足を運び、まずは平屋に対応可能な会社を7社紹介してもらったそう。そして、紹介された会社の中から、インナーガレージのあるプランを提案してくれた会社の提案力に魅かれ契約。結婚式の準備と家づくりを同時進行するという不安も多いスケジュールだったが、結婚して初めて二人で迎える新年は、予定通り新居で過ごすことができたそうだ。

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自慢のインナーガレージ付き!外観にもこだわった、三角屋根が連なる平屋の家

【実例5】念願だったバイクのためのインナーガレージ

住まいづくりを考えた当初から希望していた、趣味のバイクのためのガレージは大人の秘密基地のよう(写真/河波隆博)

住まいづくりを考えた当初から希望していた、趣味のバイクのためのガレージは大人の秘密基地のよう(写真/河波隆博)

子どもの小学校入学前までにはマイホームをと思い立ち、家づくりをスタートさせたHさん家族。理想の家の条件は、丈夫な建物で外断熱。明るくて、趣味のバイクガレージがある家というものだった。

思い立ってから数カ月かけて身近にある住宅展示場を回り、工事現場にも足を運んだが、疲れるばかりで希望通りの家が建つ見通しがつかず、スーモカウンターに相談。条件に合いそうな会社を4社紹介してもらった。「どんな家を希望しているのかを理解した上で資料を準備し、客観的に各社の強みや弱みを教えてくれたので、選ぶときにとても参考になりました」(Hさん)

紹介された会社の内、打ち合わせのときにプランを提案してくれた会社の、ガレージのある間取りの雰囲気が気に入って依頼先を決定。念願だったバイクのためのインナーガレージはもちろん、南面に大きな掃き出し窓を設けた明るいLDKなど、希望通りのマイホームが完成した。外断熱の効果か、エアコンがすぐに効いてくれるという快適な住まいに、家族みんな家を建てて良かったと実感しているそうだ。

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明るい室内とバイクガレージ、外断熱で快適な家

【実例6】こだわりが詰まったバイクのインナーガレージ

Uさん宅の注文住宅実例

玄関に続く土間からもアクセスできるガレージ。土間には、帰宅してすぐ手を洗えるシンクやコートかけもあるので、とても便利です(写真/加藤淳史)

子どもたちが伸び伸びと走り回りたくなるような、回遊性のある間取り。断熱性が高く、温かみのある木造の家。むくの床材。黒板壁紙を備えた子どもたちのスタディーコーナー……。そんなこだわりいっぱいの家を、希望の予算で建てるにはどこに頼んだら良いのか分からなかったというUさん家族は、雑誌で知ったスーモカウンターに相談することにした。

予算と希望をアドバイザーに伝えると、3社の建築会社を紹介してもらった。「自分たちだけで探していたときは、大手のハウスメーカーばかりを比較検討していました。スーモカウンターでは、会社の大小にこだわらず、バリエーションに富んだ紹介をしてくれたので、それまで検討のテーブルに上がることのなかった建築会社と出会えました」。

その中から自分たちのイメージにぴったりの建築会社に依頼。先の間取りや断熱性、むくの床材等などとともに、趣味のバイクを置けるインナーガレージも設置。バイクを2台置いてもメンテナンス用品などをゆったり置ける広さのガレージは、まるで秘密基地のようだ。

また、ガレージ内には飾り棚を備えたり、室内からもガレージ内部が見える間取りにして、窓にはヘルメットをディスプレイ。

「設計の段階で、建築士の方と半年以上かけてしっかり打ち合わせできたため、細部まで妥協せずに、こだわりを詰め込むことができました」とUさん。希望に合った住まいを実現でき、大満足だそう。

この実例をもっと詳しく→
家族が伸びやかに暮らせる、つながりのある住まい 

監修:佐川旭(佐川旭建築研究所)

取材・文:島田美那子、籠島康弘