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注文住宅向けインターホンの選び方は? ワイヤレスやスマホ連動など最新モデルも紹介!

一戸建て住宅には必ずと言っていいほど設置されているインターホン(ドアホン)ですが、最近はスマホ連動など高性能なものも増えています。家族の安心・安全を守り、スムーズな来客対応を行うためのインターホン選びはどのようにすればいいのでしょうか? 最新機能や人気の機能とあわせて、アイホンの鹿山陽一郎さんに伺いました。

目次

インターホンとは?

インターホンと言えば、住宅の玄関横や門柱のところにあって、家の中と外で会話するための機器というイメージがあると思いますが、実際には住宅以外に病院のナースコールや、駅や空港の構内など、さまざまな用途でも使われています。

「なお、当社では音声通話のみのものを『ドアホン』、テレビモニターが付いているものを『テレビドアホン』と呼んでいます。インターホンはそれらの総称です」(鹿山さん、以下同)

ナースコール

インターホンは住宅のほか、病院などでもナースコールとして使われている(画像/PIXTA)

音声のみのタイプ

鹿山さんによると、今から30年くらい前までは、音声のみで通話するインターホンが主流だったと言います。今は、テレビモニター付きのタイプが主流ですが、もちろん音声のみのタイプも販売されています。

「音声のみのインターホンにも、大きく分けて受話器を耳にあてて通話するタイプのものと、ハンズフリータイプのものがあります。最初は受話器タイプのみでしたが、利用者のニーズに応えて、来客対応がしやすく見た目にもすっきりとしたハンズフリータイプが登場しました」

ハンズフリータイプのインターホンで話す男女

ニーズに応えてハンズフリータイプのインターホンが登場した(イラスト/高村あゆみ)

カメラ付きのタイプ

「テレビドアホンには、玄関子機にカメラ、室内親機にテレビモニターが付いているのが特徴です。一戸建て住宅向けとして新設する場合、今はほぼ100%がテレビドアホンです。
テレビドアホンのモニターは、最初白黒でしたが、やがてカラーが一般的になりました。その後もさまざまな機能が追加されて進化しています。

静止画のみで記録するタイプと、動画で記録できるタイプがあり、動画で記録できる方がハイグレードです。また、玄関子機用のカメラの画角によっても価格が変わります。一般的に、より広い範囲を映すことができる広角レンズを使用したものの方が高性能とされています」

テレビドアホンで来客の対応をする女性

今はテレビモニターが付いたテレビドアホンが主流(イラスト/高村あゆみ)

子機のあるタイプ

「室内用に、親機とは別に子機を追加できるタイプがあります。機種によって子機を1台だけでなく2台、3台と増設できるものもあり、親機と子機、または子機同士での内線通話が可能です。子機はワイヤレスのタイプのものと、有線で親機とつなぐタイプのものがあり、有線の場合は室内の配線工事が必要です」

子機があるタイプのインターホンを使う家族

子機のあるタイプでは、親機と子機、または子機同士の通話が可能(イラスト/高村あゆみ)

ワイヤレスタイプ

鹿山さんによると、一口に「ワイヤレス」と言っても2つのタイプに分かれると言います。

「新築で多いのは、玄関子機と室内親機の間は有線で、室内の親機と子機の間がワイヤレスのタイプです。

もう1つは、玄関子機と室内親機がワイヤレスの完全ワイヤレスタイプです。このタイプは新築で採用されることはあまりなく、インターホンの付いていない既築住宅など、玄関と室内間の配線がないケースで採用されています」

有線と無線のインターホンの違い

ワイヤレスには2つのタイプがある(イラスト/高村あゆみ)

スマホ連動タイプ

最近では、スマートフォンと連動して使用できるインターホンも登場しています。

「専用アプリを入れたスマートフォンとインターネット回線を通じて連動します。スマートフォンがネットにつながる環境であれば、外出していても来客対応が可能です」

スマートフォン連動タイプのインターホン

インターネット回線を通じて、外出中でもスマートフォンで来客対応が可能(イラスト/高村あゆみ)

二世帯住宅向け

二世帯住宅での利用を想定したインターホンもあります。

「子世帯が留守の間、親世帯のインターホンで子世帯への来客を代理応対することができます。そのほか、世帯間での内線通話も可能です」

二世帯住宅向けのインターホン

二世帯向けは、留守中の子世帯の来客を親世帯で対応できる(イラスト/高村あゆみ)

インターホンの電源方式による特徴は?

インターホンは電源タイプによってさまざまな特徴があり、メリット・デメリットも異なります。

・電源直結タイプ
・電源コード(コンセント)タイプ
・電池タイプ

以上、3つのタイプ別に詳しく解説します。

コードが見えずスッキリした「電源直結」タイプ 

電源直結タイプのインターホンは、建物の配線から直接電源を供給する仕組みになっています。

インターホンを使用する際に配線が見えないため、スタイリッシュな見た目となる点がメリットです。また電池交換なども不要なため、最初に取り付けてしまえば手間をかけずに済みます。

ただし、設置工事や交換は資格を持っていなければできませんので、万が一故障した場合など手軽に交換できない点はデメリットに感じる方もいるかもしれません。

交換が簡単な「電源コード(コンセント)」タイプ

電源コードタイプのインターホンは、インターホン本体から電源コードが伸びており、電源プラグをコンセントに差して使う仕組みになっています。配線があるためぱっと見ただけですぐに分かる特徴的な見た目をしています。

インターホンを取り付けたい場所にコンセントさえあれば誰でも設置することができ、配線工事の依頼が不要な手軽さが魅力です。

しかし、コンセントがなければ設置することができない点や、むき出しになっている配線がデザイン的に気になる人もいるという点はデメリットでしょう。またインターホンの近くにコンセントがあれば配線の長さも気になりませんが、少し距離があると目立つため設置箇所には注意が必要です。

配線工事不要の「電池」タイプ

電池タイプのインターホンはインターホン内部に電池を入れる場所があり、壁に取り付けるだけで使用できる仕組みになっています。

配線がないため、電源直結タイプと見た目が似ています。

配線工事が不要でコンセントがない場所にも設置ができるため、3種類の中ではもっとも手軽に、どこにでも設置可能です。新しいものに交換したいときでも簡単に取り付け作業ができる点がメリットと言えます。

しかし電池の交換は発生するため、定期的に入れ替えの手間がかかってしまうでしょう。設置したあとは何もしたくない、という方はほかの2種類のタイプを選ぶのがおすすめです。

インターホンの選び方は?

多機能化が進み、商品ラインアップも豊富なため、どのインターホンを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで、いくつか選び方のヒントを紹介します。

設置場所で選ぶ

インターホンの玄関子機は、玄関横か、玄関から少し離れた門柱に設置することがほとんどです。

「来客を敷地内に入れることなく応対できるため、門柱にインターホンを設置する方がセキュリティ面では安心です。

一戸建て用のインターホンは、基本的にどちらにも設置可能ですが、両方に設置したいという場合、玄関子機を2台設置できる機種がありますので、そういった機種を選ぶといいでしょう。

なお、玄関子機は、子どもから大人まで、相手の姿を確認しやすい、地面から145cm(機器中心)くらいの高さにカメラがくるように設置することをお勧めします」

玄関子機を設置している様子

玄関子機を門柱と玄関横の2カ所に設置できる機種もある(イラスト/高村あゆみ)

利用場所で選ぶ

室内のどこで応対するかによっても、適したインターホンが変わってきます。

「室内親機は、リビング・ダイニングに置くことが多いでしょう。ただし、室内側が親機1台だけですと、上下階や離れた部屋まで音が届かず、来客に気づかない恐れがあります。
日中、リビング・ダイニング以外の場所に一人でいる時間が長い人には、室内用子機のあるタイプをおすすめします。
室内用の子機は、寝室や書斎などの特定の部屋に置かなくても、2階の廊下やホールなど、家族で共用するスペースに置いておくという使い方もできます。
また、外出中に来客対応したいという人には、スマートフォン連動タイプが便利です」

親機が1台だけしかなく呼び出し音に気づかない男性

室内が親機1台だけだと、離れた部屋で呼び出し音が聞こえないことも(イラスト/高村あゆみ)

呼び出し音で選ぶ

赤ちゃんがいる家庭など、インターホンの呼び出し音が気になるという人もいるでしょう。

「呼び出し音の種類は、機種によって異なります。子守唄やクラシック音楽を選べるものもありますが、一般的な『ピンポーン』という呼び出し音しか選べない機種もあります。
当社の商品の場合、音量は、大、中、小、切から選べます。室内の親機だけ切にして、子機だけ鳴らすということもできます。赤ちゃんがいる家庭では、一方の音量を切にしておくと、寝かしつけのときなどに便利です」

インターホンが鳴っても赤ちゃんが起きない様子

赤ちゃんにもやさしい子守唄やクラシック音楽が選べる機種もある(イラスト/高村あゆみ)

防犯性能で選ぶ

インターホンは防犯性能の有無も重要なポイントです。例えば以下のような機能が付いているかチェックしておきましょう。

・ボイスチェンジ
・自動録画
・LED照明
・非常押しボタン
・トイレ、バスコール
・防犯、火災、ガス漏れ、水漏れ警報
・モニター画面のワイドモード、広角レンズ対応

ボイスチェンジ機能は、女性や年配者が対応することがある場合におすすめです。インターホンに向けて話すだけで男性の声に変換されるため、犯罪などの対象から外れやすくなります。

また、見知らぬ人が玄関に来た際は自動録画しておくことで、何かあった際の証拠として提出しやすくなり防犯性もあがります。インターホンを鳴らしたタイミングから会話が終了するまで一定の期間録画を保存してくれるため、誰がいつ来たのか確認するにも便利な機能です。

モニター画面の広角レンズ機能(ワイドモード)は、玄関先が暗かったり、庭木で影ができたりもします。マンションと違い一戸建ては死角ができやすいため便利な機能です。

機能で選ぶ

先述した通り、今のインターホンにはさまざまな機能が付加されています。必要な機能が決まっている場合には、その機能があるかないかで選ぶという方法があります。

「新築の場合、ハウスメーカーなどでは、標準のインターホンが設定してあります。その機種に足りない機能を追加したい場合には、ハウスメーカーの担当者に相談すると、欲しい機能がある機種を紹介してもらえるでしょう」

デザインで選ぶ

インターホンのデザインは、シンプルでスリムなものが好まれる傾向にあります。室内のインテリアを邪魔せず、空間に馴染むデザインが人気で、モニターも薄型のものが主流になりつつあるようです。

また、モニターは壁に取り付ける露出タイプと壁の中に埋め込むタイプがあり、モニターの画面サイズも大きく見やすいものが多く登場しています。

色もホワイトやグレーのようにワントーンかつ落ち着いたカラーが主流でインテリアとマッチしやすくなっています。

価格で選ぶ

住宅全体の費用で見た場合、インターホンの価格はそれほど大きくありませんが、それでも1万円以下のものから7~8万円のものまで、価格には数万円の幅があります。

「高機能、多機能な機種ほど価格は高くなります。少しでも価格を抑えたいならば、映像機能と来客録画だけに絞るなど、必要最低限の機能にとどめた機種を選択しましょう」

工事の簡単さで選ぶ

玄関子機から室内親機まで、または室内の親機から子機までが有線の場合は配線工事が必要です。

「完全ワイヤレスのタイプであれば、配線工事は不要なので、門柱や玄関横に玄関子機を設置する工事だけで済みます。ただし、新築の場合、門柱から建物内までの配線工事は特別な工事ではないため、ほかの工事と一緒に施工会社がやってくれるのが普通です。

ワイヤレス子機のあるタイプを選べば、室内の親機と子機の間の配線工事は不要です。ただし、無線のデメリットもあります。間に障害物のない環境で100m以内での使用を想定しているので、同じ建物内でも親機から遠かったり、鉄筋コンクリート造など、建物の構造によっても電波が届かないことがあります」

配線工事がいらない完全ワイヤレスのインターホン

完全ワイヤレスのタイプを選べば、配線工事は不要になる(イラスト/高村あゆみ)

メンテナンスのしやすさで選ぶ

「一戸建て用のインターホンの場合、日常的なメンテナンスは特に必要ありません。故障したら当社のようなメーカーや施工会社、販売会社に相談してください。

ただ、完全ワイヤレスのタイプは電池式のため、電池が切れないように注意が必要です。使用する電池や使い方にもよりますが、1年くらいで電池切れになることもあります。できるだけメーカー推奨電池を使用することをお勧めします。
また、機種によっては玄関子機の電池残量が少ないことを親機に知らせる機能があるものもあります」

完全ワイヤレスタイプのインターホンの電池を交換する女性

完全ワイヤレスのタイプは電池交換が必要(イラスト/高村あゆみ)

最新機能や人気の機能を参考価格とともに紹介!

ここでは、インターホンの最新機能や人気の機能を紹介します。

スマホ連動+宅配ボックス連動+遠隔施錠・解錠

最新機能としてはスマートフォン連動がありますが、外出中でも来客対応できるという特徴から、組み合わせるとさらに便利な機能があります。

「宅配ボックスと連動した機能をオプションで付けられる機種があります。宅配ボックスを開いた人物を録画したり、宅配ボックスに荷物が届いたことをスマートフォンに通知したりすることができます。

また、電気錠システムと連動させて、外出先から施錠・解錠することも可能です。鍵を忘れて家の中に入れない子どもとインターホンを通じて会話して、スマートフォンアプリを使って解錠できます」

スマートフォン連動タイプのドアホン「WP-24A」

スマートフォン連動タイプのテレビドアホン「WP-24A」。玄関子機は2台まで、ワイヤレス子機は3台まで増設できる。宅配ボックスや電気錠システムはオプション(写真提供/アイホン) 価格:オープン価格(実勢価格:工事費・オプション別で4万円台~)

自動応答機能

「人が応対する前に、自動メッセージを流して応対できる機能です。セールスや勧誘の人と直接話したくないときのために、まず自動メッセージで応対し、相手の用件を聞いてから自分が出るかどうか決めることができます」

自動メッセージが流れるインターホン

自動でメッセージを流してから、応対するかどうか決められる(イラスト/高村あゆみ)

プレストーク機能

プレストーク機能とは、ボタンを押している時だけ音声を届けることができる機能です。話し手と聞き手をボタンで切り替えることができるため、工事の騒音が気になるときや子どもの泣き声が気になるときなど、周りの音をシャットダウンさせることができます。

自身が話すタイミングに合わせてボタンを押す必要があるため、慣れるまで使いにくさを感じるかもしれませんが、使い方自体は簡単なのですぐにスムーズにやりとりできるようになるでしょう。

人気のインターホン

「主流となっているのはカメラ付きのインターホンです。機能としては、録画・録音ができ、玄関子機を2台まで、ワイヤレス子機を3台まで増設できるタイプが人気となっています。多くのハウスメーカーで、標準として設定されているタイプです」

アイホン人気機種の「WS-24A」

アイホンで人気の機種「WS-24A」。玄関子機は2台まで、ワイヤレス子機は3台まで増設できる。録画・録音機能のほか、自動応答機能も搭載(写真提供/アイホン) 価格:オープン価格(実勢価格:工事費別で3万円台~)

インターホンにこだわって快適な住まいを実現した先輩の事例を紹介!

スーモカウンターで、こだわりの住まいを建てた先輩たちの事例の中からインターホンにこだわった事例を紹介します。その人が、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【実例】インターホンのモニターは、ニッチにまとめてすっきり配置

家づくりを始めたTさん夫妻は、スーモカウンターを訪問。そこでのアドバイスに従い、まず、大手ハウスメーカーのモデルハウス見学をしてイメージを掴みました。その上で、友人が家を建てた建築会社との面談をセットしてもらい、希望エリアの土地に強いその会社に依頼を即決。
建物の希望は、シンプルな家。LDKは明るく広々とした空間にしたかったため、明るめのナチュラルな木目で統一しました。LDKの入口付近には、インターホンのモニターやスイッチなどをまとめて配置。ニッチ部分の壁紙だけ色を変えるなど、細かいこだわりも詰まっています。

LDKの近くに配置したスイッチやインターホンモニター/注文住宅実例

インターホンのモニターはほかのスイッチ類とともに、LDKのニッチにまとめた(写真/Tさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
思い通りにできたシンプルな佇まいの切妻屋根がかわいい家

インターホン選びのポイントは?

最後にあらためて鹿山さんに、インターホン選びのポイントについて聞きました。

「まず、玄関子機が何台必要なのか、室内親機はどこに設置して、子機はどこに何台置くかを考えるといいでしょう。今必要ではなくても、数年後必要になるかもしれないと考えて機種を選定してください。後から追加したくても追加できない機種があります」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「インターホンなど設備のアドバイスもしてくれる建築会社はどうやって選べばいいの?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望をかなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

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取材協力/アイホン株式会社

取材・文/福富大介(りんかく) イラスト/高村あゆみ

 監修/SUUMO編集部(電源方式による特徴選び方プレストーク機能