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土地探しは、工務店やハウスメーカーに依頼できる?依頼時のポイントやメリット・デメリットを解説!

家を建てる土地を探す際、自社が所有している土地をハウスメーカーが紹介してくれることがあります。それでは、建築を依頼したいと考えている先が工務店の場合はどうでしょうか。土地探しを工務店に依頼できるのかどうかや、工務店に依頼するメリット・デメリット、注意点などを、ビクトリーホームの小田涼太さんに聞きました。

土地探しの相談先は、建築会社がもっとも多い

注文住宅を建てる人は、どのように土地を探しているのか気になる人も多いのではないでしょうか? リクルートの「2021年 注文住宅動向・トレンド調査」によると、一戸建てを建築した人のうち、「建築会社に相談した」と回答した人は58.7%にも及んでいます。

土地取得時の情報収集先のグラフ

【出典】2021年 注文住宅動向・トレンド調査|株式会社リクルート(2021年)
注文住宅を建てるための土地を取得するときには、不動産会社に相談する人よりも建築会社に相談する人のほうが多い(図/SUUMO編集部作成)

一戸建てを建てるときに、土地の購入を工務店やハウスメーカーなどに相談する人が多いのは、メリットがあるからと考えられます。次章では、このうち、とくに「工務店」に土地探しを依頼するメリットを紹介します。

工務店に土地探しを依頼するメリット

建てたい家の条件を満たす土地を探してもらえる

工務店に土地探しを依頼すると、「理想の家の実現に適しているか」といった視点で、土地を探してもらえるのがメリットです。

「不動産会社は住宅の設計には詳しくないため、土地には詳しくても建築設計からの視点が欠ける恐れがあります。その点、工務店なら、理想の家の建築には適していないように見える土地でも、設計次第で希望をかなえられると判断する場合もあります」(小田さん/以下同)

資金計画を立てやすい

不動産会社に土地探しを依頼すると、土地の購入を優先し、「総予算-土地の購入費=家の建築費」となりがちです。しかし工務店に依頼した場合、「家の建築費+土地の購入費」をバランス良く考えてもらえるため、資金計画が狂いにくくなります。

「例えば土地の形状が適していても、平坦な道路から平坦な土地に続くのか、それとも傾斜があるのかなどによっても建築にかかるコストは違います。不動産会社は建築コストの見極めができない恐れがあり、結果的に予算がオーバーしてしまう可能性があります。

その点、工務店であれば、総予算から家の建築にかかる費用を考慮して逆算し、どのくらいの価格の土地を探すべきなのか、もしくは土地にあわせてどうすれば予算内で理想の家に近づけられるのかといった計算が可能です」

資金計画の考え方における、不動産会社と工務店の傾向の違いのイラスト

不動産会社と工務店では資金計画の考え方が違う傾向がある(イラスト/高村あゆみ)

窓口を一本化できる

土地は不動産会社、家づくりは工務店と別々に依頼すると、それぞれの担当者とのやり取りが必要になります。双方の主張が異なった場合には、混乱する恐れもあるでしょう。一方、土地探しから工務店に依頼すると窓口が一本化され、土地と家の話を同時に進められるので便利です。

「とくに住宅ローンを組み立てていく段階になったときに、土地だけではなく建物の予算感も含めて全体の適切な融資額を決められるのは、窓口を工務店に一本化する大きなメリットだと思います」

仲介手数料を抑えられる可能性がある

不動産業の免許を取得している工務店が所有している土地を購入するのであれば、工務店が売主となるため仲介手数料は発生しません。

仲介手数料は土地の価格によっては100万円を超えることもあるため、少しでもコストを抑えて家を建てたい場合は、不動産業を営み自社所有の土地を売り出している工務店に相談してみるとよいでしょう。

工務店に土地探しを依頼するデメリット

土地だけ購入すると伝えるのが心苦しくなる

工務店に土地探しを依頼する場合、「家の建築」とセットにするのが前提です。工務店も、自社で家を建ててもらえると想定したうえで土地探しをおこないます。

しかし土地は気に入ったものの、家はほかの工務店に依頼したいとなったときには、「土地だけを購入し、家は他社に依頼したい」と伝えなければなりません。その際、心苦しい思いをする恐れがあることがデメリットです。

「弊社のように不動産業の免許を持ち、工務店と2軸で運営している会社であれば、結果的に土地だけの購入となってもとくに問題はありません。

しかし土地探しを提携している不動産会社と一緒に進めている工務店もあります。そういったケースだと、自社で家を建ててくれると確信が持てないお客さまの土地探しに対しては、力を入れてもらいにくくなるかもしれません」

建物ありきになりがち

工務店選びが先行すると、「この工務店でこういった家を建てたい」との思いが強くなり、どうしても土地よりも建物を優先してしまう傾向があります。「建物ありき」になった結果、土地にかける予算が減る、もしくは全体予算がオーバーしてしまうことがあるようです。

「工務店を選んだ時点で理想の家を思い浮かべているお客さまのなかには、実際に出された概算を見て、思った以上に費用がかかる現実に驚かれる方も少なからずいらっしゃいます」

このような場合は、適切な費用バランスを取れるよう、コストダウンできる部分がないかなど、工務店としっかり話し合いましょう。

エリアが限定されることがある

気に入った工務店が見つかり土地探しを依頼したいと思っても、希望するエリアに工務店側が対応していないこともあります。とくに地域密着型の工務店は、対応エリアを限定している場合が多い傾向があります。

工務店に土地探しから依頼する場合は、対応可能な範囲に家の建築を希望するエリアが含まれているのか事前に確認しておきましょう。

工務店に土地探しを依頼するメリット・デメリットのイラスト

工務店に土地探しを依頼するときには、メリットとあわせてデメリットも理解しておこう(イラスト/高村あゆみ)

工務店に土地選びを依頼する際のポイントや注意点

工務店に土地探しから依頼するときには、どのようなポイントを押さえておけばよいのでしょうか? 注意点も含めて小田さんに聞きました。

住みたいエリアや建てたい家のイメージを明確にして優先順位をつけておく

「工務店に土地探しから依頼するときのもっとも大切なポイントは、自分たちがどういう家をつくりたいのか、どういうエリアでどんな暮らしをしたいのかを明確にイメージしておくことです。それがないと、家の建築費の概算を出すことも、適した土地を探すこともできません。

とくに家のイメージが具体的であればあるほど概算を出しやすく、適切に予算配分したうえで土地を探せるようになります。もちろん立地の優先順位が高ければ、工務店はそちらを考慮したうえで考えます。まずは家族でよく話し合い、希望をまとめておきましょう」

土地探しに強い会社を選ぶ

「工務店に土地探しから任せるメリットを享受したいのであれば、土地探しに強い会社を選ぶことが重要です。不動産業の免許を持っている工務店なら、ある程度、土地に強いと考えられます。

工務店のなかには、建築に特化していて、土地探しは提携している不動産会社に任せているところも少なくありません。そういった会社に依頼しても土地は見つかるかもしれませんが、不動産業の免許を持っている会社を選んだほうが、不動産と建築の両方のより専門的な視点から土地を探してもらえます。

ただし、なかには不動産業の免許を持っていても、土地取引には力を入れていない会社もあります。土地探しに強いかどうかを見分けたいときには、ホームページをチェックするのがおすすめです。ホームページに土地情報を掲載しているか、建築条件付きで土地を販売しているかを確認すると、土地に強い不動産会社を見つけやすくなりますよ」

不動産取引の免許を持っている人のイラスト

土地探しが得意な会社を探すなら不動産取引の免許を持っているかを確認するとよい(イラスト/高村あゆみ)

総予算と希望は明確かつ正直に伝える

「土地と建物にかけられる総予算と希望は、明確かつ正直に伝えることが大切です。

工務店としては、お客さまから聞いた予算内で、できるだけ土地と建物の両方のご希望をかなえられるよう、一生懸命プランを考えます。

それが例えば無理した予算だった場合、実際の予算にあわせるためにそこから削っていかなくてはなりません。一度高く設定した理想型から減らしていくより、予算にあった現実的なプランからより良くしていくことを考えるほうが、お客さまにとっても工務店にとってもはるかに建設的だと思います」

土地と建物への予算配分は工務店に任せる

「土地は不動産会社、建物は工務店に任せるのであれば、あらかじめある程度土地と建物の予算を配分しておいたほうがよいかもしれません。しかし土地探しから工務店に依頼する場合は、土地と建物の予算配分は工務店に任せてしまったほうが、予算を最大限活かしやすくなります。

近年はインターネットでいろいろな情報が手に入るので、土地にかかる費用は見込みを立てやすいと思います。けれども建物に関しては、専門知識がなければ費用感をイメージするのはかなり難しいはずです。

自分たちで予算配分を考えるより、自分たちが考える理想の家や住みたいエリア、優先順位などを伝えたうえで提案してもらったほうが、工務店に土地探しから依頼する意味があると思います」

周辺環境もチェックする

工務店は土地の地盤や形状、希望の家を建てられるかといった視点で良い土地を選んでくれますが、周辺環境は把握しきれていません。そのため家を建てた後の自分たちの暮らしを想像し、実際に駅まで歩いてみたり、周辺の買い物施設をのぞいてみたりすることが重要です。夜間や曇りや雨など条件が悪いときの様子についても、確認することをおすすめします。

「工務店側は、不安なく納得のうえで土地を購入していただきたいと思っています。土地について気になることがあるときには担当者が同行しますので、どんなささいなことでも、まずは相談していただきたいです」

住みやすさについて考える人のイラスト

探してもらった土地が住みやすいかどうかは購入前に念入りに確認しよう(イラスト/高村あゆみ)

土地を探してくれた工務店への断り方

注文住宅を建てるときには、複数の工務店に相談することは珍しくありません。しかし土地探しまでしてもらった工務店に断りを入れるときには、どのように伝えればよいのでしょうか?

先延ばしや放置しないことがもっとも大切

一生懸命土地を探してくれた工務店の担当者に、「他社に決めた」と伝えるのは気が引けるものです。そのためつい返答を先延ばしにしたり、放置したりする人もいます。しかしどのような事情があるにせよ、その工務店では土地購入も家の建築も依頼しないと決めたときには、きちんと伝えることが重要です。

「断るのが苦手な方のなかには、『いま忙しいから』などあいまいな言葉でやりすごす方もいらっしゃいます。しかし工務店側としては、お客さまがどのような状況にあるのかがわからないと、いつまでも連絡を取り続けなければなりません。そうなるよりは、はっきりとお断りいただいたほうが、お互いにとって良いと思います」

明確な理由を述べる

「お断りされるときには、明確な理由を告げられると納得感を得やすいです。例えばどうしても金額面を優先したかった、他社のほうがより希望に沿ってくれたなど、正直に伝えていただければと思います」

感謝の気持ちを伝える

どの時点でお断りの連絡をするにせよ、工務店は施主の希望に沿った家を建てられる土地を一生懸命探してくれていたはずです。結果的に断らなければならないときには、それまでにかけてくれた労力と時間に対し、きちんと感謝の気持ちを伝えることは最低限の礼儀です。気持ちよく取引を終えられるよう、お礼の言葉を伝えましょう。

工務店との間に入ってくれるサービスを利用するのもおすすめ

「複数の工務店に相談したいけれども、断りを入れなければならないのがネック」と悩んでいる場合は、工務店との間に入り調整を進めてくれるサービスを利用するのもおすすめです。例えばスーモカウンターでは、お客さまのご希望に沿う複数の工務店をご紹介したうえで、最終的にお断りすることになった会社には、お客さまの代わりにお断りのご連絡を入れることも可能です。断るのが苦手な方は、ぜひ利用をご検討ください。

電話をかける人の写真

お断りする場合も最後まで気持ちの良い取引を心掛けよう(画像/PIXTA)

工務店に土地探しを依頼し理想の住まいを実現した先輩たちの実例を紹介!

それでは実際に土地探しから工務店に依頼して理想の住まいを手に入れた先輩たちの実例を紹介します。

【実例1】妥協したくないからスーモカウンターに相談! 納得の土地が見つかり満足

「横浜市内、夫婦二人の実家から車で1時間以内、駅からバスで15分以内」など、家を建てる土地にさまざまな希望があったSさん夫妻。不動産会社には「希望の予算では見つけられない」とはっきり言われ、妥協すべきか悩んだ末に、第三者の意見を聞こうとスーモカウンターを訪れました。
紹介された8社のうち4社と面談し、どのようなプランでどの程度の建築費で家を建てられるのかを提示してもらい比較。最終的に、条件を100%は満たさないものの、区画整理されて生活環境が整った「よく見つけてくれたな」と思える土地を探してくれた工務店を選び、大満足な家を実現しました。

Sさん宅の外観/注文住宅実例

「よく見つけてくれた」と思える土地に建てた家では庭づくりや畑を楽しむ予定(写真/Sさん)

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希望全てをかなえ、家族の時間を丸ごと包む多機能なLDKを実現!

【実例2】駅や職場へのアクセス抜群!希望通りの土地でトータルコストを抑えた家づくりを実現

定期的に都内で転勤があることから、どこにでも通勤しやすいように駅から近い土地にこだわっていたNさん。スーモカウンターで紹介された建築会社に個人的に見つけた希望の土地を見せたところ、1社が「紹介する土地でのトータルコストを抑えた家づくり」を提案してくれました。
見に行った土地が地下鉄の駅に近く職場へのアクセスが良かったことや、耐震性能をはじめとする住宅性能の高さ、営業担当の知識の豊富さが決め手になり、その会社に依頼することを決断。希望どおりの土地で具体的なプランニングをスタートし、構造や設備にこだわった大満足の家づくりを成功させました。

Nさん宅の外観/注文住宅実例

駅近に建てた家は、職場へのアクセスがいいのはもちろん友人も遊びに来やすい(写真/和田真典)

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駅から近い便利な家に友人たちを招いて一緒に料理とお酒を楽しめる暮らし 

【実例3】スーモカウンターのアドバイスで予算を抑えた土地購入を実現

「夫の職場まで、ドアツードアで1時間以内」を条件に土地探しからスタートしたMさん。思うような土地が見つからずスーモカウンターを訪れ相談したところ、自社で土地を持つ会社を選ぶと仲介手数料が発生せず、予算内で希望の土地を見つけやすいと教えてもらい5社を紹介されました。
そのうちの2社にプランを提示してもらい、土地条件がより良かった会社に建築を依頼して住み心地の良い家を実現。ほかの3社へのお断りの連絡は、スーモカウンターがしてくれたのがありがたかったそうです。

Mさん宅の外観/注文住宅実例

希望していた駅から近い場所に建てた家は住み心地抜群で満足(写真/河原大輔)

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通勤しやすい駅近の土地でこだわりの住まいを実現 

【実例4】「建てたい家」のイメージそのままのわが家が完成!

「家は一生に一度の大きな買い物だから失敗したくない」との思いから、スーモカウンターを訪れたTさん夫妻。建物代、土地代を含めた具体的な予算を提示して、希望にあいそうな工務店を4社紹介してもらいました。
最終的に自分たちの好きなテイストにもっとも近く、予算的にも手頃だったうえ、「子育てで忙しいときだから、土地探しも全部任せてください」と言ってくれた工務店に決定。古家付きの変形地を選んだことで、予算内で広い庭のある日当たりのいいマイホームを実現しました。

Tさん宅の外観/注文住宅実例

傾斜地に建てた家はテラスの下に多用途に使えるスペースを確保。アウトドア好きの夫の遊び場になる予定(写真/くめりんたろう)

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「建てたい家」のイメージそのままのわが家が完成! 

工務店に土地探しから依頼するときには土地と建物の希望を明確にしておこう

最後にあらためて小田さんに、工務店に土地探しから依頼するときのポイントを聞きました。

「先ほどもお伝えした通り、土地探しを工務店に依頼するときには、住みたい土地、建てたい家を具体的に思い描いていることが重要です。それがなければ工務店も、何から始めるべきか、どんな提案をすればよいのかわかりません。

また自分たちの思いが明確であれば、それを共有できる工務店なのかを見極めやすくなるはずです。まずはこれからどこでどんな暮らしをしたいのか、家族でたくさん話し合ってみてください」

スーモカウンターに相談してみよう

「家づくりはどうやって進めたらいいの?」「土地探しからサポートしてくれる会社を知りたい」など、住まいづくりや土地探しに疑問や悩みを抱えている人は、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご希望をお聞きしたうえで、実現してくれそうな依頼先を提案、紹介します。 

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや会社選びのポイントなどを学べる、無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

取材協力/小田涼太さん

ビクトリーホーム

取材・文/佐藤カイ(りんかく) イラスト/高村あゆみ