素敵なマイホームでシングルマザーとして、子どもとの新生活をスタートさせたKさん。家を建てるにあたり一番の不安だった資金面は、スーモカウンターを訪れて解消。さらに希望にぴったりの建築会社を紹介してもらい、無理のない資金計画で、健康にも配慮した自分の好みのオシャレな注文住宅が完成した。
「シングルマザーで頭金なしでも家を建てられるの?」
離婚を機に実家の近くに子どもが落ち着ける場所を得たいと考えたKさん。「古いアパート住まいだったころは、周りへの音漏れを考えて気を遣っていました。周りに気遣って子どもに『静かに生活して』と注意するような環境は避けたいし、家賃を払うのももったいない。また十数年後子どもが独立した後、一人で賃貸に住み続けることには漠然とした不安を感じました」
賃貸以外の選択肢を探すと、公営住宅は申し込みに制約があり、中古住宅は思ったより高く、新築の建売住宅は二人暮らしには広すぎた。「値段で妥協して後悔するより、老後も暮らしやすい理想の平屋を建てたい。マイホームなら将来資産として子どもに残すこともできる。年齢を考えても、行動するなら今がチャンス」と、家を建てることを決意。そして、将来車を持たなくても生活ができる便利な立地に格安の土地を見つけて購入した。
「土地は購入しましたが、貯金も頭金もない、子どもの教育資金もとっておきたい。本当に私の年収で家を建てられるのか、シングルマザーでもお金を借りられるのか?という不安はありました。一人でネットを見てあれこれ調べましたが答えは得られず、広告などで目にしていたスーモカウンターに相談した方が早い、と思い、意を決して相談に行くことにしました」
一番の不安の資金面はFPの無料相談で解消できた
「スーモカウンターなら、信頼できる会社を紹介してくれるはず、申し込みで何かがあっても間に入ってくれそうという安心感がありました」と話すKさん。一番の心配は資金面だと話すと、ファイナンシャルプランナーの無料相談を勧められた。
ファイナンシャルプランナーと面談し、住宅ローンの基本的なことから、将来的にかかる教育資金、年齢ごとに必要な最低限のお金、将来のために毎月どの位貯金をするべきか、といった生涯のマネープランを説明してもらった。また、自分の年収で借りられる住宅ローンや、家を建てた後にかかるメンテナンス費用、家電の買い替えのサイクルなども細かく教えてもらい、もやもやが解消された。
Kさんが考えていた、月々払う住宅ローンの額は以前住んでいた賃貸アパートの家賃と同じ6万円。「無理なく払えることが大事だから多少の余裕をもたせて、住宅ローンは2300万円までという上限を決めて守った方がいいと言われました。自分の年収でも贅沢をしなければ家を建てられそうだとわかり、ほっとしました。すごくいいファイナンシャルプランナーさんを紹介してもらって資金計画がクリアになり、安心して建築会社と会うことができました」
スーモカウンターに随時相談しながら最終決断は自分で
Kさんが希望したのは「ローコスト住宅」と「できれば女性の担当者がいい」の2点。候補として約10社あったが、アトピーと喘息、アレルギーがあると話すと、自然素材を使った2社を勧められ、その場で2社の面談日を決めた。
最初に面談したA社は、営業担当と女性の部長が立ち合い、Kさんの不安を感じとり親身に話を聞いてくれた。同社は、悩んでいる背中をいい意味で後押ししてくれたという。2社目のB社は、何となく踏み込んだ話ができなかったため、再度アドバイザーに相談して、もう1社紹介してもらうことに。3社目のC社と会ったが、魅力的な点が多々あり、素敵な家が建てられそうだと感じた。A社とC社のどっちにするか、迷ったKさんは再び相談した。
「アドバイザーから『価格、デザイン、間取りなど、細かく項目を分けて1個ずつ点数をつけて比較してみたら』と言われてやってみましたが、最終的な決断は自分の気持ちでした。健康住宅というコンセプトを掲げ、誠実に対応してくれたA社に決めましたが、C社も親身に相談にのってくれたので、断るのは気が引けて、アドバイザーから断ってもらい、助かりました」
全部で5回スーモカウンターを訪ね、上手に活用したKさん。「家づくりは誰でも最初は不安だと思います。それを後押ししてくれたのがスーモカウンターやファイナンシャルプランナーという、公平な第三者の立場からのアドバイスでした。いろいろな会社のお話も聞くことができて、自分に合った会社を紹介してもらいました。また、ふらっと建築会社に相談に行くのとは違って、一から説明しなくてもアドバイザーが建築会社に状況を共有してくれていたので、スムーズに話ができました」
好みのテイストを存分に反映したセミオーダー住宅
Kさんが建てたのは、床はむく材、壁は漆喰を採用し、ウイルス不活性化の工夫を施した健康配慮住宅。木のぬくもりにあふれた室内は、住んでいて気持ちがいいそう。リビングの天井の飾り梁や漆喰壁、むく材のリビングドアなどは標準仕様だ。
絶対条件としてこだわったのは平屋と、リビング・ダイニングを中心に家族の距離が近く、子どもがのびのびと走り回れる間取りだ。Kさんの希望を受けて、建築会社は、ある程度の規格が決められ、コストパフォーマンスが高い半規格住宅を提案。四角い形の、リビング・ダイニング・キッチンを中心に洋室2部屋が確保されたシンプルな間取りは、Kさんの暮らしにフィットしていた。広い主寝室は、将来子どもが成長したら2部屋に仕切れるようにしたり、予備の洋室はリビングとつなげてワンフロアとして使える開放感にこだわるなど、一部間取りを変更した。
半規格住宅といっても、外観や内装、設備など好きなものを組み合わせて、自分らしいオリジナルの家が建てられる。センスのいいKさんは、建築会社の施工例やFacebookやInstagramなどを見て気に入ったパーツや可愛いデザインや内装を保存して、建築会社に相談。個人で購入した方が安い場合は自分で探すこともあったが、そんな風に多少の手間をかけることを楽しみながら、自分好みのテイストの家が完成した。
キッチンワークと洗濯時間を短縮する便利な家事動線
機能面でKさんが一番重視したのは、家事動線だ。キッチンと洗面室は隣にありドア一枚でつながるが、キッチンと玄関の間にも扉を設け、通り抜けができる設計に。また、玄関との間に扉を設けたことでキッチンを中心に玄関、リビングをぐるりと回遊できる動線が実現した。「買い物から帰って重い荷物をキッチンに運んだり、ゴミ捨て、トイレに行くのもいちいちリビングを通らなくてもいいので便利です」
また洗面室は、洗濯機の上にガス乾燥機を設置する専用の棚を、隣にはアイロンをかけたり、衣類をたためるカウンターを設け、洗濯物を干すハンガーポールも設置した。「洗濯物をたたむ時間ももったいないので、洗濯をしたら、すぐに乾燥機に入れて、必要なものはアイロンをかけてたたむ、この一連の作業を洗面室で完結させようと思いました」
さらに、洗面室からウォークインクロゼット、主寝室も出入りできるようにし洗濯物をしまったり、着替えたりといった動線も効率よくできるようになった。「どの部屋からも抜けられる動線のいい家になりました」
家づくりが楽しかったKさん。「家づくりに集中することで、精神的につらい時期も気をまぎらわし、前向きに頑張ることができました。また、自分の好みや希望を反映した家なので愛着が湧き、大事にしようと思うようになりました。それまで使い過ぎだった食費を削ったり、徹底的に無駄をなくして節約するのも苦にならない。早くコロナが落ち着いて友人を招きたい」
家が完成後は、見るだけだったInstagramに「自分と同じシングルマザーで家を建てた人、建てたいと思っている人が沢山いるので、自分の経験や思いが、人の役に立つならうれしい」と家づくり経験を投稿。Kさんはスーモカウンターや建築会社と相談しながら、自分の未来と向き合い、家づくりという山を乗り越えた。「毎日気分がいいです」。ひと山越えた目の前には、新しい景色が広がっている。
取材・文/佐藤由紀子 写真/ご本人
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土地面積 約343㎡ 延床面積 約109㎡ 建築費 1000万~1500万円 間取り 2LDK(間仕切りで3LDK) 世帯構成 母(37歳)、子(7歳)