思い通りにできたシンプルな佇まいの切妻屋根がかわいい家

将来的に夫の両親との同居を視野に入れたプランの家づくりをしようとスーモカウンターに来店したTさん夫妻。運命的な土地との出合いで建築会社を決め、さまざまな実例アイデアを参考にしながら悩み抜き、憧れの切妻屋根の住まいを完成させた。Tさんのこだわりが詰まったお住まいをご紹介しよう。

子どものために、なるべく早めに住環境を整えたかった

元々家を見学するのが好きだったというTさんは、よく建売物件を見学に行っていたのだそう。子どもが幼稚園に通い始めるくらいには学区を決めたいと考えていたが、なるべく早めのほうがいいだろうと、子どもが生まれてひと段落したタイミングで本格的に検討するように。

「以前住んでいた賃貸アパートは築年数が古かったので、水まわりが老朽化していて使いにくく、冬場はとても寒かったですね。子どもが生まれてから手狭に感じていたのも大きかったです」

希望の土地を持っていた建築会社に即決！

将来的には夫の両親との同居も視野に入れ、1階に和室のあるプランや広い駐車スペースなどがある建売住宅を探していたが、条件に合う物件になかなか出合えなかった。
そこで、注文住宅のほうが自分たちの希望する家への近道になるのではと考えて、スーモカウンターに相談しに行くことに。

「実は、結婚の際にも、ゼクシィナビカウンターを利用していたこともあったので、今回も自分たちに合った会社を紹介してもらえるかなと。何から始めたらいいのかわからないことだらけだったので、相談してしまったほうが早いと思いました」
アドバイザーから、まず注文住宅のイメージを掴むために紹介してもらった大手住宅メーカーのモデルハウスを見学し、自分たちに合ったサイズ感などの目安を把握。もう少し予算を抑えられる会社を探そうと思い、友人が家を建てた建築会社についてアドバイザーに聞いてみたところ、スーモカウンターに参画している会社だったため、面談をセットしてもらった。

「スーモカウンターで予約をすると、経験豊富な担当者が対応してくださるとのことだったので、お願いしました。
それまでどの会社にコンタクトを取っても、探しているエリアの土地がなく、土地が見つかるまでは待つしかないと言われて、いつ家が建てられるのかという不安がありました。でも、その会社さんは希望エリアに本社があって、自社で土地をもっていたので即決しました。ほぼ土地で決めたようなものですが、紹介してくれた友人をはじめ、この会社で家を建てている人が周囲に結構いたので、家のイメージやアフターなども安心感があったのも後押ししてくれましたね」

「リビングとキッチンの照明が全然決められなくて、インテリアコーディネーターさんの自宅と同じ物を採用しました。コーディネーターさんとはマメにやりとりしていたので、とても信頼していたので安心して委ねられました」

「切妻の家」にこだわった家づくり

そして、将来両親と同居を視野に入れたプランニングがスタート。シンプルな家にしたかったため、住宅誌やInstagramなどを参考にしながら、打ち合わせの際にアイデアの写真などを担当者に相談して進めていった。
「一番のこだわりは、切妻屋根の外観。どうしても“The　おうち”という形にしたかったのですが、レイアウトがなかなかうまく納まらなかったので、何度も間取りを変更していただきました」

妻の希望だったシンプルな切妻屋根の外観。「外観デザインを最優先にしたので、思いどおりの外観デザインになって満足しています」

北側の玄関の上を吹抜けにし、明るく開放感のある空間になっている。玄関はタッチレスキーにしたので開閉がラク

シューズクローゼットのスペースを一部コートかけにした。上の棚にはWi-Fiルーター、下にはルンバが入るようにしてもらった。「今は２階に上がる機会がほぼないので、夫のスーツや子どもの習い事のバッグなどを収納しています。玄関とLDKの動線上にあるので便利ですね」

キッチンはカウンターキッチンにして、手元が見えないように腰壁部分を立ち上げた。
「アイランドキッチンにも憧れたのですが、全部見えてしまうのが嫌で、ペニンシュラにしました。キッチンにいる時間は長いので、ときめくものがあったほうが頑張れるかなと思って、水栓はオプションでアイランドキッチンによく使われてるグースネックをセレクト。とても気に入っています」

キッチンはホーローのパネルを採用。「リビング側にもホーローパネルを張ってもらったので、今後子どもの学校の予定を張ったり、ホワイトボードとして使う予定。汚れも簡単に落ちるのでラクですね」

シンプルななかにこだわりが光るアイデア

LDKは明るく広々とした空間にしたかったため、明るめのナチュラルな木目で統一してスッキリ。こだわりたい気持ちがあるからこそ、迷うことも多かったそう。
「壁紙は悩みましたね。コロナ禍でショールームに行くことができず、カタログで判断しなければならなかったこともあったので。天井は標準仕様にしましたが、リビング横の壁紙は汚れが落ちやすいものに。インターホンなどスイッチ関連をまとめたニッチの壁紙の色は天井とは少しニュアンスの違う色を選びました」

インテリアは、白と木目でシンプルにコーディネート。ダイニングテーブルなど家具も色みを統一している

LDKの入口付近に、インターホンのモニターやスイッチなどをまとめて配置。ニッチ部分の壁紙もこだわってセレクトした

また、ダイニング横のカウンターデスクの窓は二連に。
「これは、建築会社さんからのアイデアで。準防火地域だったので、網入り片ガラスだと見た目的にあまり良くないなと思っていたら、小さめの窓を２つ並べることを提案してくれました。ガラスに市販のホログラムのシートを張るアイデアも教えてくれて、インテリアの雰囲気にマッチしたスペースにできました」

ダイニングのニッチはコンセント付きなので、ダイニングテーブルにホットプレートを置くときに便利。ティッシュ類を置けるので、ダイニングテーブルがいつでもスッキリ。カウンターデスクは、夫が家で仕事をするときに使用している。子どもが大きくなったときの勉強机としても

リビング側の小さな階段下収納はオープンにした。「予定では奥行き90㎝でしたが、工事の時に見てみたら深過ぎて子どもが頭をぶつけたり、物の出し入れが大変そうだったので、浅くしてもらいました。今、子どもはデスク代わりに使っていて、ここでお絵描きしたりして遊んでいます」

子ども部屋の収納はオープンクロゼットにして、なるべく広く感じられるように。可愛いデザインのを壁紙をセレクト。「天井に補強もしてあるので、目隠しをしたい場合はロールスクリーンなど後付けできるようにしてあります」

親との同居を考えて、１階はバリアフリーに

将来両親と同居するために、リビングの隣に和室を設けた。押入れを広めに確保して、収納力もたっぷりだ。
「和室に面した庭が洗濯物干しスペースになっていますが、二世帯になって洗濯物が増えたときにも対応できるように、２階のバルコニーにも洗濯物を干すことができます」
また、雨の日にも洗濯物を干せるように、洗面所に物干しスペースも設け、バスルームには浴室乾燥暖房機も取り付けた。１階のトイレの横幅も広めにして、車いすや腰が悪くなっても使いやすいようバリアフリーにしました。また、1階の扉は引戸中心になっている。

なるべく１階で生活が完結するよう、和室の外に洗濯物を干すスペースを確保した

同系色でまとめられたトイレは、壁紙の一面を濃いめのアクセントウォールにして奥行きを演出している

浴室乾燥暖房機は建築会社のキャンペーンで無料でつけてもらえたそう。「暖房機能を使うと浴室が暖かいので、子どもの入浴にも助かっています」

一緒の空間でそれぞれの時間が過ごせるゆとりが生まれた

いろいろ情報収集をしながら、細部までこだわり抜いた家での暮らしについてTさんに伺った。
「シンプルで長く住みやすいお家ができたかなと思います。毎日かわいいアクセントクロスに癒やされています。
以前住んでいた賃貸アパートは狭くて、テーブルも小さかったので、子どもが生まれてからはバラバラに食事を取っていました。今の家は、みんなでダイニングテーブルで一緒に食べられるのもいいですね。また、今まで夫は別の部屋で仕事をしなければならなかったのですが、ダイニング横のカウンターデスクでワークできるようになったので、夫が仕事の合間に子どもの世話をしてくれるようになったのも助かっています。家族で一緒に過ごすことも、それぞれやりたいことも両立できるようになりました。子どもが大きな声を出したり走っても気にせず見守れるようになりました」

何もわからない状態でスタートした家づくりだったが、たくさん悩みながらイメージを形にしていったTさん。思い描いた通りの住まいでの暮らしは、幸せであふれていた。

取材・文／金井さとこ　写真／ご本人

DATA

土地面積	約162㎡
延床面積	約111㎡
建築費	2600万円以内
間取り	4LDK
世帯構成	夫（31歳）、妻（34歳）、娘（1歳））

スーモカウンターで受けたサービス

カウンター店舗	スーモカウンターイオンモール岡山店
紹介された建築会社数	4社
受けたサービス	個別相談