今も将来も協力して生活を。料理を通じて集う「二世帯同居」の家

共働きのMさん夫婦。両親に子育ての面で協力してもらい、将来は両親のサポートをしたいと考え、二世帯同居のできる家を建てることに。スーモカウンターで頼れる建築会社と出会い、予算内で大満足の家が完成。子育てと料理を通じて集う、楽しい暮らしが始まった。

お互いに協力して暮らすことを考えて二世帯同居を選択

子どもが生まれたのを機に、両親と同居するための家づくりを考えたMさん。「私も妻も共働きを続けたかったので、子育ての面で両親にも協力してもらえたらという考えがあり、一緒に暮らすことを両親にお願いしました」。両親は車で10分強の持ち家に住んでいたが、一緒にのびのびと暮らすには、広い土地を手に入れて家を建てるのがベストと考えた。

二世帯で暮らすには、建物内で生活ゾーンを分けた二世帯住宅を建てるという選択肢もあるが、Mさんにはもう２つの考えがあった。

ひとつは、将来の同居予定の前倒し。「両親が高齢になって、私たちのサポートが必要になる頃には、一緒に住むつもりでいました。それなら両親が元気な今のうちから同居を始めて、お互いの生活リズムを合わせていったほうがいいのでは、という考えがありました」

もうひとつは、売却のしやすさ。「もし将来的に売却することになったとき、二世帯住宅より単世帯用の間取りのほうが買い手がつきやすいと考えました」とMさん。家族の同意を得るのに時間はかからなかった。

開放感あふれる吹抜けリビング。スキップフロアが得意な建築会社を選び、階段ホールにカウンターを設けて将来の学習スペースに。建築会社の提案でスキップフロアの下も大きな収納スペースとなっており、かさばりがちな思い出の品を収納できたりと便利な造りに。階段は、三角形の段ができないよう工夫。「細い部分で足を踏み外さないようにと、妻が家族の安全を考えてリクエストしてくれました」

結婚式の思い出に、シュガークラフトのウエディングケーキをアクリルケースに入れて保存していたので、それを飾る棚が欲しいと思い、テレビの横にニッチ棚を設けてもらうことに。「こういうちょっとした部分の自由度が高かったのも、建築会社の決め手のひとつでした」

キッチンに立つとリビングを見渡せる間取り。階段ホールの学習スペースとキッチンの間でも会話ができる

家族全員料理が好きというMさん家族にとって、プランニングの中心となったキッチン。ダイニングを横並びにして、効率的な家事動線に

営業担当が頼りになり、小回りの利く建築会社に依頼

さっそく土地や建築会社の情報収集をスタート。両親からの希望は、和室など仏壇を置くスペースを確保すること、花が好きな母のために植栽スペースを設けること、リビングとトイレが近いと来客時にお互い気になるので隣接させないことなどいくつかあり、これらを踏まえながら、子世帯主導で候補を絞っていった。

希望の土地が見つかり、興味をもったハウスメーカーにも相談していたが、「もっと他にも比較検討をしてみたいと思って、スーモカウンターに行ってみることにしました」

候補の建築会社を選ぶにあたり、スーモカウンターで出した希望は、予算は3000万円くらいで、のびのびとしたLDKをつくっても冷暖房効率のいい高気密・高断熱の仕様であることなど。さらに「大手よりも、伸び盛りの会社から、さまざまなタイプを紹介してほしいとお願いしました」

スーモカウンターから紹介された５社すべてのモデルハウスを見学し、営業担当との相性も考えて2社に絞り込み、相見積もりを依頼して比較検討することに。

最終的には、もともと相談していたハウスメーカーを断り、スーモカウンターから紹介された1社に決定。「営業担当の方が頼りになること、特注の飾り棚を設けてくれるなど小回りが利くこと、キャンペーンを利用してさまざまな設備のグレードアップができたことなどが決め手となって選びました」

リビングの一角に設けた小上がりの畳スペース。工務店のモデルハウスで見て気に入り、採用を決めた。子どもを遊ばせておくスペースのほか、ベンチ代わりにもなり、ゾーニングにも功を奏している。床下部分も引き出し収納となっているのでスペースが有効活用できている

畳スペースは、キッチンから目が届く配置に。遊んでいる子どもを見守りながら家事がはかどる

Mさんのプライベートルームとして設けたシアタールームは、50インチのテレビを置いてもゆったりできる広さ。子どもを寝かしつけた後、ゲームなどをして楽しめる

みんなが料理をするのでキッチンを主体としたプランに

プランニングは、キッチンを主体とした間取り・設備に。「うちはみんなが料理をするので、キッチンとその周辺の広さや、システムキッチン選びにこだわりました。選んだのは、熱やキズに強く、メンテナンスが簡単なセラミックワークトップが特徴で、デザインもスタイリッシュなシステムキッチン。カタログを見た瞬間、『こんなキッチンで料理ができたらいいね』と全員の意見が一致しました」

そのキッチンから、リビング・ダイニング、さらに小上がりの畳スペースまで見渡すことができ、2階の階段ホールともつながる間取りに。寝室は親世帯・子世帯とも2階にまとめ、1階は広々としたスペースに吹抜けを設けて、開放感たっぷりの空間に仕上げた。

リビングから出られる庭は、バーベキューがしやすいようにと床をタイルデッキに。また、寝室には大きな収納を設けず、ファミリークローゼットに集中させるなど、こだわりいっぱいのわが家が完成した。

二世帯同居なので、朝の洗面室の渋滞を防ぐため、2人並んで使えるシステム洗面化粧台に

浴室は、洗い場が広い1.25坪タイプのシステムバスに。子どもと一緒に入浴しやすくて気に入っている

ランドリールームは浴室・脱衣室とは離して独立させ、南側に配置。室内干しをしても乾きやすい。妻がセレクトした、フラミンゴ柄のクロスがアクセントになっている

頼れる建築会社を味方につけて希望どおりの家が完成

こうして希望どおりの家が完成。プランの中心としたキッチンは、二世帯が楽しく集う場所となった。「みんな料理をすることが好きなので、平日は母、週末は父と妻、などと分担してキッチンに立って、それぞれの得意料理をつくっています。両親の協力によって子どもを見る目が増えるので、私たち夫婦も安心して仕事ができるようになりました」とMさんはうれしそうに語る。

大満足な家づくりができた秘訣のひとつは「結果的には当初の予算を超えることとなったものの、希望どおりの家が建てられる会社を、スーモカウンターに紹介してもらったこと」とMさん。「ベテランの営業担当を希望していたのですが、店長クラスの方が対応してくれました。何を聞いても『確認します』と持ち帰るのではなく、その場で即答してくれますし、間取りの話をしていると『こんな感じですかね』とササッと描いてくれたので、話が早かったですね」

頼れる建築会社を味方につけ、希望どおりの家を完成させたMさん。子育てと料理を通じた親子世帯の楽しい暮らしを満喫している。

リビングとつながるタイルデッキ。ウッドデッキのように下に隙間ができず、耐水・耐火性があるのでバーベキューやビニールプールなどの遊びにもぴったり。壁面にタープ用のフックを設置しているので日差し対策も容易になっている

キッチンの背面に設けたパントリーはウォークイン型。2台目の冷蔵庫設置スペースも設け、勝手口から外にも出られる

2階の階段ホールに設けたファミリークローゼット。寝室には大きな収納を設けず、ここにまとめることで、洗濯・乾燥後の動線もスムーズに

取材・文／前川ミチコ　写真／ご本人

DATA

土地面積	210.81㎡
延床面積	158.9㎡
建築費	3500～4000万円以内
間取り	3LDK+5S
世帯構成	夫（30代）妻（30代）長男（3歳）夫の父（60代）夫の母（60代）

スーモカウンターで受けたサービス

カウンター店舗	スーモカウンター川越店
紹介された建築会社数	5社
受けたサービス	個別相談