1フロアで生活が完結するプランで、愛犬とのびのびと暮らす家

茨城県つくば市で愛犬とともにのびのびと暮らすKさん夫妻。将来を見据えて、規格住宅のプランをベースに水まわりや寝室などを1階に集約してぐるりと回遊できる間取りにし、快適な暮らしをかなえたというKさん夫妻の家づくりストーリーを伺いました。

愛犬とゆったり暮らせる家づくりをスタート

結婚後、メゾネットタイプの賃貸アパートで暮らしていたKさん夫妻。間取り自体には満足していたものの、家賃を払い続けるのはもったいないと感じるようになり、持ち家を検討することに。

「年齢を重ねると階段の上り下りが大変になるだろうと思い、将来を見据えて平屋がいいなと思いましたが、土地も購入することを考えると難しいかな、と。建売住宅も見学に行きましたが、犬を飼っているので希望している広さの家がなかなか見つからず、早い段階から注文住宅にしようと決めました」（妻）

そこで、SNSで見つけた建築会社に問い合わせをしてみたが、営業担当との相性が合わなかったのだそう。

「2社とコンタクトを取ってみたところ、どちらも『先に土地だけでも決めませんか？』などグイグイ営業されたので、私たちとはタイプが合わなくて…。そこで、考え方を変えて自分たちに合った会社を紹介してもらおうと思い、スーモカウンターに相談してみることにしました」（夫）

「個別相談ではアドバイザーの方が親身に相談に乗ってくれました。あまりにも話が盛り上がってしまい、通常は２時間くらいだそうですが、エリアなどの要望から予算まで4時間くらいじっくりと話を聞いてくれました。
４社程度を比較検討するのがちょうどいいとアドバイスをもらったので、7社紹介してもらったなかから大手住宅メーカー、規格住宅のある会社、完全フリープランの会社と、異なるタイプの3社に絞って面談することに。スーモカウンターでグイグイ営業されることが苦手と伝えていたのもあって、どの会社も落ち着いた雰囲気の営業担当者を紹介してくれました」（妻）

予算内でのプランの提案や資金繰りのアドバイス、自社が持っていない土地を紹介してくれるなど、それぞれの会社の特徴を比較していくなかで、最終的に規格住宅のある会社と契約することに。決め手は、営業担当者との相性だったという。

「これからずっと打ち合わせをすることを考えても相性は大事だなと思いました。依頼先の営業担当者さんの雰囲気がとても良くて、こちらからの質問に早めに回答してくれたり、要望に応えてくれるだけでなく細やかなプラン提案をしてくれたので、安心して任せられると思いました。
あとは、いろいろな要望を整理していくなかで、ベースプランがあった上でアレンジしていく規格住宅のほうが自分たちには合っているなと感じました。ちょうどいい土地を見つけてくれたこともあって、タイミングも良かったですね」（夫）

営業担当者からの提案で、階段下のデッドスペースを活用して愛犬用のスペースに。「アパートのときはリビングにケージを置いていましたが、階段下にスッキリ収まってLDKも広く使えます。壁や柱部分の角が削られて丸くなっているので、犬がぶつかったりしても安全。フローリングもペット用の溝がなく傷がつきにくいものをセレクトしました」（妻）

1階で生活が完結する間取りで、生活動線をコンパクトに

プランニングでは、なるべく1階で生活が完結するフラットな間取りにこだわったというKさん。1階にリビングと水まわりと寝室を含む2つの居室を設けて、ぐるりと回遊できる間取りをベースに検討していきました。標準プランに搭載されている全館空調体験やFPへの相談なども含めて着工まで16〜17回ほど打ち合わせを重ねて、細やかなアレンジをしていきました。

「1階が「ジャパニーズモダン」2階が「イタリアンモダン」とそれぞれテーマがあって、床材や建具の色みが違います。1階は飽きのこない色みをセレクトしました。
元々1階はぐるりと回遊できるプランだったので、寝室から洗面室にアクセスしやすく、掃除のしやすさも意識しました。居室の数が多い分LDKが15畳しかなく、ダイニングテーブルを置けるか不安でしたが、犬のケージやゴミ箱などが出っ張らないようにスッキリと収めたことで、十分な広さを確保できました」（妻）

リビング階段を囲むようにLDK、寝室、バスルームや洗面室などをぐるりと回遊できる、コンパクトな生活動線を実現

寝室の隣に洗面所を設けたことで、起きてすぐにアクセスでき、朝の支度がスムーズに

妻の好きなブルーを家のテーマカラーに。リビングのアクセントとなっている落ち着いたターコイズブルーの壁紙も妻がセレクト。オプションで造作したテレビボードの下部分を空けて掃除しやすいよう工夫

「部屋の一つは、客間や子ども部屋としてライフスタイルに合わせてフレキシブルに使えるようにしています。リビングイン階段を選択して、子ども部屋が二階になった場合もコミュニケーションを取りやすくしました」（夫）

共働きのKさん夫妻が重宝しているという宅配ボックス（左）室外、（右）室内。家の中から取り出せるので、在宅のときも非対面で受け取りができる。宅配ボックスの上の荷物を置いておけるスペースは建築会社からのアイデア。外観は玄関ドアにブルーのテーマカラーを取り入れている。

外とのつながりを感じながら気兼ねなく犬との暮らしを満喫

規格住宅をベースにこだわりの詰まった家づくりをかなえたKさん夫妻。住み心地にとても満足しているという。

「戸建ては外とのつながりを身近に感じられるのがいいですね。アパートで暮らしていたときは、犬が吠えると『近所に迷惑がかかっていないかな？』と心配でしたが、今は気兼ねなく犬との暮らしを満喫することができています。犬もアパートのときよりも快適に暮らせていると思います」（妻）

約13畳ある広々としたベランダでは、休日に朝食を楽しんだり、愛犬と遊んだりと、ゆったりとした時間を過ごしている

「こだわったキッチンは、ワークトップやシンクが広く、とても作業がしやすくて気に入っています。キッチンとダイニングの間に食器棚があるので、盛り付けるときも器を取り出しやすいし、ダイニングからもお皿を取りに行きやすくて便利ですね。私が左利きなので、右側にコンロ、左側にワークトップとシンクがくるようにレイアウトされているのもポイントです。
元々のプランは今冷蔵庫のある位置にパントリーがあったのですが、位置を入れ替えて、キッチンの背面収納は可動式のタイプにして、上は普段使わないものを収納できるようにと、デザイナーさんが提案してくれました」（夫）

キッチンとダイニングの間には食器棚、ダイニング側にはリビング収納と、たっぷり収納できるので空間もスッキリ。掃除機のコンセントもリビング収納の中に。「キッチン横にコンセントをつけたかったのですが、腰壁をつける必要があったので、現場監督さんからの提案で棚をつけてもらいました」（妻）

キッチンの高さは妻の身長とのバランスを見て85cmに。「以前は、電子レンジとコーヒーメーカーを使うときにコンセントを抜き替えていましたが、背面収納の中に必要な分のコンセントがあるので、その必要がなくなってラクになりました」（夫）

「1階で生活が完結するフラットな間取りになって、とても快適です。全館空調なのでエアコンの出っ張りがなくスッキリ収まっているのもいいですね。寝室のすぐ隣に洗面台やトイレがあるので、生活動線がコンパクトになったのも嬉しいです。それぞれの居室が広すぎないので掃除もしやすく、時短にもつながっています」（妻）

1階に水まわりや寝室を集約したことで生活動線がコンパクトになり、階段下スペースの活用や広々としたベランダなどによって愛犬と過ごす時間も充実しているというKさん夫妻。マイホームでの暮らしはスタートしたばかりですが、これから住み続けていくことで、より一層家族がのびのびと暮らせる住まいになりそうです。

取材・文／金井さとこ　写真／相馬ミナ

DATA

土地面積	168.60㎡
延床面積	100.40㎡
建築費	2000万円台
間取り	3LDK＋納戸
世帯構成	夫（30代）、妻（30代）

スーモカウンターで受けたサービス

カウンター店舗	スーモカウンターイーアスつくば店
紹介された建築会社数	3社
受けたサービス	個別相談