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ブルックリンスタイルの家にしたい!外観や内装にできる工夫は?玄関・寝室・トイレなど部屋別ポイントも解説

ブルックリンスタイルは、アメリカのニューヨーク州にある「ブルックリン」で発祥したとされるスタイルになります。空き倉庫や工場、古いアパートをリノベーションしたような印象で、工業的な雰囲気もありつつヴィンテージ感もある個性的なデザインが特徴です。

今回は、ブルックリンスタイルの家を実現するために、外観や内装に取り入れたい工夫や部屋別のポイントについて解説していきます。また、実際にブルックリンスタイルを取り入れた住まいの実例もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ブルックリンスタイルとは? インダストリアルとはどう違うの?

まずは、ブルックリンスタイルとはどのようなものなのか、よく似たインダストリアルスタイルとはどう違うのかを、佐藤さんに伺いました。

ブルックリンスタイルとは?

「ブルックリンスタイルは、ニューヨーク州内のブルックリンと呼ばれる地区が発祥とされるデザインを指します。ニューヨークというとマンハッタンを思い浮かべますが、高級エリアのマンハッタンとは異なり、ブルックリンは倉庫や工場が立ち並ぶ工業地帯です。ブルックリンスタイルでは、古くなった工場や倉庫のダークな雰囲気・トーンを活かし、重厚感と無骨さを演出します」(佐藤さん/以下同)

インダストリアルとの違いは?

「インダストリアルスタイルとブルックリンスタイルの違いをあえて挙げるなら、インダストリアルスタイルはブルックリンスタイルよりもクールでより実用的な雰囲気があると思います。

ブルックリンスタイルでは装飾性が高いレンガやタイル、温かみのある木材を多用するのに対し、インダストリアルスタイルではむき出しのコンクリートでモノトーンにすることが多く、より無機質で工業的なイメージです」

ブルックリンスタイルの構成要素をチェック 【SUUMO編集部】

ブルックリンスタイルの構成要素をあらかじめ知っておくことで、統一感のある空間に仕上がります。構成要素は主に以下の5つが挙げられます。

落ち着いたダークカラー

ブルックリンスタイルを構成する重要な要素として、まず落ち着いたダークカラーが挙げられます。ブラックやダークブラウン、グレーなどを取り入れることで、クールな印象を演出しましょう。

統一感のある空間にするためには、部屋全体の色を100%としたときに、ベース70%:アソート25%:アクセント5%の割合で配色を行うと、バランスよく仕上がるという黄金比があります。ダークカラーをベースに置き、部屋の大部分を占めるようにするとブルックリンスタイルに近づきやすくなります。また、アソートやアクセントカラーも比較的落ち着いた色味を取り入れた方が、統一感も出るでしょう。

無骨×重厚感やヴィンテージ感な質感の演出

ブルックリンスタイルは倉庫や工場を改装して生活空間を生み出していることから、倉庫や工場などの無骨な質感をあえて演出するのもポイントの一つです。無骨さを出すには、普通であれば隠しておきたいダクトや配線をむき出しの状態にすることで、おしゃれなブルックリンスタイルに近づきます。

また、内装の場合はコンクリート打ちっぱなしにすることで、工業的な雰囲気を演出できます。ただし、リノベーションの際にすでにコンクリートのなかに埋め込まれているダクト・配線などは、むき出しにしたくてもできないので注意してください。

さらに重厚感やヴィンテージ感のある素材をかけ合わせることも重要です。例えば無骨感をさらに引き出すために、光沢感のあるアイアン素材ではなく、マットな質感のブラックアイアンを取り入れた方がブルックリンスタイルの再現度も高まります。ブラックアイアンを手軽に取り入れたいなら、カーテンレールやハンギングバー、照明器具などに用いるのがオススメです。

また、フローリングだけでなくインテリアや建具に使用する木材も、ヴィンテージ感を出すように経年変化が見られる素材を活用してみましょう。

レンガやタイルなどのヴィンテージ感のある壁材

ブルックリンに建設された古いアパートは、レンガによってつくられているものが多く、レンガを活用したデザインもブルックリンスタイルの特徴になっています。実際に本物のレンガを使用するよりは、レンガ風のタイルを張り付けることが多いようです。より手軽な方法として、レンガの絵柄が印刷されたクロスを張ることもあります。

また、レンガだけでなく、「サブウェイタイル」を取り入れるのもオススメです。サブウェイタイルとは、ニューヨークやパリなどの地下鉄の壁面に使用されていたタイルを指します。白くてツヤのあるタイプが一般的ですが落ち着いた色味にしたい場合は、黒・グレーなどのダークカラー、深みのある青色などを選ぶとクールな雰囲気になります。

深みのある色の木材のフローリング

ブルックリンスタイルに取り入れるフローリングは、ヴィンテージ感を出せる素材を選んでみましょう。ヴィンテージ感を出すには、はっきりと濃淡が見られる木目が特徴的なものや、深みのある色の木材がオススメです。また、表面にエイジング加工を施すことで、100年以上経過したような古さを感じられるフローリングに仕上がります。

床材の張り方までこだわると、よりブルックリンスタイルに近づくでしょう。例えば山型と谷型が連続している「ヘリンボーン張り」や、1枚の板のなかに複数枚の板が寄木張りされている「パーケット張り」などはブルックリンスタイルとの相性もよく、おしゃれな空間を演出できます。

開放感のある空間

ブルックリンスタイルは色味やデザインだけでなく、開放感も重要な要素になります。広い倉庫や工場を改装したことで生まれたスタイルなので、開放感も必要なのです。新築であれば吹抜けやLDKの間取りを広めにとることで、空間に開放感をプラスできます。また、天井を高くして視界に広がりを持たせるのもオススメです。

ただし、開放的な空間はメリットだけでなくデメリットも存在します。例えば単純に空間が広くなるため、部屋を暖めたり涼しくしたりするのに時間がかかって光熱費が上がりやすい点や、ワークスペースや子どもの遊び場になる場所をつくりにくい点が挙げられます。これらのデメリットを解決するには、間仕切を活用してスペースの確保や省エネ効果を高めていきましょう。

外壁はどうする? ブルックリンスタイルの家にする【外観】の工夫は?

ブルックリンスタイルの家を目指すには、外観デザインが大きなポイントとなります。ヴィンテージ感のある佇まいや、モダンななかにも懐かしさを感じさせる雰囲気を出すためには、外壁の素材や色選びが重要です。ここでは、レンガやアイアンなどの素材を取り入れた、ブルックリンスタイルの家づくりに役立つ外観デザインの工夫を紹介します。

外壁はレンガやアイアンを用いてダークカラーでまとめる

「外観をブルックリンスタイルにしたいときには、ダークカラーでまとめるのがポイントです。定番は、ダークなグレーやネイビーのラップサイディング(細長い板状の壁材を1枚ずつ重ね張りして仕上げる工法)とレンガ調のタイル。そこにアイアンを組み合わせると、一気にブルックリンスタイルの外観に近づきます」

ブルックリンスタイルの住宅の外観

レンガとアイアンの組み合わせでブルックリンスタイルを演出した賃貸・店舗併用住宅(画像提供/ハウステックス)

「レンガ調タイルは角が欠けているようなアンティーク調、アイアンはエイジング加工されたものを選びました。レトロな雰囲気を出すと、古いものを大切にするブルックリンスタイルらしくなります」

ブルックリンスタイルのおしゃれな家にする【間取り】の工夫は?

ブルックリンスタイルの家を実現するうえで、間取りの工夫は外観や内装と同じくらい重要なポイントです。広々とした倉庫や工場をリノベーションしたような開放的な空間づくりが、このスタイルの魅力を引き立てます。部屋の広さや天井の高さを活かし、収納に工夫を加えることで、より快適で実用的な住まいをつくり上げることができます。ここでは、ブルックリンスタイルに適した間取りのポイントについて詳しく解説します。

広い空間を確保する

「工場や倉庫をイメージするブルックリンスタイルは、広い空間にすることを意識します。部屋は細かく区切らず広くとり、さらに天井は吹抜けにするなど、縦にも横にも空間を広げるイメージです。間仕切る場合も天井まで壁をつくらず、上部は空間がつながるようにすることもあります」

大きな梁(はり)が見える天井のある部屋の写真

大きな梁(はり)が見える天井も無骨な雰囲気を演出するのに一役買っている(画像提供/ハウステックス)

見せる収納と見せない収納を使い分ける

「ブルックリンスタイルでアメリカンな雰囲気を出すには、ディスプレイも重要です。そのため収納についてはオープンにして『見せる収納』と『見せない収納』を検討します。

収納に使う素材も無垢(むく)材やアイアンを選び、扉を付ける場合はレトロなガラスを入れるとおしゃれです」

壁一面にオープンの可動棚を設置した居室と扉を閉めるとスッキリする見せない収納がある居室の写真
壁一面にオープンの可動棚を設置した居室と扉を閉めるとスッキリする見せない収納がある居室の写真
壁一面にオープンの可動棚を設置した居室と扉を閉めるとスッキリする見せない収納がある居室(画像提供/ハウステックス)

かっこいいブルックリンスタイルの家にする【内装】の工夫は?

ブルックリンスタイルの魅力を引き立てるには、内装デザインも重要です。外観や間取りだけでなく、内装にもこだわることで、住まい全体に統一感が生まれます。無骨な素材感と温かみのあるヴィンテージテイストを融合させたインテリアデザインは、ブルックリンスタイルの本質ともいえる特徴です。ここでは、レンガやタイル、アイアン、無垢材などを活用して、かっこいいブルックリンスタイルを演出する具体的なポイントを紹介します。

レンガやタイル、アイアンに加え無垢材を取り入れる

「内装をブルックリンスタイルにしたいときには、外装と同様にレンガやタイル、アイアンを用いると効果的です。壁の一部にアンティーク調のレンガを取り入れる、水まわりにはサブウェイタイル(ニューヨークの地下鉄の駅で使われているタイルの一種)を張る、階段はアイアンの手すりにするなど工夫すれば雰囲気が出ます。内装ではさらに無垢材をプラスし、温かみを加えます」

錆塗装でエイジング加工された手すりのストリップ階段が目を引く部屋の写真

錆塗装でエイジング加工された手すりのストリップ階段が目を引く(画像提供/ハウステックス)

床材はラフな質感のあるタイプを選ぶ

「床材も無垢材、または木質感が強いタイプを選びます。デザイン性を高めたい場合は、ヘリンボーン張り(床材をV字になるように張る方法)にしてもよいでしょう。

弊社ではあえてラフな雰囲気を出す目的で、フローリング材ではなく足場板(建設現場で作業員が高所作業するために組む足場に用いる板)を使うこともあります」

ヘリンボーン張りの写真

床はヘリンボーン張りにするとデザイン性が高まりおしゃれ(画像/PIXTA)

建具はヴィンテージ感のある素材を選ぶ

「ドアなどの建具はダークな色合いで、ヴィンテージ感のある木材を選ぶことが多いです。あまりキッチリつくらずに、あえてラフに、無骨に仕上げるようにしています」

建具のドアノブもピカピカしたものよりも、マットな質感のものを選ぶとレトロな雰囲気が出ます。

建具は古木調の木材、マットな質感のドアノブの写真

建具は古木調の木材に、マットな質感のドアノブをあわせるとヴィンテージ感が出る(画像/PIXTA)

ブルックリンスタイルが似合う家にする【インテリア】の工夫は?

ブルックリンスタイルの魅力を最大限に引き出すには、インテリア選びも重要となります。無骨さのなかに温かみを感じる空間をつくるためには、素材や家具、照明、雑貨など、細部にまで気を配ることが大切です。ここでは、ブルックリンスタイルらしいインテリアを実現するための具体的なアイデアを紹介します。

アンティークな家具を置く

「ブルックリンスタイルでは、『古くていいもの』を『長く大切に使う』ことも特徴です。そのため家具は新しいものを買うのではなくアンティークなものを選び、そして一度選んだ家具は、たとえ傷ついたり汚れたりしても愛おしんで使い続けます」

アンティークな家具を置いた部屋の写真

トップの模様がかすれるまで使い込まれたダイニングテーブルは味わいがある(画像提供/ハウステックス)

無骨な質感のインテリアを選ぶ

「ブルックリンスタイルは、『無骨で男前』なイメージもあります。インテリアのなかでも目立つソファは無骨なデザインで重厚感あるタイプ、少しくたびれた革でつくられたものを選ぶと、部屋全体の雰囲気が決まります」

無骨な質感のインテリアの写真

ソファは重厚感があり無骨な雰囲気があるものがブルックリンスタイルには似合う(画像提供/ハウステックス)

照明はペンダントライトも併用する

「近年住宅を建てる際には、照明はダウンライトを採用するのが主流ですが、ブルックリンスタイルにしたい場合はペンダントライトを併用するのがオススメです。電球を使うようなレトロなデザインは特にブルックリンスタイルにマッチします」

ペンダントライトの写真

明るさはダウンライトで確保しつつ、レトロなデザインのペンダントライトを併用しよう(画像提供/ハウステックス)

アメリカを思わせる雑貨を置く

「ブルックリンスタイルを演出するには、古きよきアメリカの雰囲気が出る小物を配置すると効果的です。特に絵画やポスターを飾るとぐっと雰囲気が出ます」

観葉植物を配置し重厚感を和らげる

「ダークカラーとレンガなど重厚感のあるものだけでまとめてしまうと、雰囲気が重々しくなってしまいます。そのようなときには、観葉植物を配置すると雰囲気を和らげられます」

大鉢の観葉植物を置くと空間のアクセントになります。見せる収納棚に小ぶりのグリーンやエアプランツを置いたり、ハンギングしたりして立体感を出すのもよいでしょう。

観葉植物のない部屋のイラスト
観葉植物のある部屋のイラスト
観葉植物を加えると、重厚感があるなかにナチュラルな雰囲気を加えられる(イラスト/鈴木暢男)

玄関・寝室・トイレなどをブルックリンスタイルにするには?

玄関や寝室、トイレなどの細部までブルックリンスタイルで決めたいときには、どのようなポイントを押さえればよいのでしょうか?

玄関

「玄関の壁をダークにしてしまうと、全体の雰囲気が暗くなってしまうため、グレー、あるいはグレーを混ぜたスモーキートーン(くすみカラー)を選ぶとよいでしょう。ドアはダークな色合いのドアにすると、玄関の雰囲気が引き締まり、ブルックリンスタイルらしい重厚感が出ます。

玄関土間はきれいにタイルを張るよりも、コンクリートのままで仕上げるとラフな印象に仕上がるのでオススメです。コンクリートは乾燥時にヒビが入りやすいのですが、それを味わいとして楽しめるのもブルックリンスタイルだと思います」

くすみカラーを選んだ玄関のイラスト

玄関の壁はくすみカラーを選ぶとブルックリンスタイルを維持しつつ暗くなりすぎない(イラスト/鈴木暢男)

寝室

「寝室についても、壁の一部だけでもレンガ調タイルを取り入れると雰囲気が出ます。寝室に設ける収納も、無垢材とアイアンなど、素材にこだわるとよいでしょう」

なお、ベッドは背が低いタイプを選ぶと天井を高く見せられます。

寝室のイラスト

ファブリックはダークな色合いを選ぶとより雰囲気が出る(イラスト/鈴木暢男)

キッチン

「キッチン本体はステンレスを選び、壁にサブウェイタイルを張るとブルックリン風になります。棚には無垢材とアイアン。キッチンカウンターには、足場板のようなラフな素材を使うのもオススメです」

サブウェイタイルの壁の写真

サブウェイタイルを張るとニューヨークの雰囲気が出る(画像/PIXTA)

トイレ

「トイレもキッチンと同じ水まわりなので、サブウェイタイルを使います。もしくはダークな色合いのモザイクタイルを白目地で張ってもよいでしょう。

タイルは全面ではなく一面だけ、あるいは上または下半分だけ張り、残りはダークな色の壁紙をあしらうとブルックリンスタイルを演出できます」

一部にタイルを張ったトイレのイラスト

トイレは全面にタイルを張らなくても一部だけで十分雰囲気が出る(イラスト/鈴木暢男)

洗面所

「洗面所はアイアンのスタンドに無垢材の板を渡した無骨なカウンターに、ベッセルタイプの洗面ボウルを据えるのがブルックリンスタイルにはマッチします。洗面ボウルはどっしりとした、スクエア型の大ぶりなものを選ぶのがオススメです。さらに立ち上がり部分など、一部にサブウェイタイルを使うとよいでしょう」

スクエア型の洗面ボウルのイラスト

洗面ボウルは大ぶりなスクエア型を選ぶとよい(イラスト/鈴木暢男)

ダサいブルックリンスタイルにならないために注意しておきたいポイント【SUUMO編集部オススメ】

ブルックリンスタイルはうまく演出できないと、ダサく見えてしまうケースもあります。ダサいブルックリンスタイルにならないためには、以下の注意点を押さえておきましょう。

素材・質感に注意する

ブルックリンスタイルは無骨な質感を演出するために、レンガやタイル、コンクリートの打ちっぱなし、ヴィンテージ感のあるフローリングなどを採用することになります。レンガやタイル、コンクリートの打ちっぱなしは実際に取り入れることも可能ですが、近年はレンガやタイル、コンクリートのデザインが施されたクロスも販売されていることから、より気軽にブルックリンスタイルを取り入れられるようになりました。

しかし、これらはあくまで「レンガ風」「コンクリートの打ちっぱなし風」であり、本物の素材とは質感が異なります。そのため、クロスなどを取り入れる際には本物の素材もどこかに取り入れたり、小さい面積で使用したりするようにしましょう。

ごちゃごちゃした印象にならないように注意する

ブルックリンスタイルは工業的な雰囲気の素材に加えて、ヴィンテージ家具やレンガなど、さまざまなデザインの家具・小物を組み合わせていきます。しかし、その過程で物が増えすぎてしまうと、まとまりなく見えてしまう場合もあるでしょう。

開放的な空間なので物が多くても置くことは可能かもしれませんが、その分雑多な印象になったり使い勝手が悪くなってしまったり、掃除も大変でこだわりのインテリアにも埃が目立ちやすくなったりします。家具や小物はデザインや用途を厳選し、おしゃれと使いやすさを両立できるようにしましょう。

清潔感にも注意する

ブルックリンスタイルはヴィンテージ感とラフな雰囲気が融合していますが、あまりにそれが強すぎてしまうと、汚れている印象や雑然とした雰囲気に見られてしまう可能性があります。

特にヴィンテージ感を出す際には、古さはあっても清潔感のあるものを選ぶことが大切です。近年はエイジング加工やさび加工などで、新品の物にヴィンテージ感を演出することもできるため、これらの加工を施したアイテムもうまく取り入れながら、清潔な印象も忘れないようにしましょう。

ブルックリンスタイルを取り入れた理想の住まいを実現した先輩たちの実例を紹介!

ブルックリンスタイルを実際に取り入れた住まいは、どのようなデザインになっているのでしょうか?ここでは、ブルックリンスタイルで理想の住まいを実現した先輩たちの実例をご紹介します。

スキップフロア下のスペースにブルックリンスタイルを取り入れた家

Sさんは、子どもが生まれたタイミングで「家族がのびのびと過ごせる家にしたい」という思いから、家づくりをスタートさせます。将来のことも考え、ワンフロアで完結する生活動線とフラットな平屋のプランを希望していました。そんなSさんはスーモカウンターに相談し、要望や予算に見合う住宅メーカーを6社ピックアップしてもらい、そのなかから柔軟性のある会社に依頼することを決めました。

平屋なのでフラットな間取りでありながら、リビングをスキップフロアで区切ることで、緩やかにつながりのある空間に仕上げています。全体的にアメリカのヴィンテージテイストを取り入れていますが、特にスキップフロア下はレンガ調のクロスにすることで、ブルックリンスタイルの空間を演出しています。

リビングルーム

レンガ調の壁紙とヴィンテージ感のあるフローリングでブルックリンスタイルを演出(写真/相馬ミナ)

この実例をもっと詳しく→
子どもが思いきり遊べる、スキップフロアのある平屋の家

目に見える範囲は中途半端にしない! 徹底的にこだわろう

最後にあらためて佐藤さんに、ブルックリンスタイルの家を建てたい人に向けてアドバイスを伺いました。

「ブルックリンスタイルが好きな人でも、家全体をブルックリンスタイルにすることは正直あまり多くありません。家は家族で住むものであり、それぞれの好みが反映されるためです。ただ、一つの空間にいろいろなテイストが混ざるのは好ましくありません。『LDKはブルックリンスタイルでいく』と決めたなら、目に見える範囲はすべてブルックリンスタイルにこだわることが、かっこよく決めるポイントです。

またブルックリンスタイルに知見がある工務店を選ぶと、素材選びから相談できますし、積極的な提案も期待できます。話し合って進められる工務店を見つけ、理想の家づくりをしてください」

スーモカウンターに相談してみよう

「ブルックリンスタイルの家が得意な工務店はどう見つけるの?」「ブルックリンスタイルの家の実績がある建築会社を知りたい」など、住まいづくりについて疑問や悩みがある人は、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご希望を伺ったうえで、かなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや会社選びのポイントなどを学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

イラスト/鈴木暢男

取材協力/佐藤義明さん(ハウステックス
取材・執筆/佐藤カイ(りんかく)