コロナ禍で式場契約まで進んでいた挙式が延期になってしまい、家づくりを先にスタートさせたOさん。じっくりと取り組む時間があったおかげで、理想の土地と巡り合い、憧れの平屋を手に入れることができた。
コロナ禍で入籍・挙式が延期になり、家づくりを先行スタート
2020年、京都・平安神宮での挙式が決まっていたにもかかわらず、コロナ禍で遠方の親戚や友人を招くことが難しくなり、延期することになったOさん。収束時期の予測もできず、先に家づくりの準備を進めることにしたという。
「婚約中も一緒に暮らしていたのですが、ずっとマンションで。結婚してから住む家はキッチンの広い一戸建てがいいなという、なんとなくの憧れは持っていたんです。でも、当時暮らしていた京都では広めの土地を探すのは大変そうだったので、マンションも視野に入れながら家づくりの情報収集も始めました」と夫。
「夫は自営業で自宅で仕事をしているので、住むエリアに関してはざっくりと京都か大阪か滋賀のどこかで、と考えていました。マンションに住むのなら駅近で便利な物件がいいと思っていたので、大阪市内の新築物件を４〜５件見に行きましたが、なかなか思うような間取りは見つからない。見学に行く中で、分譲マンションを購入すると、修繕積立金と管理費を毎月支払わなければいけないということを初めて知り、驚きました。年月が経つごとに、その金額が高くなっていくということも知り、さらにびっくりしたんですよ」と妻。
「マンションが古くなって大規模修繕が必要になったときに、資金が足りなければどうなるのか、という質問をモデルハウスの担当者にしたところ、管理組合で話し合いが持たれるということでした。それを聞いて、やっぱり自分たちでいろいろと決められる一戸建てがいいかなと思いました」と夫。
そんなとき、ふと立ち寄ったショッピングセンターで見かけた大手ハウスメーカーのブース。そこで話を聞いたことがきっかけになり、やはり一戸建てを建てたいという思いが強くなっていったという。
「ただなんとなく見かけて立ち寄っただけだったので、もっと他にもいろいろと話を聞いてみたいなと思っていたとき、以前からポスターなどを見て知っていたスーモカウンターをショッピングセンターで見つけたんです。どんな家づくりをする会社があるのか、土地探しはどうやってすればいいのか、ローンや予算の決め方など、いろいろと聞いてみたいことがあって、行ってみることにしたんです」
できるだけたくさんの会社に話を聞きたくて10社訪問
「スーモカウンターでは、平屋の一戸建てを希望していることを伝え、大手から中堅の会社まで４〜５社を紹介していただきました。それぞれの会社にアポを取っていただき、初回打ち合わせの場を持ちました。そして、営業担当者との相性や提案内容、好きなデザインかどうかなど、いろんな観点からもう少し話を聞いてみたいと思った会社を絞り込んでいきました。一通りお会いした後に、もっと他の会社にも話を聞いて比較検討してみたいとスーモカウンターに伝えて、追加で４〜５社紹介していただきました。なので合計10社くらいの会社と会ってお話ししましたね」
（右）扉を閉めれば奥にあるランドリースペースと切り離せるホテルライクなパウダールーム
平屋が建てられる広めの土地探しに難航
「土地はインターネットサイトを利用して自分たちでも探しながら、家づくりの相談をした会社からの情報が入るたびに、見に行ってみるという感じでしたね。でも、なかなか平屋が建てられる広い土地が、良い場所に見つからなくて。そんなとき、希望エリアとしては挙げていなかった兵庫県内で広くて良い土地があるという情報を、検討リストに入れていたA社からもらったんです。
建築条件付きの土地でしたが、街並みが美しく整備された住宅地で、その環境がとても気に入って前向きに検討してみることにしました」
住宅メーカー選択制宅地ということで、決められた５社から建築会社を選ばなければいけないという条件がついていたため、他の４社の話も聞いてみたいということをスーモカウンターに相談したOさん。４社中C社はスーモカウンターから紹介できない会社だったため、自分たちで話を聞きにいくことになったが、他の３社を追加でまた紹介してもらったという。
「最初にその土地を案内してくださったA社とB社は輸入住宅を専門にするハウスメーカーで私たち好みのデザインの家づくりをされる会社でしたが、後の２社はスタイリッシュな感じの内装を得意とされていたので、好みとは違っていました。自分たちで話を聞きに行ったC社は、最近になって選択メーカーとして参入されたとのことで、検討した結果、デザインが気に入ったA社とB社の２択に絞り込みました。
でも、B社は契約まで進まないと間取りを出せないということで、見積もり金額もわからず、比較検討できなくて悩みました。
当初予定していた区画が周囲を道路に囲まれた形状だったため、別の区画に変更して話を進めることになりました。新しく検討していた区画は裏に傾斜があり、建築面積が小さくなってしまうと言われた会社もあったのですが、A社からは『地盤の補強をして、なんとか希望通りの平屋が建てられるようにします』と言ってもらえて。他にも、A社の営業担当者とは相性も良かったし、間取りの提案も契約前に出してくれ、ここでお願いしようと決まりました。スーモカウンターを訪れてから３カ月ほどで土地が見つかり、契約まで進めることができました」
自分たちらしい内装と間取りにこだわり
「おとぎ話に出てくるヨーロッパのお城のようなインテリアに憧れて、内装は白を基調に、存在感のあるクロスやモールディング（注１）を使って、ゴージャスなデザインに仕上げていただきました。デザインはSNSでたくさん調べたんですよ。気に入った雰囲気をデザイナーさんに伝えてイメージを共有しました」と妻。
夫婦揃って料理が好きなので広くてゆったりとしたキッチンが欲しい、夫婦それぞれがよく使用する書斎とピアノルームはキッチンの近くにしたい、洗濯動線をスムーズにしたい、脱衣所と洗面スペースは分けてほしい、ペット専用のスペースを作りたい、という要望をすべて叶えた平屋の間取りは、Oさん夫妻の生活スタイルにぴったりで、暮らしやすく考えられている。
「夫婦揃ってぬいぐるみとか、ふわっとしたかわいい感じが好きなんです。家具も内装に合わせて、一つ一つじっくりと選びました。カーテンや照明もデザイナーさんに相談しながら決めたので、統一感のある素敵な空間に仕上がりました。回遊できる水回り動線が動きやすくて、効率よく家事が捗ります。
細かい部分まで考えていただけたので、住み心地は抜群です。床はむく材をやめて、ペットが滑りにくい材質のものにしていただき、ペットスペースのあるシューズクロークは、消臭効果のもあるクロスを提案していただいたので、愛犬も快適そうです」
じっくりと時間をかけて建てた住まいに大満足
「3年前はどうなることかと思いましたが、家づくりも挙式も無事に終えることができて、ホッとしています。部屋数にも余裕があるので、友人に泊まってもらうこともできます。先日も、『良い家ができたね』と言ってもらえました。ダイニングにマントルピース（注２）をおきたいなと思っていて、いまどんなものにするか探しているところなんですよ」
なんとなくから始まった家づくりだったが、たくさんの会社の話を聞き、じっくりと時間をかけた結果、思わぬ場所で良い住まいと巡り合うことができたとOさん夫妻は振り返る。
「スーモカウンターでさまざまなタイプの会社を紹介していただけたことで、じっくりと自分たちに合う会社を選ぶことができたんです。直接、それぞれのハウスメーカーに行って話を聞くよりも効率が良く、フラットに比較検討もできたので、相談に行ってみて良かったと思いますね」
（注１）建築や壁面、家具などの縁取りに用いられる装飾。
（注２）暖炉の焚き口の上部や周辺に設けられる装飾。
取材・文／馬場敦子 写真／杉浦幹雄
- DATA
-
土地面積 369.99㎡ 延床面積 135.81㎡ 建築費 約4500万円 間取り 4LDK 世帯構成 夫（32歳）、妻（28歳）
-
スーモカウンターで受けたサービス
-
カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール大和郡山店 紹介された建築会社数 10社 受けたサービス 個別相談
