建築会社選びに難航していたSさん夫妻がスーモカウンターで紹介されたのは、地域密着でデザイン性の高い家づくりを展開している建築会社。展示場やインターネット検索だけではたどり着けなかったベストマッチングが、2人の理想の住まいを叶えました。
出会いの幅を広げるためスーモカウンターを利用
ペットが飼えない、大きな音を出せない、荷物が多く収納場所が不足している、などなど。大きくはないものの、住んでいる賃貸マンションに物足りなさを感じていたSさん夫妻。2人とも一戸建ての家で生まれ育ったこともあり、ゆくゆくは自分たちも一戸建てに住みたいと考えていたことから、結婚式が終わるとすぐにマイホームの検討を始めたという。
希望エリアは決めていたので、先行して土地探しを進め、建築会社の意見も聞いてから購入を決めるつもりでいたが、肝心の会社選びが難航。見学会やモデルハウスを訪問して8社に話を聞いたものの、いずれも決定打に欠け、悩んでいたという。
「自分たちでベストと思える会社を見つけられないならば、第三者に自分たちの希望を聞いてもらい、それに合う提案をしてもらえれば状況が変わるかもしれない」と、スーモカウンターを訪問した。
大手にこだわらず、地域密着企業に目を向ける
建築会社探しの経緯と、「自由設計で、納得いくまで打ち合わせを重ねさせてもらえるところ」「契約前から設計士の方に図面案を出してもらって議論できるところ」と家づくりの要望を伝えたSさん。スーモカウンターで紹介されたのは建築希望エリアで実績のある3社だった。
「購入予定の土地を提示して、各社からプランの提案を受けて、最終的に仕様や設備の自由度が高く、予算内でやりたいことを実現できると思った会社に決めました。契約前から営業さんだけでなく設計士さんとも話をすることができ、図面も複数案を出してもらえたことや、担当営業さんが経験豊富かつ自分と同年代で感覚も合っていたことも決め手になりました」
建築会社は大手、とこだわっていたわけではないものの「自力で建築会社を探していた時は全国展開しているような知名度のある会社としか接点を持てなかった」とSさんは振り返る。
「スーモカウンターでは悩みを聞いていただき、希望にあてはまるような会社を的確に選んで紹介してもらえました。私たちは地方展開で実績のある会社を紹介してもらうことができ、結果的にその方が自分たちには合っていたようです」
要望は「広いリビング」と「家事ラク動線」
こだわったのは、敷地の大きさを最大限に活かした間取りと家事ラク動線。
「家族が集まるための広いリビングと、洗濯と片付けがしやすいように脱衣所・洗面所・ファミリークローゼットがつながる間取りを希望しました」
LDKが17.7畳であることに加え、リビングに隣接した3畳の和室と吹抜けが、広がりをより一層感じさせる効果をもたらしている。吹抜けは南に面しているため採光も抜群。空を眺めつつ日向ぼっこができるステップ階段は4匹の愛猫もお気に入りの様子だ。
「小上がりになっている和室は『おこもりスペースが欲しい』という妻のリクエストでつくったもの。このスペースがあるおかげで、妻はここで趣味のゲームをして、私はリビングのソファでテレビを見るなど、一つの空間にいながら、お互いが好きなことをして過ごせるんです。来客時はゲスト用の寝室としても使えるので重宝しています」
デザインにこだわり、楽器OKの簡易防音も実現
Sさん夫妻が重視していたのはデザイン。好みの家具とのコーディネートを考慮して、内装は黒とダークブラウンをベースとしたモダンスタイルに仕上げた。リビングには艷やかで滑らかな風合いのブラックチェリーの挽き板を採用。カフェバー風のクリスタルカウンターと家具調の収納を備えた二列型キッチンは、リビングのインテリアにもしっくりとなじむ。
電化製品やガジェットが多いことからコンセントは多めに設置。リビングのソファスペースの床下にも設置するなど、家での時間を楽しみ尽くすためのこだわりが満載だ。
「『さすがに防音室なんて費用がかかりすぎて無理だろう』と思っていたのですが、建築会社さんから簡易的な防音なら30万円程度でできることを教えてもらったので採用し、自分の部屋でギターアンプも鳴らせるようになりました。また、自室とは別に、2階のホールにリモートワークのためのワークスペースを設けました。吹抜けの窓から外の風景を見ながら仕事ができるのも気に入っています」
敷地を最大限に活かすベランダなしのキューブ型
外観はインテリアと同じく黒とダークブラウンでまとめたスタイリッシュなキューブ型。カーポートの地面はタイヤ跡が目立ちにくいようにストーンとウッド調のスタンプコンクリートで施工した。外構は施主支給をして好みのアイテムによって構成されている。
「賃貸マンションで生活していた頃から部屋干しをしていました。今後、外干しする予定もなかったですし、ベランダがあれば掃除の手間もかかることから、潔くベランダはつけないことにしました。その分の面積を部屋に割いて、吹抜けとワークスペースを確保することができ、結果的にコストも抑えられました」
建築会社との打ち合わせは18回にも及んだというSさん。ライフスタイルを見つめ直し、自分たちの好きなものを吟味して、とことんこだわりを反映した住まいに納得の表情を見せる。「何度も打ち合わせをするのは手間がかかりましたがそのおかげでほとんど後悔のない家になりました。私たちはデザイン重視で、そこまで性能面は重視していませんでしたが、ZEH相当なので快適さは想定以上。特に冬は暖かく、昼間は半袖でも過ごせて満足しています」
取材・文/阿部 省子 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 97.41㎡ 延床面積 110.13㎡ 建築費 3000万円台前半 間取り 3LDK(将来的には4LDKを予定) 世帯構成 夫(35歳)妻(32歳)猫4匹
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