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サンルームを注文住宅でおしゃれにつくるには?建築時のポイントや費用相場を解説

天気を気にせず洗濯物を干せる便利なサンルーム。新築の注文住宅にサンルームを取り入れるためのポイントを梶谷建設の梶谷祥寛さんと多田由香さんが解説。費用や広さの目安、メリット・デメリット、建築時の注意点なども参考にして、後悔のないサンルームをつくりましょう。

サンルームとは?

定義や特徴

サンルームとは、屋外から日光を取り込みやすい設計にした空間のことをいいます。洗濯物を干したり植物を育てたり、設計によっては子どもやペットの遊び場にするなど多目的に活用することができます。

「サンルーム」には、外付けタイプと住宅の部屋の一つとして設計された室内タイプの2種類があります。家を建てる土地の気候条件により適切なサンルームの構造は異なるので建築前によく検討したほうがよいでしょう。

サンルームの写真

日中は太陽の光をダイレクトに取り込むことができる明るい空間(画像/PIXTA)

固定資産税

建物の一部とみなされる空間には固定資産税がかかります。そのため、室内タイプのサンルームはもちろん、屋根や柱があり家屋の一部とみなされる外付けのサンルームも固定資産税の課税対象に含まれ、税金の支払いが必要になります。ただし、自治体によっては例外もあるため、建築前に一度確認してみるとよいでしょう。 
また、リフォームで外付けのサンルームを後付けする場合は床面積が増えることになるので、自治体で定められた建ぺい率や容積率を超えてしまわないか注意が必要です。

電卓の写真

サンルームを後付けで設置する場合は、建ぺい率と容積率に注意(画像/PIXTA)

サンルームの特徴と費用相場

外付けタイプの特徴

建物の外に突出し、屋根も壁も全面がガラスで覆われているため、太陽光をたくさん取り入れることができるのが特徴です。建物と同様に基礎づくりから行い、家具を置いて過ごすことも可能。リビングと間続きに設計すれば、アウトサイドリビングのように活用できます。

建物外タイプのサンルームのイラスト

建物外タイプのサンルーム(イラスト/くぼあやこ)

外付けタイプの費用の相場

外付けタイプを新築の注文住宅に設ける場合の建築費用の相場についても見ていきましょう。

外付けタイプのサンルーム単体の設置費用は一般的なもので50万〜80万円ほどといわれています。しかし、サンルームのデザインやガラスの種類などをグレードアップすると、その分だけコストがかかります。建築会社のプランや、どのメーカーの製品を選ぶかによっても金額に幅があります。

建物外タイプのサンルームのイラスト

デザインや設備にこだわると、建築費用がアップする(イラスト/くぼあやこ)

室内タイプの特徴

豪雪地帯や海辺の多湿地域に多いのが、室内タイプのサンルームです。外付けタイプのサンルームとは異なり、完全に建物の中に組み込まれ、ほかの居室と同様に施工されます。

「特に北陸地方など、雪が多く湿度が高い地域では屋外や屋外に面した場所に洗濯物を干してもなかなか乾かないという問題があり、サンルームを建物の中に設けることが通例です。また、ガラス張りタイプのサンルームは雪の重さに設備が耐えられない可能性が高く、豪雪地帯の家に設けるのはリスクがあります」(多田さん)

このタイプのサンルームの主な用途は洗濯物を干すことなので、「ランドリールーム」という名前で呼ばれることもあります。

建物の中に組み込まれたサンルームの写真

建物の中に組み込まれたサンルーム(画像提供/梶谷建設)

室内タイプの費用の相場

室内タイプを新築の注文住宅に設ける場合の建築費用の相場についても見ていきましょう。

室内タイプのサンルームの場合は坪単価が設置費用の目安となります。例えば、坪単価が70万〜80万円の場合、3畳(約1.6坪)のサンルームをつくるとおよそ100万〜120万円の費用が発生することが想定されます。しかしこちらもガラス張りタイプと同様、建築会社のプランや設備のグレードにより金額幅があります。

テラス囲いやインナーテラスはサンルームと何が違う?

サンルームとテラス囲いの違い

また、外付けタイプのサンルームと似ているものに「テラス囲い」があります。テラス囲いとは、既存のテラスやベランダ、バルコニーに囲いを付けたもの。側面をガラス等で囲い、ポリカーボネート素材などの屋根を付けるのが一般的なつくりです。基礎部分から設計するサンルームと比較すると簡易なつくりですが、低コスト・短期間で設置できることがメリットです。
また、建築会社や施工会社によっては、テラス囲いも「サンルーム」と総称される場合があります。

サンルームとインナーテラスの違い

なお、混同されやすい設備の一つに「インナーテラス」がありますが、こちらは天井や壁で囲まれたテラス空間のため、採光確保に特化したサンルームとは性質が異なるものといえます。

テラス囲いのイラスト

テラス囲い。テラス部分に囲いを付けてつくる(イラスト/くぼあやこ)

サンルームの広さは?

必要な広さ

サンルームをつくるには、どれくらいの広さが必要なのでしょうか。

「平均的な広さは約3畳ほどです。3畳あれば、3〜4人家族の洗濯物やシーツなど大きなものを干すことができます。2畳ほどのコンパクトなサンルームもありますが、シーツや布団カバーなどを広げて干すにはやや狭いかもしれません」(多田さん)

サンルームの適切な広さは用途によって変わります。洗濯物を干すだけでなく、子どもの遊び場や家族のリフレッシュスペースにしたい場合や、家具やインテリアを置きたい場合、それに見合うだけの面積が必要になります。
また、家事動線を考えて、洗濯機置き場や洗面スペース、クローゼットをサンルームと併設する場合もあります。どのような目的でサンルームを使いたいかを明確にし、建築会社との打ち合わせに臨みましょう。

3畳前後のサンルームのイラスト

ファミリーに適したサンルームの広さは3畳前後(イラスト/くぼあやこ)

サンルームのメリットは?

サンルームを住まいに設けるメリットについて、サンルームのタイプ別に解説します。

サンルームのメリット

天気や花粉を気にせず洗濯物を干せる

サンルームがあることで、天気や花粉、黄砂などの影響を気にせずいつでも洗濯物を干すことができます。これは、2つのタイプの共通のメリットといえます。

外付けタイプのメリット

光をたくさん取り入れることができる

全面ガラス張りでダイレクトに日光を取り入れることができるのが、外付けタイプのサンルームのメリット。遮るものがないため、室内の空間よりも明るくなり、洗濯物を干したり植物を育てるのに適しています。

デザインを工夫すると外観がおしゃれに

「外付けタイプのサンルームは外観のデザインの邪魔になるのでは?」と心配になるかもしれませんが、外観と統一感のあるデザインにするなど工夫をすることで建物のアクセントになり、外観のデザイン性が高まります。

多目的に活用するケースも

「洗濯物を干すスペースをはじめ、子どもやペットの遊び場、観葉植物置き場、家族のリフレッシュスペースなど多目的に活用されている事例もあります。弊社のお客様には多くありませんが、明るく暖かい場所なので、ヨガやストレッチのための空間として使う人もいるようです」

サンルームに家具を置いている写真

サンルームに家具を置いて食事をすることもできる(画像/PIXTA)

室内タイプのメリット

気候に影響されにくい

「完全に建物の中にあるため、雪や冷気、湿気などの影響を受けにくく、季節や天候を問わず洗濯物を干すことができる便利な空間です。また、全館空調が採用された家であれば、冬場や梅雨の時期であっても室内の暖かさによって自然に洗濯物が乾きます」(梶谷さん)

家事動線が便利になる

「サンルームを家の中のどこに配置するかによって家事動線が便利になります。洗濯の流れを考慮し、洗濯機置き場やクローゼットなどとサンルームの位置関係を工夫した間取りが主流です。また、洗面所や脱衣所、WIC(ウォークインクローゼット)などと併設型のサンルームも設計可能です。室内タイプのサンルームは気温を気にせず、空間を有効活用できるのが魅力です」(梶谷さん)

WIC併設型のサンルームの写真

WIC併設型のサンルーム(画像提供/梶谷建設)
室内タイプのメリット 外付けタイプのメリット
・天気や花粉を気にせず洗濯物を干せる
・気候に影響されにくい
・家事動線が便利になる
・天気や花粉を気にせず洗濯物を干せる
・光をたくさん取り入れることができる
・多目的に活用しやすい
・デザインを工夫すると外観がおしゃれに

サンルームのデメリットは?

サンルームを住まいに設けるデメリットについて、サンルームのタイプ別に解説します。

外付けタイプのデメリット

夏は暑く冬は寒い

外気の影響を直接受けやすい空間のため、夏は暑く冬は寒いというデメリットがあります。そのため、夏や冬は思ったよりも活用できず後悔したという失敗談も。断熱性の高いガラスを採用したり、室内の空調が流れやすい設計にするなど建築時の工夫が必要です。

定期的なメンテナンスが必要

風雨にさらされる場所にあるため劣化しやすく、定期的にメンテナンスが必要になります。初期費用はかかりますが、劣化しにくい素材を選ぶことも選択肢の一つです。また、環境によってはサンルームのまわりに落ち葉や土ぼこりなどが溜まってしまうため、掃除の手間がかかります。

防犯対策が必要

施錠を忘れてしまうと不審者が侵入しやすくなります。特に室内と繋がる開口部は施錠を忘れやすいので注意しましょう。また、全面ガラス張りのためサンルームの中が外から見えやすくなります。道路から覗かれないように、建築時に配置を工夫する必要があるでしょう。

屋外に面しているサンルームのイラスト

屋外に面しているサンルームは防犯対策が必要(イラスト/くぼあやこ)

室内タイプのデメリット

間取りに制限が生まれる

室内タイプのサンルームは延床面積に含まれます。そのため、サンルームを間取りに組み込む場合、その分ほかの空間が狭くなるおそれがあります。また、日当たりをどれくらい重視するかによっては間取り決めが難しくなるでしょう。一般的にはリビングなどを最も日当たりがよい場所に配置しますが、サンルームの日当たりを優先したい場合はリビングの採光計画を工夫することが必要です。

配置によっては臭いうつりが心配

「家事動線を優先してキッチンの隣にサンルームを設けたり、間仕切りのないサンルームにする場合は臭いや煙が洗濯物に付いてしまう可能性があるので注意しましょう」(多田さん)

脱衣所や洗面所に併設する場合は洗濯物が邪魔になる

「室内タイプのサンルームで脱衣所や洗面所を併設した場合、干してある洗濯物が邪魔になってしまう可能性も考えられます。物干しを邪魔にならない位置に設置するなど工夫するとよいでしょう」(梶谷さん)

脱衣所や洗面所に併設するサンルームのイラスト

脱衣所とランドリールームが併設されている場合、洗濯物の量や干す位置によっては、脱衣や洗面の邪魔になってしまう可能性も(イラスト/くぼあやこ)
室内タイプのデメリット 外付けタイプのデメリット
・間取りに制限が生まれる
・配置によっては臭いうつりが心配
・脱衣所や洗面所に併設する場合は洗濯物が邪魔になる
・夏は暑く冬は寒い
・定期的なメンテナンスが必要
・防犯対策が必要

サンルームは家のどこに設置する?

外付けタイプならアウトサイドリビングに

リビングとサンルームを隣接させると、アウトサイドリビングのように活用しやすくなります。サンルームとリビングの床面の高さを揃えると往来がしやすくなり便利です。
また、2階リビングの外にサンルームを設けるとより採光を確保しやすくなり、道路から覗かれにくくなります。しかし、サンルームに洗濯物を干す際に1階に洗濯機置き場があると上下移動の負担があるため間取り決めの際によく検討しましょう。

家具やインテリアを設けたサンルームのイラスト

サンルームに家具やインテリアを設けるとリビングの延長空間として使うことができる(イラスト/くぼあやこ)

室内タイプなら動線が便利になる場所に

「家の中にサンルームをつくる場合は家事動線や生活動線を重視します。そのため、洗濯機置き場や衣類を収納するクローゼット、脱衣所などの近くにサンルームを配置する間取りが人気です」(多田さん)

家事動線が便利なサンルームの写真

(写真手前から)サンルーム、WIC、脱衣室、浴室が一直線に繋がっているため、動線が便利(画像提供/梶谷建設)

サンルームにおすすめの設備やインテリアは?

カーテン・ロールスクリーン

サンルームは日光を取り込む部屋ですが、屋外からの視線を防ぎたいときにはカーテンやロールスクリーンが役に立ちます。防犯のために夜間だけ屋外から見えないようにしたいと希望する人もいます。居室で使用する遮光カーテンではなく、薄手のレースカーテンでも十分に目隠しになります。

カーテンを付けたサンルームのイラスト

サンルームにレースカーテンを付けると、防犯効果が期待できる(イラスト/くぼあやこ)

物干金物

物干金物とは、洗濯物を干すための金物のことです。サンルームで洗濯物を干す場合は必須といえます。高さを調整できる上下可動式や、使用しないときはコンパクトに収納しておけるものなどが便利です。

物干金物を設けたサンルームの写真

物干金物を設けたサンルーム(画像提供/梶谷建設)

収納

サンルームの用途に合わせて収納を検討しましょう。主に洗濯物を干す場所としてサンルームを使う場合は、乾いた衣類やタオルをすぐにしまえるように収納計画を工夫すると家事動線が便利になります。
また、子どもの遊び場や趣味スペースとして使用する場合は、おもちゃや趣味の道具をしまえるキャビネットなどを置くことを考慮して面積を決めるとよいでしょう。

衣類などをしまえる棚を建築時に造作したサンルームの写真

衣類などをしまえる棚を建築時に造作したサンルーム(画像提供/梶谷建設)

家具

サンルームでくつろいだり食事を楽しみたい場合は、ソファやテーブルセットを設置すると第2のリビングのように使用できます。直射日光によって家具が日焼けしやすいため、劣化しにくい素材の家具を選んだり、サンルームを使っていないときにはカーテンを閉めておくなど対策をしたほうがよいでしょう。

お気に入りの家具を置いたサンルームのイラスト

お気に入りの家具を置いて、サンルームをリフレッシュスペースに(イラスト/くぼあやこ)

換気扇

「サンルームで洗濯物を干す場合、湿気対策のために換気扇は必須です。換気扇を取り入れることで、窓を開けて換気をしなくても湿気を外へ逃すことができます」(多田さん)

室内・外どちらのタイプでも換気扇はあったほうが安心です。外付けタイプのサンルームでは設置のための電気工事が必要になる場合もあります。

換気扇の写真

洗濯物の湿気を外に逃すために換気扇は必要(画像/PIXTA)

注文住宅にサンルームを設けて後悔しないための注意点

周辺環境や土地の気候を考慮する

「周辺環境や気候によって、適切なサンルームの構造は異なります。サンルームをどのような目的で使いたいのかにもよりますが、サンルームを建物の外に付けるのか建物の中に取り入れるのかをはじめ、よく検討することをおすすめします」(多田さん)

都市部の住宅密集地では、1階のリビングの外にサンルームをつくっても十分な採光が確保できなかったり、防犯上の不安を感じたりする人もいます。また、多湿地域では屋外に面しているサンルームでは洗濯物が乾きにくいというケースも。外付けタイプのサンルームをつくりたい場合は、特に注意が必要です。

サンルームを検討する人のイラスト

家を建てる土地の周辺環境や気候に合わせてサンルームを計画したほうがよい(イラスト/くぼあやこ)

防犯対策をする

繰り返しになりますが、外付けタイプのサンルームは防犯対策が必須です。施錠を忘れないことと、カーテンなどで外からの視線を遮ることができるようにしておきましょう。もっと念入りな対策をしたい場合は、サンルームの外に目隠し用のフェンスを設ける選択肢もあります。

室内タイプのサンルームは、通常の居室と同程度の防犯対策をしてあれば問題ないとされています。心配であれば、窓の設置位置を目線よりも少し高めにしたり、曇りガラスを採用したりすると防犯対策を強化できます。

目隠し用のフェンスを設けたサンルームのイラスト

サンルームの外に目隠し用のフェンスを設けると防犯対策になる(イラスト/くぼあやこ)

実用性重視で計画する

「多くの方は洗濯物を干す目的でサンルームをつくります。そのため、デザイン性よりも使いやすさや手入れのしやすさ、家事動線などを重視したほうが後悔のないサンルームになると思います」(多田さん)

サンルームをリフレッシュスペースや趣味部屋のように使用したい場合は、入居後にインテリアや観葉植物を設置してレイアウトにこだわることもできます。建築時にはできるだけシンプルに、実用性を重視して計画するのがポイントです。

おしゃれな雰囲気のサンルームの写真

入居後に観葉植物や小物などを置いて、サンルームをおしゃれな雰囲気に(画像/PIXTA)

床や壁には手入れしやすい素材を選ぶ

サンルームで洗濯物を干すと湿気がたまりやすいため、素材選びにも気をつけましょう。

「床は水濡れに強く掃除がしやすいものが適しています。室内タイプのサンルームでは拭き掃除がしやすいフロアタイルが人気です。また、壁材は調湿効果がある漆喰(しっくい)がおすすめです。漆喰はサンルームに限らず家の中の空気を心地良く保ってくれる素材です」(多田さん)

掃除する人の写真

手入れしやすい素材を選ぶことで、サンルームがもっと使いやすくなる(画像/PIXTA)

サンルームが本当に必要かどうかを考える

ライフスタイルによってはサンルームが必要ない、もしくはサンルームではないスペースにしたほうがよい可能性もあります。

「乾燥機で洗濯物を乾かす場合、洗濯物を干すためのサンルームは必要ないかもしれません。限られた面積のなかで間取りを決めると思うので、本当に必要かどうかを慎重に検討したほうがよいと思います」(梶谷さん)

例えば、アウトドアな趣味を楽しむために外付けタイプのサンルームを設けたい場合は、広めの土間玄関を確保したほうが使い勝手がよいというケースもあります。用途を明確にした上で検討しましょう。

洗濯をする人の写真

よく考えてみるとサンルームは必要なかった、というケースもある。ライフスタイルに合わせて計画することが大切(画像/PIXTA)

先輩たちのおしゃれなサンルームの実例3選

【case1】テラスと繋がる広々したサンルーム

日当たりのよいテラスとつながるサンルームの実例です。洗濯機置き場も併設しているので、洗い終わった洗濯物を移動せずにその場で干すことができます。テラスで外干ししていた洗濯物を、すぐにサンルームに移動しやすいのもメリットです。

広々としたサンルームの写真

4畳のサンルームには、4〜5人家族の洗濯物も難なく干すことが可能(画像提供/梶谷建設)

【case2】洗濯物落としの小窓を設けたサンルーム

こちらはユニークな仕掛けのあるサンルームの実例です。隣接した脱衣所とサンルームの間に洗濯物を移動させるための小窓を設け、脱いだ衣類や使用したタオルなどを小窓から洗濯籠に落とすことができるのです。サンルームには洗濯機置き場もあるので、籠から洗濯機への動線もコンパクト。毎日の洗濯物が楽しくなりそうな設計です。

サンルームの写真

サンルームへつながる小窓の写真

脱衣所の小窓を開けるとサンルームにつながっている。洗濯物を持って移動する手間が省ける(画像提供/梶谷建設)

【case3 】WIC併設のサンルーム

こちらはWICとサンルームを合体させた空間。天井に物干金物を取り付け、洗濯物が干せるようになっています。乾いた洗濯物はすぐにクローゼットに収納できるので便利です。

WIC併設のサンルームの写真

乾いた衣類をそのまま収納できる便利なサンルーム(画像提供/梶谷建設)

新築の注文住宅にサンルームを設けるときのポイント

最後に、注文住宅にサンルームを設けるときのポイントをお聞きしました。

「サンルームは気候や天候に関係なく洗濯物を干すことができる便利な空間です。住む地域によっては、サンルームはキッチンやお風呂と同じくらい生活に必要な設備になります。配置や広さ、設備など、新築時の設計の仕方によってさまざまな使い方ができるので、家族の暮らしに合った理想のサンルームを考えてみてください」(多田さん)

スーモカウンターに相談してみよう

注文住宅にサンルームを取り入れたいと検討している人は、ぜひスーモカウンターに相談してみてください。アドバイザーがお客様の家づくりを全面サポートします。注文住宅を建てたいけど何から始めたらいいの?という方も大歓迎。家づくりのヒントからお金のことまで親身になって相談に乗ります。

取材協力/梶谷祥寛さん・多田由香さん

梶谷建設

取材・文/佐藤 愛美(りんかく) イラスト/くぼあやこ