自分たちには注文住宅は建てられないと思って建売住宅の購入を検討していたというKさん夫妻が、スーモカウンターで相談したことをきっかけに、家を建てることを決心。のんびりとくつろげる居心地のいい家を実現した。そこで、限られた広さを最大限に活かしたアイデア満載のマイホームをご紹介。注文住宅を建てようと決めた背景や、プランで工夫したポイントなどを伺った。
マイホーム資金が貯まって、持ち家の検討をスタート
結婚後は自分たちの時間を優先しながら、いつかはマイホームで暮らしたいという目標のために計画的に資金を貯めていたというKさん夫妻。
「住んでいた賃貸アパートは、冬は寒く、夏は暑くて。また、隣近所からの生活音も気になっていたので、将来を考えたときに戸建てがいいなと。夫の実家から少し遠かったので、もう少し近いエリアに住みたいというのもありました」
スーモカウンターで注文住宅を建てることを決意
注文住宅は予算感が掴めず、自分たちには建てられないのではと思い、まずは建売戸建てを検討したそう。しかし、なかなか条件の合う物件と出合えなかった。そんな時、CMで見かけたスーモカウンターに相談しに行ってみることに。
「状況を説明したら、アドバイザーさんに『注文住宅を並行して検討してみては?』と提案してもらいました。家づくりの流れや、住みたいエリアの土地の相場、注文住宅の価格の目安とローン借入のシミュレーションなどもしてくれたんです。注文住宅が雲の上の存在ではないということがわかり、自分たちにも建てられるイメージが湧いたので、注文住宅を検討することにしたんです」
住みたいエリアや予算のイメージ、好みのデザインテイストなどを伝え、アドバイザーから6社の建築会社を紹介してもらい、そのうち3社と面談することにしたKさん。その場でアドバイザーが建築会社とのアポイントをとってくれた。
「どの会社さんも、面談の時に土地情報を含めて提案をしてくださいました。そのなかでも、営業担当の方が親身で印象が良かった会社が、実家に近いエリアの土地情報も教えてくれて。当初希望していたエリアではないけれど、そのエリアや土地も気に入ったので、ご縁だと思って依頼することに決めました」
土地は、入札方式で当初の予算よりも安く落札することができたのだとか。その分、建築費用に充てることができた。
土地の狭さを払拭できるよう、開放感たっぷりのプランを希望
無事に希望していた土地が手に入ったKさん。「限られた土地でものんびりくつろげて、居心地のいい家」をテーマにプランニングをスタートした。特にこだわったのは、開放感だ。
「車2台の駐車スペースを希望していたのですが、土地が狭くプランの制約もあって。圧迫感を感じず開放的に暮らせるような間取りにしたかったんです。依頼先のモデルハウスをいくつか見に行って、吹抜けとスケルトン階段が気に入ったプランがあったので取り入れたいと希望しました」
完成した家は1階はキッチン、洗面、バスルームの水まわり動線が一直線でLDKと回遊できるプランに。
「最初から希望したわけではなく、なるべくスペースを有効に使えるよう廊下をなくしたり、外から帰ってきてキッチンを通らずに洗面スペースにいける動線にしたくて。その辺りを考慮しながらレイアウトしていったら、結果的に回遊動線になりました。
キッチンは、初めは対面キッチンを希望していたのですが、リビングダイニングが狭くなってしまうということで背面キッチンにして、造作カウンターを設けるというプランを提案していただいて。利便性はもちろんですが、存在感のあるキッチンがダイレクトに見えないので、圧迫感も軽減できるのがポイントです。また、冷蔵庫をリビングダイニングから見えないようにレイアウトすることも提案していただきました」
広々とした空間を演出するために、デザインにもこだわりを
吹抜けの開放感たっぷりの南向きリビングは、将来、南側の空き地に家が建つことを考え、プライバシーを守りつつ自然光を入れるために、ハイサイドライトを吹抜け上部に取り付けた。
なるべく圧迫感が出ないようLDK全体は白を基調にしてスッキリとした空間にまとめ、ネイビーでアクセントをつけている。
「リビング階段は、希望していたスケルトン階段に。階段下部分をデスクにしてスペースを有効活用しています。
天井は木のぬくもり感を取り入れたいと思って担当者にイメージを伝えたら、壁紙でも十分雰囲気が出せると提案していただきました。また、日差しが強いときのためにあったほうがいいとアドバイスをもらい、電動のロールスクリーンをつけました」
「和室は欲しいけど、一室仕切ってしまうと狭くなってしまうので畳コーナーに。高上げにすれば収納にもなると提案されたので、リビング収納としても活躍しています。段差をつけることで、ベンチ代わりとしても使えて便利ですね。奥の畳は上げることができて収納になります」
狭いスペースを有効活用&遊び心をプラス
「元々、収納のイメージは具体的にはもっていなかったのですが、片付けがちょっと苦手なので、空いたスペースにはできるだけ収納をつくってもらいました」
パントリーをつくりたかったがスペースがなかったため、キッチンと洗面所が背中合わせになる空間を両面収納にし、キッチン側の収納はパントリー代わりに。キッチンからの動線も良く使いやすい。
また、車2台が駐車できるスペースにもこだわり、おしゃれなエクステリア空間を演出している。
「限られた予算の中だったので、コンクリートを節約するために砂利を敷いてもらいました。全て同じ砂利の色だと寂しかったので、玄関アプローチにはピンクの色みが入った砂利を敷いてもらい、枕木風コンクリートで柔らかい雰囲気を出しています。門柱はスペースが限られていましたが、気に入ったデザインのものと出合えて満足です。玄関ポストの緑色がアクセントになっているのもお気に入りですね」
開放的な空間でゆったり過ごす至福のひととき
吹抜けとスケルトン階段をはじめ、随所に見られるプランの工夫で、土地が狭いという制約を感じない広々とした住まいを実現することができたKさんに、住み心地について伺った。
「家族にも、間取りだけ見せた時は狭いと思われていたのですが、遊びに来てくれた時に『狭く感じない!』と言ってもらえたので、良いプランにできたのかなと」
また、気密性が高いことから、帰宅した時に暖かさを実感するそうで、帰ってくるのが楽しみになったのだとか。
「外からの音がしないので静かで、落ち着きのあるゆったりとした暮らしができるのが嬉しいですね。家のなかでゲームをしたり音楽を聴いても外に音が漏れないので、気兼ねなく音楽を聴きながらのんびり過ごすのが心地いい時間です。また、吹抜けがいい感じに音を反響してくれるので、ライブ動画配信などを観ると臨場感も」
自分たちには手に入らないと思っていた、居心地のいいマイホームを建て、陽だまりでくつろぐ至福のひとときを満喫しているご様子。これからも、ゆったりと時間が流れる暮らしを楽しんでいくことだろう。
取材・文/金井さとこ 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 約112㎡ 延床面積 約93㎡ 建築費 2000万~2500万円 間取り 3LDK 世帯構成 夫(34歳)、妻(28歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターmozoワンダーシティ店 紹介された建築会社数 3社 受けたサービス 個別相談