結婚後しばらくは1DKのアパートで暮らしていたというMさん夫妻。ゆったり落ち着いて暮らせる一戸建てに住みたいと、家づくりをスタート。長く快適に暮らすために、使い勝手やメンテナンスのしやすさにもこだわったという住まいを取材した。
お出かけの度に見かけていたスーモカウンターへ
2年前に入籍し、結婚式や新婚旅行とばたばたと過ごしていたというMさん夫妻。忙しさが落ち着いたとき、住まいについて考えるようになったという。当時の住まいは1DKのアパート。「結婚するまで実家暮らしで初めてのアパート生活だった夫は、窮屈さと家賃の高さを感じていたようです」と妻。「夫婦二人で自由に動けるうちに家づくりを進めるのもいいかも」と住まいを検討し始めることに。
とはいえ、最初は理想の住まいのイメージも全くなかったというMさん夫妻。そこでふと思い出したのが、いつも出掛けるイオンモールで見たことがあったというスーモカウンターだった。「私(妻)が、元来すべての選択肢を見ないと気が済まない性格で、素人ながらにいきなり展示場へ行ってもいいことにはならないと感じていたこと、結婚式場を決める際にも相談カウンターを利用していたこともあり、お互いの休みが合って予定のなかった週末に、思いつきで行ってみることにしました」
スムーズなスケジューリングで会社訪問を重ね、依頼先を決定
予約した日にカウンターに行くと、家づくりの予算のこと、住まいについてどんな希望があるのかなど、細かく話をしたという。「デザイン住宅より本体のつくりがしっかりした家がいい、というように漠然とした要望をお話ししたように思います」。そしてその場で108社ほどの会社を紹介されたそう。「その当日にアポイントが取れた会社もあって、スピード感に驚きました」。
その後、紹介された会社のうちの数社を訪問。つくっている家の雰囲気はもちろん、家づくりの予算や性能へのこだわり、担当者との相性なども考えて、依頼先を決めた。「しっかりした家づくりをしているなという印象が一番の決め手でした。タイル外壁や掃除しやすい住宅設備の提案など、メンテナンスについての工夫性を考えた提案もあって、納得できました」とMさん。「長く快適に暮らせる住まい」を念頭に、Mさん夫妻の家づくりがスタートした。
家事動線の工夫で、日々の家事を少しでもラクに
タイミングよく希望エリアでいい土地が見つかったこともあり、家づくりはスピードアップ。「でも、最初に出てきた間取りを見て、なんかイメージと違うなと。そこから、細かいところをいろいろ手直ししてもらいながら、間取りを調整していきました。
当初は南側に壁があったのですが、せっかく日当たりのいい場所なのにもったいないなと思って。だから、ダイニングの南側に掃き出し窓を設けて、キッチンもカウンターなしのフラットなものに。明るく開放的な空間になりました」とMさん。
掃き出し窓をダイニングの南にしたことで、キッチンを真ん中に、洗濯スペースのある洗面室、掃き出し窓の外には物干しを兼ねたテラス、という無駄のない動線が完成した。洗面室のさらに奥は、家族みんなのパジャマなどをしまって置ける収納に。キッチンの背面には造り付けの収納を設けて、ごちゃつきがちな空間もすっきり片付く。さらに、天板と一体成型のシンクは、継ぎ目もなく、汚れが落ちやすい加工もされているそう。使い勝手とお手入れのしやすさを両立したキッチンだ。
スペースを上手に活かして、書斎やカウンタースペースに
「書斎は欲しいなと思っていました」というMさん。独立した部屋も考えたが、「空調を別につけるのは効率が悪いなと思って」と、寝室の一角に書斎スペースを配置。壁際にスペースを取るだけでなく、手前に1枚仕切りとなる壁があるだけで、こもり感がアップ。パソコンや本棚を置いて、自分だけの快適な居場所になっている。
また、ダイニングの一角には、「将来子どもが宿題をするスペースになれば」とカウンターテーブルを設置。パソコンを置いてちょっと調べ物をしたり、目の前の壁をマグネット対応にして、思い出の写真や広報物を張り付けて置いたりと便利に利用できている。
「ゴロゴロするスペースが取れたら」とつくった和室も、リビング隣接。普段はリビングとひとつながりの広々とした空間として利用できる。ロールスクリーンを活用することで、空間を仕切って使うこともでき、ゲストを迎えるときは客間としても活躍。「家の南側で日当たりもよく、室内干しのポールをかけられるフックもつけてもらったので、雨の日でもここに洗濯物を干せるのも便利ですね」
使い勝手を考えた収納配置とデザインへのこだわり
生活シーンをイメージしながら収納を配置することで、使い勝手の良い収納に。例えば、リビング収納の一番下を、お掃除ロボットのスペースに。充電もできるようコンセントも確保した。扉の下部を空けたことで、自動運転もスムーズだ。また、階段下のデッドスペースを活用して、トイレットペーパーなどをストックできる収納を設けるなど、細かく収納を配置。暮らしながら使いやすい収納計画になっている。
一方で、住まいの顔となる玄関まわりは、白と黒のモノトーンでスタイリッシュに仕上げた。外壁の白いタイルや、階段や門柱のタイル使いも、統一感があって美しい。玄関扉や門柱のガラスデザインには濃い色を配置し、コントラストを活かしたスタイリッシュなデザインになっている。「せっかく外観にもこだわったので普通の表札はどうかなと思っていたので、名前の入った門柱も素敵に仕上がって満足です」と妻も笑顔だ。
今後は、家まわりの外構や、さらに使い勝手を良くするDIYを少しずつ進めていきたいというMさん。「玄関やリビングにピクチャーレールや照明もつけてもらっているので、今後は季節のインテリアなど、考えていけたらいいですね」。
この家で長く暮らす。その日々の積み重ねは、すでに始まっている。
取材・文/西村祥子 写真/井上陽子
- DATA
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建築会社 パナソニックホームズ株式会社 土地面積 約194㎡ 延床面積 約108㎡ 建築費 2700万円台 間取り 3LDK+畳コーナー 世帯構成 夫(20代)、妻(20代)
スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール岡山店 紹介された建築会社数 8社 受けたサービス 個別相談