住宅ローンの完済時期を考えて、ずっと気がかりだった築50年の実家の建て替えを決意したSさん。スーモカウンターに紹介された5社と面談し、時間をかけて1社を選びました。そこから「安心して住める高い性能・シンプルなデザイン・集いと個のスペースの確保」を目指し、イチから好みの家をつくりあげました。
住宅ローンの完済時期を考えて古い家の建て替えを決意
東京都内の実家を相続し、結婚以来二世帯住宅にリフォームして住んでいたSさん夫妻。築約50年と古くなった家をいつか建て替えたいと思っていましたが、実家は鉄筋コンクリート造りで解体費用が高いと聞いていたため、なかなか踏みきれなかったそうです。けれども、相部屋で過ごしていた2人の子どもたちもプライベートを大事にしたい年頃に成長し、それぞれ個室を与えたいと思うように。
「建物が老朽化して雨漏りやすきま風、カビが生えやすいなど不満がたくさんありましたし、住宅ローンを借りて定年までに返済し終わる時期を考えると、40代半ばの今しか踏み切るタイミングがないと思い、建て替えを決意したんです」
Sさんは、以前からテレビCMを見て気に入っていた建築会社のWebサイトにアクセスして資料を請求。すぐに連絡があり展示場に出向いて話を聞きましたが、何となくすぐに決める気持ちになれず、幅広く何社かと話をして比較検討しようとネットでリサーチを開始。
「ネットを見ても情報や候補がありすぎてよく分からなくなって。そんなときに、スーモカウンターを使っていい営業さんを紹介してもらって良かったという口コミを見て、話を聞いてみようと行動を開始しました」
スーモカウンターで紹介された5社から1社を選択
「家づくりは依頼する建築会社で大きく変わると思ったので、時間をかけて慎重に会社を選びました。細かい要望はなく、とにかく将来万が一のことがあったときにもサポートしてくれる、経営が安定した大手の建築会社に頼みたい、そして親身に話を聞いてくれる担当者と家づくりをしたいという思いが強かったです」
2021年7月、Sさん夫妻はスーモカウンターを訪問。要望や予算などをもとに紹介してもらった建築会社5社全部と順番に面談することを決めて、各社に住所など個人情報を開示しました。予算も当初は建物価格を2000万円くらいと考えていましたが、長く安心して住める家にと考えて性能にこだわり4000万円にアップすることを決意。
「初めての面談では、開示した情報をもとに、話をしてくれた会社が多かったのですが、その中でも、事前に下見をして写真を撮り、この敷地ならこういう形の家が建てられるといった説明をしてくれて、1回の面談でかなり深いところまで話ができた会社は、印象が良かったですね」
5社から4社にしぼり2回目の面談を行い、予算と希望を伝えてプランを提案してもらうことに。あとはプランと見積り、性能などを考慮して面談をするごとに1社ずつ断り、最終的には、初めての打ち合わせ前に、しっかり下調べをして、印象が良かった会社に依頼。決め手は要望や質問に対するリアクションの早さでした。
スーモカウンターは住宅展示場から近かったこともあり、面談後に立ち寄って報告や相談をするなど、計6回訪問。
「スーモカウンターの担当者は知識が豊富で、とても親身に対応してくれて。会社をしぼりこむときも迷いがありましたが、気持ちの面で決めているなら、気持ちを大事にした方がいいというアドバイスが印象に残っています。
家を建てる側は住宅の知識がないので、展示場に行って話を聞くのもいいと思いますが、そこで実際に相性が合う営業担当と巡り会うのは難しいと感じて……。スーモカウンターでは中立的なアドバイスももらえるし、私たちの場合はスーモの紹介ということで役職があるベテランの営業担当者が対応してくれましたし、事前にスーモカウンターから情報を伝えてくれたことで話がスムーズだったこともあり、利用して良かったと思っています」
ブラックの塗り壁の外観、太陽光発電パネルを搭載
2022年12月に完成したSさんの家はブラックの塗り壁で、シンプルでありながらモダンで個性的、かつ高級感を感じさせます。
「基本的に複雑な形よりシンプルなデザインが好きで、地震に強い総2階の箱型の家がいいと思っていました。また、外壁はコーキングやシーリングで継ぎ目を埋めるのが嫌で、サイディングでなはく職人がコテで塗る塗り壁を希望しました。汚れにくく耐久性の高い光触媒の塗り壁が標準仕様だったのも魅力でした。色はイメージを伝えてサンプルを見て選びました」
ランニングコストを考えて屋根には太陽光発電パネルを搭載。「以前の家は電気代が高かったので、少しでも電気代の足しになればと採用しました。世間的には電気代があがりましたが、うちは太陽光発電で電気がつくれるので電気代はほぼゼロなんです」
また、家づくりは基本性能が大事と考え高断熱、高気密の夏涼しく冬暖かい家を希望していたSさんは、建築会社を選ぶ際には、断熱性や気密性の数値を聞いて、国が定める次世代省エネルギー基準と比べてどうかなどを確認したそうです。「高断熱、高気密の家は空気が循環されづらいため、第一種換気システムがいい、特に全館空調にしたいと思いました」。建築を依頼した会社の住宅展示場では全館空調を採用しており、暑い日は涼しく、寒い日は暖かく居心地が良かったことも依頼を決めた理由のひとつでした。
全館空調を導入した新居は、部屋はもちろんクローゼットの中でも寒さや温度の差を感じることなく、24時間快適だそうです。
1階は白を基調にした家族団らんのLDKとゆとりの水回り
室内もモノを置かずシンプルにつくることを意識したSさんのお住まいはモデルハウスのよう。1階は約20畳の広々としたリビング・ダイニング・キッチンと水回りを設けたパブリックスペース。内装は木と白とグレーで統一し、リビングと玄関ホールの一面に高級感があり調湿作用もある壁紙を採用。専属のインテリアコーディネーターにも相談しながら、家具も買い替えて一新し、カーテンも布ではなくロールスクリーンを採用し、モダンな雰囲気に。
廊下と連動する広いリビング・ダイニング・キッチンは、家族が集うメインステージ。家族全員が帰宅する夜9時ごろに夕食をとり、食後はダイニングでおしゃべりをしたり、リビングでテレビを見たりしながら深夜1時くらいまで家族で団らんの時間を過ごします。
キッチンは、シンクと背面収納の距離を十分にとり、3人で立ったときも狭さを感じません。タッチレス水栓や換気扇も標準仕様よりランクアップしました。
2階に室内物干し空間を設置。家づくりをする楽しさを実感
2階は夫婦の寝室と子ども2人のそれぞれの個室を確保したプライベートスペース。主寝室には天袋とハンガーパイプをコの字型に設けた約3畳のウォークインクローゼットを装備して、収納家具などは置かないようにしています。ごちゃごちゃした空間がイヤで、家の建て替えを機に、たくさんのモノを整理して捨てて、これからもモノを増やさないようにと収納スペースは少なめにしたそうですが、まだまだ余裕があるそうです。
以前から家族全員が花粉症だったこともあり、屋外に洗濯物を干すのが嫌で、室内に干していましたが、生乾きにならないように採光・通風の良い2階に室内干しスペースを設けました。
家を建てて良かったと思うのは、子どもたちのプライベートな空間ができたこと。「以前は子どもがゲームをやりたいときはリビングにあるテレビを使っていましたが、今は自分の部屋にあるモニターで気兼ねなく楽しんでいますし、友達との電話の内容がつつぬけになることもないので、家族に気を使う必要もストレスもなくなったようです。家族に気兼ねなく友達を呼んだりもしています」
家が完成したとき、3Dの家の完成予想映像や図面とは全然違い、想像よりはるかに良くて驚いたそう。「毎週末の打ち合わせが楽しくて、実は家づくりが終わってしまったのが少し淋しいくらい。仕事が終わると、あそこをこうしたい、ああしたいと想像して夫婦で会話して、四六時中家のことを考えていて、充実していた時間でした。
建て替え前に感じていたホコリっぽさや息苦しい感じもなく、つらかった花粉症も家にいるときはあまり感じません。居心地が悪い場所がひとつもなくて、休日に家にいるのが楽しいですね」と、心から満足そう。
「子どもたちが独立した後、『妻とゆったり快適に暮らせる家』をイメージしていましたが、そんな未来の幸せな暮らしが見えるようです」
取材・文/佐藤由紀子 写真/Sさんご本人
- DATA
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土地面積 132.83㎡ 延床面積 104.34㎡ 建築費 3500~4000万円以内 間取り 3LDK+ランドリールーム 世帯構成 夫(47歳)妻(46歳)長女(19歳)長男(17歳)
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