夫は車体架装業、妻は公務員というHさん夫婦。二人が家を建てようと思ったのは1年半ほど前だ。その理由について聞くと、夫は「とにかく広いガレージが欲しかったから」と即答。完成したのは中型車とオートバイを2台ずつ、さらに専門的な工具類も余裕で収納できるスペースを備えた家だった。
以前住んでいたテラスハウスは冬があまりにも寒かった
以前住んでいたのは茅ヶ崎市内にある2LDKの賃貸アパート。
「駐車場付きのテラスハウスで住みやすかったんですが、唯一の難点は築30年ぐらいで冬があまりにも寒いこと。結婚して2年ちょっとたったし、家賃を払い続けるのももったいない。そろそろ家を建てようかという点で意見が一致しました」
「家を建てよう」となり、まずは住宅展示場を何カ所か訪れてみた。しかし、情報が多すぎて余計に混乱したという。
「その頃、スーモカウンターの存在を知って公正な立場のプロに相談しようと思ったんです。担当してくれたのは、たしか40代ぐらいの感じのいい女性でした。ガレージが作れるような広めの土地で、無理なくローンを返したいと伝えました」
さらに、「冬も快適に過ごせる断熱性能の高い家」や「共働きなので食洗機や浴室乾燥機など家事がラクになる設備」などの希望も添えたところ、予算内で建てられて広いガレージを作れる土地を探せそうな3社を紹介してもらった。
そのうちの2社と話を進め、最終的には断熱工事も基本プランに入っている1社に決定。基本プランをもとに自分たちの希望もどんどん伝えた。
建築会社の担当者は家が建った後も年末調整まで伴走
また、以前のテラスハウスで悩まされていた冬の寒さは、いま人気の断熱材、発泡ウレタンフォームで解消。断熱性能の高さはもちろん、壁などの形状にぴったりと密着するため、気密性がより高くなるという。
ここで、妻が「そうそう」と言った。
「お願いした建築会社の担当者がめちゃめちゃ好青年で、仕事はできるし、事務連絡なども完ぺき。共働きでなかなか現場に足を運べない私たちのために、建築中の写真をちょくちょく送ってくれました」
さらに、家を建てた後も年末調整のやり方がわからなくて相談したところ、代わりに資料を集めてくれたというからすごい。夫も「彼が会社を辞めない限り、ずっと面倒を見てくれそうだよね」と笑う。
土地は建築会社が提携している不動産会社から紹介された場所を気に入って購入。2022年3月に契約、8月に着工、2023年1月に完成の日を迎えた。
夫は夢にまで見たガレージに大満足だが、妻も「食洗機、IHコンロ、浴室乾燥機など自分の希望を全部クリアできました。全館空調なのでお風呂や脱衣所も暖かいんです」と喜ぶ。
ちなみに、夫の趣味が車やバイクいじりという一方、妻の趣味はタブレットで描いた絵をSNSにアップすること。
「節約するところは節約した」という家づくり
まさに、夫婦のセンスとこだわりが細部に詰まった家だが、宮殿かと思える寝室も圧巻だった。
夫が言う。
「こだわりは全部ですね。シャンデリアはネットで購入、トイレなども含めて空間のイメージに合った壁紙は節約のために壁紙屋さんのショールームで選びました。手間はかかりますが、自分たちで購入することでコストダウンできました」
節約といえば建築会社から勧められて設置したソーラーパネルによる収入も家計の足しになっている。計9枚で3375kwh、設置費用は79万円だった。
家づくりについて夫が振り返る。
「細かい部分を決めるための打ち合わせが毎週末のようにあって大変でしたが、終わってみればあっという間。ひと言でいうと楽しかったです。これからは家具やガレージ周辺のものをそろえて、さらに住みやすい家にしたいと思います」
取材・文/石原たきび 写真/片山貴博
- DATA
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土地面積 約185㎡ 延床面積 約90㎡ 建築費 約2600万円以内 間取り 2LDK+小屋裏 世帯構成 夫(28歳)、妻(26歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターららぽーと湘南平塚店 紹介された建築会社数 3社 受けたサービス 個別相談