結婚3年目、ともに関東出身の20代夫婦が大阪府内で鉄骨3階建て住宅を建てることにしたのは、とても堅実な理由からでした。その理由とともに、夫婦のこだわり、住まい完成までの道のりをご紹介します。
家賃と同じローン金額でより広い一戸建てに住みたい!
ともに関東出身のTさん夫妻は、6年前に仕事の関係で関西に移り住み、3年前の2020年に結婚。当初は大阪市内の賃貸住宅に住んでいたという。
「家賃は駐車場代込みで10万円くらいでした。私たちは二人ともアウトドアが趣味で、スノーボードやキャンプ用品などの大きな荷物がたくさんあって、広い一戸建てに住みたいなという思いがずっとありました。同じくらいの毎月返済額でローンを組んで家を建てられるんじゃないか?と思い、インターネットで家づくりについて調べてみたんです。住宅ローン控除があることも知り、これは若いうちに買っておいて損はないなと、すぐに土地探しを始めることにしました」
コロナ禍でスーモカウンターとの個別相談はオンラインを利用
土地探しでは、さまざまな不動産検索サイトをチェックしたというTさん。
「なるべく諸費用を抑えたくて、自分たちでできることはすべてしてみようと考えていました。資金計画や家づくりのノウハウに関しても、ネットで調べて勉強しました。私たちは二人とも関東出身なので、いつか引越すことになるかもしれない。なので、場所は将来的にリセールしやすそうな北摂エリア限定で探しました。大きい車に乗っているので前面道路幅が4m以上の角地、通勤のしやすさ、建築条件付きでないことなどを条件に、2022年の1月頃から半年ほど探して今の土地を見つけることができました」
土地探しと同時に、家づくりを依頼する会社も検討し始めた。
「土地検索をしているときに、無料で相談できるスーモカウンターの存在を知りました。共働きで土日しか休みがないし、なかなか時間が取れないなかでモデルハウス巡りをするのは大変なので、オンラインで相談できるのは便利でしたね」
ちょうどコロナ禍だったこともあり、モデルハウスをあちこち回ることもままならないなか、スムーズに自分たちの希望に合った依頼先探しができたと振り返る。
「事前アンケートと初回のヒアリング結果から、私たちの希望に合う会社を10社くらいピックアップして紹介していただきました。そのなかから、価格帯や住まいのテイストを確認して、4社に絞り込み、アポを取っていただくことにしました」
初回は4社ともオンラインでの打ち合わせ、その後、気になった3社のモデルハウス見学へ行ってみたそう。
「初めてお名前を聞く会社ばかりで、スーモカウンターにお願いしていなければ、こんなにスムーズに出会うことができなかったと思いますね」
施主支給品に対応してもらえるかどうかも会社選びの条件の一つ
「私たちが会社選びにおいて譲れなかった条件は、2つありました。ひとつめは『地震にも強そうな鉄骨造』であることでした。耐震性能と断熱性の高さは、特に気になっていた部分です。ふたつめは、私たちが気に入ったメーカーの製品を使ってもらえるかどうかを重視していました。せっかくの注文住宅ですし、なかなか変えることのない水まわり設備や照明器具は、自分たちが気に入って選んだものを取り付けたかったんです」
Tさん夫妻は20代。家を建てた経験のある友人はまだ少なく、なんでも相談できる頼りがいのあるアドバイザーの存在が必要だった。
「一番最後にお会いした会社の営業担当さんがベテランの方だったのですが、構造のことをとても丁寧に説明してくださって、安心感がありました。ちょうど並行して探していた土地のほうも決まりかけていて、間取りの提案をお願いしたんです。リビングを広くしたい、広めの屋上テラスをつくりたいという私たちの希望もしっかり取り入れてくれました。見積もりの出し方も一つ一つの項目が細かくてわかりやすく、この会社だったら信頼してお願いできると感じました」
こうしたほうがいいと押しつけるのではなく、メリットやデメリット、建材の特徴などを価格とともにしっかりと説明してくれ、最終的な決断を自分たちに委ねてくれる姿勢に好感がもてたという。
家具や家電は値上がり前の間取りが決まった時点で先取り購入
すべてをプロにお任せする姿勢ではなく、自分たちでできることはやろうと、なんでも調べて行動していったTさん夫妻。家づくりを進めるにあたって苦労したのは資金面だったが、インターネットのローンシミュレーションサイトを利用して、銀行選びも自分たちですべて行った。
「年齢のこともあり、ローン審査がなかなか大変だったのですが、若いからこそ長期ローンを組むことができました。土地と建物でトータル6350万円、40年返済です」
しかし、いろいろとやりたいことを詰め込むと予算オーバーに。なるべくオーバーしないように、構造や設備仕様などの後々変更が効かない部分にはしっかりと予算を取ってこだわり、内装面の削れる部分は徹底的に削る作業を行ったという。
「太陽光発電を搭載してZEH仕様にすれば補助金の対象になるとか、床材のグレードを場所によって変えるとか、巾木をやめるとか、見切りの材質を変えるとか、少しずつ減額できる部分を提案してもらいながら金額調整をしていきました。せっかく建てる家なので後悔はしたくないですから、設備仕様はそれぞれどんなメリット・デメリットがあるかを理解した上で選んでいきました。しっかり考えた上で選んだので、完成後にやっぱりこうしておけばよかった……なんて思う部分もなく、満足のいく仕上がりになりました。施主支給品の取り付けにも快く対応していただけて、照明器具は場所ごとに自分たちで選んだお気に入りのものを付けていただきました」
インターネットや実店舗など、さまざまなお店巡りをして選んだ照明器具は、Tさんの家づくりでこだわりたかった部分。金額的に安く抑えることができたわけではないが、インテリアのポイントとなる部分なので、大満足だと語る。
「家具や家電もこの住まいに合わせて新調したのですが、年明けにはいろんなものの値段が上がっていくかも?という話がちらほら出ていた時期だったので、間取りが決まった段階で必要なものを探し始めて、値上がり前に購入しました。家の完成まではそれぞれの店舗で預かっていただけるサービスを利用し、引越しに合わせて発送していただきました」
土地の購入費や建築費以外にもお金のかかる家づくりだが、Tさん夫妻はローン控除や補助金を賢く活用し、資金面でもしっかりと計画を立てることで、空間に合う家具や家電が揃った素敵なインテリアを実現させた。
新居の完成後は家でのんびりと過ごす週末も楽しむように
2023年3月の引き渡し1カ月前に、偶然の出会いからサモエド犬を飼うことになったという。
「大型犬なのでケージもかなり大きいのですが、ゆったり広めの間取りのおかげで階段脇のスペースにピッタリと置くことができました。最初から飼うことを決めていたわけではなかったので、床材はワンちゃん仕様になっていませんが、BBQをしたくて広めにつくっていた屋上テラスが大活躍!自分たちで芝を敷き、愛犬も居心地の良い空間に仕上げました」
残念ながら住まいの完成と同時に妻の単身赴任が決まり、二人と一匹での生活は週末のみということだが、自分たち仕様につくり上げた家の住み心地は格別だそう。
「週末は二人で出かけることが多かったのですが、住まいの完成後はのんびりと家で過ごす時間も増えました。昨日も友達を呼んで屋上テラスでBBQをして楽しみました。3階の居室は将来子ども部屋にするつもりなのですが、今は来客用の寝室としていて、広いリビングも屋上テラスも友人たちに大好評です」
取材・文/馬場敦子 写真/杉浦幹雄
- DATA
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土地面積 164.15㎡ 延床面積 131.24㎡ 建築費 3450万円 間取り 3LDK 世帯構成 夫(29歳)、妻(27歳)、サモエド犬
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンター オンライン 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談