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ステンドグラスに玄関のタイル。4匹の猫たちと静かに暮らせる“ガウディっぽい”家

茨城県の注文住宅実例;リビング

2017年8月、結婚を機に茨城県石岡市内で同居を始めたOさん夫妻。2DKの古いアパートで、常に近隣の生活音や子どもの声が気になったという。やがて、2人は家づくりを決意。理想は「安全に静かに暮らせる家」。4匹の猫のための広い専用ルームもほしい。さらに、妻から出たリクエストは「ガウディっぽい家」だった

夫「どんな家がいいか」、妻「ガウディっぽい家」

日当たり抜群のリビングでコーヒー豆を挽きながら夫は言う。

「もともとは私がガウディ好きで、新婚旅行はサグラダ・ファミリアなどを見るためにスペインに行きました。これがきっかけで妻もハマったんです。造形美ではなく、機能美を追求する建築哲学が気に入ったと言っていました」

2018年1月、夫は1人でスーモカウンターに出向いた。家を建てるといっても、どこから手をつけていいのかわからない。担当者に「どんな家がいいですか」と聞かれ、何も考えていなかった夫は困惑。妻にLINEで「なんて答えようか?」と聞いた。そこで返ってきた答えが「ガウディっぽい家」だったのだ。

外観

2019年7月、異彩を放つデザインの「ガウディっぽい家」が完成した

夫妻にとって好きなガウディの建築を一つ挙げるとすれば、バルセロナのメインストリート沿いに立つ集合住宅、「カサ・バトリョ」になる。

「ウロコのような派手な色の壁も素敵だし、屋根の形状が竜の背中のように見えることから、カタルーニャに伝わる竜退治の伝説を元にしたのではないかという説もあるんです」

バルセロナのグエル公園で購入した置物

雑談の中で自然にこちらの希望を引き出してくれた

カウンターで紹介された建築会社は8社。そのうち、4社と相談の場を持った。

「妻と一緒に各社の展示場を見学しましたが、最終的に決めたのは注文の自由度が高く、数寄屋造りの和テイストを得意とする1社。『木の香りがいい』と妻も気に入っていました。担当者がぐいぐい来るタイプじゃなく、雑談の中で自然にこちらの希望を引き出してくれたのも信用に繋がりましたね」

土地に関しても「ゆくゆくお子さんが生まれたら」ということで、学校までの距離も考えながら幅広く提案してくれた。その中から選んだのは石岡市の南に隣接する土浦市の変形地。静かな環境が気に入った。

「五角形の土地に建てるにあたって、つくってくれた図面も気に入りました。外観、内観の具体的なデザインのイメージはわかないので、設計士さんには『ガウディっぽさのある家にしてください』とだけ伝えました。」

平屋でスペースをゆったりと活用した設計

日当たりの良いサンルームでくつろぐ猫たち

それ以外に注文したのは「猫専用の部屋」「夫婦の書斎」「広い土間収納」「2つのトイレ」など。内装、設備など、ほとんどのことは事前に決めておらず、設計士と打ち合わせをしながら決めていった。家相診断の結果も配慮してもらったという。

希望通り、猫専用の部屋もつくったが天気のいい日はサンルームでくつろぐ。

「母猫のテトは2歳。妻が石岡市内のスーパーに買い物に行った際、車に入り込んできたんです。その後、3匹の子どもが産まれました」

下がテト、上が気が小さく警戒心が強い心(しん)

オスのまさむねは目の片側だけ黒いのが特徴

リビングを引き立てるオーダーメイドのステンドグラス

リビングでひときわ目を引くのは2枚のステンドグラス。茨城県龍ケ崎市に工房を構えるステンドグラス作家の福田勝司さんに依頼した。書斎にも2枚入れたかったが、予算の都合で1枚になった。

「サグラダ・ファミリアの写真を見せながら、メッセージ性がある絵柄でとオーダー。福田さんはギリシャ神話のワンシーンを描いてくれたんです。『パンドラの壺』と題された作品にはテトを入れ込んでもらいました」

3枚で断念したことについては「ガウディなんだから未完成でいいんですよ」と上手いコメントをくれたそうだ。

リビング

災いの象徴である紫の煙、その下の透明の煙が「希望」だという

さらに、設計士の提案で室内の随所に設けられた曲線も“ガウディっぽさ”の演出に一役買っている。四角形の梁と比べると、ずいぶんやわらかい印象だ。

玄関

両開きの玄関ドアは「教会っぽいから」という妻の提案

コートやカバン類は玄関脇の土間に収納

玄関脇には2人の希望でもあった広い土間収納を設置。感染症予防のために手洗い場もつけた。心配性の妻は「外部の空気を持ち込みたくない」と言って、コートやカバン類もここに収納している。

玄関

石乱張りの床に板を敷いて機能的なエントランスに

屋外から続くタイルもガウディを意識した。バルセロナの街の歩道にはガウディがデザインした6角形のタイルが敷かれているからだ。

「これは妻がどうしても取り入れたいと希望していたんですが、カタログでは屋外にも使える6角形のタイルがなかなか見つからず。一生懸命探してようやく見つけたものを設計士さんに提案し、実現したこだわりポイントです。

書斎

建物の星形部分にあたる場所に念願の書斎もつくった

将来を見越して臨機応変に対応できる間取りに

妻のひらめきで完成した“ガウディっぽい”新居。将来、子どもができたり、親と同居することになったときのために、臨機応変に対応できる間取りになっている。

「苦労してつくり上げてきた『自分たちだけの家』として、トータルで気に入っています。見た目ではよくわかりませんが、耐震や防火など、安全性の基準も高くしてもらえました。わがままな要望を辛抱強く聞きながら、いろんな提案をしてくれた建築会社さんに感謝ですね」

ウッドデッキ

ウッドデッキに面した庭には芝生か芝桜を植える予定

「この家は星型の書斎を頭、屋根を鱗に見立てた『竜のような形』でもあります。『カサ・バトリョ』との共通点ですね。土地の形や生活における機能性から生まれたデザインが『竜のようなもの』になったことは、特に気に入っているポイントです」

抽象的な希望を具体的な形にした家づくり。庭の整備など、“完成”に向けてやることはまだまだ多い。

取材・文/石原たきび 写真/片山貴博

DATA

土地面積 約462㎡
延床面積 約122㎡
建築費 3500万~4000万円
間取り 3LDK(平屋)
世帯構成 夫(41歳)、妻(38歳)、猫4匹

スーモカウンターで受けたサービス
カウンター店舗 スーモカウンターイオンモールつくば店
紹介された建築会社数 4社
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