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実家の建て替えか新しい土地で注文住宅かを迷い、理想の建築会社で新居を完成

愛知県の注文住宅実例

共に愛知県豊田市内に実家があるNさん夫妻。「いずれはどちらかの親と同居を」と考えており、第二子誕生をきっかけに、「引越しをして新築を建てるか、実家を建て替えよう」と考え、建築会社探しを開始

「30代のうちに家づくりをしたい!」と住宅展示場へ

夫も妻もそれぞれ市内に実家があり、「いずれはどちらかの親と同居し、もう一方の親とは近居しよう」と日ごろから話し合っていたNさん夫妻。

長女に続き、2017年に第二子である長男が誕生したことから、家づくりの計画は本格的に動き出した。

「家族が増えたこともあり、ローンの支払いのことを考えると、30代で家づくりを始めておきたいという考えがありました」と夫。

2018年春、家族で市内の住宅展示場を訪れた。

すると、「私たちのこだわりは二世帯住宅のみ。いくつかの営業担当者さんからお話を聞いて、情報量の多さに一体どこを選べばいいの?と、迷走し始めてしまって……」と妻は話す。

また、「住宅展示場には大手の建築会社の家が多かったので、中小の規模でも、自分たちに合うような建築会社はないのかな?という疑問が湧きました」と振り返る。

夫は、「家を建てたいという希望はあったのですが、特に『こんな家にしたい』というプランを持ってはいませんでした。住宅展示場へ出かけて気づいたのは、自分たちは住宅を見学したいのではなく、家づくりの第一歩を踏み出すきっかけや、サポートが欲しかったんだと、改めて感じました」という。

家族四人で寝られるベッドが入る広々とした寝室/注文住宅実例

家族4人で寝ている寝室。ウォークインクロゼットのほか、ベッドの下を収納として活用

両親が探した不動産会社のモデルハウスを見学するも……

話し合いを重ね、夫の両親と同居することを決めた夫妻。次は、「引越して新築するか、実家を建て替えるか」に頭を悩ませた。

そこで、夫の両親が主体となって、近隣の土地の売買に強みがある不動産会社とやりとりを始めた。

「最初は、二世帯住宅を建てるには、約40坪の実家の土地では少し窮屈かなと考えたので」と夫。妻も、「夫の実家は目の前が道路なので、子どもが小さいうちは交通量が気になると思いました」と話す。そこで実家の土地を売り、二世帯で引越して新築を建てるという案が浮かんだ。そこで、豊田市から岡崎市まで視野を広げて土地を探したが、予算と広さ、子育て環境に見合う土地はなかなか見つからなかった。

「その不動産会社で、実家の建て替えもできると聞き、『やはり実家を建て替えよう』と考えました。間取りのプランを出してもらったり、その会社の建築部門が建てたモデルハウスを見に行ったりもしました。でも、ここにしようという決め手になるものがなくて…」と妻。

内装会社に勤務している夫は「つい、プロの目線でプランを見てしまうんです」と苦笑いする。「打合せでは、あれもこれも口出しをしたくなってしまうので、あえて何も言わず、本格的に決まるまでは妻に任せることにしていました。それでもやはり、その不動産会社のプランはピンとくるものがなく、他の建築会社のプランも見てみたいと思いました」

妻も「私たちにとって、事前に判断できる唯一の材料だった間取りのプランが、納得できるものではなく、この不動産会社に建て替えをお願いするのは、やめることにしました」と話す。

妻の発案で視点を変え、スーモカウンターを訪ねる

賃貸アパートに住んでいたころから、広告やインターネット上の間取りを見て、「こんな間取りも面白いな」などと想像を膨らませていたという妻。

2018年夏、間取りの検索中に知ったスーモカウンターに興味を持ち、「家づくりの始め方を教えてくれるかもしれない」と考え、夫妻で訪ねてみることにした。

スーモカウンターを訪ねると、「アドバイザーさんが話しやすくて好印象でした」と夫妻は口をそろえる。

「こちらからは、二世帯住宅を建てたいことや、鉄骨構造がいいのではと考えていることなど、漠然とした要望をお話ししました。するとアドバイザーさんから、なぜ鉄骨構造を希望するのか、2階建てか3階建てか、資金計画や家族計画は?などの質問があり、自分たちの要望が明確になっていきました」と夫。

また、その場でローンの試算も行われた。夫は「実家を壊して更地にし、廃材を廃棄することや、二世帯で水まわりを分けることなどを加味して、予算はトータルで4000万円ほどと考えていましたが、アドバイザーさんの試算もほぼ想定と同じで安心しました」と話す。

妻は、「私たちにはどんな建築会社が合っているかだけでなく、合わないタイプについてもアドバイスしてくれたので、本音で話してくれるんだなと感じました。信頼して相談できると思えましたね」という。

「夫の実家の土地での建て替えは、収納のことも考えると、3階建てになるだろうと考えていました。そして3階建てであれば、強度の面から鉄骨構造の家になるのではないかと思っていましたが、アドバイザーさんから、さまざまな可能性があることを教えてもらいました」と妻。

モダンでシックなグレーの磁器タイルを使用した外観/注文住宅実例

壁材にモダンな磁器タイルを採用し、シックなグレーでまとめられた外観。駐車場は4台まで停められるようにし、来客にも対応

そしてアドバイザーから紹介されたのは、「鉄骨構造が得意な建築会社と木造に定評がある建築会社、誰もが知る大手から自由設計が魅力の中規模の建築会社まで、多彩な5社。それぞれの特徴を詳しく説明してもらいました」と夫妻。

その後は直接建築会社とやりとりしたというNさん夫妻。5社の中から興味のある4社に絞り、打合せに出向いてプランを出してもらった。

「木造でも3階建ての二世帯住宅が建てられるとわかり、最終的には木造建築に定評がある2社に絞りました。1社は大手で、1社は自由設計の建築会社でした」

どちらもプランが魅力的だったというが、中でも自由設計の会社は、柔軟な対応に惹かれたという。

「他の建築会社は、自社の案にこだわりがあり、出してくれたプランが1つだったのに対して、自由設計の会社は打合せ後に別のパターンを用意してくれるなど、対応が親切でスピーディでした」と妻。

夫も「営業担当者さんが親身になってくれ、型にはまらず、一緒にいい家づくりをしようと考えてくれたので、そのハートの部分が決め手になりました」と続ける。

夫の両親は、自由設計の建築会社をよく知らなかったこともあり、「大手の方が安心なのでは」と言っていたというが、夫が説明し説得。

二世帯が納得して自由設計の建築会社と契約し、2018年末に着工した。

妻はその後、契約の報告と間取りの相談を兼ねて、スーモカウンターのアドバイザーに電話を入れた。

限られたスペースをフル活用して、二世帯が快適な住まいを

2019年8月末の引き渡しを経て、9月に入居。

「構造上、階段の位置が変えられないことがわかり、あまり複雑な間取りにはできませんでしたが、庭がない分、2階のバルコニーを広く取るなど、工夫しました」と妻。

家づくりを考え始めた当初から、「二世帯住宅でも玄関は一つにしたい」という希望を持っていたNさん夫妻。

妻は「せっかく同居するのだから、親世帯とお互いの気配を感じて、毎日顔を合わせられるつくりがいいなと考えていました。また、限られた敷地を有効に利用したいという思いもありました」と話す。

二世帯でも玄関を一つにすることでお互いの気配を感じられる/注文住宅実例

玄関を1つにしたことで、二世帯がいつでもお互いの気配を感じて生活できる。正面は親世帯のリビングで、左側に子世帯へ続く階段がある。入ってすぐ左側の白い扉は収納

キッチンやトイレは分け、1階を親世帯、2階を子世帯の住居に。収納の少なさをカバーするため、3階が小屋裏収納という間取りに決まった。外構は、来客のほか、子どもたちが成長してからのことも考えて、駐車スペースには4台が停められる。

「私はお風呂も一つでいいと考えていましたが、親世帯から『生活時間帯が違うのでお風呂を分けたい』と提案があり、そのようにしました」と妻。

Nさん夫妻自慢のLDKは、勾配天井に間接照明を配し、効果的に採光窓も配置。建築会社のアイデアだという、空間を広々と見せる工夫が満載だ。

夫は、「リビングの天井高を通常より高くしているので、開放感があります。天井まで届きそうなフルハイトの扉も気に入っています」と満足感を語る。

フルハイトの扉と天井のすぐ下からつるされたカーテンのあるリビング/注文住宅実例

リビングで目を引くのは、天井に近い高さがあるフルハイトの扉。天井のすぐ下からつるしたカーテンは特注で、空間を広く見せる効果を狙った

家づくりについては、「大変なこともありましたが、契約が決まってからは、すぐのように感じられました」と振り返る夫。

自身が内装関係会社に勤めているだけに、「電気のスイッチの位置や配管などの確認への判断は、自分でも早かったと思います。現場監督から『話が早い』と喜ばれましたね」という。

妻は「自分の母と一緒に、キッチンの設備などを見るのが楽しかったですね」と話す。建築会社からの紹介でアポイントを取ってもらい、キッチンのショールームへ出向いて、気に入ったデザインのものでそろえた。

黒で統一されたセラミックトップのキッチン/注文住宅実例

ショールームで見て一目惚れしたというキッチンカウンターは、熱や傷に強いセラミックトップが採用されたもの。背面の棚とおそろいに

キッチン下の引き出しは大きな鍋などもたっぷり収納できる/注文住宅実例

料理好きだという妻。機能的なキッチンは、いつでもスッキリと片付くことが自慢だ。多数の鍋や蓋を、使う度に収納している
キッチン背面に設置したパントリー/注文住宅実例
家事動線を考え家事コーナーを設置/注文住宅実例
スペースを最大限に活用するため、収納や家事動線にも工夫が。キッチンの背面はパントリー。浴室や洗面室からは、洗濯機のある家事コーナーを通り、そのまま寝室へ

着工後、親世帯は近所に仮住まいをしていた。「父は、契約した建築会社のモデルハウスで半地下のキッズスペースを見て気に入り、階段裏に半地下の書斎スペースをつくりました。母は、水まわりの動線を集めて便利な間取りを選びました。親世帯も家づくりを楽しんだようです」と夫。

水回りを集約し動線を最低限に抑えた親世帯のLDK/注文住宅実例

1階にある親世帯のリビングダイニング。「水まわりを集め、動線に無駄がないので、私たち世代には暮らしやすいです」と夫の母

玄関を1つにしたことで、二世帯で頻繁に行き来があるといい、「階段を降りれば、自分たちだけで祖父母に会いに行けるので、子どもたちも喜んでいます。当初は意識していませんでしたが、留守中、義母に宅配便などを受け取ってもらえるのも助かっています」と笑顔を見せる妻。

世帯二つ分の目があるので、気にしていた道路の交通量も気にならず、近所も古くからの知人ばかりなので安心。引越しではなく建て替えを選んだことにも、夫妻で満足しているという。

ダイニングの壁側に設置した収納付きベンチ/注文住宅実例

ダイニングの壁側に、子どもたちのおもちゃが入れられるベンチを配置。収納を増やす工夫の一つ

モスグリーンのクロスをあしらったトイレ/注文住宅実例

子世帯のトイレには、夫が好きなモスグリーンのアクセントクロスを一面に使用

明確なイメージを持たずにカウンターを訪れたけれど、結果に満足

Nさん夫妻がスーモカウンターに足を運んだのは一度。夫は「自分たちの考えと合う自由設計の建築会社と出会えたので、それだけで満足です」と話す。

妻も「カウンターのアドバイザーさんの知識が豊富なので、自分たちが出した条件を踏まえて紹介してくれた5社は、どれも信頼できました」と感謝しているという。

夫妻は「家づくりのスタート時には、スーモカウンターを訪れるのがオススメ」と口をそろえる。

「二世帯住宅という制約もあったので、私たちはあまりイメージを固めずにカウンターを訪れましたが、アドバイスを受けて、家づくりには決めるべきことがたくさんあるのだとわかりました。もう少し自分たちのコンセプトを固めてからカウンターへ出向いてもよかったのかもしれません」と妻。

夫は「両親世帯と妻や子が行き来し、仲良く過ごしている様子を見ると、二世帯住宅をつくってよかったと実感しています。スーモカウンターで家づくりをスムーズに始めたおかげですね」と笑顔を見せる。

また、「自分は職業柄、内装などの細部に関しては気になりますが、それ以外にあまりこだわりがなかったんです。だから、漠然とした考えを各建築会社に話して任せたのですが、それでもいいプランを出してくれるのが、自分たちの家づくりに合う建築会社なのではないでしょうか。そんな一社と出会えるのがスーモカウンターですね」と話す。

昨年の夏の終わりに入居したので、今年、初めての夏を迎えるのを楽しみにしているNさんファミリー。「広めにとったバルコニーで子どもたちに水遊びをさせてあげたり、バーベキューをしてみたい」と、今後の計画を話してくれた。

ビニールプールも出すことのできる広々としたバルコニー/注文住宅実例

広めにとったバルコニー。水栓を設置したので、夏場はビニールプールを出して子どもたちを遊ばせることもできる

取材・文/倉畑桐子 写真/本美安浩

DATA

注文住宅を建てたNさん

土地面積 約146㎡
延床面積 約126㎡
建築費 3000万円
間取り 2LLDDKK+小屋裏収納
世帯構成 夫(35歳)、妻(35歳)、長女(4歳)、長男(2歳)、夫の父(68歳)、夫の母(65歳)

Nさんが建てた注文住宅の間取り

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