住宅展示場を訪れて、「もっといろいろな平屋が見たい」と考えた
結婚してから3年ほどは、三重県四日市市内のアパートに住んでいたというFさん夫妻。
「いつかは一戸建ての家を持ちたいと思っていたものの、当時はまだ具体的には考えていませんでした」と夫。
妻は「共働きで忙しかったので、子どもがいない間に家を建てておくのもいいかも、と思うことはありました」と話す。
家について思い描くとき、夫妻は「年齢を重ねたら2階へ上がるのが億劫になりそうなので、建てるなら平屋がいい」と漠然と考えていたという。
2018年の夏、休日に、レジャー感覚で近隣の住宅展示場を訪れた二人。
「自由設計の建築会社による平屋を見学したら、いいなと思えました。そこで初めて、『もっといろいろな平屋を見てみたい。ほかの建築会社も知りたい』と考えたんです」と夫。
妻も「家を建てたら暮らしやすそうだなと、イメージが膨らみました」と話す。
そこで、次の休日を利用して、二人はスーモカウンターへ。「CMなどで知っていたので、スーモカウンターに行けば、建築会社の情報が得られるだろうと思いました」と二人。
対応したアドバイザーは「とても感じが良かったです」と夫。妻も「話しやすい人でした!」と続ける。
夫はアドバイザーに「実家が木造建築だったので、木造の平屋で、耐震性に信頼が置ける建築会社を提案してください」と相談した。
妻は、「ローンの支払いが気になるので、できればローコストで建てたいというお願いもしました」という。
また、それぞれが通勤に便利で、買い物などの利便性も高いことから、住んでいた四日市市が気に入っていたFさん夫妻。「同市内で土地から探してくれる建築会社がいい」という希望も伝えた。
賃貸の家賃と変わらない支払いでローンを試算
夫は、「現在のアパートの家賃と同じくらいの支払いにすると、自分たちにはいくらぐらいの家が買えそうですか」とアドバイザーに質問した。するとアドバイザーはローン額を計算し、Fさん夫妻の家づくりの予算を割り出した。
「それまでは、雑誌などの情報から、『自分の年収だとこれくらいの家が建てられるのかな』と推測することしかできませんでした。アドバイザーさんに予算を割り出してもらって、家づくりがより具体的になりました」と夫。
また、平屋を希望するFさん夫妻に、アドバイザーは平屋のデメリットも説明した。
「平屋にすると『資材の面などで割高になりますよ』とアドバイザーさんから聞きました。例えば、延床面積が増えるので、基礎工事に使うコンクリートの量が増えることなどからだそうです。心づもりをしていたので、割高になるのは構いませんと答えましたが、改めて説明してもらえたのは良かったと思います」と夫。
アドバイザーは、Fさん夫妻の予算から、建築費用が3000万円までの価格帯が得意で、平屋の施工実績があり、土地から探してくれる5社を提案した。
「その中には、事前に住宅展示場で平屋を見学した1社も含まれていました。3社は知らない会社でしたが、それぞれ、『木造建築が得意な会社』『ローコストで建てられる』などと、詳しく説明してもらいました」
妻は「月々のローンの支払いがアパートの家賃とほぼ変わらないよう、アドバイザーさんに計算してもらって提案された5社だったので、『同じくらいの家賃で戸建てに住めるなら嬉しいな』と感じました」と話す。
その中の4社に興味を持った二人。その場でアドバイザーがアポイントを取り、休日を利用して見学に出向いた。
木にこだわる家づくりに共感して建築会社を決定
「中でも、木造建築に強いと聞いた地元の1社に惹かれました。打ち合わせには、木の含水量や耐久率の研究をした経験があるという社長が同席してくれました。施工したすべての住宅の構造計算をして、耐震性能としては最高である耐震等級3の認定を受けていると聞き、耐震面の話に説得力がありました。また、『うちの会社には決まった間取りというのがないので、施主さんが自由に設計にしてください』と言われたことも嬉しかったです」と夫妻。
最初に、社長から「うちはローコストでは建てられません。しっかりした躯体にお金がかかりますから」と言われたことにも好感を持ったという。
「話を聞いたら、確かにそうだろうなとわかりました。また、『会社に最新のツールがないので、間取図を3Dで見せることはできないし、インテリアコーディネーターがいないので、内装は全て施主さんに選んでもらうことになります』と説明されましたが、そういった部分でコストダウンして、良い材料を使ってくれるなら安心だと納得できました」と夫妻。
この建築会社と打ち合わせを重ね、完成した家の見学会にも参加するうち、「ローコストにこだわるのはやめて、自分たちの好きな木造の家を建てよう」と意志が固まった。
「平屋が建てられる大きさの土地を」と考え、建築会社に土地探しから依頼していたFさん夫妻。並行して自分たちでも探していたところ、秋にインターネット上で現在の土地を見つけた。
「建築会社の営業担当さんにそのことを話すと、自分たちより先に下見に行って、周辺の地盤調査の資料を取り寄せておいてくれたんです。とても熱心な営業担当さんで、家づくりについての話が合い、信頼していました」と話す。
土地も決定し、この建築会社と家づくりをすることを決めたFさん夫妻。2018年の冬に、正式に契約を交わした。
その間、スーモカウンターのアドバイザーからも連絡があり、決まったことを報告。そのほかの建築会社にはお断りを入れてもらった。
「報告すると、『木のことならあの社長にお任せですね!』と言われ、アドバイザーさんもその建築会社を信頼していることが伝わってきました」と夫。
夏から冬まで打ち合わせを重ね、自由設計のプランを考案
「打ち合わせには、初回の夏から正式契約する冬ごろまで、毎週のように出かけていました」と夫妻。
自分たちでプランを考えるのは、大変ながらも「楽しかった!」という。
「社長から、『うちの会社は期限を区切らないから、何回でも間取図を描いて持ってきて』と言われたんです。また、ほぼ毎回、営業担当者さんと社長が同席し、『構造上無理なこと以外は、変更してくださいとは言わないから』とも言ってくれました。打ち合わせの度に、自分たちで描いたプランを建築士さんに見てもらい、『耐震等級3の認定を受けるには……』とアドバイスをもらいました。営業担当さんも、帰宅後に自分のアイデアをメールしてくれるなど、一緒に家づくりをしていることが実感できました」と振り返る。
2019年3月に着工。当初はL字型やコの字型の平屋も案に上がったが、考えた末に中庭のないデザインに変更。
「リビングは広くとりたいし、洗面室には玄関からもLDKからも行けるようにしたいなど、自分たちの希望を取り入れた自慢の間取りになりました」と夫。
平屋の収納の少なさをカバーするために、階段収納やファミリー玄関などの便利なスペースを確保し、LDKを見下ろせるロフトもつくった。
「天井に梁を出したい」というのも、実家に梁があったという夫のアイデアだ。
「リビングから見上げても、ロフトから見下ろしても、ヒノキの白木の見せ梁を眺めることができます」
「当初聞いていたように、インテリアコーディネーターがいないので、壁紙を選んだり、雰囲気と合うインテリアをインターネットで探したりするのが、大変でもあり、面白くもありました」と二人。
カラーコーディネートは、「シンプルな中に黒をアクセントに効かせたかった」という。アイアンのシーリングファンやキッチンのライトと時計、階段の手すりなどを、自分たちで直接購入した。取り付けはどれも建築会社の職人たちが行ったという。
「直接購入したものも、営業担当さんが『会社に送ってください』と言ってくれて。職人さんが、室内に足場を組む作業の日に、シーリングファンをつけておいてくれるなど、親切だったので、取り付けの手間はありませんでした」
毎週のように工程を見に来ていた夫は、「職人さんたちも技術がありいい人ばかりで、建築会社さんとの関係ができているなと感じました」と話す。
「ロフトの壁に窓のようなデザインを考案して入れてくれたのも、職人さんのアイデアです」
家づくりの終盤、妻の妊娠がわかりダブルハッピーに!
2019年の6月、妻の妊娠がわかった。
「家づくりが進む中、思いがけないタイミングでびっくりしましたが、とても嬉しかったです」と妻。
家の完成と引渡しは7月末。「引越しの時期だけは、つわりで大変でした」と苦笑するが、妊婦の期間を暮らしやすい新居で迎えることができた。
住み心地は快適だと口をそろえる二人。
夫は「梁が見えていて、木のぬくもりがある家なのでホッとします。それに、冬はエアコン1台で全フロアが温まるので効率的。やはり1フロアで生活できる平屋はラクですね」と満足感を語る。
妻は「木をたくさん使った家は、空気が清々しいように感じます。窓ガラスなども質の良いものを使っているので、以前住んでいたアパートの窓と比べて結露がなく、掃除がしやすくなりました」と注文住宅ならではの良さを実感している。
納得がいく建築会社との縁を繋げたスーモカウンターを、「友人にも勧めています」と夫は話す。
「自分たちだけであちこちへ見学にいくよりずっと、建築会社の候補が絞りやすいと思います」
妻は「こちらに予備知識がなくても、スーモカウンターのアドバイザーさんがいれば安心です。私たちは、土地や建築費用のほかに、諸経費がかかることなども教えてもらいました。契約しなかった建築会社にお断りの連絡を入れてくれるのも助かります」と話す。
2月に長男が誕生し、一層にぎやかになったFさんファミリー。
「戸建てなので、今後もし夜泣きなどがあっても周囲を気にせずにすみます」と、妻は嬉しそうだ。
夫は「動線にもこだわったので、妻が家事をするときに少しでもラクになれば」と、早めの職場復帰を考える妻を思いやる。
「自分でいろいろと工夫したい僕たちには、自由にプランニングできる建築会社が合っていたと思います。今後は、庭にオリーブやアオダモなどの植木をして、エクステリアも充実させていきたいですね」と計画を話してくれた。
取材・文/倉畑桐子 写真/アラキシン
- DATA
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土地面積 約434㎡ 延床面積 約115㎡ 建築費 2400万円 間取り 3LDK+ロフト 世帯構成 夫(30代)、妻(30代)、長男(1カ月)
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