一戸建てまでの「つなぎ」の家賃がもったいない
結婚後の住まいは2LDKの賃貸アパートで、家賃は7万円。「アパート自体に大きな不満はありませんでしたが、いずれ一戸建てを建てるまでの“つなぎ”という意識で、家賃を払い続けるのはもったいないと感じていました」と話すOさん。
結婚して約1年半が経ち、妻の実家の近くの畑を新居用に使えるめどがたった。同じ職場で働く夫妻は、子どもが生まれても共働きを続けたいと考えていて、「両親のそばなら安心して子育てができる」と、注文住宅を建てることを決意した。
さっそく住宅展示場を訪ねて住宅メーカーの家を見学したが、想像以上の価格だった。「なんとなくの勘でモデルハウスを見ても、予算や条件が合うとは限らないので難しいと思いました」。そして、SUUMO注文住宅の本も見たが、建築会社の情報が盛りだくさん。「どこがいいか選べない」と悩んでいたときにスーモカウンターの広告を見て、「ここなら客観的な立場で相談にのってくれるのでは」と、ネットで個別相談の予約をした。
家づくりを一から相談できたスーモカウンター
「思ったとおりの家は建てられるのだろうか」。そんな不安を胸に、スーモカウンターへ。「住宅メーカーの営業担当と話すのは少し警戒しますが、スーモカウンターは営業される心配もないため話しやすく安心して相談できました。対応してくれたのは若いアドバイザーでしたが、知識は豊富。わからないことだらけでしたが、家づくりの流れやスケジュールなどを一から教えてもらいました」
夫妻の譲れない条件は、「価格、自由設計、性能」。「外構などを含めない建物価格は上限3000万円に自由設計の家を建ててくれる会社、性能も大事なので耐震性、断熱性の高い木造住宅」という夫妻の希望を聞いて、スーモカウンターは2社を提案。初めて名前を聞く会社だったが、説明を聞いて「スーモカウンターが紹介してくれるのだから」という安心して、すぐにその場でアポイントをとってもらうことにしたという。
Oさん夫妻は打ち合わせをした2社に設計プランと見積もりを依頼すると、いずれの対応やプランも良かったため、1社に絞りこむまで約1カ月かかった。スーモカウンターとはメールでやりとりをして、2社との打ち合わせの進捗状況などを報告したり、アドバイスを受けた。「最終的な決め手は、性能と価格のバランスです。他のメーカーに比べてオプションが少なく、標準仕様で選択肢がいろいろある会社にお願いしました。会社の場所が近いことも大きいですね」。もう1社はスーモカウンターに断ってもらうこともできたが、断り方のアドバイスをもらい、Oさん自身で断った。
スーモカウンターの紹介ということもあり、依頼した建築会社では経験豊かなベテランが担当してくれたという。また紹介されたファイナンシャルプランナーは広島市中心部から車で1時間ほどのOさん宅まで足を運んでくれて、ゆっくり相談できた。資金計算をしてもらうと、住宅ローンの月々の支払額はそれまでのアパートの家賃と大きく変わらないこともわかって、ひと安心だった。
土地探しの手間はなかったが、建築会社が土地を調査すると、土地が農業振興地域にあり、宅地として使うには農業振興地域から除外する手続きが必要で、かなりの時間と手間がかかることがわかった。ただし、手続きを依頼する行政書士ら、法律の専門家は、建築会社を通して紹介してもらうことができた。
土地の手続きに時間がかかったこともあり、毎週末打ち合わせを行い、じっくり間取りを検討し精度を高めた。「内装やデザインは将来的に変更できても、基本の間取りは簡単に変えられないので、納得がいくまで10回くらいやりとりをしました」と夫。そうして納得のプランが完成した。
ハーフ吹抜けのある明るく開放的なLDK
夫妻が欲しかった吹抜けは、暖かい空気が上に流れるため冬は寒く暖房費がかさむということもあり、建築会社がハーフ吹抜けを提案。結果、リビングは開放的に、ダイニングには落ち着きが生まれ、LDK空間にめりはりが生まれた。
妻のお気に入りは、このハーフ吹抜けを設けた明るいリビングだ。ひとつながりのリビング・ダイニング・キッチンのうちの約8畳のリビングの天井は、ダイニングより1mほど高い約3.4mに。テレビを置く東の壁面と南側の高い位置にFIX窓を設置して、プライバシーを確保しながら高い位置から光を招き入れた。「アパートでは昼間も電気をつけていましたが、今は照明がなくても十分明るい」と満足そう。
ハーフ吹抜けのメリットはもうひとつ。リビングの上を吹抜けにした分、2階の部屋数は減るが、ハーフ吹抜けの2階部分を主寝室につながるロフトとして活用した。「物置にも使えるし、秘密基地のようでワクワクします」
和風の家で育った夫妻にとって何より落ち着くのは和室だ。和室に布団を敷いて寝る和式スタイルを好み、2階の主寝室を和室にした。1階の和室は、LDKつながり、ごろ寝をしたり、冬はこたつでくつろぎ、子どもが生まれたら遊び場や昼寝の場所としても重宝しそうだ。玄関ホールから直接入れるので、客間や来客の宿泊用にも便利だ。
LDになじむキッチンと家事動線
LDKは壁を白、床と建具をウォルナットで統一し、カーテンは青でシンプルなコーディネートを心がけた。LDと一体化した対面キッチンは生活感が出がちだが、キッチンの背面収納は、半透明の引き戸をつけたことで、扉を閉めると家電や食器など、中の細々としたものが見えない。また、買いだめした日持ちがする食品や調味料、常備食などを見やすく収納できるパントリーも設け、部屋全体がスッキリした印象だ。ほかにも、階段下収納、納戸など、大きめの収納を随所に設けた。
また、Oさんの希望で太陽光発電システムを設置してオール電化を採用し、光熱費の削減に成功。「発電の売電金額が月々の電気代より多く順調です。ガス代がかからないのも助かります」と喜んでいる。
キッチンと直接つながる洗面所は、昇降式の室内物干しを設け、洗濯物を干すスペースとしても活用、風が通るので洗濯物はよく乾く。さらに勝手口を設けるなど、家事しやすい動線も吟味した。
キッチンと直接つながる洗面所は、昇降式の室内物干しを設け、洗濯物を干すスペースとしても活用、風が通るので洗濯物はよく乾く。さらに勝手口を設けるなど、家事しやすい動線も吟味した。
「実家の近くに家を建てて、両親も含めたみんなでのびのびと子育てができたら」という思いからスタートした家づくり。入居して約3カ月、待望のお子さんが誕生した。
「出産時期は具体的に考えていませんでしたが、結果的に新居に入居して落ち着いたころの出産になりました。そばに両親もいるので助けてもらえることも多く、本当に嬉しい」と穏やかに笑う妻。両親との距離が近くなり、交流がさらに深まったそう。
「子どもは自然に囲まれた静かな環境で、おじいちゃん、おばあちゃんたちも見守るなか、のびのび育って欲しい。そして何でも話せる笑顔が絶えない家庭を築いていきたい。退職後は畑で野菜づくりなど畑仕事をしながらのんびり暮らせたら」と、夫妻の将来像もふくらんでいる。
ゆとりある快適な新居、子育てを応援してくれる両親が身近にいる安心感に抱かれ、日々の暮らしはますます楽しく、にぎやかになりそうだ。
取材・文/佐藤由紀子 写真/ご本人
土地面積 | 約227㎡ |
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延床面積 | 約139㎡ |
建築費 | 2800万円 |
間取り | 4LDK+書斎+ロフト+パントリー |
世帯構成 | 夫(35歳)、妻(32歳) |
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