「次の転勤前に子どものために家を建てよう」と決意
転勤が多いと、「将来は生まれ育った故郷に家を建てて落ち着きたい」という思いが募るのではないだろうか。
結婚して約10年、転勤で久しぶりに故郷の札幌市に戻ってきたIさん夫妻もそう。夫の同僚が次々と札幌市に家を建て、新居に招かれ、「一軒家はいいよ」と勧められた。
当時の住まいは、3LDKのメゾネットタイプの賃貸住宅。息子2人が小学生になり、娘が生まれ、話し声や足音など、隣近所への音漏れに気を遣うこともあった。また、月々の家賃は約9万円で、家を建てて住宅ローンを借りた場合の支払額と大差がないことがわかった。「子どものために、思いきり騒げる家を建てたい。次の転勤が決まる前の今がチャンス」と考えた。
「本気で取り組んでくれる」熱意ある会社と出合う
「子どものための家づくり」を決めたIさん夫妻は、注文住宅に関する雑誌を何冊も買ってリサーチを始めた。十数社のモデルハウスを見て建築会社と話をしたが、見れば見るほど何がいいのかわからなくなったという。
「並行して土地も探しましたが、建築条件がついていたり、場所がいいと価格が高くて、自分たちで土地を見つけるのは難しいと思いました。そこで、地元の建築会社なら、自社の土地や市場に出回る前の土地情報を持っているかもしれない、と思いました」
そんなとき、同僚からスーモカウンターがあると聞いて、「住宅に詳しい中立の立場の人の意見を聞いてみたい」と軽い気持ちで足を運んだ。
「土地も紹介できる地域に根差した建築会社」を条件に、質問に答えながら条件に合う会社を探す「理想の建築会社診断」を受けて、4社を紹介された。知らない会社ばかりだったが、スーモカウンターの紹介という安心感もあった。カウンターのアドバイザーにアポをとってもらい、建築会社との面談のたびに状況を報告していました」。スーモカウンターには5、6回足を運んで、1社に決めるまでサポートしてもらったという。
何を判断基準にしていいかわからないまま4社と会ったが、1社のインパクトが強かった。「初めての訪問から、社長さんが対応してくれました。漠然としたイメージだけで具体的な要望はありませんでしたが、施工例を見ながら、『こんなことができる』という具体的な話を聞いて、建てたい家のイメージが見えてきたんです。社長は元大工さんで、質問にもすぐに答えてくれるし、本気で取り組んでくれる会社だと感じました」。Iさんはその会社に、初めて設計図と見積もりを依頼し、土地も一緒に探してもらうように話した。
「スーモカウンターのおかげで、建築会社をしぼることができました」。自分たちでしっかりリサーチをして、情報を蓄え、見る目を養っていたことでアドバイスを判断する基準がわかり、納得する会社に出合うことができた。
ひと続きのLDKを階段で仕切り落ち着きを演出
Iさんの家づくりのテーマは「子どもたちが楽しく過ごせる家」。1階は家族5人が集うパブリックスペースと水まわりで、2階は夫婦の寝室と3人の子どもたちの個室を確保したプライベートスペースだ。
南面スパンが広い横長の建物を活かし、1階のリビング・ダイニング・キッチンは約23.1畳のワンルームにして、真ん中に配した階段室でリビングとダイニング・キッチンを緩やかに仕切った。玄関に入ると直接リビングが現れるが、階段の手摺り壁でダイニング・キッチンは丸見えにならず、開放感がありながら落ち着ける、そして子どもたちが走り回ることもできる。
リビング前のテラスは、道路から見えない場所にあり、念願のバーベキュースペースとして活用している。準備は夫、調理は妻、子どもたちも手伝い、アウトドア気分を味わう。入居して半年だが、道具もそろえ、何度もバーベキューを楽しんでいるという。
家族が集い会話が弾むオープンなダイニング・キッチン
ダイニング・キッチンは、家族5人でゆっくりと食事ができる広さを確保した。対面式キッチンの横並びの延長上にダイニングテーブルを配置したのは、何軒かのモデルハウスを見て参考にした。調理したものをテーブルに並べたり、食後の後片付け、食事中に調味料や飲み物を取りに行くときなどの行き来もスムーズ。妻が料理をしながら親子の会話が弾み、子どもたちも自由に出入りができてお手伝いがしやすい。
また、キッチンとユーティリティは扉一枚でつながり、妻が家事をしやすい動線になっている。キッチンの周りはタイル調の壁紙で囲い、カラーコーディネートやデザインにこだわり、パントリーなど豊富な収納スペースを確保して、生活感を感じさせないキッチンになった。
リビングの一角に3人が並んで勉強できる学習スペース
2階に子どもたちそれぞれの個室は確保したが、「子どもが小さいうちは、個室ではなくリビングで勉強する間取りにしたい」と考えたIさん夫妻。リビングの一角に学習スペースを設け、3人が座れるデスクと本棚をつくってもらった。本棚には、教科書や勉強道具、ランドセルなどが収納できて、使ったらすぐに片づけられる。また、デスクの周りは壁に囲まれているため、個室感覚で集中して勉強ができる。
リビングで宿題をすると、何かわからないことがあってもパパやママにすぐ聞ける。デスクにはパソコンも設置していて、夫がここで仕事をすることもある。こんな学習スペースがあれば、学ぶことが当たり前の日常になりそうだ。
雨の日も遊べるボルダリング壁と雲梯(うんてい)を設置
リビングには学習スペースだけではなく、運動スペースも設けた。活発な子どもたちは、雨や雪の日も天候に関係なく、家にいながらボルダリングウォールと雲梯(うんてい)で思いきり身体を動かせる。子どもたちの毎日が楽しくなり、友達も遊びに来たくなる住まいだ。
リビングは、家族が集い、テレビを見て寛ぎ、親の目が届くところで勉強や趣味、運動などいろいろなことができる多機能な空間になった。
家族5人だからこだわった大容量収納と広い水まわり
妻が満足しているのは、収納スペースの充実だ。子どもが3人いても、物が氾濫せずにすっきりと開放的な空間が広がるのは、玄関のシューズクロゼット、キッチンのパントリー、洗面所の収納といった、家族共用の豊富な収納をつくったことが大きい。
また、浴室、ユーティリティは大人数で使っても十分な広さを確保した。洗面台の脇につくった収納棚には、家族全員分のお風呂上がりの着替えなどをしまっている。毎日たくさんの洗濯物が出ることから、昇降式物干しをユーティリティ、ダイニング、2階ホールの3カ所に設け、妻の家事のしやすさにも配慮している。
「仕事をしながらの家づくりは、週末ごとに打ち合わせや契約、見学などで出かけたので、大変でしたが、建築会社がサポートしてくれたし、今思うと楽しかったです」と話すご夫妻。
“学習スペース、運動スペース、集いのスペース、バーベキュースペース”の4つの夢を盛り込んだ、「子どもたちが思いきり騒げる家」は、親にとってもストレスがなく快適そのもの。「外に出かけなくても家族で楽しめるようになりました」と、新居での暮らしを満喫している。
取材・文/佐藤由紀子 写真/ご本人
- DATA
土地面積 約159㎡ 延床面積 約113㎡ 建築費 2500万~3000万円 間取り 4LDK+SCL(シューズクロゼット)+WCL(ウォークインクロゼット) 世帯構成 夫(34歳)、妻(33歳)、長男(9歳)、次男(6歳)、長女(2歳)
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