予算内で収まりそうな土地と出合って家づくりが急展開
夫がいわゆる転勤族で、結婚後はずっと社宅を転々としてきたBさん夫妻。2男1女の子どもたちも大きくなったので、次の転勤時には転校を避けるために、夫の単身赴任を検討。また、社宅では子どもたちに個室を与えることが難しいことから、マイホーム購入を考え始めました。
ただ、「子どもたちの年が近いので、全員が大学に行くとなると、3人分の授業料の支払いが重なる年が出てきます。なるべく子ども達にお金をかけてあげたいので、マイホームばかりに使うわけにはいきません。『これ以上は絶対に出さない』という予算の上限をつけることにしました」と妻。
早速、予算最優先で、新築・中古・土地の種類にこだわらず、幅広く物件を探し始めました。しかし、子どもたちの学区を変えたくないこと、水害の心配がない地域に限定したことなどで物件が限られ、「あっても駅から遠すぎたり、高すぎたり、前の道が車で入れない土地だったりで、半ば諦めそうになりました。そんなときに、古家付きのこの土地を見つけて、『この値段ならいけるんじゃない?』って、一気に話が進み始めました」
家づくりは選択肢が多すぎて、わからないことばかり
土地は買ったものの、どこで家を建てればいいのか、全く心当たりがなかったBさん。とりあえず、土地を購入した不動産会社に「どこかいいところはありませんか」と1社紹介してもらうことにしました。ローンを申請するために必要だったプラン図もその会社に頼み、いったんは話が進みかけたそうですが、「私たちは耐震性を重視していたのに、その会社では社の方針として耐震等級を取らないこと、何よりそれを話してくれなかったことが不信感につながって、ほかの会社も探すことにしました。家づくりはわからないことばかりだし、古家をリフォームしてそのまま住むという選択肢も残っていて、『とにかく誰かに相談したい!』と、いつも行くショッピングモールにあったスーモカウンターに飛び込みました」と妻。そこで予算のことから落ち着いてゆっくり話をし、ようやく先の流れが見えてきたそうです。
6社から2社に絞り込み、最後の決断はアドバイザーと
スーモカウンターのアドバイザーやリフォーム業界の友人に相談したところ、リフォームをして住むには建物が少し古過ぎる、という結論に。建て直すことに決め、スーモカウンターで紹介されたローコスト住宅が得意な4社と、展示場の建物に惹かれて話を進めていたハウスメーカー1社、地元で見つけた工務店の計6社で検討することになりました。営業担当者との相性や予算、建築方法などで絞り込み、最後に残ったのが、スーモカウンターで紹介されたうちの1社とハウスメーカーの計2社。そこで決めかねたBさんはスーモカウンターに行き、図面など全てのデータを見せて「どっちがいいですか?」と相談。2社それぞれの分析をしてもらい、「木造でも耐震等級3が取れて、予算内でちょっとおしゃれなプランを出してくれた、スーモカウンターで紹介された会社に依頼することにしました」
買い物時に立ち寄り、気になることは何でも相談
大まかな方向性が決まったところで、予想していた通りに夫の単身赴任が決定。契約などの重要な部分は片付いていたものの、その後のこまごまとした部分はほぼ妻がひとりで担当することになりました。マイホームは欲しかったものの、注文住宅を建てるとは思っていなかった妻にとって、家づくりはとにかく大変だったそう。
「でも、スーモカウンターのアドバイザーがすごく良い方だったので、買い物に行くたびにスーモカウンターを覗いては、その人がいると立ち寄って、とにかく何でも相談しました。間取りの相談はもちろん、地鎮祭のお礼はいくらすればいいか、オプションでつけたいものの相場はどれくらいか、とかあまり関係ないことまで。その方がわからないことは、いろんなところに電話をして調べてくれました」
予想外に和室が活躍。みんなの生活が豊かに快適に
Bさん夫妻が理想としたのは「家族がリビングに集まる家」。夫には「子どもたちが孫を連れて遊びに来たときに、みんなで一緒に食事をしたり、布団を並べて眠れるような和室が欲しい」という希望もありました。そこで、1階には、リビングを見渡せる対面式キッチンと、リビングつながりの和室をつくることにしました。
リビング、ダイニング、和室それぞれに居場所があるので、5人そろってもゆったり快適に過ごせます。床暖房を入れているので、冬もポカポカ快適。また、自分の部屋に友達を呼ぶことを楽しみにしていた子どもたちでしたが、実際は友達が来てもほぼ和室で過ごしているのだとか。「ゲーム用のテレビやプロジェクターがあって、おやつや飲み物もすぐ手に入るので、居心地がいいのでしょう。ここなら親も目が届くから安心です」と妻。
結婚以来ずっと社宅で暮らしていた2人にとって、自分たちで住まいを探したり、選んだり、もちろんつくることなど初めての経験。お互いに「こんな家に住みたいと思っていたんだ!」と驚くことも多かったそう。しかも、単身赴任後は打ち合わせの時間がなかなか取れず、内装材や設備選びで意見が合わずに困ったことも。しかし、いつも最終的には夫が「あなたが長い時間過ごす家だから、あなたの好きにしていいよ」と言って任せてくれたそうです。
以前は「子どもたちに家を残すと、もめ事の種になりかねないから、一生賃貸でいい」と言っていた夫も、今では週末に帰宅すると「赴任先に戻りたくない」と感じるように。「建ててよかったね」と言ってくれたそうです。
取材・文/伊東美佳 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 約119㎡ 延床面積 約124㎡ 建築費 1900万円 間取り 5LDK 世帯構成 夫(40代)、妻(40代)、長男(12歳)、長女(11歳)、次男(9歳)
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