転勤族で度重なる引越しに疲れて、定住して落ち着きたいと思い始めたKさん夫妻。何も知識がないまま、友人の紹介でスーモカウンターを訪れたことで、マイホームのイメージが一気にふくらみました。妻の実家がある富山県に「ありきたりの外観や間取りにとらわれない、個性的な家を建てたい」という夫妻の希望を盛り込んだKさんらしいマイホームが実現しました。
引越しに疲れ定住を希望。友人にも刺激を受け家への憧れが募った
夫が転勤族で、結婚して約10年間に賃貸アパートなど、4回の引越しをしたKさん。家を持ちたいという強い希望はありませんでしたが、賃貸アパートは壁が薄く騒音の問題や近隣トラブル、エアコンや給湯器が付いていないなど設備が不便で暮らしにくさを感じていました。
度重なる引越しに疲れて、落ち着きたい、もう引越しをするのはしんどいと考えるようになったKさん。30代になり、周りの友人たちが家を建て新居に遊びに行く機会が増えたことで、少しずつ家を持つことに憧れを持ち始めました。
そんなときに、家を建てた友人が利用したというスーモカウンターを紹介されました。すぐに家を建てる計画がなくても、家づくりについて教えてもらえると聞いて訪問することに。家づくりで最も不安だったのは予算のことでした。
「家を建てるにはどのくらいの金額がかかるのか分からなくて……。結婚してから続けてきた貯金には手を付けたくないので、住宅ローンだけで家を建てられるか、どのくらいの金額でどんなランクの家が建てられるのか、イメージできなかったんです。家を建てることを決めてはいませんでしたが、知識がないから教えてもらおうと軽い気持ちで出掛けました」
友人の紹介で訪ねたスーモカウンターで建築会社4社を紹介される
2022年春、Kさん夫妻はスーモカウンターを訪問。住宅ローンの借入額などの具体的な金額は聞きませんでしたが、家づくりをする際に土地や建築費以外にかかるお金のこと、富山県内のエリアごとの土地の相場、予算は建築会社により幅があることなどを分かりやすく説明してもらいました。
「不安だらけでしたが、疑問を丁寧に整理して解説してくれたので、何が分からないのかが明確になって安心しました」というKさんは、遠かった家づくりが身近になり、建築会社と直接会って話を聞こうという前向きな気持ちに変わったそう。
「富山県の夏は気温が高く冬は大雪が降る気候。希望は、断熱性の高い家を建てられて、地元の情報に強く土地も紹介してもらえる建築会社でした。また、価格だけを見るのではなく、性能とのバランスが大事なので、価格帯を限定せず、自分たちの希望に合いそうな建築会社と面談することにしました」
アンケートに基づいてスーモカウンターで紹介されたのが、高価格帯の大手建築会社、北陸エリアの大手企業、地元密着の企業まで、バリエーションに富んだ4社で、1日に2社ずつ、2日間で面談しました。
面談が終わり、状況を報告しながらアドバイスを聞きたくてスーモカウンターを訪問。4社から2社にしぼるのはスムーズでしたが、2社はどちらも対応が良かったので1社に決めるのは難しく思えました。
「建築会社とは長い付き合いになるので相性も大事だと言われました。また、ありがちな間取りや外観の家ではなく、例えば夫婦共通の趣味のサーフィンの道具の置き場を確保し、出し入れがスムーズな動線を、という希望がありました。そんな私たちの思いに柔軟に対応してくれる会社ばかりとは限らないので、希望を叶えてくれる会社かどうかを見極める必要があると言われました」
それから2社と数回面談を重ねて、建てたい家のイメージを伝えて話をつめる中で、希望に対してKさんの望む家を一緒に楽しみながらつくってくれそうな会社に依頼を決め、スーモカウンターにもメールで報告しました。
「気持ちはほとんど決まっていましたが、最後に背中を押してくれたのがスーモカウンター。自分たちの考えを話して、聞いてもらっただけでも安心できたのだと思います。友達の紹介だったから安心でしたし、スーモカウンターに行かなければ、家を建てようという気持ちが薄まっていたかもしれません」
静かな環境にコンパクトでも暮らしやすい平屋を建てたい
Ｋさん夫妻の家づくりは土地探しから。富山県の西部で、静かでのんびり暮らせる環境に土地を求めたところ、建築会社がリーズナブルな土地を探してくれました。海に近くのどかな環境が気に入り、もともと住宅地ではない土地だったため地盤改良や上下水道工事などが必要でしたが、それでも相場より低い価格で土地を購入できました。
建物は、以前から目を引きつける平屋のスタイリッシュでコンパクトなフォルムが好きで、オシャレな平屋を見つけると興味津々で見ていた夫の意向で平屋にしました。
広さや部屋数にはこだわらず、同じ空間で趣味や会話を楽しめるコンパクトな家がいいという意見は夫婦で一致していました。
外壁の一面や玄関は板張りで、室内の床、天井、キッチン周りなどにも木材をふんだんに使った、温かみのあるKさんのお住まい。面積はコンパクトでも、無駄を省いて広く感じられるように工夫しています。
暮らしのメインステージとなるリビング・ダイニング・キッチンと小上がりの和室には、ソファーやダイニングテーブルといった大きな家具は置いていません。リビングに小さなテーブルとビーズクッションのみを置いて、小上がりの和室は腰掛けたり、ごろんと横になってソファーの代わりになる寛ぎのスペースとなっています。
また、テレビは壁面に壁掛けにして、広い空間を確保。南面に設けた窓は、3枚ガラスの大きな掃き出し窓から、午前中の明るい光が室内にこぼれます。対面キッチンの前のカウンターはダイニングテーブルとして活用し、椅子のみを設置し、空間を有効活用すると同時に、カフェのような雰囲気を醸し出しています。
キッチンは、ウッディ―な空間になじむよう既成のシステムキッチンを木で囲み、木で背面収納を造り付けたほか、リビングから見える壁面には深い青緑色のタイル壁を施工しました。
南面にリビング・ダイニング・キッチンと、夫婦の寝室、自宅で仕事をする妻が欲しかった書斎の3つの部屋をレイアウト。寝室と書斎にはクローゼットを設けず、別に大容量のウォークインクローゼットを確保して、収納スペースを集約しました。大容量の収納や整理しやすい造作棚を設けることで、スッキリと部屋が片付き、木の質感の良さやコーディネートが映えます。
リビングの上に開放的な吹抜けとロフト（屋根裏収納）
リビング・ダイニング・キッチンの外にはデッキテラスを設置。また、天井を高く斜め屋根にし、ロフト（屋根裏収納）を設置しました。リビング・ダイニング・キッチンは吹き抜けにすることで、さらに開放的で広い空間になりました。アイアン手摺りを設けた固定階段で上るロフトは、壁に囲まれていないため明るく風通しが良く、トップライトや窓から光が入ります。
「ロフト（屋根裏収納）は居室ではありませんがテレビを見ながら寛いだりできて、平屋でも1.5階建てのような感覚です」と妻。秘密基地のようなワクワク感があるプラスαの空間です。
天井が板張りで温かみを感じる上に、断熱性が高く空気が循環しているため、ロフト（屋根裏収納）もリビング・ダイニング・キッチンと気温の差がないのも居心地が良いポイントだそう。
サーフボードを飾って収納、水回りも機能的なオーダーメイド仕様に
玄関ドアを開けると正面の窓から緑が見えます。細長いホールにはロフト（屋根裏収納）に上がるスケルトン階段があり、サーフボードやウエットスーツをディスプレイ。賃貸住まいの頃は、置き場所に困っていたサーフィンの用具類をここに飾ってしまうことで、使いたいときにすぐに使えるようにしたそう。注文住宅だからできるオーダーメイドな設計です。
ほかにも、Kさんらしさは随所に。例えば、キッチンの近くに造作した洗面所も、既製品の洗面化粧台を採用せず、シンクと鏡などを使って造作。Instagramで、ダイニングに洗面台がある写真を見かけて、面白そうと参考にしたそう。一般的な間取りとは異なりますが、オープンな空間に機能性を集約することで使いやすさを優先しました。
浴室の前には脱衣所兼ランドリールームを設置。ここで衣類の洗濯から、洗濯物干し、乾燥までの一連の作業を行います。
トイレは木目と白壁でコーディネートされた壁の一部に、海を思わせる青緑色をアクセントに使うことで、グンとオシャレな印象に。
「こうあるべき」というルールにとらわれず、コンパクトでありながら、必要なものを採り入れ、不要なものは省いて機能的な家を叶えたKさん。家を建てようと思ってからは、あっという間に時間が過ぎたそう。
「私たちらしい個性的な家ができました。静かな環境で、落ち着いて生活がしやすくなりました。リビングの大きな窓から眺める田園風景も気に入っています。これから、庭で焚火をしたり、友達や家族を呼んでアウトドアを楽しめたらいいですね」と妻。単身赴任中で離れて暮らす夫も、新居でゆっくり過ごせるのを心待ちにしているそうです。
取材・文／佐藤由紀子 写真／Kさんご本人
- DATA
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土地面積 284.85㎡ 延床面積 130.45㎡ 建築費 3500～4000万円以内 間取り 1LDK＋書斎 世帯構成 夫（31歳）妻（34歳）
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール高岡店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談
