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ナチュラルテイストの家をつくるには? 間取り別のポイントやインテリアコーディネートも紹介!

ナチュラルテイストの家をつくるには? 間取り別のポイントやインテリアコーディネートも紹介!



ナチュラルテイストの家や、ナチュラルな暮らしを彩るインテリアとはどのようなものでしょうか? 最近では「ナチュラルモダン」という言葉もありますが、「ナチュラル」の言葉の意味が広いため、今一つどのようなものなのかイメージしづらいかもしれません。そこで、ナチュラルテイストの部屋づくりや、リビングを始めとするインテリアコーディネートのポイントなどについて、アトリエ・クラッセのインテリアコーディネーター津田愛里さんに聞きました。

 

家づくりにおける「ナチュラル」とは?

「ナチュラル」を直訳すると、「自然の」や「天然の」という意味ですが、家づくりにおける「ナチュラル」は少し意味が違うといいます。家づくりにおける「ナチュラル」とは、どのようなものなのでしょうか。

ナチュラルテイストの家とは

「ナチュラルテイストの家とは、明るい木目など温もりを感じられるようなテイストを取り入れた家という意味です」(津田さん、以下同)

ナチュラルテイストの家で用いられる色や素材は?

「ナチュラルテイストの家でよく用いられる素材として無垢材があります。床材ならば、オークやメープルなどの明るい色の樹種がよく使われますね。
壁は特に天然素材を使っているからナチュラルというわけではなく、一般的なビニールクロスでもナチュラルな印象にすることは可能です。色のベースはホワイト、それに薄いグレーやベージュなどを使うと、ナチュラルテイストが強調されるでしょう」

明るい色の無垢材のイメージ

ナチュラルな家には明るい色の無垢材がよく使われる(画像/PIXTA)

ナチュラルな家具・インテリアとは

「家具やインテリアにも明るい色や柔らかい素材のものを使うと、ナチュラルになります。例えば、ソファーなどの場合、革製のものよりは、ファブリック調のものを使うと、ナチュラルな印象がアップします」

ナチュラルなソファーのイメージ

ソファーは革製よりファブリック調の方がナチュラルなイメージ(画像/PIXTA)

ナチュラルな家のタイプは?

最近は単に「ナチュラル」なだけではなく、ナチュラルテイストにほかのテイストを組み合わせた住まいも人気です。どのようなタイプがあるのか、それぞれの特徴と合わせて紹介します。

ナチュラルな家に共通する魅力

「ナチュラルな家には『飽きがこない』という共通の魅力があります。流行に左右されず長く使い続けることができるからこそ、ほかのテイストとの相性も良いのでしょう」

ナチュラルモダン

「モダンテイストを組み合わせた『ナチュラルモダン』の場合、明るい木目を使いながら、アイアンのブラックなど、濃い色をワンポイントで取り入れることが多いですね。アクセントとして濃い色を使うと、カッコ良さがプラスされて、空間全体がしまります」

ナチュラルモダンな実例

ブルーグレーの建具や、ダイニングテーブルの黒いアイアンの足など、濃い色がアクセントとなり、モダンな雰囲気がプラスされている(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラルヴィンテージ

「ナチュラルにヴィンテージテイストを加えたのが『ナチュラルヴィンテージ』です。
この場合は、太い木の梁を表に出すなどして、自然素材を強調しながら、古材調の家具や、くすんだ色の革製のソファーなどで、ヴィンテージ感を演出します。
また、壁紙にコンクリート調のクロスを採用して、ヴィンテージ感を強調することもあります」

ナチュあるヴィンテージな実例

古材調のテーブルや革製のソファーがヴィンテージ感を演出(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラル+北欧テイスト

「基本となるナチュラルテイストに、パステル調の淡い壁紙や、柔らかい印象のインテリア、ポップなカラーの家具などを置くと北欧テイストが加わります。暗い色はあまり使わず、明るい色を使うのがポイントです」

ナチュラルに北欧テイストをプラスした実例

パステル調のアクセントクロスや、曲線を用いた下がり壁で北欧テイストをプラス(写真提供/アトリエ・クラッセ)

間取り別、ナチュラルな家のポイントは?

次に、どのような点に注意するとナチュラルテイストになるのか、間取り別のポイントを紹介します。

外観

「ホワイトベースの外壁にして、明るい木目をプラスすると、ナチュラルな外観になります。ワンポイントとして、ブルーなどの色を入れても、ナチュラルにまとまるでしょう。

門柱のデザインも、白や明るい木目、ワンポイントでレンガを採用して、形も丸みを帯びたデザインにすると、ナチュラルな印象になります。
屋根の形は、シンプルな方がナチュラルテイストに合います。軒や庇が出ていると、和のテイストに近くなるので、あまり出し過ぎないことがポイントです。
植栽は、イロハモミジなど和に寄りすぎなければ、特に決まりはありませんが、芝生など緑の鮮やかなものが映えますね」

ナチュラルな外観の実例

白ベースの外壁にアクセントとして明るい木目を使った外観(写真提供/アトリエ・クラッセ)

リビング

「化粧柱や化粧梁で、木の素材感を出すことで、より自然に近いイメージになり、ナチュラル感が強調できます。
天井を高天井にして木目にする場合は、少し濃い目の色にしてもナチュラルになります」

吹抜けの梁がナチュラル感を強調している実例

吹抜けの梁がナチュラル感を強調している(写真提供/アトリエ・クラッセ)

キッチン

「全体を木目にしてしまうと、やぼったい雰囲気になってしまいますが、白ベースのキッチンのワンポイントとして、木目調の下がり天井にすると、ナチュラルに仕上がります。
天井を木目調にする場合、ダウンライトのフレームの色を黒にするとモダンな印象になり、白にするとよりナチュラルな印象が強調されます。
キッチンの床材も、濃い色は避け、薄い色のフロアタイルなどを使用すれば、ナチュラルテイストになります」

ナチュラルなキッチンの実例

床材に薄い色のフロアタイルを敷き、天井は濃い木目に(写真提供/アトリエ・クラッセ)

寝室や子ども部屋

「一面だけアクセントクロスを入れる場合は、なるべく淡い色を使うようにします。白の木目や白のレンガ調を使ってもナチュラルな印象になるでしょう」

ナチュラルな寝室のイメージ

寝室のアクセントクロスは淡い色がおすすめ(画像/PIXTA)

玄関をナチュラルにするポイント

「玄関は、家の第一印象を決める重要な場所です。玄関扉に明るい木目を採用すると、家全体がナチュラルな印象になります。
また、玄関のフロアタイルは、薄めのグレーやベージュにするとナチュラル感が出ます」

ナチュラルな玄関の実例

木目調の玄関ドアにすると家全体がナチュラルな印象になる(写真提供/アトリエ・クラッセ)

水回りでナチュラルを演出するポイント

「水回りにはあまり濃い色は使わないことです。白や明るい木目を基調にすることで、ナチュラルな空間になります。
洗面台などにタイルを使う場合、薄めの色でナチュラル感を強調してもいいですし、青や水色などを差し色として使ってもいいでしょう」

ナチュラルな印象の洗面化粧台の実例

明るい木目のカウンターと薄い色のタイルを使った、ナチュラルな印象の洗面化粧台(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラルテイストの家づくりで失敗しないための注意点

ナチュラルテイストの家をつくる際、特に気を付けておいた方がいいポイントはあるのでしょうか。

「木を多用する場合、木の色は2色以内に統一することです。いろいろな木の色がひとつの空間にあると、まとまりがなくなります。
住まいのデザインテイストは、バランスが大事です。ちぐはぐな印象にならないように、色味をそろえたり、ポイントだけほかの色を使ったりするようにしましょう」

木目の色をそろえてた実例

空間にまとまりを出すため、木目の色は2色以内にするといい(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラルな家の実例を紹介!

次に、アトリエ・クラッセが手掛けたナチュラルな家の実例を紹介します。

【実例1】ナチュラルテイストの家

床の無垢フローリングと吹抜けの梁がナチュラルテイストを強調しています。正面の畳コーナーには濃い目のアクセントクロスを張っていますが、広いリビングの一角なのでナチュラル感を損ないません。
中2階に設けた子どもたちの勉強コーナーも明るい木目でナチュラル感満載。天井の濃い木目もアクセントになっています。

無垢のフローリングや梁などナチュラルテイストの実例

(写真提供/アトリエ・クラッセ)

造作の勉強机や木目の天井などナチュラルテイストの実例

無垢のフローリングや梁、造作の勉強机や木目の天井など、ナチュラルテイストが満載(写真提供/アトリエ・クラッセ)

【実例2】ナチュラル+北欧テイストの家

無垢フローリング、吹抜けの梁など、ナチュラルテイストをベースにしながら、随所に淡いパステルカラーの腰壁やアクセントクロスなどを使い、北欧テイストをプラス。
住まいの雰囲気に合わせてポストや照明をコーディネートした門柱も、ナチュラルベースのデザインです。

北欧テイストをちりばめた実例

(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラルテイストの門柱の実例

ナチュラルをベースに、随所に北欧テイストを散りばめた(写真提供/アトリエ・クラッセ)

【実例3】ナチュラル+ヴィンテージテイストの家

外観はブラックガルバリウムを使ったスタイリッシュな印象ですが、差し色で明るい木目を入れて、ナチュラル感もプラスしています。
木をふんだんに取り入れながら、キッチンの床にはモルタル調のフロアタイルを使用しており、若干ヴィンテージ感が強めになっています。

濃い目のカラーや素材でヴィンテージ感を強調した実例

(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ヴィンテージ感を強調した実例

木をふんだんに取り入れながら、濃い目のカラーや素材によって、ヴィンテージ感を強調(写真提供/アトリエ・クラッセ)

【実例4】ナチュラル+和風の家

無垢材に杉を使用して、ナチュラル+和風を実現しました。存在感のある土間は和風住宅の印象もありますが、明るい色味のため、モダンなテイストもプラスされています。
さらに、杉板の明るい木目によってナチュラルな雰囲気もあり、全てが調和した心地よい空間になっています。

和風をプラスしたナチュラルテイストの実例

(写真提供/アトリエ・クラッセ)

和風にナチュラルテイストのプラスした実例

和をベースに、モダンとナチュラルが調和した空間(写真提供/アトリエ・クラッセ)

ナチュラルテイストの住まいを実現した先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターを利用して、ナチュラルテイストな住まいを実現した先輩たちの事例を紹介します。その人たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】自然素材に魅力を感じ、無垢の床材でナチュラルテイストを演出

子どもが生まれたことで、一戸建てが欲しいという思いが強くなったSさん夫妻。
夫妻の希望は、家事動線にこだわった間取りで、無垢床などの自然素材を使った家。条件に合う依頼先候補として紹介された5社の中でデザインや間取りの自由度が高く、地域に根付いた建築会社に依頼しました。
完成した新居のリビングはシンプルながら温もりの伝わる空間で無垢の床材がナチュラルな雰囲気を醸し出しています。

無垢の床材がナチュラルな実例

無垢の床材とファブリック調のソファーがナチュラルテイストのリビング(写真/Sさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
効率の良さとリラックス感を兼ね備えたむく床の家

【case2】無垢材の床や建具、漆喰の壁が住む人を包み込む家

祖父の土地を購入することにしたSさん夫妻
希望はシンプルでナチュラルなデザインの家。見た目はシンプルでも、質の良い素材を使った家づくりに魅力を感じ、紹介された5社の中から無垢材を使う建築会社に依頼しました。
完成した家は、床はもちろん建具にも無垢材を使用。家中の壁は全て漆喰で、自然素材にあふれた空間なので、お客様からは「空気が澄んでいる」と羨ましがられるそうです。

明るい色の無垢床と漆喰の白い壁で、ナチュラル感を出した実例

明るい色の無垢床と漆喰の白い壁で、ナチュラル感にあふれたリビング(写真/アラキシン)

この実例をもっと詳しく→
むく床と漆喰仕上げの、自然素材が心地いい家

【case3】カッコいいデザインから温もりを感じるナチュラルテイストに方向転換

家づくりを決意したIさん夫妻は、依頼先候補を4社提案してもらい、担当者との相性が良かったその中の1社に依頼することにしました。
インテリアは当初、黒を基調としたカッコいいデザインに憧れていましたが、これから家族が増えることを考え、明るくて温もりを感じるナチュラルテイストな家に方向転換。
SNSなどで気に入ったデザインなども担当者と共有して、理想通りの住まいを手に入れました。

白い壁と明るい色の床材が基調のナチュラル空間の実例

白い壁と明るい色の床材が基調のナチュラルな空間。濃い木目とファブリックのブルーがアクセントになっている(写真/河原大輔)

この実例をもっと詳しく→
テーマは「ぬくもりを感じる居心地の良いカフェ風の住まい」

理想のナチュラルな家を実現するためのポイントは?

最後にあらためて津田さんに、理想のナチュラルな家を実現するためのポイントについて聞きました。

「ナチュラルと一口に言っても、いろいろなナチュラルがあります。かわいい雰囲気にしたいなら全体的に淡い色を使ったり、カッコいい要素も欲しいならアイアンを取り入れたり、自分がどういうナチュラルにしたいかを明確にすると、理想的なナチュラルテイストの家が実現するでしょう」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「ナチュラルテイストな家をつくりたい」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。

取材協力/アトリエ・クラッセ 一級建築士事務所

取材・文/福富大介(りんかく)