フリーコール
0120-070-091
携帯・PHSからも通話料無料
9:00〜21:00
毎日受付

スーモカウンター注文住宅のサービスをご利用いただいて建てたお住まいの
実例を中心に、注文住宅のノウハウをご紹介します。

【実例画像あり】シンボルツリーの選び方と、おすすめの樹種

【実例画像あり】シンボルツリーの選び方と、おすすめの樹種

シンボルツリーは、家の象徴となる樹木であり、外観を引き立てる重要な要素です。適切なシンボルツリーを選ぶことで、住宅がさらに美しく、魅力的に見えるようになります。

そこで今回は、住友林業緑化の後藤遵誠さんにお話を聞き、シンボルツリー選びで後悔しないために、選び方のポイントやおすすめの樹種、その特徴をご紹介します。また、お手入れのポイントや避けた方が良いシンボルツリーの情報、シンボルツリーにこだわって理想の住まいを実現した実例も紹介しています。

シンボルツリーとは?

シンボルツリーとは、まさしく住まいのシンボルとなる樹木のことです。そのシンボルツリーにはどのような役割があるのでしょうか?

シンボルツリーの役割

「建物が主役だとして、その主役を美しく装飾するのがシンボルツリーの最も大きな役割です。また、美しい街並みを創るのもシンボルツリーの重要な役割。美しい樹木が増えれば、住まいの外観がきれいになり、次にその街に新しい家を建てようとする人も緑を植えるようになります。その家が起点となって緑が広がり、街並みが美しくなるのです。

今話題のSDGsでも『住み続けられるまちづくりを』が提唱されており、シンボルツリーを植え、美しい街並みを創ることは、社会貢献につながります」(後藤さん、以下同)

シンボルツリーのある家

シンボルツリーは家と街並みを美しくする(写真提供/住友林業)

シンボルツリーの選び方は?

シンボルツリーとなる樹木の種類は豊富で、どのような木を選べば良いか迷ってしまうかもしれません。そこで、いくつかポイントとなるシンボルツリーの選び方を紹介します。

シンボルツリー、サブツリーと他の木の組み合わせ

「ぜひ、シンボルツリーと他の木を組み合わせてほしいですね。シンボルツリーを補い、調和をとるサブツリーや、建物の側面に植えるサイドツリーなど、高さの異なる複数の樹木を組み合わせることで、表情も豊かになりますし、より自然な景色になります。

また、複数本植えることで、実を楽しんだり、花を楽しんだり、いろいろな楽しみ方ができます。組み合わせを前提として、シンボルツリーがこの木だったらサブツリーはこの木と選ぶといいでしょう」

植栽の種類

シンボルツリーと他の木の組み合わせで選ぶ(写真提供/住友林業)

植栽の種類

特徴

サブツリー

シンボルツリーを引き立て、つり合いを取るための庭木。シンボルツリー周辺や玄関までのアプローチに植栽します。シンボルツリーが常緑樹なら落葉樹、落葉樹なら常緑樹を選ぶのが一般的です。

サイドツリー

建物や敷地の側面に植える樹木。隣家の緑と連続性を出したり、設備や物置などを隠したりする役割があります。冬でも枯れることなく青々と生い茂っている常緑樹が適しています。

ブラインドツリー

目隠し目的で植える樹木。窓付近に植樹し、道路や近隣からの視線をさりげなく遮ります。常緑樹を選びましょう。

 

 

低木(ていぼく)

庭木の中でも背が低い木。目線以下の高さで株立ちするものが多く、花や紅葉などを楽しむために植えられます。住まい全体を美しく優しい印象に整えます。

 

灌木(かんぼく)・下草(したくさ)類

シンボルツリーなどの根本付近を覆うように植える背の低い植物。庭木とのバランスを取ったり、家の基礎部分を隠したりする目的で植えられます。樹木の引き立て役として、住まいと緑を調和効果が期待できます。

植栽について、もっと詳しく→
植栽で住まいを彩るには? 植物の選び方や配置のポイントを紹介

常緑樹か、落葉樹か

樹木は大きく常緑樹と落葉樹に分けることができます。常緑樹は一年中緑の葉をつけている樹木のこと、一方落葉樹は秋になると葉を落とし、春に新しい葉をつける樹木のことです。

「落葉樹は背が高くてもいいのですが、常緑樹は背が高いと冬も緑があるため、陽がさえぎられますし、圧迫感があります。
落葉期には落ち葉の掃除が面倒という側面もありますが、季節感も楽しめるので、どちらかと言えばシンボルツリーには落葉樹の方がおすすめです。落葉樹は花が咲きますが、常緑樹で花が咲く背の高い木は少ないので、花を楽しむのにも落葉樹の方が適しています。また、落葉樹の方が安く買えるという利点もあります」

アオダモのシンボルツリー

落葉樹「アオダモ」のシンボルツリー。背の高いシンボルツリーには落葉樹がおすすめ(写真提供/住友林業)

1本立ちか、株立ちか

「1本立ちというのは幹が1本の木のこと。対して株立ちというのは、下から幹が分かれて複数本になっているものです。株立ちは一つの木でボリュームが出て見栄えがします。樹種によってはほぼ1本立ちというものもあり、ハナミズキがそうですが、少し寂しく感じる場合は、複数本植えるといいでしょう」

ソヨゴのシンボルツリー

1本立ちのソヨゴ(写真提供/住友林業)

ソヨゴのシンボルツリー

株立ちのソヨゴ(写真提供/住友林業)

立地(日照など)によって選び方は変わる?

後藤さんによると、常緑樹でも、落葉樹でも、それぞれ日なたが好きな木、日陰が好きな木があると言います。

「南には、日なたが好きな木を植えてあげればいいでしょう。アオダモ、ヤマボウシなどが該当します。北は建物の陰になるので、日陰に強い木が適しています。ソヨゴ、ヒメシャラなどが代表的です。東は、西日が嫌いな木を植えるのが基本です。

例えばハナミズキなどは、西日に当てると葉が傷むので、東に植えるといいですね。西に植えるのは、西日が平気な木です。西日は植物にとってあまり良い条件ではないのですが、サルスベリなどは西日に強く、適しています」

ハナミズキのシンボルツリー

西日に弱いハナミズキは東に植えると良い(写真提供/住友林業)

大きさ(高さ)・枝ぶり

「住宅の高さは、2階建てなら6m~7mくらいなので、シンボルツリーはバランス的に4m以上のものが好まれます。ただし、樹木は4mを超えると一気に金額が上がるため、植える時点で3m~3.5mくらいの高さのものがおすすめです。そのくらいの高さなら、生産者も多いので、入手しやすく、金額も妥当でしょう。樹種にもよりますが、年間30~50cmくらいは生長するので、3mの木を植えておけば、いずれ4m以上になります。

高さが2mくらいだと、シンボルツリーとしては寂しく感じます。一方で、背が高すぎると扱いに困ることも。ケヤキなどは、20~30mになり枝も広がるので、都会の住宅地には適しません」

ケヤキのイメージ

ケヤキは高さ20~30mにもなり、住宅の植栽としては扱いが大変(画像/PIXTA)

手入れのしやすさ

「生長が遅い木の方が手入れは楽です。例えば、シマトネリコは生長が早いので、年に2回くらい剪定が必要ですが、アオダモなら2年に1回程度で大丈夫です。ソヨゴは、よくシンボルツリーに使う常緑樹で少し価格は高めですが、生長が遅く手入れが少なくてすむのでおすすめです」

シマトネリコのシンボルツリー

シマトネリコは生長が早く、頻繁に手入れが必要(写真提供/住友林業)

虫のつきにくさ

「樹種によって、虫のつきにくさも大きく違うため、事前に調べて虫のつきにくい木を選ぶといいでしょう。

虫がついて一番問題になるのが、ツバキ系です。ツバキ系の木には、チャドクガの幼虫(毛虫)がつきます。これは、幼虫に触ると痛くて腫れるので、ツバキ系を植えたいという人はきちんと消毒するなど、対策が必要です」

ツバキ系の気に付いているチャドクガの幼虫

ツバキ系の木にはチャドクガが卵を産み付ける。チャドクガの幼虫に触れると危険(イラスト/高村あゆみ)

外観のテイストによる選び方

「葉っぱの色が、建物の外観の色や雰囲気と合っているかどうかでシンボルツリーを選ぶこともできます。例えば、アオハダは葉っぱの色が明るいため、建物の印象を明るくしたい場合におすすめです。

和風や北欧風など、地域性のある住宅テイストの場合は、その地域の木またはそれに近い種類の木を選ぶといいでしょう。和モダンなら、ソヨゴやシラカシなどがおすすめですし、北欧風のテイストなら、ドイツトウヒなどが合います」

シラカシのシンボルツリー

日本の代表的な庭木であるシラカシは、和モダン住宅との相性が良い(写真提供/住友林業)

ドイツトウヒのシンボルツリー

北欧風の家にはドイツトウヒが似合う(画像/PXTA)

【編集部が解説】常用樹でシンボルツリーにおすすめの樹種と特徴は?

住まいの象徴となるシンボルツリーにおすすめの常緑樹を編集部がまとめました。それぞれの樹種の特徴もお伝えするので、常緑樹のシンボルツリーを検討中の方はぜひ参考にしてください。

オリーブ

オリーブのシンボルツリー

オリーブは実を食用として楽しめる(写真提供/住友林業)

オリーブの木は、「平和」や「知恵」といった花言葉を持ち、幸せを運ぶ木として人気の高いシンボルツリーです。葉は表と裏で色が異なり、その美しいコントラストが住まいをおしゃれに演出してくれます。

オリーブの実を収穫するには、2種類以上の異なる品種を近くに植える必要があります。しかし、たとえ実が育たなくても、春になると白い小さな花が咲くため鑑賞にもおすすめです。オリーブの木は乾燥に強く、比較的管理が簡単なため、適切なお手入れをすれば地植えはもちろん、鉢植えでも楽しむことができます。

キンモクセイ

キンモクセイの写真

(画像/PIXTA)

キンモクセイは小さくオレンジ色の花を咲かせる常緑樹で、ふんわりと甘い香りが特徴です。秋になると、この香りと美しい花で目と鼻を楽しませてくれます。

秋以外の季節でも、青々とした美しい葉が生い茂るため、目隠しとしてもおすすめです。玄関や窓の近くなど、視線を遮りたい場所に植えると良いでしょう。

また、キンモクセイは病気に強く、育てやすい木であることも魅力です。

ハイノキ

ハイノキの写真

(画像/PIXTA)

ハイノキは、初夏から夏にかけて美しい花や実を鑑賞できる、細くすっきりとした枝や葉が特徴の常緑樹です。生長がゆっくりで、枝も横に広がりにくいので、植えるスペースが限られている場合にもおすすめです。

また、ハイノキは病気や害虫の発生がほとんどなく、管理がしやすい植物とされています。ただし、葉が密集して風通しが悪くなると、アブラムシなどの害虫が発生することがあります。病気や害虫を防ぐためには、適度に剪定して風通しを良くすることが重要です。

ソヨゴ

ソヨゴのシンボルツリー

ソヨゴは生長が遅く手入れが楽(写真提供/住友林業)

ソヨゴは、光沢のある深緑色の葉が特徴的な常緑樹です。秋になると赤く色づいた実をつけ、庭に鮮やかな彩りを加えてくれます。風に揺れると「ソヨソヨ」と音を立てることがこの木の名前の由来で、生長が遅いため、手入れが比較的簡単なのが特徴です。

また、日なたから半日陰で生育でき、葉も美しい状態を保ちやすいため、スペースが限られた場所や日が差し込みにくい場所でも育てることができます。葉の密度が高いものを選べば、ドアや窓付近に植えて目隠しとして利用することも可能です。

ジンチョウゲ

ジンチョウゲの写真

(画像/PIXTA)

日本三大香木の一つであるジンチョウゲは、春先に手毬のような肉厚の小さな花を咲かせる常緑樹です。半日陰でも育ちやすく、樹形が乱れにくいので、剪定の頻度も少なく、比較的お手入れが簡単です。

ジンチョウゲは樹高が0.5~1.5mほどの低木であるため、狭い庭でも圧迫感なく植えることができます。そのため、高さの低いシンボルツリーをお探しの方におすすめです。ただし、ジンチョウゲは乾燥に弱く、寒さにもそれほど強くないため、植える場所には注意が必要です。

【編集部が解説】落葉樹でシンボルツリーにおすすめの樹種と特徴は?

続いては、シンボルツリーにおすすめの落葉樹を編集部がまとめました。毎年秋になると葉が落ち、春になると新たな芽を芽吹かせる落葉樹は、季節ごとに見所があります。落葉樹のシンボルツリーをお探しの方はぜひ参考にしてください。

ヤマボウシ

ヤマボウシのシンボルツリー

ヤマボウシは、白い花と赤い実で季節も楽しめる(画像/PIXTA)

ヤマボウシは、四季折々の変化を楽しめる落葉樹です。夏前には真っ白な花が咲き誇り、秋には赤い実と美しい紅葉が見られます。実はマンゴーのような甘い味が特徴で、生で食べるだけでなく、ジャムにしても美味しくいただけます。

寒さに強く、生長が遅いため、初心者でも比較的育てやすい落葉樹です。常緑ヤマボウシという常緑樹もあるので、理想の植栽に合わせて選ぶことができます。

イロハモミジ

イロハモミジのシンボルツリー

イロハモミジは、日本の秋を彩る代表的な木(画像/PIXTA)

イロハモミジは、秋に真っ赤な紅葉を楽しめるカエデの一種です。この落葉樹は、紅葉の季節だけでなく、春の新緑や赤い小花を愛でることもでき、一年を通して四季折々の美しさを楽しむことができます。また、標高があまり高くない地域でも美しい紅葉を見せるため、住宅の庭木としても非常におすすめです。

モミジと言えば和風の庭を思い浮かべるかもしれませんが、イロハモミジは和モダンや洋風の庭にも違和感なく溶け込みます。他の植物ともよく調和し、上品な雰囲気を演出してくれるのが魅力です。

アオダモ

アオダモのシンボルツリー

アオダモは、繊細でのびやかな姿が人気となっている(写真提供/住友林業)

アオダモは日本の各地に自生しており、古くから日本人に親しまれてきた落葉樹です。4月から5月にかけて、白く可愛らしい小花が咲きます。

この樹木は日本の暑さや寒さに強く、丈夫で管理の手間が少ないため、初心者にも育てやすいです。比較的高さのある木ですが、生長がゆっくりなので、適切に剪定を行えば大きくなりすぎることはありません。ナチュラルで美しい姿を保ちながら生長するのが特徴です。

ジューンベリー

ジューンベリーのシンボルツリー

ジューンベリーは育てやすく、実も食べられる(写真提供/住友林業)

ジューンベリーは、花や実、紅葉など年間を通じて楽しみのある落葉樹です。4月頃に桜のような白い花を咲かせ、6月には小さくて赤い果実を実らせます。秋には紅葉して庭を鮮やかに彩るため、一年を通してさまざまな表情を楽しむことができます。

ジューンベリーの果実はそのまま食べることもできますが、ジャムや果実酒に加工するのもおすすめです。ただし、ジューンベリーは樹高が5メートルほどに生長することがあるため、適切な剪定が必要です。

ハナミズキ

ハナミズキの写真

(画像/PIXTA)

ハナミズキは、春になると白や薄ピンクの花を咲かせる落葉樹です。秋には葉が赤く色づき、美しい紅葉を楽しむことができます。そのため、街路樹としてもよく使われています。

ハナミズキは比較的生長がゆっくりで、形が大きく崩れることはほとんどありません。枝や葉の広がりも控えめなので、樹高が2メートル程度のシンボルツリーをお探しの方には特におすすめです。

ただし、ハナミズキは暑さと乾燥に弱いため、植える場所には注意が必要です。水はけが良く、風通しが良い場所を選び、西日の強い場所を避けると良いでしょう。

【編集部が解説】洋風な家に合うおすすめのシンボルツリーは?

続いては、洋風な家に合うおすすめのシンボルツリーを「高木」「中木」「低木」の3つのカテゴリー別に編集部がまとめました。洋風な外観に憧れている方、周りに洋風な家が立ち並ぶ地域にお住まいの方は、ぜひ参考にしてみてください。

洋風な家に合うおしゃれな「高木」のシンボルツリー

高木とは、高さが3m以上の樹木を指し、その高さから外観に大きなインパクトを与えるため、家のアクセントとして人気です。

ただし、葉が茂りすぎたり幹が太すぎたりすると、圧迫感を与えてしまうことがあります。そのため、オリーブやシマトネリコなど、すっきりとした枝や葉を持つ高木を選ぶのがおすすめです。これらの樹木は、圧迫感を与えることなく、おしゃれな印象を演出してくれます。特にシマトネリコは、生長しても幹が太くならないため、スタイリッシュな洋風の家にぴったりです。

洋風な家に合うおしゃれな「中木」のシンボルツリー

中木とは、高さが1~3m程度の樹木を指します。この高さは1階部分の掃き出し窓の高さと同じくらいで、目隠しとしても役立ちます。また、シンボルツリーやサブツリーとしてもおすすめです。

洋風な家にぴったりな中木をお探しの方には、ハイノキやジューンベリーをおすすめします。ハイノキは春に香りの良い小花を咲かせ、ジューンベリーは可愛らしい実をつけます。これらの樹木は、ナチュラルで可愛らしい外観の洋風な家との相性が抜群です。

洋風な家に合うおしゃれな「低木」のシンボルツリー

低木とは、高さが1m以下の樹木を指し、目線よりも低いため空間に圧迫感を与えません。また、低木は剪定が容易で、お手入れが簡単なのも特徴です。

洋風な家に合う低木のシンボルツリーとして、カリフォルニアライラックをおすすめします。この樹木は鮮やかな青紫の花と新緑の葉が美しく、地植えでも植木鉢でも育てられるコンパクトさが魅力です。玄関近くやお庭に植えることで、建物をおしゃれに演出します。

【編集部が解説】日陰でも育つおすすめのシンボルツリーの樹種と特徴は?

日陰は植物の生長に良くないと思われがちですが、中には日陰でも元気に育つ木もあります。シンボルツリーを植える際には、その場所に適した樹木を選ぶことが重要です。以下に、日陰でも育つおすすめの樹種とその特徴を編集部がまとめました。

ソヨゴ

ソヨゴは、日なたから半日陰まで幅広い環境に適応します。半日陰とは、一日のうち半日程度日が当たる場所のことを指します。ソヨゴは、優雅な姿と美しい実が魅力的で、庭のシンボルツリーとして人気です。

シマトネリコ

シマトネリコも日なたから半日陰を好む樹木です。木漏れ日が差し込み、日なたと日陰が混じり合うような場所でも元気に育ちます。そのため、「日は差すけれどあまり日当たりは良くない」といった場所に適しています。

ジューンベリー

ジューンベリーは日なたから半日陰まで幅広い環境に適応し、特に木漏れ日が差し込むような場所に適しています。

ツバキ

もしも一日中ほぼ日が差さない日陰なら、ツバキがおすすめです。ツバキは寒さにも強く、冬には美しい花を咲かせます。日陰でも健康に育ち、庭に彩りを添えてくれます。

ヤブコウジ

ヤブコウジもまた、一日中日が差さない日陰に適した樹木です。寒さに強く、コンパクトなサイズでありながら、存在感のある木として人気があります。

これらの樹木は、日陰や半日陰でも元気に育ち、庭を美しく彩るシンボルツリーとして最適です。植える場所の環境に合わせて、適切な樹木を選びましょう。

【編集部が解説】室内でも育つ低木でおしゃれなおすすめのシンボルツリーの樹種と特徴とは?

シンボルツリーは一般的に庭や外に植えるものと考えられがちですが、鉢植えで育てられる種類もあり、室内インテリアとしてもおすすめです。以下に、室内で育てやすいおしゃれなシンボルツリーを編集部がまとめました。

パキラ

パキラは、乾燥や日陰にも強く、さまざまな環境に適応しやすい観葉植物です。そのため、室内でも育てやすく、初心者にもおすすめです。パキラは常緑樹で、一年中鮮やかな緑の葉を楽しむことができます。そのため、インテリアとしてお部屋に置くと、空間をおしゃれに演出してくれます。

ガジュマル

ガジュマルは存在感のある幹と光沢のある緑の葉が特徴的で、室内でも育てることが可能な観葉植物です。ガジュマルは日光を好むため、日当たりの良い場所に置くか、時々外に出して日光浴をさせると良いでしょう。非常に丈夫なため、初心者でも無理なく育てることができます。

シンボルツリーの足元に植えるおすすめの下草を編集部が紹介

下草とは、シンボルツリーなどの樹木の根本に植える植物のことです。シンボルツリーの根本周りを華やかに見せるほか、乾燥防止や雑草対策にも効果が期待できます。以下では、常緑性と落葉性の下草を編集部がまとめました。

常緑性の下草

常緑性の下草は一年中緑を保つため、落葉樹を引き立てつつ、庭の景観を美しく保つ効果があります。また、常緑性の下草は地面の乾燥を防ぎ、シンボルツリーの根元を保護する役割も果たします。

常緑性の下草としては、ローズマリーやラベンダー、アベリア、ワイヤープランツがおすすめです。これらの植物は独特の形をしており、高さが低いため、他の植物とも調和しやすく、シンボルツリーをよりおしゃれに演出してくれます。

落葉性の下草

落葉性の下草は、春から秋にかけて花や葉を楽しむことができるため、とても魅力的です。しかし、冬になると葉が落ちて土が見えるため、寒々しい印象を与えてしまいます。そのため、常緑樹と組み合わせて植えることで、バランスの取れた美しい庭をつくることができるでしょう。

落葉性の下草としては、日本の梅雨を象徴する花であるアジサイ、コデマリ、ユキヤナギなどの低木が挙げられます。これらの植物は春から初夏にかけて可愛らしい花を咲かせ、シンボルツリーの周りを鮮やかに彩ります。

外構のシンボルツリーにおすすめしないシンボルツリーを編集部が紹介

建物を美しく彩るシンボルツリーは、慎重に選ぶ必要があります。すべての木がシンボルツリーに適しているわけではありません。以下に、シンボルツリーとしておすすめしない樹木の例を編集部がまとめました。

まず、桜(特にソメイヨシノ)は日本の春を象徴する美しい木ですが、シンボルツリーには向いていません。ソメイヨシノは生長が早く、大きくなるため、限られたスペースには不向きです。

また次に、ケヤキもシンボルツリーには適していません。ケヤキは非常に大きく生長し、その根が建物の基礎に影響を及ぼすことがあります。

外構にシンボルツリーを植えるなら、生長が遅く、管理が容易な樹木を選ぶことをおすすめします。

シンボルツリーのお手入れのポイントや後悔しないために気をつけておくことは?

実際にシンボルツリーを植えた後、どのような手入れをすれば良いのか、そのポイントや気をつけておくことを後藤さんに聞きました。

手入れの方法や周期をチェック

「まず、お手入れが面倒なら、生長が遅く、手入れが楽な樹種を選ぶことです。生長速度やお手入れ方法は、樹種や時期にもよります。

花を楽しみたい場合は、花芽のできる時期をチェックしておくこと。花芽のできる時期は樹種によって違いますが、花芽ごと切ってしまうと時期に楽しめないので注意が必要です」

生長後をイメージしてプランニングを

「その木がどのくらいの速度でどこまで生長するかを事前に知っておくことは大事です。それが、お手入れの周期にも関係してきます」

ご近所への配慮

「ご近所トラブルになることがあるので、境界の近くに生長の早い木は植えない方が良いでしょう。また、実をつける木の場合、隣地に実が落ちないよう、枝が伸びてきたらこまめに剪定してください」

シンボルツリーを手入れする人

手入れに自分がどれだけ関与できるかが大事(画像/PIXTA)

シンボルツリーにこだわって理想の住まいを建てた先輩たちの実例を紹介!

スーモカウンターで、シンボルツリーにこだわって理想の住まいを建てた先輩たちの実例を紹介します。先輩たちが、どのような点にこだわり、どのような住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】夫の父が残したいと言ったソヨゴを新居のシンボルツリーに

結婚したら実家の敷地内に家を建てたいと思っていたIさん。結婚を控え、結婚準備と敷地内の整備を並行して進めていきました。新居について、夫は当初から平屋を希望。妻が知っていたスーモカウンターへ出向き、平屋の家づくりについて相談することにしました。そこで提案された建築会社は、平屋にも強いという5社。その中から2社に絞り、さらにより提案が多彩だった1社に依頼することに。

敷地内にあった植栽は整理しましたが、夫の父が「残したい」と言ったシンボルツリーのソヨゴは玄関裏に移植し、新居の景観の一部となっています。

植栽を植え替えた外観/注文住宅実例

夫の実家のシンボルツリーは、新居の景観の一部に(写真/Iさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
夫の実家の敷地内に建てた機能的な平屋

【case2】縦長の窓を設けて、シンボルツリーを見守れる家

アパート暮らしに不自由を感じ、シンプルモダンの家をつくりたいと考えるようになったOさん夫妻。住宅展示場を回るも疲れてしまい、スーモカウンターを訪れました。そこで希望を伝えて、依頼先候補として3社を紹介してもらい、最終的にモデルハウスが印象的だった1社と契約することに。

自然が好きだというOさん夫妻は、玄関先にシンボルツリーを植えることにしました。ドアを開けたところにシマトネリコ、庭にはハイノキ。1階から2階への階段に、シマトネリコが見える縦長の窓を設けたほか、夜間にはライトアップをして楽しんでいます。

シンボルツリーのある玄関/注文住宅実例

シンボルツリーのシマトネリコ。夜間にはライトアップして楽しんでいる(写真/Oさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
室内からもシンボルツリーが楽しめるスタイリッシュな家

【case3】中庭にシンボルツリーが植えられている家

コロナ禍でリモートワークが主流となり、都内を離れる決意をしたご夫婦。当初は賃貸住宅を検討していましたが、「その値段なら家を建てられる」というアドバイスを受けて、注文住宅を建てることに決めました。

家づくりにおいてこだわったのは、性能の高い家、自由な間取り、そして内装のデザイン性です。中立的な立場で冷静なアドバイスをくれたスーモカウンターの助けを借りて、理想の住まいを完成させることができました。

特に、アオダモとイロハモミジの2本のシンボルツリーがある中庭は、ご夫婦と犬たちにとってお気に入りの場所です。時間があるときには、キャンプ椅子を持ち出してのんびり過ごすことが多いようです。

Tさん宅のシンボルツリー/注文住宅実例

家の中からも楽しめる2本のシンボルツリー(写真/片山貴博)

この実例をもっと詳しく→
家づくりを仕切り直して建てた2本の樹が育つ中庭のある家

シンボルツリーを選ぶときのポイントは?

最後にあらためて後藤さんに、シンボルツリーを選ぶときのポイントを聞きました。

「自分の家だけではなく、街をきれいにするという気持ちを持ってシンボルツリーを選んでほしいですね。周囲と調和の取れた植栽は、家を訪れる人の印象や周辺を通る人だけではなく、帰宅する家族にとっても心地の良いものになるはずです。

また、樹木自体を楽しむことも大事です。木の姿を見て美しく感じるのはもちろん、花や紅葉、実、四季の移ろいなども楽しんでほしいと思います」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたら良いのかわからない」「植栽計画についてアドバイスをしてくれる会社は?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。

イラスト/高村あゆみ

監修/SUUMO編集部(シンボルツリー、サブツリーと他の木の組み合わせ【編集部が解説】常用樹でシンボルツリーにおすすめの樹種と特徴は?【編集部が解説】落葉樹でシンボルツリーにおすすめの樹種と特徴は?【編集部が解説】洋風な家に合うおすすめのシンボルツリーは?【編集部が解説】日陰でも育つおすすめのシンボルツリーの樹種と特徴は?【編集部が解説】室内でも育つ低木でおしゃれなおすすめのシンボルツリーの樹種と特徴とは?シンボルツリーの足元に植えるおすすめの下草を編集部が紹介外構のシンボルツリーにおすすめしないシンボルツリーを編集部が紹介

取材協力/住友林業株式会社
取材協力/住友林業緑化株式会社
取材・執筆/福富大介(りんかく)