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芝生の庭を作るには?上手な取り入れ方や管理方法を紹介!

芝生の庭を作るには? 上手な取り入れ方や管理方法を紹介!

「注文住宅を建てるなら、芝生の庭にしたい」と憧れる人は多いでしょう。一方で、管理が大変そうだからと躊躇している人も多いのでは? そこで、芝生の庭の上手な取り入れ方について、住まいのガーデニングに詳しいケーエヌケーの金澤桃子さんに話を伺いました。

庭に植える芝生とは?

芝生にもさまざまな種類がありますが、金澤さんによると、住まいの庭に植える芝生は、ある程度種類が絞られてくると言います。

庭に植える芝生の種類と特徴

「最も多いのが、コウライシバとヒメコウライシバです。この2種類は日本に自生する日本芝で、手に入りやすくて丈夫という特徴があります。造園会社などで使用するのも主にこの2種類です。どちらもA4大のマット状になって流通しています。
コウライシバは葉っぱが太めで硬く、ややワイルドなイメージ。ヒメコウライシバは、葉っぱが細く繊細なイメージです」(金澤さん、以下同)

コウライシバのイメージ

コウライシバは、葉が太くワイルドなイメージ(画像/PIXTA)

ヒメコウライシバのイメージ

ヒメコウライシバは、葉が細く繊細なイメージ(画像/PIXTA)

「日本芝とは別に、西洋から入ってきた西洋芝というものもあります。西洋芝は、種子をまいて育てますが、生えそろうまでに時間がかかる上、生えてからはこまめに芝刈りをしないと雑草のようになってしまうため管理が大変です。日本芝は冬枯れしますが、西洋芝は日当たりや管理方法によっては冬でも緑を保つことができます」

西洋芝のイメージ

西洋芝は冬でも緑を保てるが、管理が大変(画像/PIXTA)
芝の種類 品種 印象 特徴
日本芝 コウライシバ

・葉が太く、ややワイルド

・マット状で流通
・西洋芝より丈夫
ヒメコウライシバ

・葉が細く、繊細なイメージ

・冬枯れする
西洋芝 ・種子から育てる
・日本芝より管理が大変
・冬でも緑を保てる

芝生の庭のメリット|雰囲気や印象が良くなる

庭を芝生にすることで雰囲気や印象がよくなりますが、具体的にはどのような効果が期待できるのでしょうか。主な3つのメリットを紹介します。

芝生の緑により景観が良くなる

天然芝には自然ならではの美しさがあります。とくに緑が濃くなる夏場は格別です。緑にはリラックス効果もあるので、見ているだけでも癒されるでしょう。

天然芝の視覚的効果により、住宅全体の景観もよくなります。天然芝のグリーンがアクセントになり、無機質になりがちな建物に彩りを与えてくれます。温かみも加わるので、ナチュラルな雰囲気づくりにも適しています。

地面が柔らかくなり、子どもやペットにもやさしい

芝生に覆われた地面は柔らかく、子どもが裸足で走ったり転んだりしたとしても、ケガをしにくいのがメリットです。「自然と触れ合わせて育てたい」と考えるのであれば、天然芝の採用をおすすめします。

また夏の日射しによってタイルやコンクリートなどは熱くなることがありますが、天然芝は表面温度がそれほど熱くなることはないため、暑い日でも比較的快適に遊ぶことができます。年々温暖化が心配される現代では、大人にもうれしい効果といえます。

裸足で芝生の上を走る子どものイメージ

芝生の庭では、子どもが裸足のまま走ったりすることもできる(画像/PIXTA)

初期コストは人工芝よりも天然芝のほうが低く抑えられる

天然芝は人工芝と比べて、コストが安く抑えられるのがメリットです。人工芝にもタイプやグレードがあり、選ぶ仕様によっても異なりますが、天然芝は人工芝の半額から1/3程度で施工できます。

とくに庭が広い場合は、人工芝を全体に敷き詰めようとするとかなり高額になります。初期コストを考慮するのであれば、安く抑えられる天然芝のほうが取り入れやすいでしょう。

芝生の庭のデメリット|「やめたほうがいい」という意見も?

「天然芝はやめたほうがいい」といわれることがありますが、実際にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
代表的ともいえる天然芝の注意すべきポイントを紹介しますので、天然芝の採用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

管理に手間がかかる 

天然芝は、管理に手間がかかります。夏の暑い時期は毎日水やりをする必要があり、芝の成長が早い7月~8月は、月に2回は芝刈りをする必要があります。

4月〜6月と9月〜11月にかけても、月に1度は芝刈りが必要です。夏ほどではありませんが、2〜3日に1度は水やりした方がよいでしょう。

水やりや芝刈り以外にも、除草が必要です。生えてきた雑草をそのままにしてしまうと、芝を弱らせてしまう原因になります。

そしてできれば定期的に肥料をまいて、栄養を与えるようにしましょう。この手間を加えることで、見違えるように元気になります。

種類によっては、冬場に枯れて景観が損なわれる 

芝生は種類によっては冬場になると枯れて、茶色くなってしまいます。自然な現象なので仕方ありませんが、冬に見栄えが悪くなり景観が損なわれるのがデメリットです。

春になれば、自然と新芽が出るので問題ありません。しかし秋に最後に行う芝刈りのときに長めに残しておくことで、冬の寒さから根の部分を保護することができます。

また秋のうちに肥料をしっかりまいておくことで、翌年の芝の成長がよくなります。秋のうちに手をかけておきましょう。

冬に枯れた芝

コウライシバやヒメコウライシバは、冬は葉が枯れて茶色くなる(画像/PIXTA)

環境によってはうまく育たず、修復が必要になる 

天然芝は日当たりがよく、風通しがよい環境を好みます。したがって環境によっては上手く育たず、部分的に芝が生え揃わないことがあります。また生えたとしても、黄化現象といって黄色くなってしまうことがあります。

天然芝の庭を検討するのであれば、土地を選定する段階で環境を確認する必要があるでしょう。

修復方法としては「肥料をまく」「天然芝を部分的に張り替える」などの方法がありますが、それでも難しい場合は造園会社などに相談してみましょう。

手入れ不要な人工芝との比較

「人工芝の最大のメリットは、水やりや芝刈りなどの管理が不要なことです。ただし、初期コストが天然芝よりも3倍ほど高くなります。品質は物によってピンキリですが、安価なものは色合いが不自然で作り物っぽさが出ますし、天然芝に近い見た目や感触のものは、非常に高価です」

人工芝のイメージ

天然芝に近い人工芝もあるが、初期コストが高い(画像/PIXTA)

庭を芝生にする際にかかる費用は?

芝生の庭を作るのに、どの程度コストがかかるのかは気になるポイントでしょう。

造園会社に依頼する場合でも、選ぶ芝生や施工する面積などによって異なります。またホームセンターやオンラインショップなどで芝生を購入し、DIYするのであればコストを抑えることも可能です。

一般的な相場を紹介しますので、ぜひ目安として参考にしてください。

●    造園会社に依頼する場合
芝生張りを造園会社に依頼する場合、材料費込みでm2当たり5000円前後〜が相場です。しかし既存の芝を撤去して張り替える場合は、その作業費と処分代がかかります。

なお夏の暑い時期や地面が凍るような寒い時期は、芝張りに適していません。タイミングについては実際に相談してみましょう。

●    芝生を購入してDIYする場合
ホームセンターのネット通販では、2m2当たり1500円前後~で販売されているため、芝生張りの際に必要になる目土(めっち)を一緒に購入しても1m2当たり1000円前後~で材料を調達できます。

芝生をホームセンターなどで購入する場合は鮮度がよいものを選ぶようにし、価格だけで選ばないようにしましょう。

どんな庭でも芝生は植えられる?

庭のスペースがあって、芝生を植えたいと思ったときに気になるのが、本当に芝を植えられるのか、植えた後でちゃんと育つのか、という点でしょう。そこで、どんな条件ならば芝生を植えられるのかを紹介します。

芝生に適した庭の立地や土壌

「芝生に適しているのは、日当たりと風通しの良い立地です。特に日当たりは、春から秋にかけて、最低でも午前中いっぱいは直射日光が当たることが生育の条件です。日が当たり過ぎて問題になることはなく、西日が当たっても大丈夫です。

芝は根が浅い植物なので、表面の土が良ければうまく育ちます。土壌に関して大事なのは水ハケです。逆に水ハケさえよければ、砂っぽい土でも育ちます」

芝生に適さない庭の立地や土壌

「芝生は、日当たりの悪い立地だと育ちません。北向きの庭や、南向きでも高い建物があって日陰になったり、隙間からしか日が当たらなかったりする庭は適しません。また、手に取ったときに重くて硬い粘土質の土は、水ハケが悪いため芝生には向きません。その場合は、上に水ハケの良い土を盛る必要があります」

日当たりがよく芝が育っている庭
日当たりが悪く芝が育たない庭
芝生は日当たりが悪いと育たない(イラスト/タイマタカシ)

芝生の庭を作るときのポイントは?

芝生の庭を作るとき、どんなところに注意すればいいのか、ポイントを紹介します。

レイアウト

「コウライシバやヒメコウライシバは、A4大のマット状になっているので、カーブや細かいところを切り取って形を自由に作ることができます。石やタイル、木など、さまざまな素材を使ったテラスやアプローチと組み合わせて、自由にレイアウトできます。特に、レンガや天然石などの自然素材がおすすめです」

カーブにレイアウトした芝生

カーブにしたり、他の素材と組み合わせたりして、自由にレイアウトできる(画像/PIXTA)

張り方

「マット状の芝生は、マットとマットの間に3cmくらいの隙間を空けて張ります。隙間を空けないと、根が張ったときに境目が盛り上がってしまうからです。少し隙間を空けることで、仕上がりがフラットになります。なお、隙間には川砂を入れてならします。また、境界のラインが目立たないように、芝マットは交互に列をずらして張るのがポイントです。隙間は、条件が良ければ1年程で埋まります」

マット状の芝生

マット状の芝生は、3cmくらいの隙間を空け、列をずらして交互に張る(画像/PIXTA)

道具

「マット状の芝生を並べて隙間に川砂を入れた後、芝生の表面を長さ30cmくらいの木の板を使って叩いていきます。この作業は、芝マットの土と、その下の土を密着させて、根が張りやすくするために行います」

マット状の芝生をたたいている人

木の板を使って芝生を叩き、下の土と密着させる(イラスト/タイマタカシ)

土壌づくり

「粘土質の土壌の場合は、上に水ハケのいい土を盛ります。土は、黒土と腐葉土の少し堆肥(たいひ)が入っているものに、砂を混ぜて水ハケを良くするのがおすすめです」

DIYで庭に芝生を植えるときのポイント

「植える芝生の質は非常に重要です。最初に植える芝の質が悪いと、部分的に枯れたり、うまく根付かなかったりすることがあります。多少値段が高くても質の良いものを買った方がいいですね。ホームセンターなどで買う場合は、園芸コーナーのスタッフに相談して、乾燥し過ぎているものや、葉っぱの勢いがないものは避けるようにしましょう」

また、芝生が育つかどうかは立地による影響も大きいため、庭の日当たりを事前に確認しておくことが重要だと金澤さんは言います。

「加えて、作業をするときには、水たまりができないようにすることが大事です。くぼんだ箇所があると、そこに水が溜まって芝が枯れてしまうことがあります。しっかり地面をならして、くぼみができないように芝生を敷くのがポイントです」

芝生にできた水たまり

DIYでは、芝生に水たまりができないよう、くぼみに注意する(画像/PIXTA)

芝生の管理方法は?

天然芝は、人工芝と比べて管理が大変な点が大きなデメリットです。では、どのように管理をすればいいのか、管理方法を紹介します。

芝刈り

「コウライシバやヒメコウライシバは、植えた後、根付くまでが非常に重要です。芝生を張って新しい芽が3cmくらい伸びたら、伸びた分だけ刈って栄養を根に送るようにしてください。最初の1年は上を育てるよりも根っこを重点的に育てます。

芝刈りには、一般的な芝刈り機のほかに、バリカン式芝刈り機、サッチ用レーキやエアレーター等を使用します。

2年くらい経てば、隙間も埋まって根も育ってくるので、理想は3cmくらいですが、5cmくらい伸ばしても大丈夫です。目安として、4月~6月、9月~11月は月1回、7月~8月は月2回ほど芝刈りをするといいでしょう」

芝刈りの様子

最初の1年はこまめに刈って、2年目以降は春・秋は月1回、夏場は月2回刈るといい(画像/PIXTA)

サッチ用レーキ

エアレーター

芝刈りには、サッチ用レーキ(写真上)や、エアレーター(写真下)を使用することも(画像/PIXTA)

水やり

「春から秋口にかけて、梅雨の時期や雨が多く土が湿っているときを除いて、基本的に2~3日おきに水やりを行なう方がいいですね。夏は毎日やります。水やりは地面にしっかり浸透するように、多めにしましょう。表面が濡れる程度では足りません。

冬場は、乾燥した日が続く場合にだけ、湿り気を与える程度で大丈夫。根が張ってしまえば、冬は水やりをしなくても問題ありません」

芝生に水やりをしている女性

春から秋口にかけては、2~3日おきに水やりした方がいい(画像/PIXTA)

肥料

「3月~4月くらいに、芝用の顆粒の肥料があるので、それを芝生の上全体にまくと育成がよくなります。さらに、春から夏にかけての育成期にも1~2回、年間で2~3回が目安です」

芝生が凸凹したら「目土入れ」

目土(めつち)とは、水はけがよいキメが細かい土で芝生の管理に使用するものです。

時間の経過とともに、ところどころ雨によって土が流れ出て、芝生に凸凹ができてしまうことがありますが、凹んだ部分の根が腐ってしまうことがあるので注意が必要です。凹んだ部分には目土を入れて、水が溜まらないように平らにしましょう。

また芝が剥げたりして密度が足りないところにも、上から目土を追加しましょう。水はけがよくなるので、芝生の成長を促せます。

しかし芝の葉を覆うほど目土をまいてしまうと、逆に枯らしてしまうことがあります。まく量にはくれぐれも気をつけましょう。

ちなみに目土に肥料が含まれているタイプもあり、ホームセンターやオンラインショップなどで購入できます。

通気性・透水性を改善「エアレーション」

芝生は踏み固められてしまうと、通気性や水はけが悪くなり、芝生の成長を妨げることになります。また経年により根が絡み合い、固くなる傾向があるので、タイミングをみて手入れする必要があります。

改善する方法としては、専用の器具で地面に穴を開けて、根きりをして酸素を入れる方法(エアレーション)があります。

エアレーションすることで固くなった部分は柔らかくなり、芝生の根の成長を促せます。タイミングとしては芝生の新芽が成長する前の春先と、冬枯れする前の年2回です。難しい場合は、最低でも春に1回は実施しましょう。

庭の手入れをプロに頼んだ時の管理コスト

芝生の庭の管理を外部に委託した場合、どれくらいのコストがかかるのか、目安となる金額を紹介します。

「芝刈りの1回の費用は、造園屋さん1人が1日作業して、1万8000円~2万5000円くらいです。先に紹介した芝刈りの回数だと年10回なので、年間20万円程度のコストがかかります。

肥料は、庭の広さを20平米から40平米くらいと仮定すると、年間で1万円くらい見ておけば大丈夫でしょう」

芝生の庭がある住まいを建てた先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターで、芝生の庭がある住まいを建てた先輩たちの事例を紹介します。その人たちが、どんな点にこだわり、どんな住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】日当たり抜群の立地に建てた、芝生の庭のある家

子どもを授かったことをきっかけに、庭のある一戸建てを建てたいと家づくりを決めたMさん。買い物に行った先でスーモカウンターを見かけ、入ってみることにしました。そこで、希望の条件を伝えて4社紹介され、最終的にその中から土地の紹介にも対応してくれた会社に依頼を決定。紹介された土地は日当たりが良いのが決め手だったそう。

完成した新居の庭には、夫がDIYで土を耕して芝生を張りました。シックな建物の外観に、芝生の緑がよく映えます。

芝生とモノトーンの外観/注文住宅実例

念願だった庭には、夫がDIYで芝生を張った(写真/Mさんご本人)

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【case2】夫自ら芝を張り、山をつくって庭園風にした庭

住宅展示場へ行き、平屋を見学したことで住まいづくりへの意識が高まったFさん夫妻。いろいろな会社の平屋を見てみたいと、スーモカウンターを訪問。そこで希望と予算を伝えて、5社紹介された中でも、特にFさんが惹かれたのは、木造建築に強いという地元の1社。最終的にその会社へ依頼しました。

完成した平屋の周囲には砂利を敷き、庭は夫自ら芝を張りました。山をつくって庭園風にレイアウトした庭には、将来オリーブやアオダモなどの植木をして、エクステリアを充実させたいと語ります。

山をつくり庭園風に仕上げた庭/注文住宅実例

庭の芝は夫自ら張ったもの(写真/アラキシン)

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【case3】おしゃれかつメンテナンスコストを考えた外観は、芝生の緑がアクセントに

子どものためにも、と家を建てることにしたSさん夫妻。夫の兄に相談すると、スーモカウンターの利用をすすめられました。早速訪問し、外観などのこだわりや予算を伝えて、紹介してもらったのは3社。その中から、コストのバランスが良いと感じた1社に依頼することに。

完成した新居は、家族がゆったりとくつろげるゆとりのある住まい。こだわりの外観は、長期的なメンテナンスコストを抑えるために劣化しにくい素材を採用し、見た目にもおしゃれ。Sさん自ら施工した芝生も、いいアクセントになっています。

芝生の実例

見た目にもおしゃれな外観。芝生の緑がいいアクセントになっている(写真/宮田雅臣)

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【case4】木の温もりが感じられる家、全面芝生の庭は圧巻

マイホーム購入を決めたMさん夫妻。住宅展示場に行ってみたもののピンとこず、テレビCMで見かけたスーモカウンターを訪れました。2人が望んだのは、木をふんだんに使った、温かみが感じられる家。希望をアドバイザーに伝えると、数社紹介されました。その中から、木を上手に使い、断熱性にも優れた家が得意な会社に依頼を決定。

完成した新居の庭には、全面に芝生が張られています。芝生の育て方は、夫が動画サイトで勉強しているそうです。

全面に芝生を張った庭/注文住宅実例

全面に芝生を張って仕上げた庭が美しい(写真/Mさんご本人)

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【case5】バーベキューなどを考慮して蛇口を付けた芝生の庭

通りから庭が見えにくい旗竿地のメリットを活かし、バーベキューや水遊びを楽しみたいと庭に芝生を張ったというFさん夫妻。金色の蛇口がついた立水栓はおしゃれです。

当初は旗竿地にピンときていなかったそうですが、土地の長所を盛り込んだプランを提案してくれた建築会社の提案力と熱意に打たれ、初めて展示場を訪れてからわずか3ヶ月で契約。

20代前半だった夫婦は家づくりの相談ができる相手が少なく、スーモカウンターに相談し、建築会社選びに迷うたびにアドバイスを受けたそう。紹介された建築会社と打ち合わせを重ねた結果、希望通りの家を建てることができ、理想の建築会社に出合えたことに満足しているそうです。

Fさん宅の注文住宅実例

バーベキューや水遊びをするためのスペースには芝生を敷き、立水栓にはおしゃれな金色の蛇口を取り付けた(写真/アラキシン)

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芝生をやめたい人必見!代わりになる庭舗装も紹介

芝生を検討していたものの維持管理の大変さに諦めた方や、実際に天然芝を採用したものの「芝生をやめたい」と考えている方のために、芝生の代わりになる庭舗装を紹介します。予算や好みに合わせて選びましょう。

 

●    グランドカバー植物
芝生の代わりに、タマリュウやクラピアなどの植物で地面をカバーすることで緑のじゅうたんを作ることができます。

●    土間コンクリート
一切手入れをしたくない方には、土間コンクリートがおすすめ。ただし初期費用は高くなります。

●    アスファルト
アスファルトはコンクリートに比べると価格が安く済みます。また、水はけが良いため庭に水たまりができにくいです。

●    砂利敷き
施工が比較的簡単な砂利敷きは、DIYでも施工可能。砂利の下に防草シートを敷くことで雑草が生えにくくなります。

●    レンガ敷き
ナチュラルな雰囲気が魅力のレンガ敷きは、工夫次第でいろいろなデザインが楽しめます。部分的に花壇を設けるなど、立体的に施工することも可能です。

●    インターロッキング
インターロッキングは、強い圧力がかかった場合もひび割れしにくいため、駐車スペースとして庭を使う場合などにおすすめ。また、色や形のデザイン展開も豊富です。

●    タイル張り
汚れた場合は洗う必要がありますが、基本的には手がかかりません。おしゃれな仕上がりが魅力ですが、庭全体を施工する場合はかなり高額になります。

芝生の庭を作るなら、早めの段階から準備を

最後にあらためて金澤さんに、芝生の庭を作るポイントを聞きました。

「芝生が育つには日当たりが重要なので、家を建てた後で庭を芝生にしたいと思っても、難しい場合があります。どうしても天然芝の庭にしたいならば、立地選びや設計の段階から計画しておくことをおすすめします。

また、新築の際、庭に土を入れると思いますが、その土がどんな土なのか、施工会社に聞いておいた方がいいでしょう。土を入れる前に確認して、できれば芝生の育成にいい土を入れてもらうようにしてください。後は、あまり難しく考えず、まずは植えてみて、よく観察することが大事です」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「芝生の庭づくりが得意な会社は?」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望を叶えてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。

取材協力/株式会社ケーエヌケー ガーデニング事業部

取材・文/福富大介(スパルタデザイン) イラスト/タイマタカシ