賃貸アパートの契約更新のタイミングでお子さんを授かったMさん夫妻。１LDKのアパートでは家族が増えると手狭になるため、家賃と同じくらいの返済額で購入できるのなら、庭のある一戸建てを建てたいと家づくりを決めた。どんな家づくりだったのかお話を伺った。
展示場巡りをするものの見所がまったくわからず……
「賃貸契約更新のタイミングで家族が増えることがわかり、どうしても広いガレージと庭付きの⼀⼾建てに住みたかった私が妻を説得して家づくりをスタートさせました。展示場巡りはたくさんしましたね。ただ、数は見たものの、選び方の基準が全くわかりませんでした。スタッフの方は自社の良いところばかりを説明してくれるので、どういう視点で見て決めればいいのか迷うばかりでした」
そんな時、たまたま買い物に行った商業施設でスーモカウンターを見かけたそう。
「どんなサポートをしてくれるのかもわからないまま、とりあえず入ってみたんです。何から話していいのかわからなかったのですが、アンケートが用意されていて、それを元にいろいろと質問をしていただけたので、答えていくことでだんだんと自分たちがどんな家づくりをしたいのか、要望を整理することができました」
Mさん夫妻の優先順位は大きく３つ。１つ目は資金面。土地と建物を合わせて5000万円まで、できれば4500万円までには抑えたいと希望。そして、2つ目は立地。それまで暮らしていた場所と同じ沿線で、通勤しやすく、実家にも通いやすく、子育てしやすい住宅街に住みたいということ。そして、３つ目は耐震性能の高さだった。これらの条件をスーモカウンターで伝え、さまざまな事例写真や資料を見た上で、４社を紹介してもらった。
決め手は金額とそれに見合うサービス内容
「最初にお会いした２社はイメージと違ったため、残りの２社に絞り込んで検討しました。依頼を決めた会社はエアコンやカーテン、照明器具なども込み込みのキャンペーンをやっていて、価格面とサービス内容の良さに惹かれました。地盤補強が価格に含まれていたのも良かったですし、土地の紹介もスムーズに対応していただけた点でもポイントが高かったです。最終的にお断りした方の会社も耐震性能が魅力的で、最後まで悩みましたけどね」
紹介された土地は前面の道路幅が６mあるため日当たりが良く、即決だったという。広さがある分、建築費が嵩まないようにこだわる部分とそうでない部分のメリハリを意識したそう。
「営業さんはとても話しやすい方で、わからないことなども質問しやすかったです。スーモカウンターへ行かなければ知らなかった会社だったので、良い出会いができました」
家事動線にこだわって間取りを自分たちでプランニング
もともと凝り過ぎたデザインが苦手だというMさん。間取りはウェブサイトやSNSなどで紹介されている実例を参考に、ほぼ自分たちで考えて依頼先に伝えたという。
「妻の実家はお風呂が２階にあり、洗濯物を２階のベランダに干すまでの動線がとても良かったそう。それで、２階に水まわりをまとめることにしました。洗濯動線を考えて、室内干しができるランドリールームをつくりました。居室やリビングはできるだけ広く使いたかったので、収納は多めにして物を見えるところに置かなくて済むように。大きなウォークインクロゼットを玄関奥に設け、掃除道具や日用品のストックを収納できるようにしています。身支度がしやすいように上着も掛けられるようにしました。子どもが学校に行くようになったら、ここにランドセルなども置けるようにしようと思っています」と夫。
１階のリビングと隣接するマルチルームは、その時々に合わせて変化できるスペースに。今はおもちゃ部屋として、絵本などを置いているそうだが、来客時にはゲストルームとしても使えるようにドアをつけてある。
23畳もある広々としたリビングの折り上げ天井はMさんの強いこだわりで実現したもの。本当は天井高を上げたかったがコストがかかるため諦めて、SNSで見てオシャレだなと思った折り上げ天井を採用し、間接照明を仕込んである。
「広すぎて真ん中に梁を入れないといけないかもと言われたのですが、梁見せのデザインは嫌だと無理を言って、なんとかすっきりとしたデザインに仕上げていただきました。テレビの後ろの壁は前に住んでいた賃貸アパートの雰囲気がとても良かったので、同じようなタイル調クロスを選んでアクセントをつけました。イメージ通りの仕上がりにとても満足しています」
約２週間掛けてつくった縮小模型で間取りを最終チェック
「完成後に置く予定の家具は一覧にしてミニチュア版をつくり、設計図通りの模型を製作して配置のシミュレーションをしてみたんです。模型をつくったことで実際の生活シーンが想定しやすくなり、コンセントの位置なども考えやすかったです。実際に完成後、失敗したなと思うところがありません。夜な夜な模型をつくる作業は大変でしたが、楽しかったですよ」
正確な縮小模型をつくったことで、必要かそうでないかを客観的に一つ一つ確認できたそうで、コストを削減しつつも住み心地の良い家になっている。
イメージがどんどん形になっていく過程を楽しめた
「コロナ禍の家づくりでしたが、工事が遅れることもなく、打ち合わせなどもスムーズに進みました。次世代住宅ポイント制度の期間が延長になったおかげで申請でき、家電などを新調することができました。申請などでわからないこともいろいろと教えていただけて良かったです。半年くらい、休日はほぼ家づくりに費やされて大変でしたが、楽しい経験ができました。事前にメールで連絡、会った時に確認という流れの打ち合わせだったので、無駄も少なく、どんどんイメージが形になっていくのが楽しかったですね」
念願だった庭は夫がDIYで土を耕して芝生を張り完成させた力作。来客時も困らないよう車が３台も停められる大きめのカーポートに、玄関ドアの木目の深い色合いと外壁のバランスもお気に入りだという。
「広い駐⾞スペースで愛⾞をきれいに洗⾞できるのがうれしくって。自分たちで一から考えてようやく完成した住まいだから、きれいなまま長く暮らしていきたいなと思います。お風呂掃除とかしても、これまでよりも丁寧に拭き上げたり、賃貸生活の時とはやっぱり気分が違いますね。テラスでゆったり朝ごはんが憧れなので、テーブルセットをこれから購入したいなと思っています。あとは子ども部屋のインテリアもおしゃれにしていきたいなと考え中です」と夫。
「SNSでよく紹介されているようなすっきり整頓された収納に憧れています。ラベルをきれいに貼ったりして、少しずつ整理していきたいですね」と妻。
ようやく手に入れた新居での生活を存分に楽しんでいるMさん夫妻だった。
取材・文／馬場敦子 写真／ご本人
- DATA
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土地面積 約185㎡ 延床面積 約125㎡ 建築費 約2300万円 間取り 3LDK＋マルチルーム＋小屋裏収納 世帯構成 夫（33歳）、妻（31歳）、長女（1歳）
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターららぽーと新三郷店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談
