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ステンレスキッチンの魅力とは? 機能性、デザイン性からお手入れ方法まで

ステンレスキッチンの魅力とは? 機能性、デザイン性からお手入れ方法まで

キッチンのワークトップとしてはシステムキッチン登場当時から根強い人気を誇っているステンレス。現在はワークトップに限らずボディや収納もステンレス製の「ステンレスキッチン」が人気です。

そこで、あらためてステンレスキッチンの機能性やデザイン性の高さなどの魅力について、ステンレスキッチンやステンレス製の収納などを手掛けるサンワカンパニー広報の小林大気さんに話を聞きました。

キッチンワークトップの種類と特徴

現在、ステンレスをはじめ、キッチンのワークトップにはさまざまな種類があります。ステンレスキッチンについて見ていく前に、ステンレスのワークトップとそれ以外の代表的なワークトップを比較して、ステンレスの特徴を確認しておきましょう。

■ステンレスのワークトップ

ステンレスの特徴としては、耐久性が高いこと、お手入れがしやすいことなどがあります。火を扱い、衛生的であることを求められるキッチンのワークトップとしては、熱に強く汚れがつきにくいという特徴が大きなメリットになっています。一方で傷がつきやすい点は、デメリットと言えます。

ステンレス製のワークトップ

ステンレスのワークトップのイメージ(画像/PIXTA)

■人造(人工)大理石のワークトップ

「大理石」という言葉が付いていますが、樹脂によって大理石を模したもの、または天然石を粉砕して樹脂で固めたものが、人造(人工)大理石です。主な素材が樹脂であるため、色や柄のバリエーションが豊富なのが特徴です。ただし、ステンレスや天然石に比べて熱や汚れに弱いのがデメリットです。

人工大理石のワークトップ

人工大理石のワークトップのイメージ(画像/PIXTA)

■天然石のワークトップ

御影石や大理石などの天然石もキッチンワークトップに用いられています。天然石は熱に強く、重厚感や高級感があるのが特徴です。一方で高価であることや、割れたり欠けたりしやすい点がデメリットです。

天然石のワークトップ

天然石のワークトップのイメージ(画像/PIXTA)

キッチンワークトップの比較

  メリット デメリット
ステンレス ・熱に強い
・汚れがつきにくい
・傷がつきやすい
人造(人工)大理石 ・色柄のバリエーションが豊富 ・熱や汚れに弱い
天然石 ・重厚感や高級感がある
・熱に強い
・高価
・割れたり欠けたりしやすい

ステンレスキッチンの魅力とは?

ワークトップとしてはなじみの深いステンレスですが、最近はワークトップ以外のボディや収納もステンレスで統一したステンレスキッチンが高い人気を誇っています。どのような点が人気の理由となっているのでしょうか。

■機能性

まず、機能性の高さが挙げられます。ステンレスのワークトップ同様、熱と汚れに強く、お手入れしやすい点が魅力です。

■デザイン性

ステンレスキッチンは、デザイン性の高さも魅力の一つです。

「シンクやワークトップだけがステンレスのキッチンに比べて、オールステンレスだと金属の質感・光沢感が際立ち、見た目にインパクトがあります。飲食店の厨房ではオールステンレスの調理器具を使っていることが多く、家庭用のキッチンもオールステンレスにすることで、プロっぽさを演出することができます」(小林さん、以下同)

ヘアライン仕上げ

バイブレーション仕上げ

通常のヘアライン仕上げ(上)と、バイブレーション仕上げ(下)。バイブレーション仕上げだと傷が目立たない(画像提供/サンワカンパニー)

ステンレスキッチンのお手入れ方法

そもそも、ステンレスは「ステンレススチール(stain less steel)」といい、「錆びにくい鋼」という意味がありますが、全く錆びないわけではありません。お手入れが悪いと、上に置いた金属の錆が移る「もらい錆」が発生することもあります。では、どのようにお手入れすればいいのでしょうか。

「ステンレスの表面は錆に強い酸化被膜で覆われています。たとえ表面の酸化被膜が破れても、乾燥することで被膜は再生されますが、過度の錆や傷がつくと自己修復できなくなってしまいます。そのため、強くこすり過ぎたり目の粗いタワシを使ったりするのは避けてください。自己修復できるうちにお手入れすることが大事です。

軽めの錆の場合は、メラミンスポンジでステンレスの目に沿って優しくこすることで、錆を落とすことができます。赤い錆の場合は、雑巾にクエン酸水をしみこませて、赤錆の上に置き、30分~1時間放置します。その後、水洗いをしてから水分をふき取り、よく乾燥させてください」

ワークトップの掃除

小まめにお手入れすることで、きれいに使い続けることができる(画像/PIXTA)

ステンレスキッチンを選ぶときのポイント

機能性・デザイン性に優れたステンレスキッチンですが、選ぶときにはどのような点に注意すればいいのでしょうか。

アイランド型、ペニンシュラ型、壁付け型などで違いはある?

キッチンは、配置の仕方によって、アイランド型、ペニンシュラ型、壁付け型の大きく3つに分けることができます。アイランド型は部屋の中央に島のように配置されたキッチンのこと、ペニンシュラ型は半島のように壁に一部がくっついているキッチンのこと、壁付け型は壁側に向いて配置されたキッチンのことです。

「ステンレスキッチンで、アイランド型やペニンシュラ型などのオープンキッチンの場合、ステンレスの面積が広くなるため、それだけ空間における存在感が大きくなります。良くも悪くもインパクトが強いので、周りのインテリアとのバランスが大事になってきます」

キッチン周辺のインテリアとのデザインバランスは?

キッチン周りをクールでスタイリッシュな印象に仕上げたい人は、収納などもステンレスで統一するといいでしょう。ここではキッチンまわりの主なステンレス製品についてご紹介します。

ステンレスのキッチン

ステンレスのカップボードとコーディネート。大容量の収納と統一感のあるデザインでキッチンがスタイリッシュに仕上がる(画像提供/サンワカンパニー)

ウォールキャビネット

ウォールキャビネット。扱いやすい収納はインテリアとしても空間を圧迫しない(画像提供/サンワカンパニー)

つり戸棚

つり戸棚。ステンレスのフレームに棚板を組み合わせただけのシンプルなデザインなので、空間の圧迫感がなくオープンキッチンに最適(画像提供/サンワカンパニー)

ステンレスシェルフ

ステンレスシェルフ。スッキリとしたデザインでスタイリッシュに収納できるオープン棚(画像提供/サンワカンパニー)

ダイニングの収納

ダイニング側の収納。オープンキッチンのダイニング側に開く収納もステンレスにすれば、LDKの中でよりキッチンの存在感が際立つ(画像提供/サンワカンパニー)

収納と一体化したステンレスキッチン

ステンレスキッチンと収納を一体化。見せる収納で、暮らしそのものをコーディネートできる(画像提供/サンワカンパニー)

オールステンレスを選ぶときの注意点

ステンレスキッチンの選び方として、周りとのバランスを中心に見てきましたが、その他にオールステンレスのキッチンを選ぶときは、どういった点に注意すればいいのでしょうか。

「オールステンレスでプロの厨房風のキッチンにはなりますが、業務用とは仕様が異なるため、業務用のステンレスキッチンをそのまま一般家庭で使おうとすると、大き過ぎて困るかもしれません。また、海外製の食洗器などを使いたい場合、その食洗器を組み込めるかどうかも確認が必要です。

また、オールステンレスだとキッチンの個性が強く出るため、人によって好みが分かれます。夫婦間や家族間で意見が分かれるケースもあるので、よく話し合ってから決めた方がいいですね。

一口にオールステンレスと言っても、メーカーによって直線を強調したシンプルなデザインのものや、光沢を前面に出したゴージャスなものなど、デザインに特徴があります。どんなステンレスキッチンが好みなのか、比較検討するといいでしょう」

オールステンレスのキッチンを選ぶときの注意点

・周りのインテリアとのバランスを考える
・業務用と家庭用では仕様が異なるので、業務用を使いたい人は大きさなどに注意
・海外製の食洗器など組み入れたい設備がある時は、組み入れ可能か事前に確認
・オールステンレスは好みが分かれるため夫婦間(家族間)で話し合ってから決める
・メーカーによってデザインに特徴があるので、自分の好みに合ったデザインを探す

ステンレスキッチンの施工例

ステンレスキッチンは、周りのインテリアや設備とトータルで考えると、よりカッコいい自分好みの空間を演出することができます。ここでは、ステンレスキッチンの魅力をさらに高める施工例をいくつか見てみましょう。

木とステンレスが調和したキッチンの施工例

ステンレスの無機質な金属の素材感は、木の内装やインテリアと組み合わせることで調和して、程よいアクセントとなります。

木とステンレスを使ったキッチンの施工例

木とステンレスが調和したキッチンの施工例(画像提供/サンワカンパニー、株式会社ラブデザインホームズ)

プロの厨房のようなイメージのキッチンの施工例

周りのインテリアやレイアウト次第で、プロの厨房のように演出することもできます。

厨房のようなキッチンの施工例

プロの厨房のようなイメージのキッチンの施工例(画像提供/サンワカンパニー、株式会社ハウジングネットワン)

木のカウンターテーブルの造作を施したキッチンの施工例

オープンキッチンがオールステンレスの場合、ステンレスのインパクトが大きくなりますが、木でカウンターテーブルを造作すれば、印象を程よく中和することができます。

木製のカウンターテーブルの施工例

木のカウンターテーブルの造作を施したキッチンの施工例(画像提供/サンワカンパニー、秋好建築設計事務所)

周りのインテリアにもステンレスの素材感を取り入れたキッチンの施工例

キッチンまわりの収納や家電にもステンレスの素材感を取り入れることで、よりスタイリッシュな印象を演出することができます。

ステンレス素材を取り入れたキッチンの施工例

レンジフードや冷蔵庫など周りのインテリアにもステンレスの素材感を取り入れたキッチンの施工例(画像提供/サンワカンパニー、アイワ企画株式会社)

コンパクトなステンレスキッチンの施工例

コンパクトタイプのステンレスキッチンは、セカンドキッチンや狭小住宅用のキッチンに最適。小さいながらも存在感のあるキッチンになります。

コンパクトなキッチンの施工例

コンパクトなステンレスキッチンの施工例(画像提供/サンワカンパニー、Polite Design Office)

憧れのステンレスキッチンを使いこなす先輩たちの事例を紹介!

ステンレスキッチンは見た目のインパクトが強く、料理にもこだわる人が選んでいるという印象があります。実際にステンレスキッチンを選び、愛用している先輩たちが、どのようなこだわりを持ってステンレスキッチンを選んだのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【case1】ショールームをいくつも回って見つけたオールステンレスのキッチン

家づくりをスタートしたものの、情報が多すぎて選択基準がわからなくなりスーモカウンターを訪れたMさん夫妻。あらためて条件を整理して伝え、最終的に5社の依頼先候補と面談して理想の家づくりを実現しました。

妻が特にこだわったのは、キッチン。依頼した会社のルートで安く入手できるメーカー製品もありましたが、ショールームをいくつも回り、お気に入りのオールステンレスキッチンを見つけました。今は料理をするのが楽しくて仕方ないと喜んでいます。

オールステンレスのキッチン/注文住宅実例

ショールームをいくつも回って決めたオールステンレスのキッチン(写真/河原大輔)

この実例をもっと詳しく→
デザインにこだわったわが家完成までの道のりは、楽しくてワクワクすることばかりだった

【case2】限られた予算の中で希望がかなった丈夫なステンレスキッチンに満足

ずっと賃貸でもいいと考えていた40代後半のIさん夫妻、しかし寒さに耐えられなくなり、家を建てることに。自分たちの収入や生活費から予算を立てた後、その予算で家が建てられるかをスーモカウンターに相談することにしました。

将来の出費が不安になり、一度商談を白紙にした時期もありましたが、こだわるところと妥協できるところのメリハリをつけて予算をクリア。妻は希望通りの丈夫なステンレスキッチンに満足し、休日は趣味のパンやお菓子を焼く時間が増えたと語ります。

ステンレスキッチンの実例

アイランドタイプは諦めたものの丈夫なステンレスキッチンは希望通り(写真/長澤力)

この実例をもっと詳しく→
40代後半で思い立った家づくり。広いガレージとキッチンを実現

理想のステンレスキッチンを実現するためのポイント

最後にあらためてステンレスキッチンの魅力と理想のステンレスキッチンを実現するためのポイントを聞きました。

「ステンレスキッチンの魅力は、やはり機能性とデザイン性の高さです。無機質な印象ですが、周りのインテリアなどとの組み合わせで表情が変わります。理想のステンレスキッチンを実現するためには、キッチンの置かれる空間とのトータルコーディネートが大事です。もちろん、日々のお手入れも重要。きちんとお手入れしていれば、錆も問題ありません」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「建築会社はどうやって選べばいいの?」
住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望をかなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりのダンドリや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合せください。

取材協力/サンワカンパニー

取材・文/福富大介(スパルタデザイン)