信頼できる担当者の紹介を期待してスーモカウンターへ
「ゆくゆくは両親に家を建ててあげたいと、夫が思っていることは知っていました」そう振り返る妻。
結婚前、同じ新潟県長岡市内でIさん夫妻はアパートに、夫の両親は築40年の一軒家に暮らしていた。しかし夫の実家は昔ながらの間取りで部屋数がある割に使い勝手が悪く、二人暮らしでは持て余していた。何度かリフォームを施してはいたが、そこは雪国・新潟。冬の寒さが厳しく、耐震性にも心配があり、もはやすべてを変えないと根本的な解決にはならない状態だった。
いざ結婚の話が具体的になったとき、せっかくならば一緒に暮らせる家を建てた方がお互いにいいのでは、そんな話が自然と交わされるようになったそう。
二世帯住宅を建てることを決めて、建築会社を回りながら依頼先の選定をしていたIさん夫妻だったが、最初に大きな壁にぶつかった。
「建築会社の担当者に住宅ローンの借り入れを相談したとき、【フラット35】を含む2種類しか利用できないと断定されたことがありました。事前にファイナンシャルプランナーと相談して、予算の目安を決めたり、勉強していたので、『その選択肢だけではないはず』と不信感が募ったんです」と妻。
そこで豊富な情報量の中から、信頼できる担当者と出会う近道になるのではないかという期待を抱いて、スーモカウンターを訪問した。
「気軽に行けて、相談しやすい雰囲気でした。細かい要望まで親身に話を聞いてくれたんです。家のイメージの話もしましたが、大きなお金を動かすことなので、『信頼できる担当者』を強くお願いしました」
トントン拍子で親身になってくれる会社と出会えた
初めてスーモカウンターを訪れた際、要望をもとに窓口の担当者から紹介されたのは4社の建築会社。
「甲乙がつけがたいくらい」というほど、いずれも希望に沿った会社だったが最終的にIさん夫妻が決めたのは、融資に関して一番親身に相談に乗ってくれた担当者がいる会社だった。「いろいろと調べてくれて、寄り添ってくれたんです。信頼関係が一番大きい決め手でした」
希望に沿った建築会社を紹介されたことに加え、Iさんご夫婦がスーモカウンターに相談して実感したメリットが「第三者目線」だ。
建築会社に直接相談しに行くと、そのまま自社で建てることを強く勧められたりするかも……と気構えてしまうこともあったが、スーモカウンターは豊富な情報を元に客観的にアドバイスをくれたのが良かったそう。
建築会社を決めてからは月に2~3回ほどの周期で営業担当者と打ち合わせをおこないながら、プランを詰めていく作業に移った。


二世帯の暮らしを快適にする共用部とプライベート空間
「家を建てることはすごく大変、というイメージがありましたが、建築会社がデザインや設備はもちろん、融資の面も含めてエスコートしてくれたので、全然スムーズでした」と夫が語るように、目に見える部分から見えないところまで満足のいく住まいでの暮らしが2019年秋にスタートした。
完成したのは、各世帯のプライバシーは守りつつもお互いに生活のしやすさを大切にした二世帯住宅。その結果、LDK・お風呂は共有し、洗面所・トイレ・洗濯機置き場は世帯ごとに分けることとなった。
一番家族が長い時間を過ごすLDKは、和室と合わせて、まっすぐ一直線上に並ぶ配置に。将来を見据えて、シンプルな動線とバリアフリーを意識している。
掃除もデスクワークもしやすい子世帯のフロア
「家である程度パソコンを使ったりするような作業をできる環境が理想だったんです」という妻の願いをかなえるのが、2階のセカンドリビング。
カウンター型のデスクはまさにそのためにしつらえた。家全体のシンプルなデザインは夫婦ともに希望しており、特にこのリビングの壁紙は夫の好みが反映されている。
さらに妻の中で優先順位が高かった希望が「掃除のしやすい家」。そこで2階はドアを極力排し、直線上に並んだセカンドリビング・洗面所・ファミリークロークは壁で仕切るだけに。スムーズに掃除ができ、圧迫感のない印象にもつながっている。
セカンドリビング隣の洗面所は、憧れのサンルームを意識してワイドに設計している。アパートで生活していたときには、朝一人分のサイズの洗面台を二人で使う場面もあったため、並んで使えるよう、広い洗面台を設置した。
雪国の寒さ対策も万全。だんらんの生まれる住まいが完成
長岡市は冬は雪の積もる土地であり、同時にもともと実家の寒さが大きな課題だったため、特に断熱・蓄熱・雪対策には力を入れている。一間続きのLDKと和室は、新たに導入した最新型のエアコン1台ですぐに暖まり、保温性能・断熱性能も高いのでスイッチを切っても暖かさが持続するようになった。
母がこだわったのは雪が滑り落ちるよう屋根に傾斜をつけることと、外壁に耐久性に優れたガルバリウムを採用すること。そして大工だった父の専門知識も交えて、寒さ対策を施した構造を躯体に盛り込んでいる。機能性はもちろん、外壁に採用したグリーンとシルバーのガルバリウムのコントラストはスタイリッシュな印象にもつながっている。
設備・仕様は希望がかなったようだが、実際の住み心地はどのようなものか。
「どれだけ家の造りが快適でも、住んでいる人同士の関係性があってのこと。4人でチームみたいにちゃんと話し合って家づくりに取り組むことができたからこそ、今、二世帯で仲良く暮らせています。夫が仕事で留守の際も、3人一緒にご飯を食べたりテレビを見ながらだんらんしたりしていますよ(笑)。とても自然で快適で、4人で暮らし始めてもいい意味で違和感も大きな変化も感じていません」と妻。
夫も「休日の過ごし方に『家でまったりと過ごす』という新しいカテゴリーが増えました。以前は休日=出かける意識が強かったのですが、家でゆっくりする過ごし方もいいなと思うようになりました」。
「私たちのように家づくりをしたいけど、何から始めたらいいかわからなかったら、スーモカウンターに行くことは一つのきっかけになると思います」そううなずきあう夫妻の様子から、目に見える家という「結果」だけではなく、そこに至るまでの「過程」にも高い満足度がうかがえた。
Iさん夫妻の新居には、将来を見据えて子ども部屋も用意されている。ここからはじまる、より一層快適で楽しいIさん一家の人生が目に浮かぶようだった。
取材・文/丸山智子 写真/笠飯幸代(コマーシャルスタジオRizmo)
- DATA
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土地面積 約220㎡ 延床面積 約134㎡ 建築費 1700万円 間取り 4LLDK 世帯構成 夫(30代)、妻(30代)、父(70代)、母(60代)
- スーモカウンターで受けたサービス
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