以前のアパートは騒音問題で悩んでいた
取材に訪れたのは晩夏の暑い日だった。家に入るやいなや、妻が「アイスカフェラテ、お出ししましょうか?」と言う。ありがたくいただく。
夫が言う。
「世田谷のアパートは2DKで家賃は11万9000円でした。幹線道路に面していたので、夜中も車の音がうるさくて。さらに、隣人が突然クイーンの歌を絶唱したりとか、これはちょっと子育てには無理だなと思いました(笑)」
いつかは家を買いたい。漠然とそう考えていた夫妻は「買い物のついでに寄ってみようか」ぐらいの気持ちでスーモカウンターを訪れる。結果的には、そこで紹介された建築会社を通じて横浜市内の土地を購入した。自由が丘の職場からは多少遠くなったが、車なら15分ぐらい。何よりも優先したのは住環境だった。
「カウンターではどういう家にしたいかを聞かれたものの、『耐震と音が静か』ぐらいしか言えなくて。ローンの組み方すらわからない状態。対応は親切で何社か紹介されましたが、どこも決定打に欠ける感じでした」
夫妻は自分たちで調べて大手建築会社の住宅展示場に出向いた。
「気密性が高くてデザインもいいなと思ったんですが、型が決まっていて自由なオーダーができない。その話をスーモカウンターの担当者に話したら、『ああいうテイストがお好きなら』と中堅の建築会社を紹介してくれました」
土地の購入を決めた決定打となるセリフ
さっそく面談すると、横浜市都筑区の土地を勧められる。「駅からはやや遠いですが、人気のエリアなのですぐに埋まりますよ」と言われて、いったんは仮押さえ。翌日、「問い合わせが来ています」という電話がかかってくる。
「焦って、またもやスーモカウンターに電話をしました。友達や親は土地勘がないし、他に相談できる人がいなかったので。担当者の返答は『大型商業施設も近いし、バス停もすぐそば。そのエリアの土地はなかなか出ないんで私だったら買います』。その一言で決めました」
デザインは融通が利くというので「圧迫感がない」「洗濯の動線を楽に」「キッチンは広く」などの要望を伝えた。
気密性が高いため、暖房なしでもリビングが暖かい
「入居したのは一番寒い2月。でも、窓がすべて3重サッシだから、暖房なしでもリビングが暖かい。この建築会社は寒さ対策のプロのようで、断熱性と気密性は寒冷地でも過ごしやすいレベル。戸建てなので、娘が大声を出しても周囲に気を使わなくてよくなったのもうれしいですね(笑)」
リビングは圧迫感のない吹抜けになるとは知っていたが、夫は「ここまで高いとは思いませんでした」と感慨深げだ。
娘は現在2歳で、幼稚園への入園は再来年。まだ近所に友達はいないが、お家遊びで十分満足している。
「広い家が嬉しいみたいで、もっと小さいころから大好きな干し芋を持ってそこら中を走り回っています。今のお気に入りはキッチンおままごとセット。料理好きのママの影響か、野菜を切るのも上手です(笑)」
壁は除湿効果と消臭効果がある珪藻土で統一
妻が言う。
「洗濯物は洗ったあとにすぐ横のテラスに直行です。以前のアパートは道路に面した1階だったため、コンクリート壁の陰に隠すようにつるしていました。布団を干すスペースもなかったので雲泥の差です(笑)」
「お風呂も追い焚き機能が使えるうえに、足を伸ばせるようになりました。建築会社のキャンペーンでシャワーヘッドも高性能のものに変えています」
壁は除湿効果と消臭効果がある珪藻土で統一した。
家族全員の衣類を収納するファミリークロークもつくった。
「洋服、下着、バスタオル、全部ここにあるので裸で入っても大丈夫(笑)。朝起きて1階に降りて来たら全部ここで済ませられます」
夫は「観葉植物を置きたい」、妻は「絵を飾りたい」
2階には3つの部屋がある。
帰宅時間が不規則な夫が1人で、妻と娘は別の部屋で寝る。もう1つは、近い将来に子どもが増えたときのために用意した
理想の住環境を手に入れた夫妻に今後の望みを聞いてみるとーー。
夫は「まだちょっと殺風景なんですよね。アクセントとして観葉植物を置きたいかな」。妻は「モダンアート、横尾忠則とかを飾りたい。夫は『白と黒が基調の家なんだから、もうちょっと温かい色味の絵にしようよ』と言っていますが(笑)」
その間も娘は楽しそうに走り回っている。
取材・文/石原たきび 写真/片山貴博
- DATA
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土地面積 約125㎡ 延床面積 約99㎡ 建築費 2500万~2800万円 間取り 3LDK 世帯構成 夫(37歳)、妻(39歳)、長女(2歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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