子どもの頃から自分のイメージどおりの家を建てたいと思っていた宮城県のAさん。20代に単身で家を買い、約30年経って不具合が出てきたことで建て替えを検討。スーモカウンターを訪問して住まいに求めるものが明確になり、「屋上が得意な建築会社」にしぼって紹介してもらった結果、自分の暮らしやイメージに合う家を実現しました。「女性一人でも家を建てて、建て替えもできました。家を建てたい女性の参考になれば」と話すAさんの2度目の家づくりについて伺いました。
「イメージどおりの家を建てたい」と建て替えを決意
宮城県のAさんは会社員になって数年後、女性一人で土地と家を買いました。「お金に余裕があったわけではありませんでしたが、子どもの頃から住宅の本を見るのが好きで、いつか土地を買って自分のイメージどおりの家を建てたいという憧れがありました」
当時開発されたばかりの分譲地の土地を申し込むと数十倍の高倍率なのに当選、家を建てるのは後からと思っていましたが、土地を所有している建築会社に『土地と一緒に家もどうですか』と、勧められ購入。外観はそのまま、内装は自由に選べて、収納などの追加変更ができる、価格的に抑えられた規格住宅でした。
その後も「いつか自分のイメージどおりの家を」と思いながら、子育てにお金がかかる日々。約30年住んだ家には、シロアリや窓からの雨漏りといった不具合が発生していました。また、子育てが一段落して生活スタイルも変化。住宅ローンを借りるなら50代のうちにと考えて、建て替えを考えるようになったそう。
「家を建て替えるなら、1000万円の自己資金プラス2000万円借りて3000万円くらいの予算をイメージしていました。けれども、住宅展示場に行って大手の建築会社に『私でも建て替えられますか』と相談すると、予算内で実現するのは難しそうでした。そこで、近くのショッピングセンターにスーモカウンターがあるのを思い出して電話したんです。
家の建て替えの相談はできますか、CMに出てくるようなファミリー層でもなく、若くもないですが、相談できますかと恐る恐る聞きましたが、歓迎してくれました」
スーモカウンターで自分のこだわりが明確になり1カ月で仮契約
スーモカウンターを訪問したときは、リフォームも視野に入れていたAさん。「30年住んだ家をリフォームして一緒に年をとっていくのもいいのかな、と考えていました。しかし、最近の家が高性能になっていることや、前の家は外壁が薄く、基礎もコンクリートではなかったため、リフォームがむずかしいそうで建て替えをすることにしました。また、冬の室内は寒くて石油ストーブを使っていましたが、灯油が切れるたびにタンクを持って買いに行って入れる作業がありましたが、子どもたちが独立して数十年後には一人で灯油の重いタンクを運ぶのも大変になるだろうし、安全で便利な設備もほしくて建て替えを決めました」
Aさんはスーモカウンターに3時間ほど滞在してじっくりと相談。アンケートの細かな質問項目に答えながら、漠然としていたことが自然と整理できて「景色を楽しむ屋上」というコンセプトが頭に浮かんできたのです。
「高台の土地で海と遠い島まで望める景色の良さが気に入ったので、時間ができたら海を見て暮らしたいとあらためて思いました。木造住宅でも屋上がつくれると聞いて、屋上づくりが得意な建築会社がいいと伝えました。
特に印象に残っている話は、予算に応じて建築会社が大きく、ハイコスト、ローコスト、中間の3つに分けられ、中間の会社はハイコストの会社より価格は抑えられていても、住み心地には大きな差がなく、こだわりをもつ会社もあるという話でした」
住宅ローンの返済シミュレーションも計算してもらい、ハイコストとローコストの中間の価格帯で、屋上が得意な会社を4社挙げて、各社の特徴を説明してもらいました。4社すべてと面談日を決めましたが、最初に面談した会社で要望が叶うと分かり、他の3社との面談はスーモカウンターを通じて断ることに。2021年11月にスーモカウンターを初訪問し、1社と何度か会って話をして、年内の1カ月後に仮契約というスピードでした。
「『断るときはこちらで断りますから遠慮しないで全部見て、聞きたいことを聞いていいですよ』と言われましたが、最初の会社の家づくりが気に入り、たくさん見てもむしろ分からなくなると思ったので、迷いはありませんでした」
眺望がよくプライバシーも守られる屋上を実現
何度か話をして、仮の間取りをつくってもらい、建築会社と仮契約をしたAさん。お目当ての2階から階段で上がる、建築会社が「青空リビング」と名づけた広い屋上を叶えました。
「車の行き来が多い道路に面しているので、庭でくつろぐのは視線が気になるし、高い塀や高い樹木は防犯的に心配なので、プライバシーを守りながらアウトドアも感じられるのが屋上でした。景色を眺められればいいという気持ちでしたが、水道や排水口もあってガーデニングもできます。まずはパラソルや椅子を置いてお昼寝でもしたいですね」
三方の景色がパノラマのように広がる屋上空間は、友達を招いてパーティーなどもできる広さで開放的。太陽の光や風、星空といった自然をいつでも楽しめるアウトドアリビングのような場所です。さらに2階から階段で上がる小屋裏収納もつくりました。
「前の家は、折り畳みのはしごで上るタイプの小屋裏収納だったので、階段で上る小屋裏収納がほしいと希望しました。以前は熱がこもりがちでしたが、今は換気がよく湿気がこもりません」
屋上と小屋裏収納の、プラスαの空間は、Aさんの暮らしを豊かにしてくれるでしょう。
広さ、家事動線、収納など自分仕様の住みやすさにこだわった
Aさんは将来を考えて「1階で生活が完結する間取り」を希望しました。
20畳のリビング・ダイニングは、置き家具を最小限にして広く使っています。リビングと仕切らず隣接する畳コーナーは、ヘリのない和紙製の畳を使用したモダンな雰囲気で、フローリングにもなじんでいます。
左利きのAさんが使いやすいようシンクを左、コンロを右にレイアウトしたキッチンは、注文住宅ならでは。オール電化、IHクッキングヒーター、壁パネル、食器洗い乾燥機など、便利な最新の設備を採用。吊り戸棚がないため圧迫感がなくインテリア性も向上し、造り付けの食器棚と家電収納で収納量も十分です。
キッチンとつながる洗面所では洗濯物の室内干しも可能。リビング・ダイニング・キッチンから洗面所、玄関ホールとトイレは回遊できる動線が特徴です。
建て替え前は南にあった玄関は、北側に配置。玄関脇の土間収納には雪かき用の棒やスコップなどを置いて、雪が降った朝は通勤前にさっと雪かきができるようにしました。玄関ホールには、外出用の上着を掛けたり、バッグなどの小物も置けるクローゼットがあり、外出前に2階まで上着を取りに行く必要がありません。必要な場所に、必要なものがまとめてあるため、移動や無駄な時間が減りました。
お見合いの仲人みたいなスーモカウンターでいい縁と出合えた
Aさん宅が清潔感あるモデルハウスのように見えるのは、収納スペースが豊富ですっきりと片付いていること、床や建具、収納の扉などがアンティークな趣のダークブラウンで統一されているからでしょうか。玄関を見るとAさんのお住まいの雰囲気が分かり、まさに「玄関は住まいの顔」といえます。
インテリアは、建築会社のインテリアプランとして、プロがセレクトしてコーディネートしたスタイルがあらかじめ用意され、好みのテイストを選んでカスタマイズもできるため、選びやすく、センス良くまとまるというメリットが。
Aさんは、1階はダークブラウンを基調にした落ち着いたビンテージテイスト、2階はガラッと雰囲気を変えて白を基調に明るいカントリーテイストをセレクトしてコーディネートしました。
現在とこれからのライフスタイルに合わせて動線や暮らしやすさを考え、念願の「自分が本当に建てたかった家」を実現したAさん。
「断熱材も30年前とは全然違うもので、冬は暖かく過ごせました。夏はこれから過ごしてみないと分かりませんが、家全体を快適な温度に保ってくれる空調システムを導入したおかげで空気の通りがいいと感じますし、住み心地に満足しています」と話しています。
「スーモカウンターは、お見合いの仲人さんのようだと思いました。自分のイメージだけでは分からないことを教えてもらい、本当に求めていることを冷静に判断して、あなたに合うものはこれです、と教えてくれました。
建築会社の担当者だとどうしてもいい話しか聞けませんが、第三者の立場で話してくれて、質問をすれば的確な答えが返ってくるし、質問に答えるうちに自分が希望している案がまとまります。何よりアドバイザーがテキパキとして優秀な人でしたね」と笑顔で話すAさん。今は庭づくりを進めている最中で、家でやりたいこと、お楽しみがますます増えそうです。
取材・文/佐藤由紀子 写真/伊藤トオル
- DATA
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土地面積 290.57㎡ 延床面積 124.19㎡ 建築費 2900万円台 間取り 3LDK+畳コーナー+屋上+小屋裏収納 世帯構成 母(50代) 長男(20代)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターイオンモール名取店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談