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スーモカウンター注文住宅のサービスをご利用いただいて建てたお住まいの
実例を中心に、注文住宅のノウハウをご紹介します。

家を建てる手順は?必要な期間や建築前のポイントを解説

家を建てるときにはまず何をしたらよいのでしょうか? 一般的な手順や期間、依頼先や費用のこと、後悔しないための建築前の注意点などを一級建築士の越野かおるさんのお話をもとにまとめました。「注文住宅を建てるのが初めてで悩んでいる」という人は、ぜひ家づくりのヒントにしてください。

家を建てるときの手順は?

はじめに、家を建てるときの手順を紹介します。こちらで紹介する手順は、土地探しからスタートし、金融機関で住宅ローンの借り入れを行った場合の一般的な目安になります。依頼先の建築会社や土地の建築条件等によって手順が異なるケースもあります。

家を建てるときのおおまかな流れのイラスト

家を建てるときのおおまかな流れ(イラスト/伊藤美樹)

1    情報収集(土地・建築会社探し)

土地のリサーチや依頼する建築会社の比較検討を行います。ネットでも情報収集は可能ですが、気になる土地に足を運んだり、建築会社を訪れて話を聞いたり、モデルハウスを見学することでより具体的なイメージが膨らみます。

売地の写真

「駅から徒歩圏内」「学校が近い」など、希望条件に合わせて家を建てるための土地を探す(画像/PIXTA)

2    プランニングと概算見積もり、建築依頼先の決定

土地探しと並行しながら気になる建築会社と打ち合わせを行います。購入したい土地が決まったら、このときにおおまかな間取りのプランや見積もりも出してもらう流れが一般的です。複数の建築会社を比較し、納得できる内容であれば依頼先を決定します。

打ち合わせをする人の写真

納得できるまで打ち合わせを重ねて間取りを決めたほうがよい(画像/PIXTA)

3    住宅ローン事前審査、土地の売買契約

土地や依頼する建築会社が決まったら金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。住宅ローンには事前審査と本審査があり、事前審査通過後に本審査に進むことができます。事前審査には2日〜1週間ほど時間がかかります。事前審査通過後は、購入したい土地の売買契約を締結します。

借入申込書の写真

住宅ローンを申し込む際はさまざまな審査書類を用意する必要がある(画像/PIXTA)

4    住宅ローン本審査、土地の引き渡し

住宅ローンの事前審査を通過すると本審査に進みます。本審査では利用者の収入や健康状態などが詳細にチェックされます。通常、本審査には1〜2週間ほど時間がかかります。本審査の通過後、土地の引き渡しとなります。

電卓と家の模型の写真

本審査では事前審査よりもさらに詳細な内容をチェックされる(画像/PIXTA)

5    本設計

2で作成されたプランをもとに、建築会社と話し合いを重ねて本設計の段階に入ります。詳細な間取りを決定し家の設計図面を作成します。

間取を検討する人の写真

設計図面は建築において重要なもの。打ち合わせを行い、詳細を決めていく(画像/PIXTA)

6    設備や建材の仕様決定

間取りが決定したら、設備や建材を選びます。ショールームへ足を運んで実物を見たり、カタログを見て比較検討するのが一般的です。

色見本の写真

壁紙や天井材、床材、外壁材などの建材や、キッチンやトイレなど設備機器を比較検討し決定する(画像/PIXTA)

7    建築費用の確認と建築工事請負契約の締結

詳細なプランが決まったら建築会社と建築工事請負契約を締結します。工事請負契約書には、家の仕様や金額、工事期間といった内容が細かく記されています。このときに、工事費用の5〜10%の手付金と印紙代を支払います。

建築工事請負契約書の写真

建築会社としっかり話し合い、納得のいくプランを決めてから建築工事請負契約を結ぶことが大切(画像/PIXTA)

8    着工

決定したプランに沿って工事がスタートします。着工前には工事の安全祈願をする地鎮祭を行う人もいます。
着工中は建築会社の現場監督が施工図と照らし合わせながら工事工程をチェックしたり材料を検査したりといった「管理」を行います。設計事務所(建築家)に依頼をした場合、設計事務所が「監理」をします。着工から完成までの期間は、土地の条件や住まいの規模により異なりますが、3〜6カ月ほどかかるのが一般的です。

工事中の家の写真

決定した設計図に沿って工事が進められる(画像/PIXTA)

9    竣工・引き渡し

工事完了後には、建築工事を担当していた会社や設計事務所が、計画どおりに家が完成したかを最終チェックするため竣工検査を行います。問題なければ引き渡しとなり、設備や器具等の使用説明がなされます。このとき、今後のメンテナンス業者について情報共有をしてもらえる場合もあります。

家の引き渡しのイメージ写真

すべての工程が終了し、無事に引き渡しとなる(画像/PIXTA)

家を建てるためにどれくらいの期間が必要?

土地の有無により必要な期間は異なる

「土地ありの場合は土地探しの必要がありません。建築会社選びから引き渡しまでの期間は、約1年ほどかかるのが一般的です。一方、土地なしの場合は土地探しから引き渡しまでの期間は約2年ほどかかります。あくまでもこの数字は目安です。いい土地と出合えるかや打ち合わせの回数によってもかかる期間は変わってきます」(越野さん、以下同)

時間をかけるほど満足度の高い家が完成するわけではない

「家づくりにどれくらい時間をかけるのかは人それぞれで正解はありません。短期間で理想の家を建てた人もたくさんいますし、長く時間をかけるほど満足度の高い家が完成するかというと、そうとも限りません。ただし、情報収集にはできるだけ時間をかけることをおすすめします。予算内で満足度の高い家を建てるための情報を比較検討しコストカットが期待できるからです」

相談する家族の写真

建築依頼先や設備、間取りなどに関しては、できるだけ時間をかけて情報収集をすることで、費用を節約できる可能性が高くなる(画像/PIXTA)

家を建てるために必要な費用は?

家を建てるためには、土地購入費(土地なしの場合)、建築費、その他諸費用がかかります。諸費用とは、住宅ローン関連の手続きに必要な費用や固定資産税や不動産取得税などの税金、司法書士依頼料などです。住宅ローンの頭金を支払う場合はそのお金も用意しておかなくてはいけません。
また、設計事務所に依頼する場合は建築費の10%ほど設計料を支払う必要があります。

「家を建てた後もある程度の余裕を持って生活ができるように、資金計画を立てることが大切です。土地や建物以外にかかるお金についても初期の段階で明確にしておくとよいでしょう」

図面と見積書の写真

家を建てる際にかかるさまざまな費用を把握した上でプランを決定することが大切(画像/PIXTA)

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スムーズに家を建てるためのポイントは?

余裕を持って情報収集と会社選びをする

「家を建てるときに、焦って結論を出して後悔するパターンは珍しくありません。時間に余裕を持って土地や建築会社を探すことをおすすめします。気になる会社があれば話を聞きに行き、希望や条件に応じたプランを提案してもらうとよいでしょう。複数の会社を比較した上で、自分たちに合った依頼先を見つけてください」

雑誌の写真

インターネットや雑誌などで注文住宅に関する情報を集め、比較検討する(画像/PIXTA)

相性のいい担当者と出会う

「家づくりは施主様と建築会社がチームになって行います。そのため、設計者、施工担当者、営業など家づくりに関わる人同士の相性がとても大切です。悩みや要望を上手に聞き出してくれる担当者を見極め、安心して家づくりを任せられるとよいですね。

また、建築会社との話し合いの際には遠慮をしないこともポイントです。ただし、お互いが気持ちよく話し合えるように相手に敬意を持つことを意識しましょう。予算や希望のデザイン、理想のライフスタイルなどできるだけ明確に伝えることでイメージどおりの家が出来上がります」

握手する人の写真

担当者との相性と良好なコミュニケーションが家づくり成功の鍵ともいえる(画像/PIXTA)

家族間で上手に役割分担をして家づくりを進める

「家づくりにおいて家族で役割分担を決めるとよいでしょう。例えば夫は外観や寝室、妻はLDKや水まわりといったように、場所ごとに誰がイニシアチブを持って話し合いを進めていくのか決めておいたほうが家づくりは円滑に進みます。そして、会話ができる子どもがいれば、ぜひ子どもの意見も取り入れるようにしましょう。みんなが当事者意識を持って家づくりに参加することが大切です」

家づくりの役割分担のイラスト

夫は外観担当、妻は間取り担当といったように役割分担をして住まいの計画を進めるとよい(イラスト/伊藤美樹)

将来を見据えた家づくりをする

「今だけでなく将来の暮らしを想定して家づくりをしましょう。子どもが独立した後や夫婦の老後の生活などをイメージし、プランを決められるとよいですね。また、住みながらメンテナンスコストがかかる部分もあります。いつ、どこに、どれくらいのコストがかかるのかも注文住宅を計画する際に整理しておきましょう」

料理する老夫婦の写真

今だけでなく将来の家族の姿をイメージすることで、より長く住める家を建てることができる(画像/PIXTA)

スーモカウンターで家を建てる手順を学んだ先輩たちの事例を紹介!

スーモカウンターを通して家を建てる手順を学び、理想の家を完成させた先輩たちの実例を紹介します。

【Case1】住んでいたマンションを無事に売却し、理想の住まいが完成

コロナ禍の影響により家で過ごす時間が長くなり、子どもたちがのびのび過ごせる環境を求めて注文住宅を建てたというKさん一家。もともと住んでいたマンションを売却してから家を建てる計画だったKさんは、スーモカウンターのアドバイザーの提案によりファイナンシャルプランナーの無料相談に参加し、資金計画に関する不安を解消しました。マンションの売却も含めて家づくりはスムーズに進み、全館空調・オール電化の心地よい住まいが完成しました。

Kさん宅の注文住宅実例

回遊動線を採用したLDK。子どもたちがのびのびと走り回ることができる(写真/アラキシン)

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子どもたちとのびのび暮らすために分譲マンションを売却して建てたマイホーム

【Case2】被災した家を建て替え、家族が笑顔になれる暖かい家が完成

Hさんは小学生の子どもが3人いる5人家族。被災した家を建て替える際にスーモカウンターに相談に訪れました。スーモカウンターにはキッズスペースがあり、相談中も子どもたちが遊べるので安心だったそう。被災の支援金に関する情報提供や、ファイナンシャルプランナーとの無料相談もあり、第三者の意見を取り入れながら資金計画を立てました。相性のいい建築会社との出合い、高断熱の暖かい家が完成。宿題コーナーや読書コーナーも取り入れ、家族全員が楽しく暮らせる住まいになりました。

Hさん宅の注文住宅実例

階段下のスペースを有効活用してつくった読書コーナー。こもり感のある空間で自分だけの時間を満喫(写真/伊藤トオル)

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最短距離でゴールできた後悔のない家づくり

【Case3】希望を資料にまとめて建築会社にプレゼン! 快適な新居が完成

築50年の社宅から新築の注文住宅へ住み替えることにしたSさん一家。土地探しからスタートし、理想の住まいの完成まで1年で成し遂げることに成功しました。何も準備をしていないところからスーモカウンターを訪れ、資金計画や土地探し、建築会社選びの悩みを打ち明け、自分たちに合った家づくりのイメージを明確にしていきました。希望を資料にまとめて複数の建築会社に伝えたところ、担当者の反応はさまざまだったそう。希望をかなえてくれそうな一社と契約し、おしゃれで暮らしやすい新居が完成しました。

Sさん宅の注文住宅実例

年齢を重ねても快適に過ごせる家にこだわり、設備や間取りも工夫(写真/河原大輔)

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デザイン性は当然重視!その上で、ずっと先まで暮らしやすい家に

【Case4】価格と要望の実現度のバランスを考えて依頼先を決定

長男の小学校入学に間に合うように家づくりを始めたDさん。まずはスーモカウンターの「住宅価格まるわかり講座」に参加し、家を建てる手順や費用相場について学びました。紹介してもらった6社と面談を行い、価格や要望の実現度などのバランスが良い1社に依頼することに。小屋裏に設けたシアタールームや玄関ホールに設けたおしゃれな手洗いカウンターなど、家族のこだわりが詰まった一軒家が完成しました。

Dさん宅の注文住宅実例

地元に家を建てるという夢をかなえたDさん。時間をかけて情報収集し、コスト面でも納得のいくプランに決定(写真/河原大輔)

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生まれ育った街で、家族や仲間が笑顔で集える住まいを実現

家づくりをスムーズに行うために大切なこと

最後に、家づくりをスムーズに行うためのポイントを越野さんに伺いました。

「家づくりの最適な進め方は人それぞれ異なります。大切なポイントは、結論を出すときは焦らずじっくりと考えることです。建築会社の担当者はさまざまな提案をしてくれると思いますが、最終的に意思決定するのは自分自身だということを忘れないでください。情報収集や家族と相談をしながら、提案されたプランの中から『これがいい!』というものを選ぶようにしましょう」

スーモカウンターに相談してみよう

「家を建てるときの手順は?」、「注文住宅を建てるときは何から始めればいいの?」など、住まいづくりについて疑問や悩みがある人は、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご希望を伺ったうえで、かなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや会社選びのポイントなどを学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

取材協力/越野かおるさん

kao一級建築士事務所 代表 一級建築士

取材・文/佐藤愛美(りんかく) イラスト/伊藤美樹