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カーテンを開けると「レイクビュー」。家族も猫も大満足、漆喰壁にこだわった家づくり

大学の研究室で知り合い、2012年に結婚したIさん夫婦。勤務地の事情で越谷に転居し、念願だった「レイクビュー」の新居を手に入れた

住むヒト、どうぶつ、みんなが満足できる家を目指して

結婚後は神奈川県川崎市にある妻の実家の近くに賃貸マンションを借りて住んでいました。しかし、妻のイルカ好きが高じて2014年に二人でパラオに移住。約2年間を「南の楽園」で過ごしたそうです。

そうこうするうちに子どもを授かり、帰国することに。川崎市で出産後、夫の仕事の関係で埼玉県越谷市に引越しました。

「そのころ住んでいたのは2DKで8万円ちょっとの賃貸物件。新築で利便性もよかったんですが、茨城県に住んでいる夫の両親と同居しようかという話の延長線上で二世帯住宅を建てることを検討し始めたんです」(妻)

子育てしやすい二世帯住宅へ

当時、娘は2歳。子育てに手がかかります。親と同居すれば、いざという時に子どもの面倒を見てもらえます。とはいえ、夫は新しい環境での仕事を軌道に乗せるので手一杯。家づくりは完全に妻主導だったといいます。

パラオから連れて帰ってきたオス猫の「はっちゃん」(5歳)

奇跡的にレイクビューの土地に出会う

理想の家の条件を聞くと、真っ先に返ってきたのは「レイクビュー」という回答。妻は大の海好きですが、埼玉は海なし県。しかし、越谷にはレイクがあります。せっかくこの地に腰を据えて住むのなら、毎日広い水面を眺めて過ごしたい。そう考えたのです。
家づくりに関する知識が何もない中、夫婦で最寄りのスーモカウンターを訪れました。
「『窓からレイクビュー』、『自由な間取り設計』、『高気密・高断熱で漆喰(しっくい)素材を使って壁自身が呼吸するような家』などの譲れない条件を伝えたうえで、親世帯の資金と自分たちの年収を合わせて、どれぐらいの予算が組めるのかについて質問。土地の探し方についてもいろいろと教えてもらいました」

夫婦の居住スペースは2階。旧居にはなかったキャットウォークに大喜びの「はっちゃん」

結果的に、妻がインターネットで見つけた土地を購入しました。
「一戸建てでレイクビューという物件はほとんどなく、奇跡的に出会った土地でした。建築条件もなかったので、建築会社もこちらで選べます。つまり、細かい注文に応えてくれそうというのも決断した理由のひとつです」

2階の窓からレイクビューが広がる

理想の土地が見つからなかったら、銀行の融資が下りても家づくりは先延ばしにしようと思っていました。ところが、貴重なレイクビューの更地と出会ってしまったIさん。もはや、エンジンは全開です。

建築会社、現場監督と思い入れたっぷりの家を実現

「スーモカウンターでは希望に見合った4つの建築会社を紹介してもらいましたが、最終的には地元に強くて、感じのいい女性が担当してくれた会社に決定。設計者も女性だったので、女性目線で細かい注文を聞いてくれそうな手応えを感じたからです」

IHの3口コンロが付いたキッチン。アーチの小窓は帰宅した子どもに「おかえり」と言うために作ってもらった

思い入れたっぷりの家。妻は建築中もしょっちゅう現場に足を運んで、現場監督と微調整について話す機会を設けたそうです。
「現場監督とは毎日のようにLINEでやりとりしていましたから、現場の進捗にあわせて理想の家に近づけていきました。リビングの黒いペイントボードも急遽追加してもらったんです。やっぱり、設計図と立体ではイメージが違うこともあるんですね」

1階は両親の居住スペース。保育園がない日曜日は「じいじ」と「ばあば」が娘と遊んでくれる

1階はシンプルなデザインで、オールフラットのバリアフリー仕様。和室の壁には淡いパステルグリーンの漆喰を採用しました。

洋裁が趣味の「ばあば」のために、南向きの窓際に掘りごたつ風のミシンコーナを作った

2018年2月に着工し、引き渡しは同年11月。初めての家づくりを振り返って、妻は「ネットで調べまくっているよりは、まず動いてみるほうがいいと分かった」と言います。
「こだわったのは、以前住んでいた賃貸マンションで不満だった壁紙を極力排して漆喰にしたこと。漆喰の塗り方もウェーブ、ラフ、ナチュラルという具合に部屋ごとに3パターンの変化をもたせています」

階段の漆喰壁は「ラフ塗り」で仕上げられている

「とくに気に入っているのは、漆喰やタイルの壁、天井高などの内装。漆喰の壁やトリプル断熱のおかげなのか、冬場でも乾燥が少なく、一度部屋が温まると冷めにくい。あとは何と言っても念願だった『レイクビュー』。窓からの景色は借景ですが、毎朝起きるたびにリゾート地に来たような気分にさせてくれます」
遊び場が増えた家に娘も大喜び、縦横無尽に駆け巡ることのできる環境に愛猫も大喜び、そして夫までもが、こう言います。
「以前の賃貸マンションも住みやすかったんですが、仕事が忙しいので帰宅したらメシ食って風呂入って寝るだけ。でも、新居ではソファーに座ってくつろぐ時間が増えました」
暖かくなったら広いウッドデッキでバーベキューや水遊び、家庭菜園などを楽しみたいというIさん夫婦。子どもたちの成長とともに、家の理想度も高まっていきそうです。

さまざまな活用法が想像できるウッドデッキ

じいじ、ばあば、Iさん夫婦、娘、猫。そして、これから生まれてくる子ども。誰もが幸せになる「レイクビュー」の一戸建てはこうして完成しました。物語が始まるのはこれからです。

取材・文:石原たきび、写真:一井りょう

DATA

土地面積 215
延床面積 176
建築費 4000万円以内
間取り 2LDK+3LDK(2世帯住宅)
世帯構成 夫(34歳)、妻(35歳)、娘(3歳)、父(60代)、母(60代)、猫(5歳)、モルモット(7歳)
スーモカウンターで受けたサービス
カウンター店舗 スーモカウンター 越谷イオンレイクタウンmori店
紹介された建築会社数 4社
受けたサービス 個別相談