- 以前のアパートには5年住んでメンタルをやられました
- 別の会社のパンフレットを渡して「こんな感じにできますか?」
- 希望は「木のぬくもりを感じられるシンプルな和モダン」
- 2階の窓からは狭山緑地の深々とした緑が見える
- 家の目の前の直売所では農家が収穫した野菜が格安で買える
- 周囲の自然と同化しているかのような新居
以前のアパートには5年住んでメンタルをやられました
夫(37歳)、妻(32歳)ともに市内で働く会社員。家を建てるに当たって、子どものころから慣れ親しんだ土地から離れるつもりはなかったという。上の写真の柴犬は推定5、6歳の保護犬、「小梅」ちゃんだ。
二人は2013年の結婚を機に実家を出て2DKのアパートに引越した。家賃は7万円ちょっととリーズナブルだが、築20年位の物件だったため、設備も造りも古い。妻が当時の暮らしを振り返る。
「まず、キッチンがカビ臭い。2階で日当たりは良かったのに、なぜか湿気取りを置いてもすぐに水が満タンになっちゃう。お風呂の追い焚きができないことも地味に辛い。結局、5年ぐらい住んで小さなことではありますが、じわじわとメンタルをやられました(笑)」
別の会社のパンフレットを渡して「こんな感じにできますか?」
夫妻は2018年のGWに初めて住宅展示場に出向いた。夫が言う。
「賃貸アパートの不満はあったものの、一番のきっかけは消費増税前に建てようと思ったこと。あとは、オリンピックが近づいてきたから建築需要が混み合うんじゃないかという心配もありました」
最終的には夫の祖母が住んでいた土地を譲り受け、最寄りのスーモカウンターで紹介された施工会社に建築を依頼。2019年3月に入居している。
スーモカウンターでは計3社を紹介され、その中から予算に収まる見積もりを出してきた地元密着型の施工会社を選択。
「じつは対応してくれた店長が近辺の高校に通っていたこともあり、話が盛り上がったんです。ただし、モデルハウスは僕らの趣味と違ったので、別の施工会社のパンフレットを渡して『こんな感じにできますか?』と聞きました」
答えはなんと「やりましょう」。祖母の家の解体費用も相場以下に抑えてくれた。
希望は「木のぬくもりを感じられるシンプルな和モダン」
彼らの希望は「木のぬくもりを感じられるシンプルな和モダン」。家具をあまり置きたくなかったので、収納も据え付けのものを中心にした。
キッチンは対面式のペニンシュラ型。妻の「料理をしながらテレビを見たい」という夢も実現した。夫いわく、「キッチンを壁面から離して設置するアイランド型は壁に付けられないから強度が必要らしくて。価格がグッと上がるんですよね」
窓を開けていると心地よい高台の風が抜けていく。
「本当は2階に寝室があるんですが、初日にここで寝たら楽すぎて。半年経ちますが、2階のベッドはまだ組み立てていません(笑)」
2階の窓からは狭山緑地の深々とした緑が見える
こだわりスペースといえば、玄関脇のDIYコーナーは夫の悲願。むく材の柱にはできないと言われて、木目調のクロスを貼ったという。「道具は少しずつ買いそろえたもので、ゆくゆくは棚とかもつくりたい」とのこと。
さて、2階ものぞいてみよう。こちらはさらに風通しが良く、窓からは狭山緑地の深々とした緑が見える。
家の目の前の直売所では農家が収穫した野菜が格安で買える
ラストは庭。
「モミジの木を植えてもらいました。今のところはこれで満足。いじるとしたら縁台を置きたいですね」
周囲の自然と同化しているかのような新居
妻がしみじみとつぶやいた。
「すべてが広くなったので快適。でも、一番喜んでいるのは小梅じゃないかな。アパート時代よりくつろいでいるし、何となく目が笑っているような気がするんです」
最後に夫が言う。
「スーモカウンターでは『話を熱心に聞いてくれる会社を』という要望を伝えましたが、まさにその通りの出会いに恵まれました。自分たちのイメージに合う会社がスッと出てくるのがすごいですよね」
風鈴の音。鳥のさえずり。広い空と深い緑。「ハクビシンやアライグマもよく出る」という環境でスローライフを手に入れたIさん夫妻(と小梅)。「木のぬくもり和モダン」の家は、まるで周囲の自然と同化しているかのようだった。
取材・文/石原たきび 写真/一井りょう
- DATA
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土地面積 約209㎡ 延床面積 約150㎡ 建築費 3000万~3500万円以内 間取り 4LDK 世帯構成 夫(37歳)、妻(32歳)、柴犬
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンター イオンモールむさし村山店
紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談