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オープンキッチン人気の秘密とデメリット緩和のひと工夫

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今人気のキッチンといえば、おしゃれで開放的なオープンキッチンですが、使いやすさという面で不安に思っている方もいるのでは? そこでオープンキッチンが評価される理由と、使いやすくするためのさまざまな工夫について、一級建築士のYuuさんにお話を伺いました。

目次

どうして人気があるの?「オープンキッチン」とは

住宅情報雑誌やカタログなどを見ると、おしゃれで清潔感あふれるキッチンが多数紹介されています。中でも「オープンキッチン」と呼ばれるキッチンは高い人気を誇っており、これから家を建てる人やリフォームを検討している人にとっては憧れの存在です。

ところで、一体どのようなキッチンを「オープンキッチン」と呼ぶのでしょうか?

「オープンキッチンとは、簡単に言うと壁で仕切られていないキッチンのことです。なお、壁で仕切られていてキッチンだけで一つの部屋になっているものをクローズドキッチン、腰高の壁やつり戸棚などによって居室と部分的に仕切られているものをセミオープンキッチンと呼んでいて、どの程度キッチンの独立性が保たれているかで分けられます」(Yuuさん、以下同)

●キッチンの種類

壁で仕切られていないオープンキッチン(画像/PIXTA)

壁で仕切られていないオープンキッチン(画像/PIXTA)

腰高の壁や吊戸棚などで部分的に仕切られているセミオープンキッチン(画像/PIXTA)

腰高の壁やつり戸棚などで部分的に仕切られているセミオープンキッチン(画像/PIXTA)

壁で仕切られていて部屋のようになっているクローズドキッチン(画像/PIXTA)

壁で仕切られていて部屋のようになっているクローズドキッチン(画像/PIXTA)

では、居室と明確な仕切りをもたないオープンキッチンが、今なぜ人気になっているのでしょうか。

「生活スタイルの変化によるところが大きいでしょう。昔はお母さんが一人で料理をして、でき上がってから家族が食卓につくという生活スタイルが当たり前だったので、キッチンは独立させた方が便利でした。しかし、今は夫婦が協力して料理をしたり、子どもたちが手伝ったり、みんなで料理をする家庭が増えました。また、つくりながら食べる、食べながらつくるというように、『つくる』と『食べる』の距離が近くなりました。料理をすることが生活の中に溶け込んできたため、よりオープンで他の場所との連携がしやすいキッチンが人気になったのです」

オープンキッチンの中でも、特に人気のタイプは?

先ほどは独立性の高さによってキッチンを3つに分けましたが、オープンキッチンだけでもいくつかのタイプに分けることができます。

「人気のオープンキッチンには、アイランド型対面スタイル、ペニンシュラ型対面スタイル、そして最近人気が再燃している壁付け型があります」


■アイランド型対面スタイルの特徴

アイランド型は、文字通り部屋の中央に島のように配置されたキッチンで、どこの壁にもくっついていないのが特徴です。

「このタイプは、キッチンの周りをぐるりと回れる動線の良さがポイント。キッチン奥の狭い通路で人がすれ違う必要がないため、複数で料理をする場合に便利です。さらに、フラットな対面スタイルなら、キッチンの反対側からも手伝いやすく、みんなで料理や片付けに参加できます。見落とされがちですが、車いすで通り抜けできるといったバリアフリーの面でも使いやすいキッチンです」

ただし、このタイプはより広いスペースを必要とします。キッチンに割く面積に余裕をもったプランニングを心がけましょう。

アイランド型対面スタイルのオープンキッチン(画像/PIXTA)

アイランド型対面スタイルのオープンキッチン(画像/PIXTA)

■ペニンシュラ型対面スタイルの特徴

「ペニンシュラ」とは半島という意味。このタイプは半島のように、壁にキッチンの一部がくっついているのが特徴です。

「このタイプは、特に小さなお子さんがいる子育て世帯にオススメです。アイランド型の場合はアクセスの良さがメリットでしたが、アクセスが良いということは子どもでも出入りがしやすいということ。キッチンは火や包丁を使うので、安全のことを考えれば小さな子どもの出入りは制限したいところです。その点、このタイプのキッチンは、出入口が一箇所なのでベビーゲートなどを設けて子どもの出入りをコントロールできますし、料理をしながら子どもの様子を見ることもできます。ペニンシュラ型も、反対側から手伝いやすいフラットな対面スタイルが人気です」

ペニンシュラ型対面スタイルのオープンキッチン(画像/PIXTA)

ペニンシュラ型対面スタイルのオープンキッチン(画像/PIXTA)

■壁付け型の特徴

30年以上前のDK、LDKのキッチンと言えば、壁側を向いている壁付け型のキッチンが一般的でした。その後、家族とコミュニケーションが取りやすいなどの理由で対面スタイルのキッチンに流行が移りましたが、最近になって壁付け型の人気が再燃しています。

「このタイプのメリットは、キッチンセットとダイニングテーブルの間に障害物がないため、配膳や片付けの際に回り込む必要がなく、非常に作業効率が良い点です。障害物がないということは、高齢者や妊婦さん、車いすでの利用にも適していると言えます。また、あまりスペースに余裕がない場合でも広く使える点はメリットの一つです」

このタイプの人気が再燃している理由は、収納効率が上がってキッチン周りが整理整頓しやすくなり、デザイン性も格段に向上しているから。ちらかった状態が丸見えになるというかつてのデメリットが解消されて、狭くても広々と使えて家事効率のいいこのタイプの良さが見直されているのです。

壁付け型のオープンキッチン(画像/PIXTA)

壁付け型のオープンキッチン(画像/PIXTA)

気になるデメリットはこんな工夫で緩和できる!

オープンキッチンには多くのメリットがある一方、デメリットもあります。ただし、それらの多くはさまざまな工夫で緩和することが可能です。

 

■音が気になる

リビングやダイニングとつながっているからこそ、シンクに落ちる水音が意外と気になります。しかし、今は静音タイプのシンクがあるので、そういったものを選べば水音が軽減されます。

 

■水ハネする

シンクの向こう側に壁がないオープンキッチンでは、洗い物の際などに水を出し過ぎると、床まで飛んで濡れてしまうことがあります。毎回床掃除をするのが面倒な場合には、手元に少し壁を立ち上げたステップ対面式キッチンが向いています。

 

■油ハネする

炒め物をすると、思った以上に油が飛びます。完全オープンの場合は床に油が飛んで染みになるのを心配する人も。その場合は、コンロ周りに油ハネを防ぐ「オイルガード」をつけたり、油染みになりにくい床材を選ぶなどの対策が考えられます。

 

コンロ周りに透明のオイルガードを設置した例(画像/PIXTA)

コンロ周りに透明のオイルガードを設置した例(画像/PIXTA)

■臭いがする

料理中の臭いが気になる場合には、しっかり排気ができる高性能な換気扇を選んだり、魚焼き用のグリルを煙の出にくいものにしたりすると臭いを緩和できます。

 

■収納が不足しがち

アイランド型やペニンシュラ型のオープンキッチンの場合、開放感やエアコンの効きを求めてつり戸棚を外す人が多いのですが、そうするとその分収納が不足しがちです。

ただ最近のキッチンは、何をどこにしまえば使いやすいかまで考え抜いてつくられた非常に収納力が高いものが多いため、そのような収納力の高いキッチンを選ぶと良いでしょう。

それでも足りない場合は、大型の壁面収納が便利です。人気なのは引き戸タイプのもの。開けたまま作業ができ、閉めれば中の家電をすっきり隠すこともできます。

引き戸タイプの壁面収納なら家電もすっきり隠せる(写真/河波隆博)

引き戸タイプの壁面収納なら家電もすっきり隠せる(写真/河波隆博)

憧れのオープンキッチンを使いこなす先輩たちの実例を紹介!

【case1】料理が楽しい! 親子3代で使いやすいこだわりのアイランドキッチン

6人家族が快適に過ごせる二世帯住宅を目指したFさん夫妻。家族が多いだけに家事動線がスムーズな間取りが希望でした。中でもアイランド型のオープンキッチンは、システムキッチンのメーカー経由で面材を取り寄せるほどのこだわりぶり。サイズも大きくゆったりとしたつくりで、「母や娘たちと一緒に立つのが楽しい」とお気に入りです。

大きめのキッチンでは、妻が「母や娘たちと一緒に立つのが楽しい」と話す。キラキラ輝く天板は、夫が気に入ったものをチョイス(写真/本美安浩)

大きめのキッチンでは、妻が「母や娘たちと一緒に立つのが楽しい」と話す。キラキラ輝く天板は、夫が気に入ったものをチョイス(写真/本美安浩)

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【case2】憧れの広々キッチンで作業もラクラク! 夫の家事参加率も上がって大満足

団地暮らしに不満が募り、注文住宅を建てることにしたNさん家族。以前は「狭い空間でイライラしながら家事をこなしていた」と語る妻は、作業スペースが広いペニンシュラ型のキッチンに大満足。IHのコンロなので掃除がしやすい点も高評価。大人2人が余裕で並べる広さのおかげで、夫の家事参加率もぐんと上がったと喜んでいます。

作業スペースが広いペニンシュラ型のキッチン。IHのコンロはガスと火を使わないので汚れにくい(写真/相馬ミナ)

作業スペースが広いペニンシュラ型のキッチン。IHのコンロはガスと火を使わないので汚れにくい(写真/相馬ミナ)

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【case3】動線を考え抜いた回遊型のキッチンで、家事効率が格段にアップ!

キッチンまわりの動線を工夫して間取りを考えたSさん。キッチンはぐるりと一周できる回遊型にし、さらに洗面室、浴室へと一列に並んだ、家事動線抜群の間取りに。料理をしながら洗濯をするなど、家事の効率化、時間短縮を実現しました。また、キッチン横にはスタディコーナーを設け、子どもたちが宿題をする様子を見守ることもできます。

キッチンから家事室、洗面室、浴室が一列に並んだ、家事動線抜群の間取り。キッチンを回遊型にし、通路幅を広く取ったのは、「将来、娘たちや両親と一緒に使うことになっても利用しやすいように」との妻のこだわり(写真/島崎耕一)

キッチンから家事室、洗面室、浴室が一列に並んだ、家事動線抜群の間取り。キッチンを回遊型にし、通路幅を広く取ったのは、「将来、娘たちや両親と一緒に使うことになっても利用しやすいように」との妻のこだわり(写真/島崎耕一)

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理想のオープンキッチンを実現するためのポイント

最後にまとめとして、Yuuさんに理想のオープンキッチンを実現するためのポイントを聞きました。

「どんなキッチンを選ぶかで暮らし方は変わります。そのため、まずどんな暮らしをしたいかを決めることが大事です。例えば、子どもと一緒に料理をしたいと思っているなら、フラットな対面スタイルのオープンキッチンを選ぶなど。また、今はオープンキッチンのさまざまなデメリットを緩和する設備もそろっているので、自分のこだわりに合わせてそれらを選んでもらえればと思います」

スーモカウンターに相談してみよう

「こういう暮らしをしたい」という思いはあっても、それを実現するためにどのようなキッチンがベストなのかわからないという方も多いでしょう。リビング・ダイニングとの配置や玄関からの動線なども考えると、各家庭によってベストな答えは違います。

そんなときは、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、どのような暮らしを送りたいか、キッチンへの要望などを聞いたうえで、それらを実現してくれそうな依頼先を提案しています。

無料の個別相談のほか、「パパママ必見!子育て世代の家づくり講座」など、家づくりの流れや予算の組み方などが学べる無料の家づくり講座もご利用いただけます。ぜひお問い合わせください。

取材協力/Yuu(尾間紫)さん

一級建築士。長年、リフォームの現場で培った経験から、住宅リフォームコンサルタントとして幸せなリフォームを実現するためのノウハウを発信。セミナー講演や執筆活動、人材育成研修などを通し、消費者と事業者の間をつなぐかけ橋となるべく奔走している。毎日新聞での連載やwebサイト「リフォームのホント・裏話」で最新情報を発信中。

取材・文/福富大介(スパルタデザイン)