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おしゃれな床の間を取り入れたい!和モダンで実用性も兼ね備えた理想のデザインとは?

おしゃれな床の間を取り入れたい!和モダンで実用性も兼ね備えた理想のデザインとは?

(写真提供/ルポハウス)

和室に床の間があると華やかさが生まれ、格式高い雰囲気を演出することができます。しかし、古風な印象に傾いてしまわないか心配という人も多いのでは? また、せっかく床の間をつくったのに空間を持て余してしまうという悩みもあるかもしれませんね。

今回は、数多くの住宅を手掛けてきたルポハウスの石田悠衣さんに、おしゃれで実用性の高い床の間について聞きました。

床の間にはどんな種類と特徴がある?

床の間とは、鎌倉・室町時代の書院建築から発達した座敷飾りのこと。和室の中に床を一段高くした空間を設け、花や置物を置いたり奥の壁に掛け軸を飾ったりするのが伝統的な使い方です。しかし、一口に「床の間」と言っても、その様式は多種多様。代表的な種類やそれぞれの特徴をまとめました。

書院造りの床の間

書院造りの伝統的な床の間。訪れた客人が書画や花を鑑賞するために設けられた(写真/PIXTA)

本床(ほんどこ)

床板(とこいた)に床框(とこがまち)を施し、畳より一段高くしたスタイルの床の間。壁面に床柱を立て、上部に小壁を設けた代表的な様式。

床板と床框を施した本床

伝統的な様式の床の間。空間に厳正な雰囲気が生まれる(イラスト/小林敦子)

蹴込み床(けこみどこ)

床框を施さないスタイルの床の間。床板の下に蹴込み板という垂直に立てる板を取り付けて一段高くしています。本床と比較すると、床框がない分、簡易的なつくりになっています。

蹴込み床

蹴込板の代わりに丸太や竹を使う場合もある(イラスト/小林敦子)

踏込み床(ふみこみどこ)

床と同じ高さの床の間。地板を貼るなど畳の一部だけ素材を変えて床の間にしています。「敷込み床(しきこみどこ)」とも呼ばれます。

踏込み床

空間にメリハリをつくるために畳とは違う素材を使うのが一般的(イラスト/小林敦子)

織部床(おりべどこ)

床板を取り払い、天井と壁の境目を抑える廻縁(まわりぶち)に化粧板をつけた床の間の様式。安土桃山時代の武将・古田織部が好んだため「織部床」と呼ばれています。

織部床

簡略的な様式の床の間だが、和室の一角に掛け軸が飾ってあるだけで空間が引き締まる(イラスト/小林敦子)

置き床(おきどこ)

置き床

置き床の形式はさまざまで特に決まりはない。フレキシブルさが魅力(イラスト/小林敦子)

「床の間にはさまざまな伝統的なスタイルがありますが、近年は伝統に捉われず洋風の家にも合うモダンな床の間を設置する人が増えています。収納を設けたり間接照明と組み合わせることにより、現代の暮らしに合った新しい床の間が仕上がります」(石田さん、以下同)

プロに聞く、床の間のメリット&デメリット

伝統的な様式からモダンなものまでさまざまなスタイルを楽しむことができる床の間ですが、実際にマイホームに取り入れる前に、本当に必要かどうかをよく検討したいものです。マイホーム計画のヒントとして、石田さんに床の間のメリットとデメリットについて聞いてみました。

床の間のメリット

「床の間を和室に取り入れることで空間に広がりを持たせることができます。床の間を確保する空間があれば、その代わりに扉付きの収納を設置することもできますが、あえて床の間を設けて床面を見せることで部屋が広々とした印象になる良さがあります」

また、床の間には子どもがいる家族ならではのメリットもあるのだとか。

「床の間は兜飾りや雛人形を置くスペースにもぴったりです。季節人形はどうしても場所を取るので、どこに飾ろうか迷っている人も多いと思います。そんなときに床の間を設けることを勧めています」

兜飾りのある床の間

床の間に兜飾りを置いた和室。花瓶やオブジェの置き場所にも適している(写真/PIXTA)

床の間のデメリット

空間を広く見せ、実用性もある床の間ですが、その一方、設置することで生じるデメリットなどはあるのでしょうか?

「床の間を設置することで、本来あるはずの収納スペースが減ってしまうというデメリットがあります。収納を減らしてまで床の間を設けるべきかは、計画段階でよく相談したほうがいいと思います。また、床の間も収納もどちらも欲しいという人には床の間の上部空間を利用して押入れ収納を設けるスタイルが人気です」

床の間の上に収納、下に間接照明を設けた実例

床の間の上に収納を設けた事例。収納の下は暗くなってしまうため間接照明を設置。置いたものをライトアップして見せることができる(写真提供/ルポハウス)

空間を引き立て、季節人形や掛け軸の置き場所にもなる床の間ですが、デメリットについても理解した上で設置を検討しましょう。限られたスペースを最大限利用しながらおしゃれな床の間をつくるためには、設計者に「どうして床の間がほしいのか」を十分に伝えることが大切です。

和モダンでおしゃれな床の間のデザインを紹介!

昔ながらのスタイルにこだわらない、現代の暮らしに合ったおしゃれな床の間も増えてきました。若い世代にも人気のデザインを見ていきましょう。

押入れ収納とセットになった実用性の高い床の間

小上がりの畳敷き空間の奥に設けた床の間。床の間の上には大容量の押入れ収納があり、客用布団の収納場所としても便利です。

「収納も床の間も欲しいという施主さんのニーズに寄り添った形にしました。もしも収納の扉が床面まであったら空間全体がもう少し狭い印象になると思いますが、床面を出して床の間にすることで広がりのある印象に仕上がっています」

小上がりにある床の間

床の間にスタンドライトの間接照明を置くと、より一層おしゃれな空間になる(写真提供/ルポハウス)

コンパクトながらも伝統的な風合いを取り入れた床の間

現代の住宅の限られたスペースに合わせてコンパクトなつくりの床の間。壁紙はクロスですが、奥の壁は珪藻土クロス仕上げになっており、現代風でありながら伝統的な風合いも取り入れた床の間です。

「床の間の板には廊下の素材と合わせてむく材を使っています。同じ素材を使用することで空間に統一感が生まれ、空間全体に繋がりを持たせることができます」

珪藻土クロスを使用した床の間

淡いグリーンの珪藻土クロスの壁が畳の色ともマッチしている(写真提供/ルポハウス)

本棚や机として活用できる便利な床の間

和室の壁一面を床の間風に仕上げ、棚を設置した事例です。本や小物を収納したり、アロマディフューザーの置き場所にもなります。本を読んだり、書き物をする作業台としても活用可能です。

「伝統的な様式からは少し離れますが、現代の暮らしに合わせてアレンジした人気の床の間のスタイルです。実用性、デザイン性ともに高く、空間を有効活用しながら床の間の良さも取り入れています」

むく材を使用した床の間

棚と床にむく材を使用し、木の温もりが感じられる空間になっている(写真提供/ルポハウス)

床の間を取り入れた和室空間の実例集

ここからは、スーモカウンターに相談した先輩たちの住まいを見ていきましょう。現代の家になじんだ素敵な床の間の実例を紹介します。

【case1】むく床の優しい色となじんだ和モダンな床の間

漆喰やむく材など自然素材にこだわって建築したSさん夫妻の住まい。リビングに隣接した小上がりの和室には、可動式の棚や押入れ、そして床の間を設置しました。和モダンな空間に溶け込んだコンパクトな床の間が和室のアクセントになっています。間接照明や花瓶などを置くのにぴったりのスペースですね。

リビングと隣接している小上がりの和室/注文住宅実例

白い壁に囲われた現代風の床の間。和と洋のデザインが絶妙なバランスで混ざり合う(撮影/アラキシン)

この実例をもっと詳しく→
むく床と漆喰仕上げの、自然素材が心地いい家

【case2】母が使う和室に御霊舎と共に設置した床の間

母と暮らす築60年の平屋を建て替えたIさんの住まいです。できるだけローコストで、母と共に安心して暮らせる家を希望して家づくりをスタート。母が使う和室には御霊舎(みたまや)を設置し、いつでも手を合わせることができるようにしました。その横には床の間を設け、掛け軸や生け花を楽しめるようになっています。建具や天井に淡い色の木材を使用したことで和室全体が柔らかな雰囲気に仕上がりました。

毎日手を合わせられる御霊舎がある和室/注文住宅実例

床面から一段高くなった床の間。天井や建具の木材より濃い色の板を敷いた(撮影/古川公元(アトリエあふろ))

この実例をもっと詳しく→
母と暮らす平屋の実家を快適な2階建へ建て替え

【case3】カーブのラインを取り入れた現代風の床の間

木の香りに癒やされる家を建てたいと希望したMさん夫妻。玄関の扉を開けてすぐの場所に、ヒノキ柱を使った本格的な和室を設けました。和室の奥には床より一段高くなった床の間が。特徴的なのは床の間の上部の小壁です。伝統的な水平のラインではなくあえてカーブを取り入れ、現代風のおしゃれなデザインに仕上げています。来客にも見せたくなる自慢の和室が完成しました。

フレキシブルな使い方のできる和室/注文住宅実例

床の間の奥の壁は木や畳の色とは異なるグレーに。おしゃれなカラーが和の空間のスパイスとなっている(撮影/Mさんご本人)

この実例をもっと詳しく→
木の香りと温もりに包まれた、のんびりリラックスできる家

【case4】ホテルライクな個性あふれる床の間

デザインにこだわって壁紙を選んだというSさん夫妻の住まい。和室には畳と同じ高さの床の間を設け、その背面に桜模様のおしゃれな壁紙を貼りました。床の間の上部にはブルーとホワイトの壁を交差させたり、背面に小窓を設けて日光が入るようにするなど細部にもこだわっています。伝統を抜け出した新しい和室空間に仕上がりました。

現代的なデザインの床の間

伝統的な和室のつくりにこだわらず、好みの色と形を取り入れたラグジュアリーな床の間(撮影/和田真典)

この実例をもっと詳しく→
洗練されたホテルライクな空間で、ゆったりくつろげる至福の空間

おしゃれな床の間をつくるときのポイントは?

最後に、おしゃれな床の間をつくるポイントについて石田さんに聞いてみました。

「現代風のおしゃれな床の間をつくるときは、昔ながらのつくりにこだわらず、柱を取り払ったり洋風の壁紙を使用したりと、住む人の好みに合わせてアレンジを利かせることがポイントです。また、仏間と床の間の高さを合わせるなど、ラインをそろえるように設計することが美しい空間づくりの基本です」

仏間の横にある床の間

仏間の隣に床の間を設置した事例。小上がりの高さや小壁のラインが凸凹にならないように一直線上にそろえている(写真提供/ルポハウス)

そして、床の間をおしゃれに演出するには、「何を置くか」も重要です。最初の打ち合わせの段階で、季節人形や掛け軸の有無などを伝えておくことをおすすめします。

「床の間に和風のスタンドライトを置いて明かりを灯したり、生け花を飾ったりすることで空間がより華やかになります。奥の壁には書画を飾るのが伝統スタイルですが、趣味の書道の作品やお子さんの図工の製作物などを飾ってもいいですね。ミニギャラリーのように使うことができるのも床の間の良さです」

住む人のライフスタイルに合わせていろいろな使い方ができそうな床の間。ぜひ、住まいづくりのヒントにしてみてください。

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取材協力/株式会社ルポハウス 近江八幡オープンスタジオ
設計士・インテリアコーディネーター
石田 悠衣さん

取材・文/佐藤 愛美(スパルタデザイン) イラスト/小林敦子