近所のモデルハウスを見学し「わからないことだらけ」だと気づく
結婚して間もなく、注文住宅の新築を考え始めたMさん夫妻。2人とも三重県松阪市内に実家があるため、インターネットで市内の土地を探し、目星をつけていた。
次に建物価格の感覚を掴むために、住んでいた賃貸アパートの近所にある工務店のモデルハウスを見学した。
「見に行ったら、家づくりの順序を理解していなかったことに気がつきました。
モデルハウスのデザインや価格を知っても、私たちの建てたい家のデザインやいくら予算が必要なのか、わかりませんでしたから」と夫。
そこで、書店で住宅情報誌『SUUMO注文住宅 東海で建てる』を購入。いろいろな家のデザインや価格を見て目を肥やした。
「その本を見ると『スーモカウンターのアドバイザーは、一つの会社にこだわらず中立的にサポートする』と書いてあったので、相談してみようと思ったんです」と妻。夫も「いろいろな情報がもらえそうだと思いました」とうなずく。
当初住んでいたアパートは、夏場は暑く冬場は冷えを感じた。妻の希望は「夏は涼しく、冬は暖かい家。それに南海トラフ地震に備えて、耐震性がしっかりしていること」
それらを相談するため、夫妻でイオンモール鈴鹿内のスーモカウンターを訪ねた。
カウンターで紹介されたのは個性豊かな5社
カウンターでは、夫妻の年収からいくらの家が建てられるのかをアドバイザーが試算。「自分たちが注文住宅を建てられる価格帯がわかって、家づくりが一気に現実的になりました」と夫。
耐震性への要望と、さまざまな工法にも興味があることなどを伝えると、3時間ほどの間に施工会社5社を紹介された。「工務店から大手住宅メーカーまで、木造や鉄筋コンクリート造、2×4(ツーバイフォー)工法を採用した会社など、バリエーションに富んだ5社でした」
Mさん夫妻はその中から、耐震性と断熱性を重視して3社に絞り込んだ。すると3社とも、津市の住宅展示場内にモデルハウスがあるため、一度に実際の家が見られることがわかった。「すぐにカウンターのアドバイザーさんが手配してくれたので、日取りを決めて後日訪問しました。事前に予約していたおかげで、各店の担当者からの説明をじっくりと聞くことができました」
「モデルハウスを見てぬくもりが感じられた」ことから、木造住宅の2社に絞ったMさん夫妻。2社とも、目星をつけていた土地の権利をもっているという幸運もあった。
忙しい共働きの2人の仕事の合間を縫っての家づくり。スーモカウンターを訪れたのは1度だけで、「あとはメールでやり取りできたので、助かりました。また、聞きたいことや決めたことは、電話でも逐一アドバイザーさんに報告していました」と妻。
1社に絞り込む際、アドバイザーからの意外な一言
最終的に絞り込んだ2社の担当者と、直接やり取りを始めたMさん夫妻。「1社には販売中の分譲地に建っているモデルハウスを案内してもらいました。もう1社では工場見学をして、耐震性能などを確認しました」
そして2社目の工場見学直後、「耐震性能に引かれたので、ここに決めようと思います!」とスーモカウンターに連絡を入れたMさん夫妻。
すると、アドバイザーからの返答は「もう一度、住宅展示場ではない場所で最初の1社の担当者からも話を聞いてみては」というものだった。夫はとても驚いたそう。「でも工場見学後のその日は、普段より気持ちが高揚していたかもしれないですね」と振り返る。
妻は「アドバイザーさんからの提案は、知識を増やすためにもいいなと考え直しました。それに、工場見学をした会社で建てるとすると、予算にゆとりがなかったんです。ふと、冷静にさせてくれたのはありがたかったですね」と話す。
予算内で希望どおりのプランを提案してくれた1社目に決定
アドバイザーの一言で、1社目の担当者と再び会うことにしたMさん夫妻。すると、分譲地を案内された際に話した自分たちの希望を酌んで、予算内で再度プランを提案してくれた。
「デザインも、私たち好みのかわいらしいテイストで、キッチンや玄関にも飾り棚をつけますと言ってくれて。家全体がイメージできました」と妻。
「それに、担当者とも相性がいいなと思えたんです。自己紹介から面白くて熱意があり、現場のことにも詳しく、多方面に人脈がある人だと感じました」と夫。
重視していた耐震性や断熱性にも信頼ができたので、「やはりこの会社と家づくりをしよう」と決意した。
見た目と実力を兼ね備えた、自慢の間取り
工事中は「基礎工事の様子を見学したり、上棟式で免震装置の位置を確認したりさせてもらえて、安心できました」と夫妻は話す。最初の印象どおり、担当者は熱心で「設計についての質問やリクエストにも、すぐに返答や提案が返ってきました」という。
土地に関しても担当者から提案があり「いろいろな土地を見に、車で連れていってくれました」。事前にインターネットで調べていたものの、比較検討を重ね、納得のいく土地を選ぶことができた。
そして出来上がったのは、ほんわかとした2人のイメージにぴったりの家。
「外からの視線を気にせずに生活できて、風通しや採光について考え抜かれた間取りです」と大満足の妻。1階はコの字型になっていて、どの部屋からもインナーテラスに出ることができる。「インナーテラスは、将来子どもが生まれたら、見通しがいい遊び場になると思います」
所々にすりガラスの窓を取り入れたので、日中とても明るいのも気持ちがいいという。
一冬を越して、断熱性もしっかりと感じられたそう。「家が断熱材ですっぽりと覆われているので、以前のアパートと比べたら、断然暖かかった。床暖房はつけませんでしたが、ベタ基礎内に断熱材を施工した基礎内断熱を採用しているので、足元から底冷えする感覚がありません」と話す。
夫が気に入っているのは、「リビングとダイニングがつながった間取り」だそう。「年末年始は、ここに親族が10人以上集まりました。いつまでも人が集まるLDKが理想です」と笑顔だ。
スーモカウンターへの報告時に、考えが整理できた
家づくり中、インターネットや雑誌、そしてスーモカウンターを駆使して、情報収集を怠らなかったMさん夫妻。妻は「スーモカウンターには情報の橋渡しをしてもらい、こちらが聞いてきた内容もやり取りするうえで、知識を反芻(はんすう)する役割を担ってもらいました」と感じている。「情報を反芻する間に考えが深まります。それに、次の予定が立てやすいのも助かりましたね」
夫は「見聞きしたさまざまな情報を報告する場所があったからこそ、家づくり中、モヤモヤせずにいられたのかもしれません」と話す。
一度決めてから迷うことも多い家づくり。「プロの見地から、中立的な立場でアドバイスをもらえるのは本当にありがたかった」と、2人は振り返る。
多忙な中での家づくりだからこそ、アドバイザーに報告することで、考えを整理してスッキリと次に進んだというMさん夫妻。晴れ晴れとした表情から、スーモカウンターをうまく活用できた様子がうかがえた。
取材・文/倉畑桐子 写真/本美安浩
- DATA
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土地面積 201㎡ 延床面積 116.7㎡ 建築費 2000~2500万円以内 間取り 3LDK 世帯構成 夫(29歳)妻(29歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンター イオンモール鈴鹿店 紹介された建築会社数 5社 受けたサービス 個別相談