この街で暮らしたい!から家づくりがスタート
夫が仕事中にたまたま通りかかった実家近くの住宅街。駅近というほどではないが駅からもほどよい距離感で、住みやすそうなところだなと感じたそう。
「『こんな閑静な住宅街に住めたらいいな』と考え出したら、すぐに家づくりのことが気になり出して。妻はまだ2〜3年先くらいのつもりでいたようですが、以前からいいなと思っていた古民家リフォームを得意としている会社へ、早速話を聞きに行ってみたんです」と夫。
しかし、古民家から探すとなると物件を見つけるまでに時間がかかること、築年の古い物件は構造から見直しが必要なため新築を建てるよりもずっとコストがかかることなどを教えてもらい、新築注文住宅を扱っている関連会社の営業担当者を紹介してもらうことになった。しかし、その担当者とすぐにアポイントが取り付けられなかったため、Tさんはその足で次へと行動を移すことにした。
家を建てた同僚から教えてもらったスーモカウンターへ
新築で建てるならどんな会社を選べばいいのかを教えてもらうため、家を建てた同僚が利用して良かったと以前に聞いていたスーモカウンターへ行ってみることにした。
「これと思ったらすぐに動かないと気が済まない性格なので、その日のうちにすぐに行動を起こしました。会社の規模にこだわりはなかったので、大手から地域に根差した会社まで、いろいろなタイプの5社を紹介していただきました。それぞれの会社の特徴をわかりやすく教えていただけたので、比較検討がしやすかったですね。ある程度、私たちの希望がかないそうな会社を絞り込んで紹介をしてくれるのは良いサービスだと思いました」と夫。
「初回の相談時にファイナンシャルプランナーへの相談もできることを教えてもらい、利用しました。私自身も資格は持っているのですが、やはり客観的な意見もしっかりと聞いておきたくて。きちんとシミュレーションをしていただいたことで、より安心できましたね」と妻。
どのタイミングでどのように動けばいいのか、断りの電話はどのようにすればいいかなど、訪問するほどでもないちょっとした相談事は、その都度、電話相談を利用したそうだ。
パターン化したものではなくイチから家づくりがしたい
スーモカウンターで紹介された5社以外にも、気になった会社が入る住宅展示場へは積極的に足を運び、合計で10社以上のモデルハウスを見に行ったというTさん夫妻。
「たくさんのモデルハウスを見て話を聞くことで、性能などのスタンダードがわかり、比較検討して考えやすくなりましたね。結局、お願いした会社はスーモカウンターで紹介してもらって最初にお会いした会社なのですが、自社のことばかりアピールするのではなく、いろんな工法があることを教えてくれる姿勢に好感が持てました。たくさん見た物件の良いところや取り入れたいと思ったことなど、良いところ取りしてプランに組み込んでくれ、イチから自分たちで自分らしい家をつくり込んでいけました」と妻。
「対応の迅速さも評価のポイントになりましたね。柔軟な対応力のある営業担当者さんで、連絡がスムーズに取れたお陰で、ストレスなく家づくりを楽しむことができました。土地情報も豊富で15カ所くらい紹介してもらいました」と夫。
Tさんが最初に気になっていた住宅街にある土地も紹介してもらうことができ、『ここで家を建てよう』と心が決まったそう。
「大通りから1本入った道に面しているのですが道路幅はそれほど狭くないため、縦長で奥行きのある敷地でも南面からの光が十分に室内奥まで取り込めそうだと思いました。大通り沿いは往来も多く、排気ガスや騒音が気になってしまいますが、1本横道に入るだけでその心配もありません。大通りは街路樹が多くて素敵なのですが、落ち葉掃除が大変。ここならその心配もありません。また、第1種低層住居専用地域なので敷地間の距離もほどよく離れていて、周囲の視線や音が気にならないなど、良いなと思う点がいくつもあり、ここに建てたいと思ったんです」
「案内してくれた営業担当者さんも、『この土地ならTさんの要望がすべてかないますよ』と、太鼓判を押してくれました」と妻。
湧き上がるアイデアをプロの目線で整理してアドバイス
間仕切りのない広くて明るいLDK、リビング階段、小上がりの畳スペース、バーカウンター、南面に窓がある広いバスルーム、スムーズで無駄のない洗濯動線、奥行きのあるトイレ、自転車が置ける玄関土間など、要望はたくさんあったそう。
「格闘技にサイクリング、音楽にお酒など、夫はとにかく多趣味なんです。自転車にギター、CD、お酒の収納など、よく考えてプランニングしていただきました。体も大きいので、天井高やトイレの奥行きなど、とにかく窮屈に感じないようにしてくださいとお願いしました」と妻。
一番悩んだ洗濯動線は、たくさん見たモデルハウスで良かったプランをベースに、自分たちの生活スタイルに合うように考えたオリジナル収納を取り付けてもらったそう。
「浴室、洗面所、脱衣所、ウォークインクロゼットをすべて兼ねたサニタリールームの設計は、わが家のオリジナル。無駄な物の移動、家事動線を極力省きました」
「どんな家にしたいかは、そのときに思いついたままを率直に伝えていきました。最終的には止めましたが、当初は地下に格闘技の練習ができる道場が欲しい、月明かりの下でお酒が飲めるバーカウンターを2階に取り付けたいといった要望もお話ししましたね。いろいろ思いついたままのアイデアを伝えていたのですが、それは良いですね、それはメンテナンスが大変だからやめましょう、などとプロの視点で冷静に精査してアドバイスしてくださったので、無駄な部分にコストをかけずに済みました」と夫。
提案してもらった箇所で特に良かったなと実感しているのは、1階フロアの高さだとか。階段を上がった先に玄関があるので向かいに建つ家と視線がずれ、リビングのカーテンを開けていても視線が気にならないそうだ。
「奥行きのある敷地ですが、窓の位置も絶妙な配置で室内の奥まで明るい光が届きます。会社選びや土地選びがスムーズにいった分、プランを考える時間を十分に取れたのは、スーモカウンターを利用したことが大きかったですね。住宅設備や建材のショールームへも足繁く通い、サンプルをじっくりと見て納得のいくものを選ぶことができました。玄関に取り付けた壁材はモデルハウスを見に行った際に、調湿・消臭効果のある建材だと教えてもらったのですが、デザインも良くてお気に入りです。光が当たったときの陰翳が綺麗なので、バーカウンターの壁にも取り付けてもらいました。たくさん見学した甲斐があったなと思いました」と妻。
「お風呂が大好きなのに以前の住まいでは狭くて落ち着かず、シャワーで簡単に済ませていたんですが、ゆっくりと湯船に浸かることができ、ますますお風呂が好きになりました。床の水切りも良くて、掃除もしやすいですよ」と夫。
建築中、何度も足を運んだことで大工さんとも仲良しに
建築中の様子が気になって、週に1度は現場に足を運んでいたというTさん夫妻。こうした方がいいのでは?と、大工さんからいろいろな提案をしてもらい、現場で修正してもらった部分もいくつかあるそう。
「階段下を利用した玄関収納部分は、狭くならないよう、かつ見栄えも気にして施工してくださいました。毎週のように見に行っていたので、作業の邪魔かな?とも思ったのですが、『こちらもやりがいがあります』と言っていただけたのがうれしかったですね。営業さん、設計さん、大工さん、多くの方々に携わっていただいたお陰で、思い通りのわが家が完成したんだなと感慨深いです」とTさん夫妻。
じっくりと考えてつくり上げた住まいは完璧。こうすればよかったと後悔するポイントはほとんどなく、コンセントの位置まで文句なしの出来なのだとか。
新居に越して来て初めて迎えた年末年始は、夫の親族が集まってにぎやかに過ごされたそう。
「家族が集まったとき用にと、ダイニングテーブルは伸長式のものにしたんです。広いキッチンは私たち夫婦と妹の3人が立って作業しても動きやすかったですね。大人数が集まっても十分な広さがあり、ゆっくり過ごすことができました。実家も近いので、こうして家族が集まれる素敵な住まいができてよかったです」
取材・文/馬場敦子 写真/河原大輔
- DATA
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土地面積 約164㎡ 延床面積 約116㎡ 建築費 2000万~2500万円 間取り 3LDK 世帯構成 夫(37歳)、妻(37歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターあべのキューズモール店 紹介された建築会社数 5社 受けたサービス 個別相談、ファイナンシャルプランナー紹介