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平屋の家に住まう~夢をかなえた注文住宅8実例~

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階段がなく、永く住みやすい家として、幅広い世代に人気の平屋の家。ただ、2階建てや3階建ての一戸建てが主流な中、実際に平屋の家を建てるとなると、間取りプランやコスト、会社選びなど、気になることはいろいろあるもの。今回は注文住宅で平屋の家を建てた実例を8つ紹介!ぜひ家づくりの参考にしてみよう。

目次

平屋とは?平屋にするメリットやデメリットは?

平屋とは1階建ての建物のこと。LDKや水回り、個室など、全てがワンフロアで完結するのが特徴だ。近年、建築費用や土地価格の高騰の影響で、従来よりもコストダウンした住宅に注目が集まっており、その一環として、「平屋回帰」が2023年の住宅トレンドとして浮上した。(「SUUMOトレンド発表2023」/SUUMOリサーチセンター)

平屋にはどんなメリット・デメリットがあるのだろうか。

ワンフロアで家族間のコミュニケーションが取りやすい

平屋はフラットな空間で生活でき、上下移動がない分、小さな子どもがいるファミリーや高齢者にも優しい暮らし方を実現できる住まいと言えるだろう。また、お互いの気配も感じやすいため、家族間のコミュニケーションを取りやすいのも魅力だ。

大きな開口部をつくりやすい

さらに、2階建てや3階建ての住宅に比べると、平屋は建物の構造が安定しているため、大きな開口部などをつくりやすく、屋外に出やすいのも特徴の一つ。家の外の自然などを身近に感じられるような暮らし方をしたい人にもピッタリだ。

コスト面が気になることも

しかし、2階建てや3階建ての建物と比べると、同じ延床面積の平屋を建てるには、より広い敷地が必要になり、基礎や屋根など材料費がかかる部分の工事面積も多くなる。つまり、広い土地を取得する費用に加え、建物自体の値段も高くなる傾向があるため、平屋を建てるとなると、トータルコストが高くなるという費用面の不安を感じる人も少なくない。

ただし、同じ延床面積で2階建てなどと比較すると割高に感じる平屋だが、平屋を建てるのにかかるトータルコストは、建物の広さやプラン、設備仕様のグレードなどで大きく変わり、土地取得費用についても、立地や広さなどに左右される。

つまり、理想の暮らしをかなえられる住まいが平屋なのであれば、かなえたい暮らしに合わせて、トータルコストを調整するという選択肢もあるということだ。

平屋には2階建てや3階建てではできない、平屋でしか、かなえられない暮らしがある。
ここからは、平屋で理想の暮らしをかなえた実例を見ていこう。

【実例1】三角屋根が連なる個性的な外観。車好きの夫はインナーガレージにも大満足

【実例1】三角屋根が連なる個性的な外観。車好きの夫はインナーガレージにも大満足

中央がLDKと洋室で、向かって右側が自慢のガレージ。建物が連なって段々に見える個性的な外観は、どの角度から見てもバランスが良い(写真/本美安浩)

結婚を機に、夫の実家の敷地内に家を建てることになったDさん夫妻。夫妻の希望は“おしゃれな平屋”で一致していたものの、住宅展示場などに足を運ぶだけでは、実際にどのくらいの予算で平屋を建てられるのかイメージできず、スーモカウンターに足を運んだそう。

スーモカウンターでは平屋に対応可能な7社を紹介してもらい、まずは希望に沿う5社まで絞り込んだ。各社との打ち合わせのアポイントは1日で効率よく回れるよう、スーモカウンターのアドバイザーが手配してくれてとても助かったそうだ。“平屋でも四角形ではない個性ある間取り”や、“浴室から寝室まではウォークスルー”など、具体的な希望を伝えて各社にプランを出してもらうと、各社の提案はそれぞれだったが、平屋の場合は2階建てよりも、基礎と屋根が2倍必要となり割高になることを発見したそう。さらに、実績のない会社では平屋が規格外の扱いになるため、より割高になることがわかり、この段階で検討する会社は3社に絞り込めた。

絞り込んだ3社の中で最終的に選んだ1社の決め手は提案力と担当者の人柄。特に車好きの夫は、リビングから愛車が眺められ、玄関から直通というインナーガレージのあるプランに心打たれ決断。結婚式と家づくりを同時進行で進め、不安も多かったが、結婚式の前には家づくりは設計の段階に入ることができ、7月に行った挙式の2か月後には着工。新年は新居でと話していた夢もかなえることができた。

この実例をもっと詳しく→
自慢のインナーガレージ付き!外観にもこだわった、三角屋根が連なる平屋の家

【実例2】DIYも採り入れてかなえた、フラットな二世帯住宅

【実例2】DIYも取り入れて叶えた、フラットな二世帯住宅

夢だったアメリカンスタイルのフラットハウスは、2LDKの子世帯と1LDKの親世帯がドア1つでつながる2世帯住宅(写真/山出高士)

首都圏ではぜいたくな平屋で、二世帯住宅という希望をかなえたOさん。昔からアメリカンスタイルのフラットハウスにあこがれがあり、また、以前住んでいた賃貸がメゾネットタイプの間取りで、階段の上り下りが面倒だったという経験があったため、マイホームを建てるなら平屋と決めていたそうだ。さらに、妻の両親との同居という条件もあったため、Oさんの新居への希望は“平屋の家で二世帯住宅”という難問。そこで、スーモカウンターで紹介された5~6社すべてを見て回り、予算内で相談に乗ってくれ、平屋へのこだわりを理解してくれた1社に決めて家づくりをスタートさせた。

同じ床面積でも、平屋の場合は外壁の面積が広くなる分コストがかかるものの、アメリカンハウスの特徴でもあるサイディングなどはこだわって採用。その分、予算面で悩ましい点もあったが、コストを抑えるために、自身でDIYも行い、庭のウッドデッキや、足場板を利用したキッチン、玄関の棚も手づくりしたそう。

階段のないフラットな住居は、親世代も快適に生活できる空間。親世帯の住まいとはドア1つでつながっているので、子どもが成長して走り回るようになっても目が届くということも、平屋ならではのメリットだと感じているそうだ。

この実例をもっと詳しく→
「平屋の家で二世帯住宅」をかなえるために、DIYを採り入れて上手にコストダウン

【実例3】明るさとプライバシーに配慮。すべての居室がLDKに接した間取りは平屋ならでは

【実例3】明るさとプライバシーに配慮。すべての居室がLDKに接した間取りは平屋ならでは

高窓からの自然光が降り注ぐ明るい子世帯のLDK。母が暮らすLDKも南向きで日当たり◎。二世帯で暮らす上で、プライバシー性も重視した工夫が随所になされている(写真/河波隆博)

元々一戸建てに住みながら母世帯の賃貸の住居費も負担していたHさん。訪れたイベント中の住宅展示場で持ち家の査定をしてもらったところ、二世帯住宅への住み替えも可能だと考え、自分たち好みの家を建てようと決心した。「家づくりについて全く知識がなかったので、詳しい人に教えてほしいとスーモカウンターを訪れました。基本的な知識からお金のこと、住宅メーカーの個性や選び方など、たくさんアドバイスをもらいました」(Hさん)

以前住んでいた家は、1階にリビングと水まわり、2階に寝室などの部屋がある間取り。2階建ての一戸建ては子どもが産まれてからは行き来が大変と感じていたため、Hさん家族の理想の住まいのイメージは“平屋”、“明るい空間”、“子どもが快適にすごせる”といった条件がそろった家だったそう。もちろん、平屋に二世帯で暮らすことになると、広い土地が必要になるという問題もあったが、検討していたエリアではなかったものの、古家付きの広い土地を紹介されたことで、土地の問題は解決できたそうだ。

住まいづくりでHさんが最もこだわったのは家の間取り。玄関ホール、ウォークスルークロゼット、サニタリースペースと、二世帯が三つの動線でつながっており、二世帯の生活空間は全て2枚のドアで隔てられるよう設計してもらった。そのおかげで、お互いの声や生活音は全く気にならないという。また、平屋のメリットを活かし、寝室や子ども部屋、和室、書斎もすべての居室がLDKに接した間取りにしたことで、自然と家族が集まる時間が増えたそうだ。

この実例をもっと詳しく→
快適な暮らしをかなえる平屋、プライバシーにも配慮した二世帯住宅

【実例4】フラットな間取りながらも、スキップフロアで空間を上手にゾーニング

【実例4】フラットな間取りながらも、スキップフロアで空間を上手にゾーニング

当初からワンフロアで完結する生活動線の平屋の家を希望。リビングはスキップフロアで区切り、ゆるやかにつながりのある開放的な空間にした(写真/相馬ミナ)

周囲を気にせず、子どもたちがのびのびと笑って過ごせるような家にしたいと思い立ち、家づくりをスタートさせたSさん。高齢になると階段の上り下りが億劫になり、2階をあまり使わなくなるという話を聞き、将来を見据えて平屋を希望した。

新居はフラットな間取りだが、リビングはスキップフロアで空間を区切る工夫をした。スキップフロアは来客用の寝室、スキップフロアの下は秘密基地のようなしつらえで、テレビやゲームを楽しめる子どもたちのお気に入りの空間だ。また、リビングの窓側には大きなハンモックをつるしたり、居室ごとの雰囲気を変えるため、壁紙でアクセントをつけたりするなど、随所にSさんのこだわりが詰まったプランになっている。

当初は予算もプランも漠然としていたが、スーモカウンターで妥当な予算額や土地の価格の相場などをアドバイスしてもらい、施工会社選びもスムーズに進められたそうだ。「家づくりは、いろいろな方との打ち合わせを通じて、自分たちの希望が形になっていく過程が本当に楽しかったですね。スーモカウンターでは、家づくりについて予備知識がなくても、丁寧に教えてもらえたので、あれこれ自分たちだけで悩まずに相談してみて正解でした」(Sさん)

この実例をもっと詳しく→
子どもが思いきり遊べる、スキップフロアのある平屋の家

【実例5】家計にやさしい、バリアフリーで安心な家

【実例5】家計にやさしい、バリアフリーで安心な家

災害に備える意味合いもあり、太陽光発電やオール電化を採用。外壁はメンテナンスについて考え、シーリングレス(コーキングレス)でメンテナンスフリータイプのものを選んだ(写真/和田真典)

Aさんが以前住んでいたのは築30年を超える賃貸アパート。設備の使いづらさや、障害のある長男にとってマンションの階段が負担になっていたこともあり、長男の小学校入学前には家を建てたいと、家づくりをスタートさせた。

夫の実家の隣にある土地に家を建てることになったものの、予算の検討もつかず、仕事の合間にスーモカウンターに立ち寄ったAさん。希望する予算や条件を伝え、建築会社を数社紹介してもらい比較検討。コスト面と、延床面積が広く取れるプランを提案してくれた会社に依頼することを決めた。

平屋にしたのは、長男が車椅子を使うことに加え、自分たちの将来を考えてバリアフリーの住まいにしようと思ったため。家の中は全て引き戸にし、ドアに子どもが手を挟む心配も少なくなった。もちろん、車椅子での移動もスムーズだ。また、日々のランニングコストについても重視。太陽光発電、オール電化を採用したことで、ガスの基本料金がかからなくなり、太陽光発電による売電分で、光熱費を大幅に抑えることができるようになったそう。家計にも家族にもやさしい、バリアフリーの安心な住まいで、快適な暮らしを楽しんでいるようだ。

この実例をもっと詳しく→
ランニングコストを抑え、将来を見据えたバリアフリーの平屋暮らし

【実例6】カフェ風と家事ラク、2つのテーマを平屋で実現

Nさん宅の注文住宅実例

平屋だから実現した勾配天井を現した開放的なリビング。木目調の天井が空間のアクセントに(写真/Nさん)

長男の小学校入学を機に、夫の実家の敷地に家を建てることを決めたNさん。まず足を運んだのは住宅展示場だったが、見て回るほどに希望の住まいがよくわからなくなっていったという。その後、情報収集をしていく中でスーモカウンターの存在を知り相談に行ったが、その時点ではまだ要望も漠然としたままだったそうだ。しかし、スーモカウンターでは一緒に要望を整理することができ、“カフェ風の家を建てたい”という、家づくりの大きなテーマを決めることができた。

“カフェ風”に加えて、Nさんが新居でかなえたかった要望は家事のしやすさ。ランドリールームや食洗機付きのカウンターキッチン、タンクレストイレ、バリアフリーなどなど、細かい要望もまとめて予算と共にスーモカウンターに伝えたところ、紹介されたのは7社。比較検討をした上で、営業担当が熱心にコストダウンの提案をくれ、対応がとても良かった会社を選んだ。

間取りや設備についてはSNSの家づくりアカウントなどを参考にプランニング。また、友人や両親の意見も取り入れて、風水などにも配慮しながら納得のいくプランを完成させた。

そして、スーモカウンターを訪れてから1年5カ月後にはこだわりのつまった平屋の住まいが完成。希望をかなえた自分の住まいは、楽しくなかった掃除などの家事のやる気もアップ。賃貸住まいの頃は気になっていた周囲の音も気にならなくなり、夜もぐっすり眠れるそう。内装も家具もウッド調でそろえ、希望通りのカフェ風を実現でき、リビングの窓から、ウッドデッキ越しに植栽を眺めるたび、幸せを実感しているそうだ。 

この実例をもっと詳しく→
子どもの小学校入学を機に家事のしやすいカフェ風の家を目指して

【実例7】たくさんの会社との対話で見つけた、希望の平屋がかなう土地

Oさん宅の注文住宅実例

夫妻で一緒に料理ができる広くてゆったりとしたキッチン。夫妻それぞれがよく使用する書斎とピアノルームはキッチンの近くに配置する間取りに(撮影/杉浦幹雄)

コロナ禍で挙式が延期になり、収束時期もわからなかったため、家づくりを先にスタートさせることになったOさん。もともと暮らしていた京都では平屋を建てられる広い土地を見つけるのは難しいと思い、新居はマンションも視野に検討をはじめた。しかし、希望に合うものには出会うことができず、修繕積立金や管理費などを支払い続けることに疑問や不安も感じたため、自分たちでいろいろと決められる一戸建てにすることを決断したそうだ。

家づくりをするにあたり、情報収集の目的でスーモカウンターを来訪。スーモカウンターでは平屋の一戸建てを希望していることを伝え、大手から中堅の会社まで複数の会社を紹介してもらい、比較検討。できるだけたくさんの会社と話したいということで、最終的には10社あまりと打ち合わせをしたという。

自宅で仕事をする自営業という仕事柄、エリアについてのこだわりは強くなく、広範囲での土地探しをしたものの、平屋を建てられる広い土地がなかなか見つからず、土地探しは難航。検討していた内の1社から建築条件付き土地を紹介され、もともと視野に入っていないエリアだったが、美しく整備された住環境が気に入り、前向きに検討することにしたそう。結果的に当初予定していた区画とは違う区画にしたものの、スーモカウンターに足を運んでから3カ月ほどで土地を見つけ、契約に至った。

ヨーロッパのお城のようなインテリアに憧れ、内装は白を基調にし、SNSなどで気に入った雰囲気をデザイナーと共有。新居では自分たちらしいインテリアを実現した。また、間取りについても、料理好きな夫妻が使いやすい広々としたキッチンや便利な洗濯動線など、夫妻のライフスタイルに合わせてプランニング。細部までこだわった分、住み心地にも大満足だそうだ。

この実例をもっと詳しく→
駅近マンションより広さ重視 やっと見つけた土地に憧れの平屋を建築

【実例8】夫妻2人のライフスタイルにぴったりの、老後も見据えたシンプルな住まい

Tさん宅の注文住宅実例

たっぷりと光が差し込む明るい南向きのリビング。断熱性の高い住まいになったことで、大きな開口部でも、ガスヒーターだけで家中暖か(撮影/上條泰山)

夫妻とも50歳になる節目の年に、築65年の住まいの建て替えに踏み切ったTさん。元々住んでいた家は祖母から譲り受けたもので、修復を重ねて大事に住み続けていたが、断熱性を高めるために建て替えを決心した。

最初に足を運んだ住宅展示場のモデルハウスは、親子4人などのファミリー向けのものばかりで金額も高額。自分たちの家づくりの参考にはならないと感じたそうだ。

2人で住むのに大きな家はいらないし、2階をつくっても上がらないということで、夫妻の希望はシンプルな平屋。スーモカウンターでは、古屋の解体から家づくりまで総合的に任せられ、シンプルな平屋づくりが得意な2社を紹介してもらった。個人のつてで検討した建築会社もあったが、スーモカウンターで紹介された2社の内の1社に依頼することに。フットワークが軽く、頼れる営業担当のいたことが決め手になったという。

住まいのプランについては、シンプルな平屋であることに加え、夫妻それぞれの部屋もつくりたいというのが2人の希望で、リビングを中心に東側に夫の部屋、西側に妻の部屋を配置した。

完成した平屋は、階段の上り下りの手間がなくなったことで、布団干しも簡単に。また、建て替えを機に老後も見据え、床に家具をなるべく置かないという生活スタイルにしたことで、部屋はスッキリ広々。動きやすく、掃除もラクになったそうだ。

この実例をもっと詳しく→
築65年の家を建て替えた夫婦二人にちょうどいいシンプルな平屋

文/島田美那子