「住まいの顔」とも言える外観。家の印象を決める外観に好みのデザインテイストを取り入れたり、ライフスタイルに合わせた工夫が満載の外観実例をご紹介。注文住宅だからこそかなった十人十色の外観デザインを参考にしてみよう!
【実例1】2トーンで奥行きのあるスタイリッシュな外観
「ガレージと屋上バルコニーがある家に住んで、家族や友達とバーベキューがしたい」という夢を実現したYさんの住まいの外観は、直線的なデザインで黒と茶色の2トーンカラーが印象的。外観は建築会社の社長がデザインを手掛けた。屋上をつくることで外観がいびつな形になることを活かして、ガレージ部分を茶色い壁できれいな箱型に仕上げている。前後で色分けしていることで、奥行きのある佇まいになっている。また、ガレージはインナーガレージにし、内壁に外壁と同じ素材を使い、ガレージ内で洗車をしても大丈夫な仕様にしている。「僕は、雨の日に傘をさして車に乗り込み、濡れた傘を車内に置くのが嫌だったのですが、傘なしで乗れるインナーガレージはいいですね」と大満足しているそうだ。
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屋上バルコニーとガレージが得意な建築会社と出会えて大満足!
【実例2】シャープなデザインが映えるおしゃれな外観
外国のデザイナーのコンセプトハウスになっているデザインテイストが好みだったことと、デザインにこだわっているのに住宅性能も高いという点が気に入った建築会社で注文住宅を建てたというAさんの住まいの外観は、ライトグレーを基調としたシンプルモダンなデザイン。片流れ屋根と扇のようにジグザグになったシャープなデザインが一際目を引き、黒のアイアンがアクセントになっている。デザインも性能も優れているが、Aさんのライフスタイルに合った提案をしてくれたという。内装もグレーベースの色味で統一するなど細部にまでこだわり、家全体をコーディネートしている。
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デザインのセンスが光る会社と出会って何度もプランを練り直したこだわりのわが家
【実例3】質感の異なる「黒」でデザインした外観
長女の中学入学のタイミングに合わせ、妻の実家を二世帯住宅に建て替えたFさん。カッコイイ黒の外観は、壁材で黒の質感を変え、アクセントに木目を効かせてニュアンスのある仕上がりに。「黒でシックにまとめた中に、木目を効かせています。壁材で、黒の質感を変えたこともポイントです」
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お互いの生活音を気にせず、6人が快適に暮らす二世帯住宅
【実例4】機能×デザインをかなえたモダンな外観
「自分たちの思い通りの新居で生活したい!」という思いから、実家近くの土地に建てたIさんの住まいの外観は、黒をベースにした横の直線的なラインが個性的だ。直線的な外観が好みではあるがキューブ型ではないデザインで、雨の日でも濡れずにガレージから家に入りたいという要望を取り入れ、デザイン面と実用性を両立させた外観デザインに。外構は、夫が自分で人工芝を貼り、塀は知り合いの業者に依頼するなど、コストダウンの工夫も。庭は資金面と時間の問題で未完成だが、これから徐々に手を加えていくそう。いずれは愛犬のためにドッグランもつくる予定だ。
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キッチンと吹抜けが主役の間取り。臨機応変に対応してくれる会社に出会えた
【実例5】“ガウディっぽさ”にこだわったアートな外観
ガウディ好きのO夫妻が建てたガウディ作品をイメージした家。「五角形の土地に建てるにあたって、つくってくれた図面も気に入りました。外観、内観の具体的なデザインのイメージはわかないので、設計士さんには『ガウディっぽさのある家にしてください』とだけ伝えました」。バルセロナの街の歩道にはガウディがデザインした六角形のタイルが敷かれていることから、屋外から続くタイルも六角形に。
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ステンドグラスに玄関のタイル。4匹の猫たちと静かに暮らせる“ガウディっぽい”家
【実例6】高い耐震性もデザインされた外観
「三世代5人がゆったりと暮らせる広い家」をテーマにした二世帯住宅を建てたTさん。白をベースにしたどっしりと安定感のあるシンプルモダンの外観は、2カ所のキューブ部分を黒にすることで、メリハリのあるデザインに。「建材の選択肢も豊富で、外観はサイディングと塗り壁の組み合わせを提案してくれて、とても気に入っています」
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広々とした土地に二世帯住宅を建てピアノの練習も子育てもしやすく
【実例7】木目×白でナチュラルな雰囲気の外観
「ナチュラルな雰囲気で、4人になる家族が寄り添い、より仲良くなれるような家をつくりたい」という思いでつくられたIさんの家。外観は白をベースに玄関まわりを木目で温かみのあるデザインに。ドアは淡いグリーンでアクセントを採用し、リビングにも心落ち着くグリーンの飾り棚をつくって、家をトータルコーディネートしている。
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空間をうまく区切った、アイデアたっぷりの楽しい家
【実例8】平屋らしい安定感のあるシンメトリーのデザインの外観
子どもが生まれたタイミングで、家族がのびのびと笑って過ごせるような家にしたいと思い立ち、注文住宅を建てたSさん。「高齢になると階段の登り降りが億劫になって2階を使わなくなるという話を聞いたので、将来のことを考えて平屋を希望しました」と、平屋プランに。外観はシンメトリーにデザインし、平屋らしいどっしりと安定感のある佇まいに。リビングからデッキにアクセスしやすく、家族みんながのびのびとできる暮らしを楽しんでいる。
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子どもが思いきり遊べる、スキップフロアのある平屋の家
【実例9】昔の日本の家のような佇まいの外観
昔の日本家屋の、ひんやりと涼しい土間や、日当たりのいい縁側に憧れていたというTさん夫妻。将来のことも考えて建てた平屋はコの字型で、どの方向から見ても違った建物に見えるデザインに。「和風建築の家は、値段が上がってしまうとわかっていたので、等身大の和モダンの家がいいと考えました」。親との同居の可能性を考えて、全室段差のないバリアフリーにもなっている。
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「わが家に帰ってきたな」とホッとする、土間のある平屋
【実例10】趣味を楽しむ個性的なデザインの外観
「ガレージを設けて趣味を楽しみながら、新生活を快適にスタートできる平屋をつくりたい」という思いで、Dさん夫妻は平屋でも四角形ではない、個性ある家を建てた。「平屋というと、皆同じ長方形の建物になりがちですが、それではつまらない。外観にも特徴がある面白い間取りがいいなと思っていました」。左手側から見た外観は、三角屋根が連なるようなデザインになっている。正面には縦長の窓が4つ、屋根瓦はベージュの外壁に合わせて選び、どの角度から見てもバランスのとれた外観が実現した。
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自慢のインナーガレージ付き!外観にもこだわった、三角屋根が連なる平屋の家
文/金井さとこ