洋服や衣類小物、カバンなどをたっぷり収納できるウォークインクロゼットは、注文住宅で人気の高いプランのひとつ。ただ、広さや内部の造作、設ける場所によって使い勝手は大きく変わります。そこで今回は、7つの実例を間取図付きで紹介。プランニングの参考にしてください。
【実例1】洗面室とユーティリティー(家事室)の間に設け、洗濯や身支度を一か所で行う


Tさん夫妻のマイホームは、1階にLDKと洗面室・浴室、ウィークインクロゼット、妻の仕事場であるエステルームを、2階は主寝室と個室2つを配した間取りです。
「1階に家事や収納に関する機能を集約したので、日中は平屋感覚で暮らしています。リビング横のウォークインクロゼットには家族3人分の衣類を収納していますが、浴室や洗面所と動線がつながっているので、身支度もすべてここで済ませることができます。ユーティリティー(家事室)も隣接したため、干した洗濯物をその場で畳み、そのまましまうこともでき、便利で二人とも気に入っています」
家づくりを始めた当初は、ワンフロアで顔を合わせながら、階段を使わずに生活できる平屋の家を理想としていたTさん夫妻。しかし、土地を探していくうちに、妻が独立開業したエステルームにお客さんが来やすいエリアに、平屋に適した広さと価格の土地を見つけるのは難しいことが分かりました。
自分たちが家づくりで優先すべきことを見つめ直し、土地販売の経験が長い不動産会社の担当者のアドバイスを参考に、平屋にこだわり過ぎず、アクセスのよい立地を選び、そこに住みやすい家を建てようと決心。気になっていた土地を購入し、スーモカウンターで紹介された平屋の経験が多い建築会社と契約を結びました。
「スーモカウンターでは、アドバイザーさんが自分たちの希望をわかってくれた上で、オススメの建築会社を提案してくれます。建築会社の得意分野なども含めて、的確にアドバイスをしてくれるので、たくさんの建築会社を回って調べるより、効率的に家づくりが出来ました」
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大容量のウォークインクロゼットを備え平屋感覚で暮らせる2階建
【実例2】洗面室に隣接。壁紙にこだわり、窓を設けて明るく通気性もよく
以前は妻の実家近くに暮らしていたTさん家族。毎日行き来をせずに、三世代がいつでもコミュニケーションを取れる暮らしを求めて新たに土地を購入し、二世帯住宅を建てました。
新居の間取りは、1階が親世帯と妻のピアノ教室である防音室、2階は子世帯を配しています。2階の中心は、吹き抜けのある子世帯のLDK。LDKと隣接する洗面室は、廊下側にも出入口を設けることで、ぐるりと回遊できる動線にしました。洗面室から出入りできるウォークインクロゼット(ファミリークロゼット)は、高窓を設けて光を取り入れたり、壁紙をこだわって選ぶことで明るいスペースになりました。
二世帯がほどよい距離で関われる新居はとても快適で、仕事で遅くなったときには子どもの面倒をみてもらったり、送り迎えをお願いしたりするなど、子世帯としてはかなり助かっているそうです。
大満足の新居はスーモカウンターから紹介された建築会社と建てましたが、この建築会社とは運命的な出会いだったとTさんはお話されます。
「スーモの情報誌を購入し、気になる家の写真や図面を切り抜いたスクラップファイルを作成したのですが、そのほとんどがこの建築会社の施工例だったのです。情報誌から写真を切り抜いた時点で、どの会社のものかわからなくなっていたのですが、打ち合わせ中に『これはうちの施工例ですね』というものがたくさん出てきて。出会う前からこの会社の建てる家が大好きだったとわかって、運命を感じました。もっと早く相談していればよかったと思ったほどです」
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広々とした土地に二世帯住宅を建てピアノの練習も子育てもしやすく
【実例3】主寝室と廊下から出入りできる2way動線で使い勝手をアップ
『屋上バルコニーやガレージのある家が欲しい』という希望を持っていたYさん夫妻。スーモカウンターで紹介された建築会社と一緒に、1階にはインナーガレージと吹抜けのあるLDK、2階は主寝室と2つの洋室、屋上には広々としたバルコニーがある新居を建て、希望を実現されました。
2階の主寝室には、小屋裏収納のあるウォークインクロゼットを設けています。廊下からも出入りができる2way動線にしたため、洗面室・浴室や洋室から、主寝室を通らずに出入りすることも可能です。2階の主な収納スペースはこのウィークインクロゼットのみのため、家族の衣類や持ち物の管理がしやすくなります。
希望していた屋上バルコニーやインナーガレージだけでなく、洗濯物を干すサンルーム、座って遊べるリビングの畳コーナーなど、子育て中でも便利で快適に暮らせる新居を建てたYさん夫妻ですが、家づくりには紆余曲折があったそうです。
「住宅展示場で出会った建築会社と1カ月ほどやりとりしましたが、話を重ねるうちに担当者側とすれ違いが生じました。一旦立ち止まって考え直し、その建築会社には『なかったことにしたい』と連絡を入れました」
その後、中立的な意見を聞きに行くためにスーモカウンターを訪問。アドバイザーに希望を伝え、建築会社を5社紹介してもらいました。
「5社のうち設計自由度の高い2社を気に入り、並行して打ち合わせしていましたが、担当者との相性がよく“一緒に家づくりをしたい”と思えた建築会社を選びました。スーモカウンターに行かなかったらこの建築会社と出会えていないので、まだ家を建てていないかもしれません」
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屋上バルコニーとガレージが得意な建築会社と出会えて大満足!
【実例4】手持ちの婚礼家具が入る広さを確保、スッキリとした主寝室をキープ
これまで住んでいた中古一戸建てを売却し、両親が所有していた土地に終の棲家を建てたKさん。お住まいの間取りは、1階はLDKメインにして、2階に家族分の個室を設けています。
2階の中心には、約6畳のウォークインクロゼットを配置。ウォークインクロゼットの内部は、片側に棚やハンガーパイプを造作、片側は婚礼家具を置くスペースとしています。主寝室だけでなく、階段ホールからも出入りできるため、物の出し入れや片付けをスムーズに進められます。
Kさんが家づくりで譲れなかった条件は、ガルバリウムのスタイリッシュな外観デザイン、スケルトンのリビング階段、梁見せのリビング、明るい吹抜けやロフトなどで、取り入れたいデザインのイメージも色々あったそうです。
「相談に行ったスーモカウンターのアドバイザーさんは、私たちの要望をしっかりと聞き取ってくれたうえで4社紹介してくれました。すべての会社に見積もりを依頼したところ、甲乙つけ難いプランと見積もりが上がってきました。そこで、自分なりに各社の強みと弱み、コストなどを整理して比較表をつくってアドバイザーさんに見せ、第三者的立場の意見をもらいました」
最終的には、最も譲れない条件だったガルバリウムの外壁材に対応できることと、担当者との相性を決め手にして1社に決定。すべての希望を実現し、自分たちらしい家が出来たとお話されます。
「家づくりは本当に大変だったけれど、とことんこだわったので達成感を感じています。振り返ってみると楽しかった思い出ばかりですね。東京で生活している長男が、年末に帰省したときに新居を見てどんな反応をするか楽しみです」
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白いガルバリウムの外壁にとことんこだわって、ようやく完成した終の住処
【実例5】主寝室と母の部屋との間に配し、共用で使う収納スペースとして活用
長男の小学校入学にあたり、今後の住まいをどうしようかと考えていたAさん。今の家の近くに十分の広さがある角地を見つけ、母と同居する新居を建てました。新居は、1階に防音室を備えたLDKと水まわり、2階には3つの個室がある間取りです。
1階の防音室は、ギターが趣味の夫と音楽関係の仕事に就く妻が、音を気にせず楽器を楽しむスペースです。2階の主寝室には、奥側に夫の書斎、反対側には大容量のウォークインクロゼットを設けました。ウォークインクロゼットは、階段を挟んで向かいにある母の部屋とつながり、共用で使える収納スペースとして大活躍。内部の一角には使いやすい高さのアイロン台を造作し、アイロン掛けした洋服をすぐに畳んで仕舞ったり、ハンガーにかけて収納できたりする工夫が凝らされています。
Aさんは元々インテリアが大好きで、『こんな家にしたい』という思いやイメージはしっかりと持っていました。しかし、家づくりに関しては、どのように進めればすればよいのか全く分からなかったそうです。
「とにかく何もわからなかったので、はじめにスーモカウンターへ行ったのは正解でした。必要なお金のことやスケジュール感がわかってくると、家づくりをかなり具体的に捉えられるようになりました。そして、私たちの要望に合う建築会社を紹介していただけたことで、満足のいく家づくりができたと思います。自分で探しても絶対に出会えなかった会社だと思うので、相談に行って本当に良かったです」
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インテリアのテーマは北欧ヴィンテージ。室内窓が開放的でオシャレな空間
【実例6】棚やハンガーパイプをシンメトリーに配置、夫婦それぞれの収納に
妻の実家の隣の土地にマイホームを建てたSさん夫妻。新居の間取りは、1階にLDK、2階に寝室と来客用の和室があります。
2階の寝室には、2つの収納スペースを備えました。そのうちの1つであるウィークインクロゼットは、内部の棚やハンガーパイプなどをシンメトリーに造作、夫婦それぞれが収納スペースとして活用できるようにしました。また、開閉できる窓を設け、採光と換気にも配慮しています。
Sさんはマイホーム建築に際し、よくあるデザインの家ではなく“自分たちの個性”を出すために、外観、内装のデザインがシックで落ち着いた雰囲気の家を、できれば低コストで建てたいと考えていました。
「よく利用する商業施設にスーモカウンターがあることを知っていたので、まずは行ってみました。アドバイザーさんから建築会社を6社紹介してもらい、要望が叶えられそうかと、建築会社がある場所などを考慮して3社を選び、面談を進めました。でも、相見積もりは取らず、営業担当者との相性というか直感で1社を選びました。人当たりがよく、話すテンポが合って好感度が高かったので、すんなり決められました」
室内のインテリアは、1階のLDKや水まわりはシックで大人な雰囲気、2階の寝室はフレンチテイスト、和室は和モダンにと、空間ごとに個性あふれるデザインにまとめています。
「ホテルライクな洗練された雰囲気が好きなので、お気に入りの空間ができて満足しています。特に、壁紙にこだわったリビングはとても落ち着きます。ソファに寝転がってくつろいでいる時間が気持ちよく、家で過ごす時間が増えた気がします」
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洗練されたホテルライクな空間で、ゆったりくつろげる至福の空間
【実例7】照明や壁紙にこだわった、上品でラグジュアリーなスペース
子どもの成長をきっかけに新居を建てたSさん夫妻。間取りは、1階にLDKや和室、2階は2つの個室を配し、それぞれの階に広々とした収納スペースを設けています。
収納スペースは、自分たちの持ち物の量を把握したうえで、建築会社へ具体的に要望を伝えました。1階のパントリーはキッチン背面に設け、食料ストックなどをしまう場所として活用。洗面室の横にも収納スペースを設け、着替えやタオルをしまう場所にしています。2階は、約4畳のウォークインクロゼットを主寝室につなげて配置。壁紙や照明はこだわって選び、ラグジュアリーな雰囲気を感じさせるスペースになりました。
「豊富な収納スペースや、キッチンや洗面室などの水まわりを一直線に配置して家事動線を短くしたので、とても家事がしやすくなりました。また、建築会社から提案されたむく材のフローリングと床暖房のおかげで、冬はエアコンをつけなくてもポカポカ。夏も素足でひんやりと気持ちが良かったですね」
Sさんはスーモカウンターのアドバイザーから紹介された4社の建築会社の中から、担当者との相性を決め手にして、この会社を選ばれたそうです。
「アドバイザーさんは、自分たちのしたい暮らしや家づくりの要望などを理解した上で建築会社を紹介してくれました。そのおかげで、設計自由度が高く、信頼できる会社と出会うことができました。建築会社もフレキシブルに対応してくれたので、インテリアのデザインも自分たちの好みのテイストにとことんこだわれました。今、家にいる時間が楽しくて、居心地も抜群です」
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家事動線◎!収納たっぷりでスッキリと片付き、居心地のいい空間
文/山南アオ