フリーコール
0120-070-091
携帯・PHSからも通話料無料
9:00〜21:00
毎日受付

スーモカウンター注文住宅のサービスをご利用いただいて建てたお住まいの
実例を中心に、注文住宅のノウハウをご紹介します。

家は人生で一番高いガジェット。ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した【エンジニア、家を建てる】

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した

東京近郊に戸建てを建てたHiroakiさん。遮光用のスクリーン、リビングの照明、全館空調の温度など、さまざまな設備をコントロールできるスマートホームです。

将来的に最新技術を遊び倒せる「アップデートできる家」にしたいと考え、各種ケーブルの空配管や電気自動車(EV)の電源などを確保しているのもポイント。

職業柄、「よりよいもの」や「よりよい環境」を求める方が多いエンジニアの家づくりを紹介する「エンジニア、家を建てる」第7回です。

はじめまして、Hiroakiと申します。共働きの夫婦(私40代、妻30代)と子ども2人(長男4歳、長女0歳)の4人家族で暮らしています。

私は10年ほど自動車業界に携わっており、現在はソフトウェアプラットフォーム開発チームのエンジニアリングマネージャー(EM)をしています。

これまで国内外さまざまな場所に暮らして仕事をしてきたのですが、子どもの成長につれて定住を考えるようになり、せっかくなら……と自由にカスタマイズできる注文住宅を建てることにしました。

ガジェット好きで常に「新しい技術に触れていたい」と思っている私が、暮らしを快適にするために取り入れたこと、将来も最新技術で遊び倒せるように準備したことを中心に、家のこだわりをご紹介できればと思います。

わが家の「スペック」

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 間取図 Hiroakiさん邸の間取図
  • 竣工年月:2023年1月
  • 家族構成:4人(夫婦、長男、長女)
  • エリア:東京近郊
  • 最寄り駅までの距離:徒歩12分
  • 土地、建物の広さ:土地188.53㎡(57坪)、建物(延床)134.95㎡(40.8坪)
  • 部屋数:4LDK(2階建て)
  • 住宅ローンの借り入れ先:ネット銀行(変動金利型)

〜 私の家づくり3カ条 〜
🏠 スマートホームでさまざまな機器をコントロールする
🏠 将来的に最新技術で遊べる「アップデートできる家」にする
🏠 「家事の時短」のため間取りや動線を工夫する

【目次】

10年で10回近く引越し。子どものために家づくりを検討

転勤や結婚などのタイミングに合わせて、この10年ほどでかなりの引越しを経験しました。独身寮、海外アパート、社有社宅、借り上げ社宅、一般の賃貸マンションなど。引越し回数としては二桁いかないくらいでしょうか。

そんな引越しの多い人生でしたが、あるとき、保育園でお友達と仲良く遊んでいる長男の姿を見て、「今後何度も転校させるのは忍びない、そろそろどこかに定住した方が良いな」と考えるようになりました。

お友達とのお別れのインパクトが小さい時期を考慮すると、人の入れ替わりが多い年少クラスの始業式(2023年4月)か小学校入学(2026年4月)のタイミングに合わせて引越すのがベストと考え、2021年11月頃から本格的に家づくりの検討をスタートしました。

夫婦で話し合って決めた3つの優先項目

これまでにさまざまなタイプの住宅を経験していたこともあって、新居に望む条件に夫婦間で大きなズレはなく、3つの優先項目を決めました。

1つ目は、将来的にアップデートもできるスマートホームを目指すこと

エンジニアの端くれとして、かねてよりできるだけ最新技術に触れていたいと思っていたのですが、これまでの賃貸住宅や社宅では退去時の原状回復もあるため思い切ったスマートホーム化、DIYはできませんでした。

とはいえ、新築時にありったけの最新技術を導入しても、建てたそばから陳腐化していくのも事実です。そこで、まずはあまり背伸びし過ぎず、今後、新技術を導入するときに困らないよう、空配管などしっかり準備しておくことにしました。

2つ目は、これまで賃貸住宅などで経験した不満を解消すること

例えば、

  • 気密性能が低く、冬とても寒い
  • 湯船で考えごとをしたいのに、窮屈で足を伸ばせない
  • 収納場所や間取りなどの動線がライフスタイルと合わず、物の整理がしづらい
  • 在宅勤務の仕事部屋がマンションの通路に面しており、人通りが気になってカーテンを開けられない

……などなど。長期間にわたって住むことになるので、こうしたフラストレーションをためないことが大事だと考えました。

最後の3つ目は、自然災害に強いこと

地震のほか、最近は異常気象による災害が多く発生しているので、少しでも被害を小さく、また子どもと一緒に在宅避難ができるよう、

  • 地震や風に強い建物
  • 停電が発生しても電気が使える太陽光パネル+蓄電池

などを考慮してハウスメーカーを選びました。

ちなみに工法は、ユニット工法(住宅の一部分(ユニット)を部屋単位で工場でつくり、現場で組み立てる工法)を選択。

ユニットは自動車と同じく工場で大半を生産するため、自動車業界に身を置いている私としては親近感を覚えました。ユニットが組み上がっていく様子はダイナミックで感動します!

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ユニット工法ダイナミックにユニットが組み立てられる様子。1日で内装や設備以外が完了してしまいました

スマートホームで遮光も照明も空調もコントロール

わが家ではスマートリモコンである「Nature Remo」と「SwitchBot Hub」などを導入し、可能な限りさまざまな機器をコントロールしています。いくつか特徴的なものをご紹介します。

まずは、吹抜けの窓に設置した遮光用の電動スクリーン

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 電動スクリーン吹抜け上部の2面に設置したスクリーンはハニカム(蜂の巣)構造になっていて、その中の空気層で断熱効果を高めてくれます

Google Homeが提供する日の出や日の入りの時間を基準に自動実行する機能を使って、朝・昼・夕に2つのスクリーンを自動開閉するよう設定しました。朝は太陽の光を採り入れつつ真夏の直射日光は遮る、といったことが自動化できて満足しています。忙しい朝はリモコンを手にすることすらできないので……。

次は多くの照明を一括でコントロールするPanasonicのリビングライコン

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した リビングライコン 調光・調色はパネルを開いて設定するため、普段はシンプルにシーン選択スイッチだけが見えます

LDKにある8系統のLED照明の調光・調色を6シーン記憶でき、ボタンひとつでシーンを変更できます。夕食時には暖色系の色で全点灯、映画鑑賞時には照度を落として不要な照明を切るなど、状況に合わせた点灯パターンを記憶させています。こちらもスマートリモコンを使い、ほかの家電と連動させて制御しています。

なお、リビングライコンは親機のほか子機を3つまで増設できるので、LDK内の4カ所に設置しました。玄関ホール入口・階段・キッチンなど、どの場所からでも照明をつけられるので、遠くのスイッチまで歩く必要はありません。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した リビングライコン 照明スイッチの配置図。赤丸がリビングライコンのスイッチ。各部屋の照明スイッチは回遊動線のメリットを生かすためにそれぞれの出入口に配置しています

また、据え付けの電気設備もできるだけコントロールしたかったので、意識してネットワーク接続できるものを選択しました。

  • 太陽光パネル+蓄電池
  • 1階の全館空調
  • 2階の各部屋エアコン
  • 給湯器(エコキュート)
  • HEMS(ヘムス、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム)
  • ドアホンと電気錠

これらがネットワーク接続されています。日本ではネットワーク接続された電気設備の大半が「ECHONET Lite」という規格で通信しているので、規格に沿ったプログラムを書くことでコントロールできます。

私もお手製のプログラムで、気象庁の天気予報情報に合わせて蓄電池の充電タイミングを調整したり、リモコンではできない全館空調の細かな調整をしたりしています。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 蓄電池 売買電量を少なく、できるだけ自家消費するように深夜の充電時間を自動調整
ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 全館空調 「Home Assistant」というサービスが動くRaspberry Piを設置し、各部屋の室温を収集・空調を一括制御する様子
ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 電気錠 電気錠に関しては不慮の締め出しが怖かったため、ネットワークにつながっていない状態でも動作する扉メーカーのものを採用

家は「人生で一番高いガジェット」だから将来も遊べるように

私は家は「人生で一番高いガジェット」だと思っています。今どう使うかももちろん重要ですが、将来的に楽しんで使えるようにしておくことが大事だと考えました。

今までの経験を思い返すと、新しい技術を導入する際にネックとなるのは、

  • 新たなケーブルを各部屋にきれいに敷設できない
  • 新しい機材が既存のスペースに収まらない
  • 電源が足りない、コンセントが遠い

といった物理的な要因が大きかったような気がします。

そこでわが家では、各種ケーブルは空配管を通して交換しやすくしたほか、ネットワーク機器やAV機器が置かれる場所をあらかじめ決め、設置スペースと電源を十分確保することにしました。

具体的には、ネットワーク機器に関しては情報分電盤は使わず、代わりに後述する1階のファミリークローゼット内にルーター置き場を確保。そこから各部屋へCD管を敷設し、CAT6AのEthernetケーブルを通しました。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ルーター ルーターは防犯カメラの録画やWiFiコントローラを兼ねるUbiquiti社の「UniFi Dream Machine SE」
ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ネットワーク 壁から各部屋までEthernetケーブルでつながっており、一部の部屋には光ファイバーも通しています

さらに室内のルーターから屋外に設置したPoE(Power over Ethernet、LANケーブルだけで電力供給できる)ハブに接続。そこからカーポートと庭までPF管(電線管)を敷設して防犯カメラをEthernetケーブル1本で駆動できるようにしました。ポートに余裕があるので、今後も屋外に何か設置する際には活用する予定です。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 屋外のPoEハブ 屋外に設置した8ポートPoEハブ
ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 防犯カメラ カーポートの柱の中にケーブルを通し、防犯カメラを設置

「屋外にケーブルを出す」といえば、将来、電気自動車(EV)を購入したときのためにV2H(Vehicle to Home、電気自動車に蓄えた電力を住宅で使用できる仕組み)のための先行配管だけ施工するオプションを採用しました。

いつEVを購入するかわからない状態でV2Hの機器を設置するのは気が引けたので、EV購入のタイミングで導入を検討します。そのときには今よりも値段がこなれているとうれしいですが……。お財布に余裕がなければ、あらかじめ施工している普通充電用の200Vコンセントを使用する予定です。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した V2H カーポート脇までV2Hの配管が来ています
ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した V2H 普通充電用コンセントは2台分用意しています

「家事の時短」のためファミリークローゼットで動線を工夫

特徴的な間取りも紹介させてください。特に1階の間取りは生活動線にこだわりました

「家事の時短」というと、私なんかはすぐに「じゃあハイテク家電の導入を(ワクワク)」となりがちなのですが、家の検討当初から妻は、間取り・生活動線・収納場所をしっかり考えることが重要と話していました。

その“成果”といえるのが、1階の中心にファミリークローゼット(ファミクロ/FCL)を配置したこと。主寝室や子ども部屋にもクローゼットはあるのですが、そちらには主に休日やおでかけ用の服をしまい、ファミクロには仕事用の服や保育園用の普段着・下着などをしまっています。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ファミリークローゼット(ファミクロ) ファミクロ内部。普段着・下着などが収納されています

洗濯で地味に面倒なのが「畳んだ衣類をしまう」工程。使用頻度の高いものだけでもすぐにしまえたらかなり時短になるので、ランドリールームに近い位置にファミクロを設けて各部屋まで運ばずに済むようにしたわけです。

間取図をご覧になるとわかるように、玄関・ファミクロ・洗面室・ランドリールームを1カ所にまとめているため、

  • 帰宅時に上着をファミクロにかけて、手を洗う
  • 入浴前にパジャマや下着をファミクロから出し、着ていた衣類や体を拭いたタオルはランドリールームに置く
  • ランドリールームで洗濯した衣類はファミクロ・洗面室にしまう

というように動線がコンパクトになります。妻が「絶対に取り入れたい」とこだわったこの間取り、検討中は正直その意義を100%は理解できていなかったのですが、実際に家事をしてみて効果を実感しました。採用して良かったです。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ランドリールーム ランドリールーム。ドラム式洗濯機や物干し竿から乾いた衣類を出し、右のファミクロか奥の洗面室にしまいます。スロップシンク(底の深い流し台)は子どもの靴や汚れた雑巾を洗うのに活躍しています

続いてはLDKの動線を紹介します。配膳・片付けがラクになるよう、キッチンにダイニングテーブルを横付けするのが妻の当初からの希望でした。ただ、間取りの都合上スペースに余裕がなかったため、コンロとシンクが分かれたセパレート型の「II型キッチン」を採用しました。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した セパレート型の「II型キッチン」 キッチンのワークトップ(天板)で盛り付けたお皿をそのまま横に配膳するだけ。下げるときは残り物をカップボード下にある生ごみ処理機に入れて食洗機に直行です

ダイニングテーブルをキッチン脇に収めたことでリビングを広くすることもでき、全体的にLDKがゆったりとした空間になりました。

リビングや仕事部屋……そのほかのこだわった空間

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した リビング キッチンから望むリビング

リビングにオープン階段と吹抜けがあるというのも特徴的かもしれません。吹抜けは当初マスト要件ではなかったのですが、

  • 全館空調を選んだので、吹抜けにしても暑さ・寒さは問題にならなそう
  • 1階にLDKや水回りを押し込んだため、1階と比べて2階のスペースに余裕ができた

ことから導入することにしました。

階段は間取り検討の最後までうまくはまらず、位置や種類が二転三転したのですが、結果的にはオープン階段にしたことで吹抜けの広さがさらに強調され、開放的なリビングに仕上がりました。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した リビング 吹抜け リビングと階段部分のおよそ5m x 2.2mが吹抜け空間になっています

リビングにホームシアターをつくったのは映画好きな私の希望です。海外在住中に購入したスピーカーは、帰国後は集合住宅ばかりで大きな音を出せず活躍できずにいました。液晶テレビも新調し、ようやく本領発揮です!

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した ホームシアター 重厚感を和らげるために壁掛けテレビとフロートタイプのテレビボードを選択しました

ちょうど頭上に梁(はり)が通っていることもあり、オーバーヘッドスピーカーを梁に設置して映画館のようなサウンドを実現しています。今は子どもが小さいため、リアスピーカーは倒されてもけがをしないように小ぶりなものにしていますが、しばらくしたらステップアップをもくろんでいます。

客間については「よく聞く『急な来客』なんて来ないよねぇ」と妻と話していたためつくらず、代わりに子どもの(たまに大人も)お昼寝場所として小さな畳スペースをリビング付近に確保しました。

今は8月に生まれたばかりの0歳の長女が占有していますが、たまに長男が並んで一緒にお昼寝している姿を見ると癒やされます。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 畳スペース 小上がりにはせず、LDKとつながるフラットな床面にしたので、ルンバがまとめて掃除してくれて手間なしです

浴室は「広いバスタブが良い」という私のリクエストをかなえる1721サイズのユニットバスに。色も私の希望で全周ブラックです。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 浴室 この色は水あかが目立たないとはいえませんが、「水あかが目立つ分、掃除しやすいのだ」と自分に言い聞かせてせっせと掃除しています

夫婦で相談して、在宅勤務ではない妻専用の書斎はつくりませんでした。現在は1階のスタディスペースが妻の主な作業場です。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した スタディスペース キッチンそばにあるスタディスペース

ただ、将来的には主寝室の一角を妻の趣味スペースにできるよう、ベッドと作業スペースで照明を分けています。今は子どもが小さいのでベッド3つ(+ベビーベッド)を並べていますが、子どもが自室に移ったら活躍する予定です。

一方で、私は週に3、4日ほど在宅勤務をしているので、仕事に必要な機材や資料を広げられるサイズの書斎(仕事部屋)を2階に確保しました。

閉塞感をなくすため、窓を2面に設置し、さらに吹抜け側の壁に室内窓をつくりました。今は室内には作業デスクと本棚くらいしか置いていないのですが、しばらくすればガジェットであふれかえるはずです。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した 仕事部屋の書斎 作業デスクは昇降デスクにしたいと思いつつ、今のところこれまでのものを使っています

各空間の家具の配置を確認するために、こちらの記事に触発されて自分でも3Dソフト「Blender」を使って3Dモデルを作成したのですが、実は間取りに影響を与える気づきもありました。

それがオープン階段から2階廊下への接続部分です。当初は子ども部屋を広くとるために直線の廊下にしていたのですが、圧迫感があるように感じました。そこで子ども部屋を一部切り欠き、最終的には動線を考慮して階段の折り返し向きを逆に。2階から下りる際には廊下を曲がることになり、子どもの駆け下りるリスクも減らせそうです。

ずっと最新技術で遊べる「アップデートできる家」を目指した スタディスペース (左)3Dモデル1:廊下が狭く圧迫感がある(中)3Dモデル2:子ども部屋を一部切り欠き(右)実際の写真:階段の折り返しを逆にした

間取りとしては問題なく成立していても、ちょっと違うな……という感覚的な部分を確認するのに3Dはとても役に立ちました。

家づくりは「何を大切にしたいのか」考えた時間だった

家づくりを振り返ると、「これからの人生で私たち家族は何を大切にしたいのか」をじっくり考えた時間だったなと思います。

予算も時間も限りがあるので、どうしても「何を優先するか」を意識することになりますが、それはその家での暮らしを想像して初めてできること。子どもたちはこの家でどう成長していくだろうか、休日はどう過ごすのだろうか、庭はどう使おうか……などなど、いろいろなことを話し合いました。

そんな思いを込めた家なので、広めにとったリビングで子どもがボール遊びをして喜んでいる姿や、ファミクロから靴下を取り出して一生懸命履こうとしている姿を見たりすると、日常の当たり前の光景なのかもしれませんが、しみじみと家を建てて良かったなぁと実感します。

将来的にはスマートホーム化を突き詰めるのが目標ですが、実は家づくりの最中に妻と一緒に温めてきた「子どもがもう少し大きくなったら買い替えたい家具」の候補もたくさんあります。そういったものもあわせてアップデートしていきたいです。

家づくりはあくまで人生の通過点。家族でこれからもよりよい住まいづくりを楽しんでいこうと思います。

🏠「エンジニア、家を建てる」アーカイブ🏠
●第1回:効率よく「時短」できる家
●第2回:仕事部屋もサウナも防音室もある家
●第3回:「川崎に住む」ことを最優先に建てた家
●第4回:戸建てで「何も考えない時間」を手に入れた
●第5回:「賃貸にはない家」キッチン付きの仕事部屋
●第6回:「災害に強いエコな家」を建てた

著者:Hiroaki

Hiroaki

自動車関連会社に勤めるガジェット好きソフトウェアエンジニア。ブログでは興味の赴くままに記事を執筆。家づくりにあたって数多くのブログ記事を参考にしたため、最近は恩返しも兼ねて家づくりに関する情報を多めに発信中。


X (旧Twitter):@hiroaki0923 ブログ:Hirolog

編集:はてな編集部