40歳の節目の年に「子どもとマイホームを持ちたい」と考えたSさん夫妻。土地探しは難航したが、スーモカウンターに紹介された建築会社で、希望に近い土地が見つかり、要望を網羅したマイホームを建てることができた。新居完成と同時期に長女が誕生し、念願の二つの宝を手に入れて幸せいっぱいのSさんだ。
希望の場所・予算で土地が見つからない、妥協するべき?
以前住んでいた公社団地は立地が良く、大きな不満はなかったが、40歳になって「子どもと家がほしい」と意見が一致したSさん夫妻。土地を自分たちで探したが「横浜市内で、二人の実家から車で1時間以内にあり、駅からバスで15分以内、スーパーが近くに複数ある立地。駐車場と子どもが遊べる庭が確保できる、整然とした閑静な住宅地」はハードルが高く、見つからない。不動産会社に相談すると「希望の予算では見つけられません」とはっきり言われたこともあり、妥協した方がいいのか悩んでいた。
夫は、独身時代から家に興味があり、住宅展示場はいくつか見学したことがあったが、住宅展示場に出展している建築会社は高い印象があった。みんなはどうやって注文住宅を建てているのか、どんな点に問題を感じているのか、とネットの口コミも閲覧した。
「フリーで住宅展示場に行くと建築会社の営業担当者のトークに惑わされて慎重に選べなくなるのではと思いました。まずは知識を得たい、第三者の話を聞きたいと思い、スーモカウンターを利用することにしました」
カウンター紹介の会社がいい土地を見つけてくれた
当初は家づくりの予算として、漠然と土地と建物をあわせて3000万円位を考えていた。「スーモカウンターに行って話を聞くと知らないことが沢山ありました。まず家を建てるには、土地、建築費の他に、付帯工事や諸経費などがかかるとわかりました」。夫は、勤務先で開催しているライフプランセミナーを受講し、将来のマネープランや住宅にかけられる予算をシミュレーションしてもらい、予算を5000万円まで広げることにした。
スーモカウンターでは、建築会社の選び方や、予算別の区分、特徴などを教えてもらった。Sさんは、自分たちの予算や土地を探しているが決まらないこと、太陽光発電、HEMS(ヘムス)を採用したいことなどを伝えて、建築会社8社を紹介された。
「沢山会ってもしぼるのが難しくなるので、4社との面談を決めました。リーズナブルな会社で、かつ、子どもに優しい家、ZEH(ゼッチ)や太陽光発電など省エネ・創エネ性に優れた家づくりを行っている会社、メンテナンス面で安心な会社、設計面の自由度を基準に、会う会社を決めました。紹介された4社について、気に入った土地を例にあげて、どんなプランをどのくらいの建築費で建てられるのか依頼して、対応を比較検討しました。面談のために行った住宅展示場で声をかけられて、他のモデルハウスも見たり、話をしたりしましたが、特に設計図や見積もりを依頼するにはいたりませんでした」
建築会社と打ち合わせを進めているときに子どもを授かり、本格的に家を建てることを決意。慎重に検討し、電話やメールで面談結果をスーモカウンターに報告した。
最終的に依頼したのは、スーモカウンターから紹介された、条件に近い土地を提案してくれた建築会社。
「私たちがしたいことをかなえてくれる期待感、営業担当者の人柄、気に入った土地の場所の地元にある工務店で、信用できる会社だったからです。プランは打ち合わせで変えることができても、土地は変えられません。プランも土地ありきです。提案してくれた土地は、100%条件どおりではありませんが、生活環境が整い、区画整理がされた住宅街で、『よく見つけてくれたな』という土地でした。スーモカウンターの担当者もよく考えて、私たちに合うと勧めてくれた会社のひとつでした」
「スーモカウンターに行くと、家を建てるうえでいろいろ勉強になるので、まずは行ってみるのがいいと思います。かなう、かなわないは別として希望は全て伝えると、希望に近い会社を紹介してくれます。また、スーモカウンターの紹介だと店長、所長といった役職の方が担当してくれて、いい人ばかりに会わせてもらいました。面談後に断るときも建築会社の間に入ってくれるので助かりました」と妻も明るい声で語った。
LDKを多目的に使えるコミュニケーションの場に
仕事が忙しい夫にとって家は「帰ってきて、疲れを癒やし、のんびりできる場所」。間取りの基準は、ひとまわり余裕のメーターモジュールを採用した。1階で生活が完結できるように、広いリビング・ダイニング・キッチンと水まわりを1階に配置した。
リビング・ダイニングは3面に窓を設置。「24時間換気システムを採用しているので、換気面は十分だと言われましたが、風通しがいいように窓の位置や数を考えてもらいました。おかげで窓を開けると気持ちいい風が入ってきます」
内装は白を基調に、明るめのフローリングを採用し、壁の一面にコバルトブルーのクロスを張り、カーテンやダイニングのペンダント照明にもブルーをアクセントにした。キッチンも白で統一したシンプルなデザインにし、夫婦二人で立ってすれ違えるゆとりを確保し、食器洗い機が増えてもラクなように深底タイプを希望した。
「キッチンの広さとキッチンからリビング・ダイニング全体を見渡せるのが気に入っています」
リビング・ダイニングは、子どもが小さいうちはソファーを置かず広々と使いたいそう。お気に入りのLDKは、食事や家族団らん、パソコン、趣味の映画・映像鑑賞などを楽しみ、子どもの遊び場や勉強スペースにもなる、多目的な空間。リビングではルームシアターができるような電気の配線を考慮した設計を依頼し、プロジェクターを自分で配置。将来、大型スクリーンを天井からつり下げたいときにすぐに取り付けられるよう下地を施工した。
楽しく家事ができる、いるだけでワクワクする家
「モノは出来るだけ外に出さずしまっておきたいので、収納スペースはつくれるだけつくってほしいと希望しました」。そして、玄関にはシューズクローク、キッチンにパントリーを、リビング・ダイニング、階段下、各室に豊富な収納スペースを設けた。「今のところ、収納スペースはまだまだ余裕があり、ディスプレイするように贅沢に使っています」
2階の洋室2部屋のうち1室は、将来子どもが二人になったときを想定し、扉とクロゼットを2つ設け2部屋に仕切れるようにした。
洗面所には室内物干しを設置して、洗濯物をここでハンガーにかけてから外に干したり、雨の日は浴室乾燥機を活用するようにした。広い浴室で入浴する時間はリラックスできて、つい長湯をしてしまうそう。
注文住宅は、間取りはもちろん、設備や素材、色など、好みのものが選べることが醍醐味。Sさん夫婦も、シンプルで飽きがこない内装をベースに、随所に遊び心を生かして可愛いアイテムを採り入れた。
細かくこだわってできた家の住み心地は抜群。「今のところ、ここをこうすればよかったという反省点がひとつもありません。夏も冬も過ごしやすくて、使い勝手もいい、100点満点の家です」と妻が言えば「自分の城が出来てうれしく、家に帰るとほっとします。あとは住宅ローンを頑張って返します」と夫も満足そう。
新居の完成とほぼ同時期に生まれた長女もスクスクと育ち、可愛い盛りだ。「公社住まいだったら、子どもの泣き声が近所の迷惑にならないかと気を使って暮らしていたと思いますが、今は気にする必要もなく、ストレスがありません。住み心地がいいので、家にいるだけでワクワクして、ずっと家にいたくなります」と妻。「妻は家事も楽しんでいて、幸せそうです」という夫の言葉に、優しさがうかがえる。
これから庭づくりや畑を楽しみたいと、外に流しもつくった。外構もDIYをしてつくろうと計画している。マイホームで過ごすワクワクはこれからも続きそうだ。
取材・文/佐藤由紀子 写真/ご本人
- DATA
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土地面積 約169㎡ 延床面積 約107㎡ 建築費 2500万円 間取り 2LDK 世帯構成 夫(40歳)、妻(40歳)、長女(0歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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カウンター店舗 スーモカウンターららぽーと横浜店 紹介された建築会社数 8社 受けたサービス 個別相談