フラットな空間での暮らしを希望し、千葉県にある夫の実家の土地にアメリカンスタイルの平屋風の家を建てたYさん。パブリックとプライベートを上手に切り分け、コンパクトな家事&生活動線を実現。大胆な勾配天井を取り入れた開放感たっぷりの住まいでの暮らしぶりについて聞きました。
好みのデザインテイストの家づくりが得意な大手ハウスメーカーに依頼
フラットな空間で暮らしたいと、賃貸マンションでも1階に住んでいたというYさん夫妻。家を建てるなら平屋にしたいというのが夫婦共通の希望でした。結婚後、イベントなどが落ち着いたタイミングで家づくりを検討し始めましたが、10カ所以上展示場を回っていくうちにどの建築会社に依頼すべきか迷ってしまったそう。職場の同僚からスーモカウンターを紹介されたことから、足を運んでみることに。
「私の実家の農地を宅地転用する形を検討しており、少し特殊な土地で手続きも面倒だとわかっていたので、実績が豊富で対応力のある大手住宅メーカーを希望していました。デザイン面はアメリカンハウスのような海外テイストの家に憧れていたのと、性能面は耐震性や耐火性を重視しているとアドバイザーさんに伝えたところ、4社を紹介してもらいました。スーモカウンターには私だけで行ったのですが、1社目の会社の展示場に妻と一緒に見に行ってみたらデザインがとても気に入ってしまって。自分たちで展示場を回って検討していた会社もあったのですが、性能面も含めてこの会社なら自分たちの思い描いた家づくりができるなと、即決しました。
元々平屋を希望していましたが、より理想の家を追求していくうちに、建築会社からの提案で勾配天井を活用して2階にはセカンドリビングとゲストルームを設けることに。1階で生活が完結する2階建のプランで、平屋風のフラットな暮らしが実現しました」(夫)。
パブリック&プライベートのスペースを切り分けて動線をコンパクトに
依頼先が決定し、Yさんの家づくりがスタート。まず、プランニングでこだわったのは、LDKなどのパブリックスペースと寝室などのプライベートスペースをセパレートすること。そして、パブリックスペースはぐるりと回遊できるようにしました。
「ホワイトと明るい木目の色をベースに、グリーンとブラックをアクセントに使って、LDK全体を4色でコーディネートしたので、統一感が出てより開放感がアップしました」(妻)。
家事を同時進行しやすくするために、キッチンから一直線上に洗濯動線を配して家事動線をコンパクトに。帰宅後すぐに手を洗ったり、身支度の際にも便利な回遊動線上に洗面スペースを設けました。
「マルチスペースは今後デスクを置いて、作業スペースとして使ったり、子どもが大きくなったらスタディースペースとして使う予定です」(妻)。
勾配天井のある開放的なLDKで過ごして、エネルギッシュに1日をスタート
念願のアメリカンテイストの平屋が完成し、入居後に家族も増えて幸せいっぱいのYさん。現在の住まいになってからライフスタイルも変化したそう。
「LDKの開放感が心地良くて、朝起きるのも家に帰るのも楽しみになりました。早起きにもなりましたね。朝起きてからこの空間で過ごすだけで「今日も1日頑張るぞ!」って活力が湧いてきます」(夫)。
実は、LDKは20畳ほどの広さで標準的な面積ではありますが、勾配天井で天井高が高くなっていることでより広く感じられる効果もあるのだとか。
「玄関から右手をプライベートスペース、左手をパブリックスペースに分けて、LDKは扉を付けずに、プライベートスペースには扉を付ける工夫をしました。そのおかげで、子どもが寝室で寝ているときにLDKで物音を気にせず2人の時間をゆっくり過ごせています。寝室の様子はモニターで見られるようにしているので安心ですね」(妻)。
西海岸テイストのアメリカンハウスに憧れていたというYさん。リビングには映画のワンシーンに登場しそうな街灯風の照明を取り付け、細部にまでこわだりを詰め込みました。
日当たり抜群の南向きのリビングからつながるカバードポーチでは、天気の良い休日にモーニングやランチを楽しむことも。
「近所のパン屋さんでパンを買って、ここで食べることもあります。これから庭づくりも頑張って、より快適な場所にしたいですね」(夫)。
また、大きなシンメトリーの屋根を活用して太陽光発電システムも導入。屋根の両側に太陽光発電パネルを載せて、家中の電気は太陽光発電で賄っているのだとか。
勾配天井を活用して作った2階部分は、その時々でさまざまな使い方をしたいと話すYさん。現在はセカンドリビングとして使用し、冬はコタツを置く予定だそう。
「2階は日当たりも良いですし、暖かい空気は上にいくので、冬はここで過ごすのもいいかなと。今は元々持っていた家具を置いている状態なので、これから家具を新調していきたいですね」(夫)。
また、将来ゲストルームにする予定の部屋は、LDKとは雰囲気を変えてダークトーンの壁紙を取り入れています。
アメリカンテイストのフラットな平屋風の家で、開放感を満喫しているYさん。パブリックスペースとプライベートスペースを上手に切り分けたことで子育てもしやすく、家族みんなが快適に過ごせているようです。これからもっと家族にとって心地良い場所になっていくことでしょう。
取材・文/金井さとこ 写真/八木虎造
- DATA
-
建築会社 三井ホーム株式会社 土地面積 500㎡ 延床面積 121㎡ 建築費 4000万円台 間取り 3LDK 世帯構成 夫(30代)、妻(20代)、長女(0歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
-
カウンター店舗 スーモカウンターテラスモール松戸店 紹介された建築会社数 4社 受けたサービス 個別相談