息子たちが通学しやすい大阪市内への住み替えを検討するも、なかなか良い物件が見つからず、空き家のまま放置していた築70年の祖父母の家を建て替えることにしたTさん夫妻の家づくりをご紹介しよう。
通学が大変な息子たちのために引越しを検討
結婚して20年、二人の息子と岸和田市内の分譲マンションで暮らしていたTさん夫妻。
「大学生の長男は奈良へ、高校生の次男は東大阪へ通学しているんです。私は大阪市内の会社に勤務しているので、それほど通勤の大変さは感じていなかったのですが、息子たちは通学に時間がかかって毎日大変で。
2022年の春頃から大阪市内の新築マンションへの買い替えを検討し始めました。広告などを見て、80㎡、4LDKくらいの広さの部屋を中心に6〜7件ほど見に行ってみたのですが、大阪市内の新築マンションはみんな高くって。価格や立地、広さになかなか納得できず決めかねていました。そんなとき、私が学生の頃に4年間だけ住んでいた祖父母の家の存在を思い出したんです。父が相続した物件でしたが、大阪市内の駅近立地。建物は築70年の古家は長期にわたり空き家だったため、リフォームだと不安。住宅密集地にあるため建て替えも難しそうでしたが、両親からも活用できるかどうか調べてみたらいいんじゃないかと言ってもらえ、新築マンションをやめて建て替えを検討してみることになったんです」と夫。
岸和田市から大阪市内への引越しを検討し始めてから3カ月。なかなか思うように新築マンションが見つからず、祖父母の古家の建て替えをすることに方針を変更したTさん夫妻は、今度はインターネットで建て替えについて調べてみることにした。


(右)読書が趣味のTさん。たくさんあった漫画や文庫本などは3階ホールに設けた大きな本棚にまとめて収納
ネットで知ったスーモカウンターに建て替えの相談
建て替えの情報を検索していたときに、家づくりのことを無料で相談できるスーモカウンターのことを知り、すぐに来店予約を取ったそう。
「スーモカウンターでは狭小地が得意な会社にお願いしたいこと、インナーガレージを設けたいこと、来年の新学期が始まる頃までに完成させたいこと、予算は2500万円くらいに抑えたいことを伝えたところ、4社の紹介がありました。すぐにアポイントを取っていただき、4社それぞれとお会いしました。
加えて、自分たちでもちょっと気になっていた会社があったので展示場へも足を運びました。合計5社と初回打ち合わせをしましたが、対応はそれぞれ違っていましたね。
自分たちで探したE社は高圧的な営業態度で、あまり印象がよくありませんでした。
ほかの4社は、契約しないと間取り図は出せない会社や見積額が高くて予算と合わなかったり、逆に見積額が安すぎて不安になった会社もありました。
そのなかでとても熱心な営業担当者がいて、初回の打ち合わせから軽くデッサンを描いてくれて提案力の高さを感じました。そのデッサンを見ながら説明をしていただけたことで、完成した住まいをイメージしやすかったことと、来春までの完成を約束してくれたことでお願いすることに決めたんです。ほかの3社へのお断りの連絡は、スーモカウンターにお願いできたので気が楽でしたね」


(右)玄関を常にすっきりと保つ秘訣は、大容量のシューズクローク。たくさんあるスニーカーも取り出しやすい
内装は白×グレー×ダークブラウンで統一
8月に建築会社を決めて契約。当初は順調に打ち合わせが進んでいたものの、途中で営業担当者が変わることに。
「担当者が変更になったことで、打ち合わせた内容に変更が出た部分もありましたが、キッチンやお風呂などの設備選びも、クロスや外壁材を選ぶのも、いろんなデザインがあってとても楽しかったです。ただ、気に入っていた素材が最終的に取り入れられないとわかり、その点はとても残念でしたね」と妻。
内装はモノトーンのシックな雰囲気でまとめたかったというTさん夫妻。床材はすべてのフロアで同じ素材を使用するようグレードアップして、白×グレー×ダークブラウンで統一感のあるインテリアに仕上げた。
「内装に合わせて、ソファやカーテンもグレーで統一しました。小上がりの和室が欲しいなと思っていましたが、狭くなるからやめた方がいいというアドバイスをもらいました。狭小3階建てなので間取りはシンプルに。パントリーはスペースの問題でつくれませんでしたが、その分、キッチンの背面収納がたっぷりあるので、お気に入りのペニンシュラキッチンもすっきりとした状態に保てています」


(右)濃紺のアクセントクロスでシックに仕上げた2階のトイレ。1階のトイレは同じ柄の色違いを選んだそう
いろいろあった家づくりだったが、住み心地は満足
当初は3月に完成予定だったが、工事途中で設計内容を見直さなければならない部分などもあったり、思わぬトラブルが続き、引き渡し時期は大幅に遅れ7月末に。大変だったこともあった家づくりだが、Tさん夫妻はおおらかに笑顔でこう振り返る。
「営業担当者が突然交代になったり、工事途中で思うようにできない部分が出てきたりなどトラブルもありましたが、家が完成していざ住み始めてみれば、細かいこともそれほど気にならなくなってきました。建て替え規制で前の古家よりも建坪は少し小さくなりましたが、利便性の高い立地で、当初の引越しの目的だった息子たちの通学に便利な場所に新居を構えることができたことに満足しています」と妻。
「いろいろありましたが、最初にスーモカウンターへ行っていなければ知らなかった建築会社でした。この会社と出会わなければ、建て替えにもっと時間がかかっていたかもしれませんし、利用してよかったなと思っています。
20年ぶりに新しくなった住まいは、とにかく設備機器が便利になっていて驚いています。携帯で操作できるスマートキーはかなり便利ですね。マンション住まいの時はセキュリティにあまり気を配っていませんでしたが、一戸建ては自分たちでしっかりと戸締りをしないといけないので、そこはしっかりと気をつけていますよ」と夫。
以前の住まいだったマンションはまだ売却せず所有しているとのこと。今後、賃貸に出すか、売却するかを検討して決めたいと話してくれた。
取材・文/馬場敦子 写真/河原大輔
- DATA
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土地面積 42.57㎡ 延床面積 110.61㎡ 建築費 約2600万円以内 間取り 3LDK 世帯構成 夫(51歳)、妻(52歳)、長男(20歳)、次男(16歳)
- スーモカウンターで受けたサービス
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