妻の祖母が住んでいた家を建て替えることにしたYさん。ホテルライクな洗練されたインテリアにしつらえつつも、日々の暮らしのなかにときめきを感じるような遊び心溢れる間取りにこだわりました。そんなYさんに、依頼先選びやプランの工夫について聞きました。
依頼先選びは営業担当者の人柄と相性を重視
夫の仕事の都合で転居が多かったというYさん。妻の祖母が住んでいた家に住み始めてから、子どもが中学生になるタイミングまでには建て替えようと、2年ほど前に家づくりを検討し始めました。
「私の実家も近く、両親との近居を続けられるとお互い安心だと思ったので、家を建て替えることにしました。祖母の家は元々賃貸併用住宅で、2階の居室にはそれぞれキッチンがあるなどちょっと変わった間取りだったこともあり、せっかく注文住宅を建てるならプランに遊び心を取り入れたいと思いました」(妻)
そこで、住宅展示場に足を運んだYさんでしたが、各社の営業を受けていくうちに客観的な視点で自分たちに合った会社を選ぶ基準が分からなくなり、どの会社にしたらいいのか迷ってしまったといいます。そこで、第三者視点でフラットな意見を聞いた上で比較検討したいと考えるようになり、スーモカウンターに相談することに。
「40代で住宅ローンを組むこともあり、コストを抑えつつも耐震性などの性能面がしっかりしている建築会社さんにお願いしたいと考えていました。動画サイトなどで耐震性や気密性など性能について学び、取り入れたい性能をあらかじめ明確にしておきました。好みのデザインテイストや性能面の要望を伝えたところ、アドバイザーさんが価格帯別に候補をピックアップしてくれました。その中から3社と面談しましたが、もう少し検討の幅を広げてみたいと思い、追加で2社紹介してもらいました。どの会社もベテランの営業担当の方が対応してくださったので、とても安心感がありましたね。自分たちの要望などを話しやすく、相性が良いと感じた営業担当者さんに家づくりをお願いしたいと思い、最終的には営業担当者さんの人柄を重視して決めました」(妻)
“心がときめく間取り”を追求したというYさん。納得がいくまでじっくりと時間をかけてプランを詰めていきました。
「夫からの要望だった太陽光発電システムや床暖房などを取り入れながら、ありきたりの間取りではつまらないので、日々の暮らしのなかでときめきが感じられるようなプランにしたかったんです。かなりプランニングに時間をかけたと思いますが、私たちに合ったプランをいろいろ提案してくださった担当者さんには感謝ですね」(妻)
パブリックスペースはモノトーンでスタイリッシュな雰囲気に
ホテルライクな洗練された雰囲気のインテリアにしたかったというYさん。1階のLDKは白をベースにモノトーンでコーディネートし、スタイリッシュな空間に。
「トイレや2階の個室はアクセントクロスを入れたので、敢えて1階はモノトーンで統一してスッキリとまとめました」(妻)
パブリックスペースはシンプルなモノトーンでまとめつつも、トイレの壁紙や室内ドアのドアノブなどに犬モチーフを取り入れるなど、随所に遊び心もプラス。
2階の子ども部屋には、鮮やかな黄色のアクセントウォールを採用しています。
ひと捻りしたアイデアが光るプライベート空間
ひと捻りした間取りにしたかったというYさん。元々はスキップフロアを希望していましたが、プランに反映するのが難しかったことから、玄関ホールに大容量のシューズクロゼット、その上にはロフト風の収納スペースをつくりました。
また、ゲストが来た際にも使いやすいよう、玄関ホールの横に洗面スペースを設けています。
「夫の足のサイズが大きくて、以前はシューズクロゼットの扉が閉まらなくてとても困っていたのですが、ウォークインタイプのシューズクロゼットにしたところ、すっぽりと収納できるようになりました。かなりスペースが広いので、上着や犬用品もたっぷり収納できて便利ですね」(妻)
Yさんのこだわりは、2階の主寝室にも。床の高さを上げ、その分寝室までの通路に敢えて階段を設けることで、隠れ家のような空間に。屋根の勾配を利用して、おこもり感も演出しています。窓側にプロジェクターを置いて、壁に映像を投影して映画観賞などを楽しむことも。
「寝室の壁紙は、「ウィリアム・モリス」の作品。イギリスカルチャーが好きで、ショールームで一目惚れしました。子どもの生まれ年の干支であるうさぎモチーフのデザインで、上品な質感と色味なのでとても気に入っています」(妻)
よく遊びに来る両親やゲスト、今後の介護を見据えて、2階にはゲスト用の寝室も設けました。
洗練された気持ちのいい空間になり、家族が集う時間が増えた
建築会社とじっくりとプランを詰めて、遊び心たっぷりの家が完成したYさん。新居での暮らしはまだスタートしたばかりですが、イメージ通りの家になりとても満足しているのだとか。
「動線や収納など細部にまでこだわったので、日々の生活がとても快適になりました。パブリックスペースが洗練された気持ちのいい空間になったことで自然と家族がLDKに集まるようになり、一緒に過ごす時間が増えましたね。夫は身長が高く、標準の高さのキッチンでは腰の負担が大きかったそうなのですが、キッチンの高さを高めにしたことでとてもラクになったと喜んでいます。夫が気持ちよくキッチンに立ってくれる機会が格段に増えました!」(妻)
“ときめき”を大切にしてとことんこだわり抜いたからこそ、家族みんなにとって心地いい空間を実現できたYさん。これからも何気ない日常にときめきを感じながら、家族の時間を楽しんでいくことでしょう。
取材・文/金井さとこ 写真/菊田香太郎
- DATA
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土地面積 88.39㎡ 延床面積 89.01㎡ 建築費 2500万円〜3000万円以内 間取り 3LDK+フリースペース 世帯構成 夫(40代)妻(40代)長男(13歳)
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