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洗面所がおしゃれで使いやすい住まいとは? 動線計画やインテリアとしてのポイントを紹介!

住まいづくりにおいて、生活動線や家事動線を考えることは非常に重要です。この動線計画のポイントの一つが、洗面所をどうするか。洗面所と他の間取りとの関係や収納、インテリアとしておしゃれに見えるデザイン性などについて、洗面所の設計を得意とするジェネシスの森邦生さんに聞きました。

家づくりにおける洗面所の重要性とは?

洗面所とは、一般的には洗面化粧台のあるスペースのことです。

「昔の洗面所は、お風呂の横の約1畳のスペースに洗面化粧台と洗濯機置き場があって、そこで衣服の脱ぎ着もする、というのが一般的でした。
しかし、今は洗面化粧台を玄関ホールに配置したり、洗濯機置き場を別のところに設けたりするケースもあり、多様化しています」(森さん、以下同)

機能としては、手洗い、洗面、脱衣、洗濯、室内干しなど、複数の機能を兼ねることが多く、日々の暮らしや家事と密接に関わっています。

洗面所に必要な広さは?

洗面所は、洗面化粧台をどこに置くか、どんな機能と兼用させるかによって必要な広さが変わってきます。

最低限必要な広さ

「コロナ禍で帰宅後すぐに手を洗いたいというニーズを受け、玄関ホールに手洗いを設けるケースがありますが、手を洗うだけならば、横幅60cm×奥行50cmくらいの広さがあれば足ります」

洗面所の実例

主に手を洗うためならば、広いスペースは必要ない(写真提供/ジェネシス)

洗濯機置き場や脱衣所と兼ねる場合の広さ

「浴室の横に配置して、洗濯機置き場や脱衣所を兼ねる場合は、最低でも1畳は欲しいですね。できれば着替え用の収納を設けた方が使い勝手は良くなります。その場合はより広いスペースが必要です」

室内干しなど他の機能も付加した場合の広さ

「洗面所にパイプを設置して、室内干しができるようにするケースもあります。その場合は最低3畳、着替え用の収納スペースも加味すれば、もっと広くてもよいでしょう」

洗面所の実例

洗面、脱衣、洗濯機置き場、着替え用の収納、室内干しなど複数の機能が詰まった洗面所。広さは約4.5畳ある(写真提供/ジェネシス)

洗面台のサイズはだいたいどのくらい?

洗面台の幅は50cm・60cm・75cm・90cm、奥行は40cm~60cmのタイプが一般的です。メーカーによってはセミオーダーも可能で、洗面所の広さや用途にあわせて200cm程度まで幅を広くすることもできます。たとえばボウルを2つにしたい場合は、ある程度の洗面台の幅を確保する必要があるでしょう。しかし洗面所に対して洗面台が大きすぎると、圧迫感を感じてしまうこともあります。洗面所に対するバランスを考えて選びましょう。

洗面所を脱衣所と分けた場合のメリット・デメリット

従来は脱衣所を洗面所と兼ねるケースが一般的でしたが、最近ではあえて洗面所と脱衣所を分けることもあります。別に設けるメリットがある一方で、注意すべき点もあるため、後悔しないためにもメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリット

家族とはいえ、入浴中に脱衣所を利用することは、はばかられることもあるでしょう。脱衣所と洗面所を分けることで、入浴中の家族に気兼ねなく手洗いや身支度ができます。朝の忙しい時間帯や夜のリラックスタイムも、家族それぞれが安心して使えるのがメリットです。

脱衣所には洗濯前の衣類や洗剤などの日用品を置くことが多く、どうしても生活感が出やすくなります。しかし洗面所を独立させることで、来客があった場合も手洗いをすすめやすくなることも利点といえるでしょう。

脱衣所を専用の空間にすることで、機能面もアップします。家族以外の目を気にしなくてよいので下着類も収納しやすくなり、入浴前に着替えを準備する手間を省けます。また日常的に使うものは見せる収納にしてしまうことで、作業効率もよくなります。

デメリット

洗面所と脱衣所を別にすることで、床面積を余分に使うことになります。洗面所と脱衣所を兼ねる場合よりも広さが必要になるため、限られた床面積の中に別々に設ける場合は、レイアウトに苦労するかもしれません。後悔しないために、リビングなど他の部屋が狭くなっても別々にしたいのかを考えるようにしましょう。
脱衣所と洗面所を別につくることで、造作工事も増えます。つまり建築コストが増えることも、想定しておく必要があります。

また脱衣所と洗面所を別にすると動線が長くなります。たとえば脱衣所で脱いだ衣類を手洗いする場合は、洗面所へ移動することになります。入浴後や洗濯時、帰宅後の動線を考慮して、脱衣所や洗面所のレイアウトを決めるようにしましょう。

洗面所の収納計画は?

森さんによると、洗面所の収納計画は非常に重要だといいます。

「洗面所には、洗顔料、化粧品、整髪料、歯ブラシ、タオル、洗剤など、さまざまなものを置きます。そのため、収納スペースをしっかりつくっておかないと、すぐに散らかってしまうでしょう。
いくら洗面化粧台をおしゃれなデザインなものにしても、散らかっていては意味がありません。できれば、洗面所には3畳くらいのスペースを確保して、収納を充実させたいですね」

すっきり見せる収納アイデア紹介

ここでは実際にジェネシスが採用した収納アイデアをいくつか紹介します。

【アイデア1】オープンな棚+市販のカゴ

コンパクトなスペースでも、オープンな棚を設置して、そこに市販のカゴを収めるだけですっきりとした収納になります。

洗面所の実例

玄関ホールの洗面台にオープンな棚を設け、市販のカゴを使ってすっきり収納(写真提供/ジェネシス)

【アイデア2】壁厚を利用したニッチ収納

洗面所の壁厚を利用してニッチをつくれば、化粧品などを置くのにちょうどよい収納になります。

洗面所の実例

右側の壁にニッチ収納を設けた。小物がすっきり収納できる(写真提供/ジェネシス)

【アイデア3】間仕切り兼用の収納棚

洗濯機置き場と兼用の洗面所では、来客に洗濯機を見せたくないというケースもあるでしょう。その場合、洗面化粧台と洗濯機の間に背の高い棚を設けて間仕切りにすれば、目隠しにもなって一石二鳥です。

洗面所の実例

洗面化粧台と洗濯機の間に設けた間仕切りは、収納棚になっている(写真提供/ジェネシス)

「隠す収納」「見せる収納」 のどちらにするかもチェック

隠す収納は生活感を軽減でき、スタイリッシュな空間づくりに有効です。しかし十分な収納力がないと、結局出しっぱなしになってしまい、散らかってしまう可能性も。

一方見せる収納は、使うものを一目で探すことができ、作業効率が良いことがメリットです。しかし乱雑な印象にならないように、配置や置くものを工夫する必要があります。

隠す収納と見せる収納のどちらが向いているのか、検討したうえでプランを決めましょう。

洗面所の暑さ・寒さやカビ対策は?

洗面所は、脱衣所と兼用の場合は衣服を脱ぐ場所でもあるため、暑さ・寒さ対策は気になるところです。また、水を使う場所でもありますが、カビ対策は必要なのでしょうか。

洗面所の冷暖房

「最近は断熱性の高い家が増えているため、洗面所だけの冷暖房は必ずしも必要ではありません。ただし、あまり断熱性が高くない家の場合、ヒートショック対策として、洗面所用の小型の暖房機を付けることは有効です。
また、洗面所でメイクをする人は、メイク時間が長ければ夏には冷房が必要でしょう。天井設置型の小型エアコン、またはポータブルタイプのサーキュレーター(家庭用送風機)でもいいと思います。
洗面所は使用頻度の高い場所なので、ライフスタイルに合わせて、冷暖房を追加してください」

洗面所が暑く汗をかく女性

洗面所でメイクをする人は、小型のエアコンやサーキュレーターがあった方がよい(イラスト/松元まり子)

洗面所の換気

「換気システムを兼ねた全館空調システムを入れるという方法があります。もしそれが難しい場合は、洗面所に換気扇などを設けるとよいでしょう。
なお、カビ対策には換気以外に、濡れたらすぐに拭くなど日々のお手入れも重要です」

全館空調について、詳しくはこちら→
全館空調とは?気になる電気代や知っておきたいメリット・デメリット

洗面所はどこに配置する?

洗面所は毎日使う場所です。洗濯機置き場などと兼用にすれば、家事でも頻繁に利用します。そのため、洗面所をどこにどのように配置するかは非常に重要です。

洗面所の間取り・配置を計画するときのポイント

「洗面所をどう使うかによって配置を考える必要があります。
洗面所で室内干しをする場合には、風通しと日当たりの良い場所に配置するとよいでしょう。
昼間いない居室の日当たりが良くても意味がないと考え、あえて日当たりの良い場所に洗面所を持ってきた方が使いやすいケースもあります」

洗面所の間取り

日当たりと風通しの良い場所に室内干しもできる広めの洗面所を設けたプラン(画像提供/ジェネシス)

生活動線を考えた洗面所の配置

「帰宅してからの行動をシミュレーションして、洗面所の配置を考えましょう。
帰宅後すぐに手を洗えるように、玄関の近くに洗面所を設ける配置は人気です。
2階LDKで洗面所を2階に設けたい人は、1階にもう一つコンパクトな洗面台があると便利ですね。
また、コロナ禍で来客に洗面所を使ってもらう機会が増えました。しかし、洗面所が洗濯機置き場と一緒だと、見せたくないものが見えてしまいます。その場合は、洗面所と洗濯機置き場を分けるか、来客用に手洗いだけの洗面所を設けるとよいでしょう。
狭小住宅でスペースに余裕がない場合には、ホテルのように洗面、トイレ、洗濯機置き場を一つにまとめる配置もあります」

洗面所の実例

スペースに余裕がない場合には、洗面、トイレ、洗濯機置き場を一つにまとめる配置もある(写真提供/ジェネシス)

家事動線を考えた洗面所の配置

「洗面所の機能と他の機能をどう組み合わせれば家事がしやすいかを考えましょう。
朝などは洗面所が混雑しがちなので、あえて洗面所と洗濯機置き場を別にして、キッチンのそばに洗濯機置き場を配置するという方法もあります。この場合は、調理しながら洗濯できるので、家事がはかどるというメリットがあります」

洗面所の間取り

2階LDKのキッチン横に洗濯機置き場を配置した例。洗面所は浴室の横に、脱衣所と兼用で配置した(画像提供/ジェネシス)

洗面所をおしゃれにするポイントは? 床材や壁紙、鏡などの選び方

洗面所は主に朝起きてすぐと、夜寝る前に使います。そのため、洗面所を快適な空間にすると、1日を気持ちよく過ごすことができると、森さんは言います。

「人は気に入ったものを大事に使います。つまり自分がこだわっておしゃれにした洗面所なら、こまめにお手入れをして、快適な空間を維持しようとするのです」

それでは、洗面所をおしゃれにするには、どのようなポイントがあるのでしょうか?

洗面台は既製品か造作か

賃貸住宅や建売住宅では既製品の洗面台をよく見ますが、注文住宅の場合は、既製品を使わず洗面台を造作するケースも多いと、森さんは言います。

「当社の場合、ほとんど造作です。ただし、既製品が悪いとは言いません。むしろ使いやすさという点では、既製品の方が優れています。汚れにくい工夫もあってお手入れが楽です。
ただ、既製品はデザイン的に物足りなく感じる人もいるようです。特に注文住宅を建てる人は、自分だけのオリジナルな洗面台を求める傾向があります」

洗面所の実例

造作の洗面台は、自分だけのこだわりが反映できる(写真提供/ジェネシス)

水栓選びのポイント|壁付けかボウルや天板付けかで変わる

「水栓選びで優先すべきは、デザインよりも機能です。手だけ洗えればよいのか、シャンプーもしたいのか、用途によって選ぶべき水栓が変わります。
また、壁付けにするか、ボウルや天板に付けるかでも、対応している水栓が変わります。そういった機能や施工方法を決めた上で、デザインの気に入った水栓を選ぶとよいでしょう」

アンティーク調の水仙

アンティーク調のおしゃれな水栓だが、温水と冷水の蛇口ハンドルが分かれており、操作は面倒(画像/PIXTA)

ボウル(ベッセル)選びのポイント|スタイリッシュなガラスボウルもおすすめ 

陶器や磁器製のボウルが一般的ですが、たとえばガラス製のボウルを採用することで個性を表現でき、透明感のあるデザインは洗面台を明るくする効果もあります。クリアガラス以外にも色物や柄物もあるので、イメージに合うボウルを探してみましょう。

「ボウル選びはお手入れのしやすさに直結しています。一見おしゃれでスタイリッシュなボウルでも、浅いタイプのボウルだと水が飛び散りやすく、お手入れが大変です。
また、壁とボウルの間にすき間ができるタイプも、ほこりがたまりやすいので、こまめなお手入れが必要です。
お手入れのしやすさと見た目のおしゃれさのバランスを考えて、自分の気に入ったものを選ぶとよいでしょう」

洗面所の実例

おしゃれなボウルだが、壁との間にすき間ができるため、こまめなお手入れが必要(写真提供/ジェネシス)

床材選びのポイント|クッションフロアが無難

「水を使う場所なので、水に強い素材を選ぶのが大前提です。デザイン性を重視したい場合はタイルでもよいですが、硬くて冷たいというデメリットがあります。
硬くなく、冷たくもない水に強い素材としては、クッションフロアが無難な選択でしょう。色やデザインも豊富です」

壁材・壁紙選びのポイント|機能性壁紙やタイルは耐久性が高い

「水回り用の撥水(はっすい)加工されたクロスがいろいろあるので、その中から気に入った色柄のものを選ぶとよいでしょう。
見た目の雰囲気を重視したいなら、タイルも選択肢にあがります。タイルには耐久性が高いというメリットもありますが、目地が汚れやすいので、こまめなお手入れは必要です」

洗面所の実例

壁は一見板張りだが、実際は水回り用のクロス。クロスにはいろいろなデザインのものがあるので好みに応じて選びたい(写真提供/ジェネシス)

鏡(ミラー)選びのポイント|使いやすい仕様や高さも考えて

「フレームがおしゃれにデザインされた鏡を選んでもいいのですが、使いやすさという点では、鏡の裏に収納が付いたミラーキャビネットのほうが使いやすいですね。
ミラーキャビネットを使っておしゃれにするポイントは、鏡とボウルをセパレートにすること。そうすると既製品とは違う印象になるため、おしゃれに感じます」

洗面所の実例

ミラーキャビネットと洗面ボウルをセパレートにした洗面化粧台。こうすることでおしゃれに見える(写真提供/ジェネシス)

カウンター選びのポイント|素材によってはお手入れが大変なものも

「カウンターもいろいろな素材のものがありますので、洗面所全体のテイストとあわせて選ぶとよいでしょう。
ただし、素材によってはお手入れが大変なものもあります。木製のカウンターなどは防水塗装してあれば問題ありませんが、モルタル調のカウンターの場合、シミになりやすいというデメリットがあります」

洗面所の実例

モルタル調の塗料で仕上げたおしゃれな洗面カウンター(写真提供/ジェネシス)

照明(ライト)選びのポイント|ペンダントライトやブラケットライトもおしゃれ 

おしゃれな空間づくりには、照明が欠かせません。たとえば天井からコードでつるすタイプのペンダントライトは手元を明るくでき、インテリアのアクセントにもなります。また壁面に設置するブラケットライトは、壁や鏡を明るく照らしてくれるので、雰囲気のある空間を演出できます。
ただし、洗面所でメイクをする場合はデザインだけでなく、明るさなど実用面にも配慮する必要があります。

「洗面所でメイクをする人は、顔の色がしっかりわかる照明で、正面から照らしてくれるものを選ぶ必要があります。ストレスのない照明を選ぶのがポイントです。
そのうえで、家のテイストに合った好みのデザインのものを選ぶとよいでしょう」

デザイン性のある洗面所の照明

洗面所の照明は、まずストレスのないもの、その後で好みのデザインのものという順番で選ぶとよい(画像/PIXTA)

タオル掛けなど小物選びのポイント|位置や高さに注意

「タオル掛けでまず気を配るべきは、位置や高さです。使いやすい位置はどこなのか、洗面化粧台と一緒に検討しましょう。
デザインはいろいろなものがありますので、お好みのものを選べばよいと思います。ネットで気に入ったものを購入して施主支給で取り付ける人も多いです」

生活感を隠すこともおしゃれ洗面台のポイント

ここからは編集部が解説します。

おしゃれな洗面台にしたい場合は、生活感が出てしまうようなものは置かないようにし、量や質、レイアウトにも注意しましょう。

ホテルの洗面台をイメージしてみてください。歯ブラシやコップ、タオルなどが置かれていますが、生活感はありません。極力シンプルなデザインのものを採用するようにし、置くモノの量も抑えることで、ホテルライクな洗面台になります。

たとえば市販のハンドウォッシュはそのまま使わず、シンプルな容器に詰め替えることで生活感を薄めることが可能です。

汚れやすい素材は注意する

どんなにおしゃれなデザインの洗面台でも、汚れた状態では雰囲気を損なってしまいます。汚れやすい素材は避け、手入れがしやすいタイプを選ぶようにしましょう。

たとえば撥水性が高いボウルや、水がたまりにくい壁付けの水栓金具など、日々のお手入れを楽にしてくれる商品を上手に活用しましょう。木製のカウンターはナチュラルな雰囲気が魅力ですが、防水加工していないものは変色しやすいため注意が必要です。

一度カビが生えてしまうと根絶するのが難しいため、防カビや防水タイプのクロスを選ぶようにしましょう。

おしゃれで使いやすい洗面所の実例を紹介!

おしゃれで使いやすい洗面所にはどのようなものがあるのか、ジェネシスの実例をいくつか紹介します。

個性的で使いやすいフロートタイプの洗面台

床から浮いているフロートタイプの洗面台です。見た目が個性的でおしゃれなうえ、床の掃除もしやすいという特徴があります。
鏡はミラーキャビネット、左側の壁にはニッチを設けるなど、小物の収納場所も確保しています。

洗面所の実例

フロートタイプの洗面台はおしゃれで使いやすい(写真提供/ジェネシス)

鮮やかなカラーが目をひく、掃除のしやすい洗面所

洗面、洗濯機、トイレを一つの空間に配置した洗面所です。鮮やかな壁の色でエリア分けしています。
洗面台の下はオープンになっており、市販のカゴを置いて収納するタイプですが、床面が少しだけ上がっているのが特徴。これにより、収納スペースに髪の毛などの細かなゴミが入りづらくなっています。

洗面所の実例

トイレも一体となった洗面所だが、鮮やかな壁の色でエリア分けしてある(写真提供/ジェネシス)

家全体のテイストを反映したモノトーン調の洗面所

家全体がモノトーン調のスタイリッシュなテイストなため、洗面所もモノトーン調に合わせた事例です。
床材は浴室の床と色味を合わせたブラックのタイルを採用。ホテルのような空間になっています。

洗面所の実例

ガラス張りの浴室、タイルの床材など、スタイリッシュなデザインにこだわった空間(写真提供/ジェネシス)

洗面所にこだわって理想の住まいを実現した先輩たちの実例を紹介!

スーモカウンターを利用して、洗面所にこだわって理想の住まいを実現した先輩たちの実例を紹介します。その人たちが、どのような点にこだわり、どのような住まいを実現したのか、実例を参考に学んでいきましょう。

【実例1】水回りを一つにまとめて、家事の時短を実現した間取り

家づくりをスタートしてスーモカウンターを訪れたTさん夫妻。そこで紹介された6社の依頼先候補の中で性能面と保証の充実度に安心感のある1社に建築を依頼しました。
妻の希望は、水回りをまとめた間取りにすること。完成したのは、キッチンの正面にダイニングやリビングが見えて、隣に数歩移動すれば洗面室・浴室とつながる間取り。食器洗いをしながら洗濯機を回すなど、家事を同時進行できるので、時短につながると大満足です。

キッチンと一続きの洗面室/注文住宅実例

キッチン・洗面室・洗濯機・浴室がひと続きの間取りは家事がしやすい(写真/和田真尚)

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家事の時短、靴収納など夫婦のこだわりをすべて実現した家

【実例2】自分たちでプランを考えて完成した、洗面所の動線が秀逸な平屋

住宅展示場を見学したことで夢がふくらみ、スーモカウンターへ足を運んだFさん夫妻。
そこで、木造の平屋で、耐震性に信頼の置ける建築会社を希望し、紹介された会社の中から、木にこだわる家づくりを得意とする建築会社に依頼を決定。
間取りや内装は、自分たちでプランを考えました。こだわりの一つは、玄関からもLDKからも行ける洗面所の間取り。床はヘリンボーン模様をセレクトし、見た目にもおしゃれな空間になりました。

Fさんが建てた注文住宅の間取り

ヘリンボーン模様の床が特徴的な洗面室/注文住宅実例

洗面所の配置も、生活動線を考えて自分たちで決めた(写真/アラキシン)

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ヒノキの梁が清々しい、ロフト付きの平屋

【実例3】メインの洗面所には2ボウルの洗面台、1階には手洗いも設置

注文住宅を建てることに決めたYさん夫妻は、スーモカウンターを訪れました。そこで、依頼先候補を4社紹介してもらい、その中の1社に依頼を決定。
夫妻の感性を理解し、こだわりに応えてくれる会社との家づくりは充実したものとなりました。
共働きのYさんは、忙しい朝の身支度も快適になるようにと、2階に配置した洗面所の洗面台は2ボウルに。1階の玄関からすぐにアクセスできる場所にも手洗いを設けました。

洗面ボウル

2ボウルの洗面台は、朝忙しいときでも身支度が快適(写真/Yさんご本人)

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木々の緑を見下ろす高台に建てたこだわりデザインの開放的な家

【実例4】SNSのお気に入りの画像を基に造作したおしゃれな洗面台

家づくりをスタートしたIさん夫妻。効率良く建築会社を探そうと考えて、スーモカウンターを訪れました。
デザインに柔軟性があり、耐震性に優れていて、土地も一緒に探してくれる建築会社を希望し、紹介された会社の中でも土地探しに強い1社に依頼を決定。
完成した新居の洗面所には、建築会社が造作した洗面台を設置しました。これは妻が気に入ったSNSの画像を参考に依頼したもの。タイルに見えるのは壁紙で、お手入れも楽です。

タイル調の壁紙がアクセントの洗面所/注文住宅実例

洗面台はSNSの画像を基に依頼して造作してもらった(写真/アラキシン)

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空間をうまく区切った、アイデアたっぷりの楽しい家

【実例5】ホテルのような洗面所は、室内干しもできる使いやすい空間

結婚を機に家づくりをスタートしたSさん夫妻は、スーモカウンターを訪れました。
Sさんの要望は、外観、内装のデザインがシックで落ち着いた雰囲気の家。依頼先候補として6社紹介され、その中から営業担当者との相性で1社に決定。
共働きで夜に洗濯することが多いため、新居の洗面所には室内干しのできるスペースを設けました。モノトーンの空間は、ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気。モダンなデザインの棚もおしゃれです。

洗面所の実例

洗面所は広めにして室内干しができるようにした(写真/和田真典)

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洗練されたホテルライクな空間で、ゆったりくつろげる至福の空間

【実例6】モザイクタイルがおしゃれ!洗面台を造作し衣類乾燥機をすっぽり配置

お気に入りのエリアで運命的ともいえる出会いを果たした土地を購入し、注文住宅を建てたKさん。当初は依頼先に迷ってしまったそうですが、スーモカウンターに相談したことで納得して依頼できたとか。

既製品でピンとくるものがなかったKさんは、モザイクタイルや大きな鏡、木製のオープン棚などを組み合わせて洗面台を造作。

またランドリースペースの向かいにファミリークローゼットを設置することで「洗濯→乾かす→収納」の動線をコンパクトにすることができました。

Kさん宅の注文住宅実例

造作した妻お気に入りの洗面台。メラミン素材やタイルなど細部までこだわりが見える(写真/八木虎造

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家族がゆるやかにつながり伸び伸び過ごせるスキップフロアのある家

【実例7】ホテルライクなおしゃれで広々とした洗面所

展示場をめぐって好みのデザインに合う建築会社を探すうちに迷ってしまい、職場の同僚からの紹介でスーモカウンターに相談したYさん夫妻。アメリカンハウスに憧れていたこともあり、好みに合うテイストの家づくりが得意なハウスメーカーに依頼することにしました。

まるでホテルのような広々とした洗面スペースに、大きな鏡と2つのブラケットライトが印象的なYさん宅。大きな鏡は高額だったため、IKEAで購入したものを設置したそうです。洗面台のサイズとマッチしていて、とても素敵です。

洗面台下の収納が大きく、また壁面にも収納があるので、洗面台の上はスッキリとした印象になっています。

Yさん宅の注文住宅実例

ホテルライクでおしゃれな洗面台。IKEAで購入して施主支給したことでコストカットに(写真/八木虎造

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憧れのアメリカンテイストを取り入れた開放感のある平屋風2階建ての暮らし

【実例8】三面鏡の大きなミラーとミントグリーンの色合いが特徴

夫の実家を相続して家を建て替えたTさん家族は、長女の高校卒業を待って建築計画をスタートさせました。もともと興味を持っていたハウスメーカー以外にも比較検討してみたいと、好みに合いそうなハウスメーカーをスーモカウンターで4社ほど紹介してもらいました。

そこから提案力や対応から2社に絞り、設計の自由度が高く、営業・設計担当のレスポンスが完璧なハウスメーカーに依頼を決めたそうです。

洗面所はミントグリーンで統一し、清潔感と爽やかさを演出。隣接する浴室から光が差す、明るい空間になりました。ゆったりとしたつくりにしたことで、収納量も十分確保でき、見せたくないものはしまえるようになっています。

Tさん宅の注文住宅実例

爽やかなミントグリーンカラーの洗面台が印象的。浴室の窓から明るい光も取り入れられる(写真/上條泰山

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必要なコンセントの数・位置も考えておくとなおよし

洗面所は、狭さのわりに家電を使うことが多い空間といえます。とくに朝は家族が同時に使うこともあるので、最大で必要になるコンセント数を把握しておくことが重要です。設置場所も一カ所にせず、複数人が同時に使う場合でもコードが邪魔にならないように工夫しましょう。

また、家電の水濡れは大変危険です。感電を防止するためにもコンセントは水ハネしても濡れない位置にする必要があります。コンセントは実際に使う家電と家族の立ち位置、水ハネを考慮して計画しましょう。

おしゃれで使いやすい洗面所のポイントまとめ

最後にあらためて森さんに、おしゃれで使いやすい洗面所のポイントについて聞きました。

「デザインの好みは人それぞれなので、好きなものを存分に盛り込んで楽しんでほしいですね。
ただし、快適な洗面所にするためには、収納力が大事。いかに収納するスペースをしっかり確保できるかがポイントです。
住宅の限られたスペースは、居室よりも洗面・脱衣・洗濯室に使うのがおすすめです」

スーモカウンターに相談してみよう

「どうやって進めたらいいのかわからない」「使いやすく自分好みの洗面所をつくりたい」住まいづくりにあたって、このような思いを抱いているなら、ぜひスーモカウンターに相談を。スーモカウンターでは、お客さまのご要望をお聞きして、そのご要望をかなえてくれそうな依頼先を提案、紹介します。

無料の個別相談のほか、「はじめての注文住宅講座」や「ハウスメーカー・工務店 選び方講座」など、家づくりの段取りや、会社選びのポイントなどが学べる無料の家づくり講座も利用できます。ぜひお問い合わせください。

イラスト/松元まり子

監修/SUUMO編集部(洗面台のサイズはだいたいどのくらい?洗面所を脱衣所と分けた場合のメリット・デメリット「隠す収納」「見せる収納」 のどちらにするかもチェック生活感を隠すこともおしゃれ洗面台のポイント汚れやすい素材は注意する必要なコンセントの数・位置も考えておくとなおよし

取材・執筆/福富大介(りんかく)